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人間の国
第36話 作戦決行
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――翌日の昼、ナイトとハルカはヤミンの部屋の荷物を運ぶ手伝いを行う。昨日の話し合いの結果、ヤミンは父親と一応は和解できたらしく、彼の店で荷物を引きってもらう事が決まった。
「これはこっちに運べばいいの?」
「ああ、その箱は壊れやすい物が入ってるから気を付けてくれよ」
「よっこいしょっと……ふうっ、大分片付いたね」
「皆さ~ん。気が利くマオちゃんが冷たい水を持ってきてあげましたよ~」
朝から荷物を運んだお陰でヤミンの部屋は大分片付き、外に待機している馬車に運び込む。全ての荷物を運び終えるとマオが三人分のジュースを持ってきた。
「わあっ!!ありがとう、凄く喉が渇いてたんだ!!」
「ふうっ……やっと終わった」
「手伝ってくれてありがとうな。この借りは必ず返すよ」
「本当ですか?じゃあ、洗濯の仕事をお任せしますね」
「いや、お前に借りはないだろ!?ジュースは貰うけどさ!!」
「あ、貰うんだ……」
三人はジュースを飲んで一休みすると、玄関の方から聞き覚えのある声が響く。
「お~い!!ナイトってガキはいるかい?」
「あの声は……」
「モウカさん?」
「こ、今度は誰だよ?」
モウカの声を耳にしたナイト達は宿の玄関に向かうと、そこには二つの箱を抱えたモウカの姿があった。彼女はナイトとハルカの姿を見ると、持って来た箱を床に下ろす。
「ほら、約束の物を持ってきてやったよ」
「え、という事は……」
「こ、この箱に私達のご褒美が入ってるの!?」
「ご褒美?何の話だよ?」
「まあまあ、後で説明してあげますから」
床に置かれた箱にナイトとハルカは緊張した様子でモウカを伺い、彼女は中身を開いて見せてくれた。細長い箱にはハルカの所望した魔石付きの杖が入っており、彼女が所持している杖よりも長くて立派な装飾が施されていた。
「最高品質の白魔石(聖属性の魔石の通称)に希少な世界樹の枝を削り取って作られた杖だよ。名前はあんたが決めな」
「こ、こんなに高そうな杖!!本当に貰っていいの!?」
「ああ、遠慮しなくていいよ。むしろ断られたらこっちが困るからね」
「わぁいっ!!」
子供のようにはしゃぎながらハルカは杖を握りしめると、先端に取り付けられた白色の水晶玉を覗き込む。この水晶玉こそが聖属性の魔力を宿した魔石であり、この魔石があれば今後は呪文無しで魔法を発動できる。ハルカは嬉しそうに杖を抱き締める中、ナイトは自分の箱の中身を確認する。
箱を開くと中に入っていたのは大きな封筒であり、中身は本が入っているはずだった。モウカはナイトの褒美を見て不思議そうに首をかしげた。
「一応、あんたの要望は伝えたけど……そんな物で本当にいいのかい?」
「はい。ずっと探してたんです」
「まあ、別にあんたが何を欲しがろうと私には関係ないけどね……後で別の褒美が欲しいと言っても聞かないよ」
「大丈夫です。これでいいんです」
「え?ナイト君は何を貰ったの?」
「後で見せてあげるよ。モウカさん、ここまで運んでくれてありがとうございました」
「おう、あたしはもう帰らせてもらうよ」
ナイトは封筒を脇に抱えるとモウカに頭を下げ、彼女は役目を終えたので早々と去っていく。彼女が帰ったのを見送ると、ハルカとヤミンはナイトの持つ封筒に興味津々だった。
「ナイト君!!勿体付けずに中身見せてよ~!!」
「そうだぞ!!ご褒美っていったい何の話だ!?」
「まあまあ、そんなに詰め寄らなくても見せてくれますよ。ねえ、お兄ちゃん?」
「う、うん……でも、ちょっとトイレに行きたいから三人は先に俺の部屋に戻っててよ。鍵は開いてるからさ」
「まさかトイレに行くふりして逃げるつもりじゃないだろうな?逃げたら地の果てまで追いかけるぞ!!」
「絶対に見せてね!!ナイト君のこと信じてるから!!」
封筒の中身を見たいがためにハルカとヤミンはナイトの部屋に先に向かい、いつの間にか二人とも仲良くなっていた。マオも二人の後に続くが、彼女はナイトに振り返る。
「では、手はず通りにお願いしますよ」
「はい。分かってます……じゃあ、また後で」
ナイトは三人と別れると、受付の裏に隠していた収納鞄を取り出す。こちらの鞄は事前にマオが運び出した物であり、最初にナイトは封筒を開くと中身を確認する。
「おおっ!!懐かしいな~「最弱職とバカにされましたが、それほど悪くない?」の第一巻だ!!子供の頃によくお母さんに読んでもらったな~」
ナイトが頼んだ物は子供の頃に母親が読み聞かせしてくれた小説であり、現在は絶版されて入手するのも困難な代物だった。ナイトの家に所持していた本はなくなってしまったため、また手に入れられる日が来るとは夢にも思わなかった。
「これは後で読むとして……本命はこっちだな」
本を取り出した後にナイトは空となった封筒に鞄から取り出した魔導書を入れる。以前にヤミンに渡そうとした「黒渦」とは別の魔導書であり、封筒をしっかり閉めて鞄を手に自分の部屋へと戻る。
「あれ?ナイト君もういいの?」
「随分と早かったな……小便だったのか?」
「ちょっと、女性の前で下品な事は言わないでください。ちゃんとおしっこと言ってください!!おしっこと!!」
「いや、そっちの方が下品だろ!?」
「マ、マオちゃん……言葉遣いには気を付けようね」
「うちの妹がすいません……」
部屋に戻ってきたナイトを三人は出迎えると、ナイトはあたかも封筒を今開けたように振舞い、中に入っている本を取り出す。それを見て真っ先に驚いたのはハルカだった。
「え~!?そ、それってもしかして……魔導書!?」
「色合いから察するに白魔法(聖属性の魔法の通称)か?」
「うん。中級回復魔法《ヒーリング》と書いてある」
「ほほう、流石は王家のご褒美ですね。中々良い物を貰いましたね」
「中々どころじゃないだろ!!中級魔法の魔導書なんて……小さい屋敷が建てられるぐらい貴重な代物なんだぞ!?」
中級魔法は初級魔法とは一線を画す効力を誇り、滅多に手に入る代物ではない。そんな魔導書を手にしたナイトはマオに視線を向ける。
(魔王様、これでいいんですよね?)
マオが立てた作戦は王家の褒美という名目でナイトは中級魔法の魔導書を受け取ったとハルカとヤミンに勘違いさせる事であり、封筒の中身が入れ替わっている事に気づいていない。ナイトは魔導書を手にして困った演技を行う。
「そんなに凄い物を貰えるなんて思わなかったな……俺は魔導書が欲しいと言っただけなのに」
「えっ!?お前まさかどんな魔導書が貰えるのか知らなかったのか?」
「そもそもなんでナイト君は魔導書を欲しがったの?だってナイト君の魔力は……」
「うん、無色だから魔法を使えないんだよね」
「む、無色ぅっ!?お前、魔術師じゃなかったのか!?」
魔導書を求めて起きながらナイトが魔法を使えない無色の魔力の持ち主だと知ってヤミンが愕然とした。本来ならば魔導書は魔術師しか読み解く事ができず、魔術師になれない無色の魔力の人間が欲しがる物ではない。しかし、その辺に関してもちゃんとした言い訳を考えておいた。
「いや、だって魔導書は凄く価値がある代物なんでしょ?俺が魔法を覚えられなくてもお金に困った時に魔導書を売ればいいかなと思って……」
「え~!?そんな理由で貰ったの!?」
「な、なるほど……でも、それなら最初からお金を貰えば良かったんじゃないのか?もしくは宝石みたいな金目のある物とかさ」
「王族の人に大金が欲しいなんてなんか言いにくいない?それに価値のある魔導書ならお金に替える以外に使い道もあるかもしれないしさ」
「確かにそうですね。価値のある代物ですから欲しがる魔術師は多いと思いますし、そういう人たちに頼みごとをする時の交渉材料に使えそうですしね」
「ああ、なるほど。確かにその手もあるな……うん、悪くないんじゃないか」
「え~……そういうものなの?」
ナイトとハルカの言葉に商人の息子であるヤミンは納得し、魔導書を読めなくても色々と利用価値があると説明すれば理解してくれた。ハルカはよく分かっていなかったが、ナイトが自分で決めた事ならそれ以上は何も言わなかった。
「これはこっちに運べばいいの?」
「ああ、その箱は壊れやすい物が入ってるから気を付けてくれよ」
「よっこいしょっと……ふうっ、大分片付いたね」
「皆さ~ん。気が利くマオちゃんが冷たい水を持ってきてあげましたよ~」
朝から荷物を運んだお陰でヤミンの部屋は大分片付き、外に待機している馬車に運び込む。全ての荷物を運び終えるとマオが三人分のジュースを持ってきた。
「わあっ!!ありがとう、凄く喉が渇いてたんだ!!」
「ふうっ……やっと終わった」
「手伝ってくれてありがとうな。この借りは必ず返すよ」
「本当ですか?じゃあ、洗濯の仕事をお任せしますね」
「いや、お前に借りはないだろ!?ジュースは貰うけどさ!!」
「あ、貰うんだ……」
三人はジュースを飲んで一休みすると、玄関の方から聞き覚えのある声が響く。
「お~い!!ナイトってガキはいるかい?」
「あの声は……」
「モウカさん?」
「こ、今度は誰だよ?」
モウカの声を耳にしたナイト達は宿の玄関に向かうと、そこには二つの箱を抱えたモウカの姿があった。彼女はナイトとハルカの姿を見ると、持って来た箱を床に下ろす。
「ほら、約束の物を持ってきてやったよ」
「え、という事は……」
「こ、この箱に私達のご褒美が入ってるの!?」
「ご褒美?何の話だよ?」
「まあまあ、後で説明してあげますから」
床に置かれた箱にナイトとハルカは緊張した様子でモウカを伺い、彼女は中身を開いて見せてくれた。細長い箱にはハルカの所望した魔石付きの杖が入っており、彼女が所持している杖よりも長くて立派な装飾が施されていた。
「最高品質の白魔石(聖属性の魔石の通称)に希少な世界樹の枝を削り取って作られた杖だよ。名前はあんたが決めな」
「こ、こんなに高そうな杖!!本当に貰っていいの!?」
「ああ、遠慮しなくていいよ。むしろ断られたらこっちが困るからね」
「わぁいっ!!」
子供のようにはしゃぎながらハルカは杖を握りしめると、先端に取り付けられた白色の水晶玉を覗き込む。この水晶玉こそが聖属性の魔力を宿した魔石であり、この魔石があれば今後は呪文無しで魔法を発動できる。ハルカは嬉しそうに杖を抱き締める中、ナイトは自分の箱の中身を確認する。
箱を開くと中に入っていたのは大きな封筒であり、中身は本が入っているはずだった。モウカはナイトの褒美を見て不思議そうに首をかしげた。
「一応、あんたの要望は伝えたけど……そんな物で本当にいいのかい?」
「はい。ずっと探してたんです」
「まあ、別にあんたが何を欲しがろうと私には関係ないけどね……後で別の褒美が欲しいと言っても聞かないよ」
「大丈夫です。これでいいんです」
「え?ナイト君は何を貰ったの?」
「後で見せてあげるよ。モウカさん、ここまで運んでくれてありがとうございました」
「おう、あたしはもう帰らせてもらうよ」
ナイトは封筒を脇に抱えるとモウカに頭を下げ、彼女は役目を終えたので早々と去っていく。彼女が帰ったのを見送ると、ハルカとヤミンはナイトの持つ封筒に興味津々だった。
「ナイト君!!勿体付けずに中身見せてよ~!!」
「そうだぞ!!ご褒美っていったい何の話だ!?」
「まあまあ、そんなに詰め寄らなくても見せてくれますよ。ねえ、お兄ちゃん?」
「う、うん……でも、ちょっとトイレに行きたいから三人は先に俺の部屋に戻っててよ。鍵は開いてるからさ」
「まさかトイレに行くふりして逃げるつもりじゃないだろうな?逃げたら地の果てまで追いかけるぞ!!」
「絶対に見せてね!!ナイト君のこと信じてるから!!」
封筒の中身を見たいがためにハルカとヤミンはナイトの部屋に先に向かい、いつの間にか二人とも仲良くなっていた。マオも二人の後に続くが、彼女はナイトに振り返る。
「では、手はず通りにお願いしますよ」
「はい。分かってます……じゃあ、また後で」
ナイトは三人と別れると、受付の裏に隠していた収納鞄を取り出す。こちらの鞄は事前にマオが運び出した物であり、最初にナイトは封筒を開くと中身を確認する。
「おおっ!!懐かしいな~「最弱職とバカにされましたが、それほど悪くない?」の第一巻だ!!子供の頃によくお母さんに読んでもらったな~」
ナイトが頼んだ物は子供の頃に母親が読み聞かせしてくれた小説であり、現在は絶版されて入手するのも困難な代物だった。ナイトの家に所持していた本はなくなってしまったため、また手に入れられる日が来るとは夢にも思わなかった。
「これは後で読むとして……本命はこっちだな」
本を取り出した後にナイトは空となった封筒に鞄から取り出した魔導書を入れる。以前にヤミンに渡そうとした「黒渦」とは別の魔導書であり、封筒をしっかり閉めて鞄を手に自分の部屋へと戻る。
「あれ?ナイト君もういいの?」
「随分と早かったな……小便だったのか?」
「ちょっと、女性の前で下品な事は言わないでください。ちゃんとおしっこと言ってください!!おしっこと!!」
「いや、そっちの方が下品だろ!?」
「マ、マオちゃん……言葉遣いには気を付けようね」
「うちの妹がすいません……」
部屋に戻ってきたナイトを三人は出迎えると、ナイトはあたかも封筒を今開けたように振舞い、中に入っている本を取り出す。それを見て真っ先に驚いたのはハルカだった。
「え~!?そ、それってもしかして……魔導書!?」
「色合いから察するに白魔法(聖属性の魔法の通称)か?」
「うん。中級回復魔法《ヒーリング》と書いてある」
「ほほう、流石は王家のご褒美ですね。中々良い物を貰いましたね」
「中々どころじゃないだろ!!中級魔法の魔導書なんて……小さい屋敷が建てられるぐらい貴重な代物なんだぞ!?」
中級魔法は初級魔法とは一線を画す効力を誇り、滅多に手に入る代物ではない。そんな魔導書を手にしたナイトはマオに視線を向ける。
(魔王様、これでいいんですよね?)
マオが立てた作戦は王家の褒美という名目でナイトは中級魔法の魔導書を受け取ったとハルカとヤミンに勘違いさせる事であり、封筒の中身が入れ替わっている事に気づいていない。ナイトは魔導書を手にして困った演技を行う。
「そんなに凄い物を貰えるなんて思わなかったな……俺は魔導書が欲しいと言っただけなのに」
「えっ!?お前まさかどんな魔導書が貰えるのか知らなかったのか?」
「そもそもなんでナイト君は魔導書を欲しがったの?だってナイト君の魔力は……」
「うん、無色だから魔法を使えないんだよね」
「む、無色ぅっ!?お前、魔術師じゃなかったのか!?」
魔導書を求めて起きながらナイトが魔法を使えない無色の魔力の持ち主だと知ってヤミンが愕然とした。本来ならば魔導書は魔術師しか読み解く事ができず、魔術師になれない無色の魔力の人間が欲しがる物ではない。しかし、その辺に関してもちゃんとした言い訳を考えておいた。
「いや、だって魔導書は凄く価値がある代物なんでしょ?俺が魔法を覚えられなくてもお金に困った時に魔導書を売ればいいかなと思って……」
「え~!?そんな理由で貰ったの!?」
「な、なるほど……でも、それなら最初からお金を貰えば良かったんじゃないのか?もしくは宝石みたいな金目のある物とかさ」
「王族の人に大金が欲しいなんてなんか言いにくいない?それに価値のある魔導書ならお金に替える以外に使い道もあるかもしれないしさ」
「確かにそうですね。価値のある代物ですから欲しがる魔術師は多いと思いますし、そういう人たちに頼みごとをする時の交渉材料に使えそうですしね」
「ああ、なるほど。確かにその手もあるな……うん、悪くないんじゃないか」
「え~……そういうものなの?」
ナイトとハルカの言葉に商人の息子であるヤミンは納得し、魔導書を読めなくても色々と利用価値があると説明すれば理解してくれた。ハルカはよく分かっていなかったが、ナイトが自分で決めた事ならそれ以上は何も言わなかった。
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