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廃墟編
第35話 攫われた男達
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「女じゃなくて男だけを攫った理由は何でしょうかね?」
「決まってんだろ、あいつの能力は異性にしか通じないんだ。自分の操り人形にするあめに男を全員攫ったんだよ」
「でも、どうして子供と老人まで……」
「知らないよ、色狂いの悪魔の考えなんて!!そんなことよりもあいつは何処にいるのかが問題なんだよ!!」
「あ、あの……少しよろしいでしょうか?」
カトレアに憤るバルに神父は怯えた様子で話しかけると、リリスは彼も何か知っているのかと尋ねる。
「どうしました?」
「これはあくまでも予想にしか過ぎませんが、カトレアなる悪魔と連れ去られた男達はまだこの街にいると思います」
「それは本当かい!?」
「はい、私は北の方角から邪気を感じますので」
「邪気?」
「それは私も感じてました。なんかあっちの方向から嫌な気配を感じるんですよね」
神父とリリスは街の北側から不穏な気配を常に感じ取り、その気配の主がカトレアではないかと考えていた。神父と治癒魔導士の職業に就く人間は悪魔の気配を敏感に感じ取れるらしく、この街にカトレアが留まっている可能性は高い。
リリスの場合は何となく気配を感じる程度だが、神父はカトレアが訪れてから邪気を感じ続け、しかも日増しに邪気の気配が強まっているという。
「恐らくですがサキュバスは今も男達に術をかけているのでしょう。そして街の北側だけは火竜の被害を免れているはずです」
「本当ですか?」
「はい、上から確認したので間違いありません。燃やされたのは街の南側だけです」
「そうか……ならまだ生き残りはいるのかもしれないね」
レア達は街の南側から入ったので分からなかったが、火事で燃えたのは街の半分程度で北側の方は火災を免れていた。そして攫われた男達は街の北側に連れ込まれ、カトレアはそこで男達に魅了の術を施していると思われた。
「あの女は男共と一緒に街の北側にいるということかい。それなら今すぐに言ってぶっ殺してやる!!」
「お、お待ちください!!確かに女性の貴方ならばサキュバスの術は通じないでしょうが一人では無茶です!!」
「うるさい!!あの女を殺さないと私の気が済まないんだよ!!」
「お、落ち着いて下さい!!」
「そうですよ、一人で行くなんて無謀です。それにここにいる人たちを見捨てるつもりですか?」
今すぐにでもカトレアを殺しに行こうとするバルをレアとリリスは宥めるが、彼女は恩師であるウラクが殺されたことに怒りを抑えきれない。
「だったらあんた等だけでこいつらと一緒に街から出て行きな!!何としてもあたしはあいつを殺してやる!!」
「術にかかった男の人達が必ず邪魔をしてきますよ」
「だったら返り討ちにしてやるよ!!」
「冷静になって下さい!!操られている人たちは悪い人じゃないんですよ!?何も悪いことをしていない一般人に手をかけるつもりですか!?」
「それは……」
リリスに言われてバルは自分が女性陣に見られていることに気が付く。これから向かう先には教会に避難してきた女性の家族も含まれており、もしかしたらバルの手で彼女の家族達を傷つける可能性もある。
「くそっ……ならどうすればいいんだい!?」
「あの……そのことに関してですが、実は男達の術を解く方法に心当たりがあります」
「何だって!?それは本当なのかい!?」
神父の言葉にバルは驚き、他の者達も何か考えがあるのかと彼に視線を向けると、神父は十字架の模様が刻まれた硝子瓶を取り出す。その中身は水が入っており、これを使えばサキュバスの術にかかった人間を救い出せるかもしれないという。
「これは聖水です。邪気を払う効力がある神聖な水です」
「聖水?」
「なるほど、それがありましたね!!」
「確か死霊《アンデッド》系の魔物を浄化するために利用される水のことかい?そんなもんが役に立つのかい?」
「はい。サキュバスの邪気に侵された人間にこの聖水を浴びせれば邪気が浄化され、元に戻るはずです」
神父の説明を聞いてこの世界の聖水は死霊系の魔物や魔人族の術を無効化する効力を持つ液体らしく、聖水を浴びせればサキュバスの術にかけられた人間も元に戻るはずだった。
「そんなもんがあるのならどうして早く教えなかったんだい!?」
「も、申し訳ございません……実を言えば我が教会にある聖水はこれだけなのです」
「えっ!?たった一つだけ!?」
「他の聖水はここに避難してきた彼女達の怪我の治療のために使ってしまったのです。家に踏み込んだ男達に怪我をさせられた者も多く、街が焼かれた際に酷い火傷を負った人たちもいたので……」
「え?聖水には怪我を癒す効果もあるんですか?」
「はい、流石に回復薬ほどの即効性はありませんが、怪我を癒す効力もあります。しかし、彼女達の治療のために殆どの聖水を使い切り、現在はこれだけしか残っておりません」
「くそっ……一本だけじゃ心許ないね」
教会に保管されていた聖水は避難した女性の治療のために殆ど使い果たし、残すのは小瓶一つ分の量しかなかった。これだけの量では一人ぐらいしか術を解くことができず、だから神父も言い出せなかった。
聖水が入った小瓶を見てレアは考え込み、この聖水が大量にあれば大勢の男達を正気に戻せるかもしれない。そして自分の能力ならば聖水を生み出せるのではないかと考えると、リリスが小声で話しかけてきた。
「レアさん、もしかして聖水とかも作れたりします?」
「多分、作れるとは思う」
『聖水――邪気を浄化して傷を癒す 状態:普通』
解析の能力を発動して聖水の効果を調べ、適当な道具さえ見つかれば制作はできなくもない。だが、仮に聖水を大量に作り出してもどうやって男達に浴びせるのかが問題だった。
「聖水を作り出しても私達三人だけで街の男全員を浄化するのは……不可能ですね」
「そこなんだよね……」
街にどれほどの数の男性が暮らしていたのかはリリスも把握できず、少なくとも聖水入りの小瓶を大量に作り出しても一人で運び出せる量は限られている。どうにか効率良く聖水を浴びせる手段がないのかと考えると、レアはあることを思いつく。
「待てよ、あの道具を使えばもしかしたら……」
「レアさん?何かいい方法を思いついたんですか?」
「……もしかしたらいけるかもしれない」
レアは子供の頃によく遊んでいた玩具を思い出し、あれを利用すれば一般人でも術に魅了された人間を救い出せるのではないかと考えた。それなりの危険を伴うがレア達だけでは男全員を助け出せないため、一か八かレアは避難した女性達に協力を求める。
「すいません!!俺の話を聞いて下さい!!」
「え?」
「わ、私達に言ってるのですか?」
「いったいなにを……」
急に声をかけれられた女性陣は戸惑うが、レアは彼女達の力を借りて街中の男達を救い出す方法を伝えた――
――レアの話を聞き終えた女性陣は混乱し、一緒に聞いていたバルは渋い表情を浮かべる。
「あんた、何を言ってんだい?そんな方法が上手くいくと思ってるのか?」
「私は良い作戦だと思いますよ。それ以外に街の男全員を救い出すのは無理だと思いますし」
「し、しかし……その作戦を実行するための聖水はどうやって用意するのですか?」
「大丈夫です。俺の能力を使えば不可能じゃないはずです」
「何が能力だい!!あんたみたいなただのガキに聖水が作れるというのかい!?」
話を聞いていたバルはレアを睨みつけて怒鳴り、一流冒険者の気迫にレアは怖気づきそうになったが、ホブゴブリンやコボルトやサンドワームと遭遇した時のことを思い出す。どの魔物も目の前に相対した時は死ぬほど怖かったが、それと比べればバルの気迫など大して怖くもなかった。
「冗談で言ったわけじゃありません!!俺の能力ならそれができるはずです!!だって俺は……異界人なんですから!!」
「な、何だって!?」
「異界人!?」
「あの伝説の!?」
「レアさん!?いいんですか言っちゃって!?」
自分の正体を明かしたレアに誰もが驚き、事情を知っていたリリスは心配する。しかし、この場の人間に話を信じさせるためにはレアは正体を明かすしかないと判断した。
「決まってんだろ、あいつの能力は異性にしか通じないんだ。自分の操り人形にするあめに男を全員攫ったんだよ」
「でも、どうして子供と老人まで……」
「知らないよ、色狂いの悪魔の考えなんて!!そんなことよりもあいつは何処にいるのかが問題なんだよ!!」
「あ、あの……少しよろしいでしょうか?」
カトレアに憤るバルに神父は怯えた様子で話しかけると、リリスは彼も何か知っているのかと尋ねる。
「どうしました?」
「これはあくまでも予想にしか過ぎませんが、カトレアなる悪魔と連れ去られた男達はまだこの街にいると思います」
「それは本当かい!?」
「はい、私は北の方角から邪気を感じますので」
「邪気?」
「それは私も感じてました。なんかあっちの方向から嫌な気配を感じるんですよね」
神父とリリスは街の北側から不穏な気配を常に感じ取り、その気配の主がカトレアではないかと考えていた。神父と治癒魔導士の職業に就く人間は悪魔の気配を敏感に感じ取れるらしく、この街にカトレアが留まっている可能性は高い。
リリスの場合は何となく気配を感じる程度だが、神父はカトレアが訪れてから邪気を感じ続け、しかも日増しに邪気の気配が強まっているという。
「恐らくですがサキュバスは今も男達に術をかけているのでしょう。そして街の北側だけは火竜の被害を免れているはずです」
「本当ですか?」
「はい、上から確認したので間違いありません。燃やされたのは街の南側だけです」
「そうか……ならまだ生き残りはいるのかもしれないね」
レア達は街の南側から入ったので分からなかったが、火事で燃えたのは街の半分程度で北側の方は火災を免れていた。そして攫われた男達は街の北側に連れ込まれ、カトレアはそこで男達に魅了の術を施していると思われた。
「あの女は男共と一緒に街の北側にいるということかい。それなら今すぐに言ってぶっ殺してやる!!」
「お、お待ちください!!確かに女性の貴方ならばサキュバスの術は通じないでしょうが一人では無茶です!!」
「うるさい!!あの女を殺さないと私の気が済まないんだよ!!」
「お、落ち着いて下さい!!」
「そうですよ、一人で行くなんて無謀です。それにここにいる人たちを見捨てるつもりですか?」
今すぐにでもカトレアを殺しに行こうとするバルをレアとリリスは宥めるが、彼女は恩師であるウラクが殺されたことに怒りを抑えきれない。
「だったらあんた等だけでこいつらと一緒に街から出て行きな!!何としてもあたしはあいつを殺してやる!!」
「術にかかった男の人達が必ず邪魔をしてきますよ」
「だったら返り討ちにしてやるよ!!」
「冷静になって下さい!!操られている人たちは悪い人じゃないんですよ!?何も悪いことをしていない一般人に手をかけるつもりですか!?」
「それは……」
リリスに言われてバルは自分が女性陣に見られていることに気が付く。これから向かう先には教会に避難してきた女性の家族も含まれており、もしかしたらバルの手で彼女の家族達を傷つける可能性もある。
「くそっ……ならどうすればいいんだい!?」
「あの……そのことに関してですが、実は男達の術を解く方法に心当たりがあります」
「何だって!?それは本当なのかい!?」
神父の言葉にバルは驚き、他の者達も何か考えがあるのかと彼に視線を向けると、神父は十字架の模様が刻まれた硝子瓶を取り出す。その中身は水が入っており、これを使えばサキュバスの術にかかった人間を救い出せるかもしれないという。
「これは聖水です。邪気を払う効力がある神聖な水です」
「聖水?」
「なるほど、それがありましたね!!」
「確か死霊《アンデッド》系の魔物を浄化するために利用される水のことかい?そんなもんが役に立つのかい?」
「はい。サキュバスの邪気に侵された人間にこの聖水を浴びせれば邪気が浄化され、元に戻るはずです」
神父の説明を聞いてこの世界の聖水は死霊系の魔物や魔人族の術を無効化する効力を持つ液体らしく、聖水を浴びせればサキュバスの術にかけられた人間も元に戻るはずだった。
「そんなもんがあるのならどうして早く教えなかったんだい!?」
「も、申し訳ございません……実を言えば我が教会にある聖水はこれだけなのです」
「えっ!?たった一つだけ!?」
「他の聖水はここに避難してきた彼女達の怪我の治療のために使ってしまったのです。家に踏み込んだ男達に怪我をさせられた者も多く、街が焼かれた際に酷い火傷を負った人たちもいたので……」
「え?聖水には怪我を癒す効果もあるんですか?」
「はい、流石に回復薬ほどの即効性はありませんが、怪我を癒す効力もあります。しかし、彼女達の治療のために殆どの聖水を使い切り、現在はこれだけしか残っておりません」
「くそっ……一本だけじゃ心許ないね」
教会に保管されていた聖水は避難した女性の治療のために殆ど使い果たし、残すのは小瓶一つ分の量しかなかった。これだけの量では一人ぐらいしか術を解くことができず、だから神父も言い出せなかった。
聖水が入った小瓶を見てレアは考え込み、この聖水が大量にあれば大勢の男達を正気に戻せるかもしれない。そして自分の能力ならば聖水を生み出せるのではないかと考えると、リリスが小声で話しかけてきた。
「レアさん、もしかして聖水とかも作れたりします?」
「多分、作れるとは思う」
『聖水――邪気を浄化して傷を癒す 状態:普通』
解析の能力を発動して聖水の効果を調べ、適当な道具さえ見つかれば制作はできなくもない。だが、仮に聖水を大量に作り出してもどうやって男達に浴びせるのかが問題だった。
「聖水を作り出しても私達三人だけで街の男全員を浄化するのは……不可能ですね」
「そこなんだよね……」
街にどれほどの数の男性が暮らしていたのかはリリスも把握できず、少なくとも聖水入りの小瓶を大量に作り出しても一人で運び出せる量は限られている。どうにか効率良く聖水を浴びせる手段がないのかと考えると、レアはあることを思いつく。
「待てよ、あの道具を使えばもしかしたら……」
「レアさん?何かいい方法を思いついたんですか?」
「……もしかしたらいけるかもしれない」
レアは子供の頃によく遊んでいた玩具を思い出し、あれを利用すれば一般人でも術に魅了された人間を救い出せるのではないかと考えた。それなりの危険を伴うがレア達だけでは男全員を助け出せないため、一か八かレアは避難した女性達に協力を求める。
「すいません!!俺の話を聞いて下さい!!」
「え?」
「わ、私達に言ってるのですか?」
「いったいなにを……」
急に声をかけれられた女性陣は戸惑うが、レアは彼女達の力を借りて街中の男達を救い出す方法を伝えた――
――レアの話を聞き終えた女性陣は混乱し、一緒に聞いていたバルは渋い表情を浮かべる。
「あんた、何を言ってんだい?そんな方法が上手くいくと思ってるのか?」
「私は良い作戦だと思いますよ。それ以外に街の男全員を救い出すのは無理だと思いますし」
「し、しかし……その作戦を実行するための聖水はどうやって用意するのですか?」
「大丈夫です。俺の能力を使えば不可能じゃないはずです」
「何が能力だい!!あんたみたいなただのガキに聖水が作れるというのかい!?」
話を聞いていたバルはレアを睨みつけて怒鳴り、一流冒険者の気迫にレアは怖気づきそうになったが、ホブゴブリンやコボルトやサンドワームと遭遇した時のことを思い出す。どの魔物も目の前に相対した時は死ぬほど怖かったが、それと比べればバルの気迫など大して怖くもなかった。
「冗談で言ったわけじゃありません!!俺の能力ならそれができるはずです!!だって俺は……異界人なんですから!!」
「な、何だって!?」
「異界人!?」
「あの伝説の!?」
「レアさん!?いいんですか言っちゃって!?」
自分の正体を明かしたレアに誰もが驚き、事情を知っていたリリスは心配する。しかし、この場の人間に話を信じさせるためにはレアは正体を明かすしかないと判断した。
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