11 / 42
廃墟編
拳銃の弱点
しおりを挟む
「ギギィッ……!!」
「くそっ……早速来たかっ!!」
「ギィッ!!」
レアが逃げる前に3体のゴブリンが廃墟の中に侵入し、咄嗟にレアは拳銃を構える。先程は鏡に当てることはできたが、動かない対象ならばともかく、常に動き続ける生物を相手に狙いを定めるのは難しい。
「「「ギィイイッ!!」」」
「うわっ!?い、一匹ずつ来てくれない!?」
別方向から近づいてくるゴブリン達に対し、どの個体に拳銃を構えるのか悩むが、まずは確実に仕留めるために正面から迫ってきたゴブリンに向けて発砲を行う。
「このっ!!」
「ギィッ!?」
ゴブリンの頭部に目掛けて発砲したつもりだが、弾丸はゴブリンの頬を掠めて血が垂れる。直撃はしなかったが得体のしれない攻撃を受けてゴブリンは立ち止まり、その隙を逃さずにレアは近づいて至近距離から発砲する。
「喰らえっ!!」
「ギャアアッ!?」
「ギィッ!?」
「ギギィッ!?」
距離を詰めて今度は頭部を撃ち抜き、眉間に弾丸を受けたゴブリンが倒れこむ。その光景を見て他の2体は動揺し、一方でレアは隙を逃さずに発砲した。
「そこっ!!」
「ギィアッ!?」
「ギギィッ!!」
今度は二体目のゴブリンの右肩を撃ち抜く事に成功し、弾丸を受けたゴブリンは悲鳴を上げながら倒れ込む。最後の一体にレアは銃口を構えた瞬間、ゴブリンは彼が撃つよりも先に飛び掛かる。
「ギィイイッ!!」
「うわっ……離せっ!!」
「ギャウッ!?」
ゴブリンはレアから拳銃を奪おうとしているのか腕に絡みつくが、それに対してレアは全力で振り払う。純粋な身体能力はレアが勝り、ゴブリンの手から逃れると近付いてきた相手の右足を撃ち抜く。
右肩を撃たれたゴブリンは地面を転がり込み、右足を撃たれたゴブリンは膝を付く。弾丸は残されているがレアは日本刀を抜く。怪我を負ったゴブリンならば剣の素人の自分でも倒せると判断した上で動く。
(これ以上に弾丸は無駄にできない!!自分の手でやるんだ!!)
日本刀を使っての戦闘は初めてだが、レアは覚悟を決めてまともに動けないゴブリンに目掛けて刃を振り抜く。最初に狙ったのは右足が負傷したゴブリンであり、頭に目掛けて刃を振り下ろす。
「やああっ!!」
「アガァッ!?」
「ギィアッ……!?」
頭に日本刀を叩き込まれたゴブリンは頭部が割れ、大量の血を噴き出しながら倒れ込む。返り血を浴びたレアは手元の感触が忘れられず、吐き気を催しながらも耐える。
(こ、殺した……俺の手で、命を奪ったんだ)
これまでもステータスの改竄や拳銃でゴブリンを始末したが、日本刀の場合は直接的に相手に止めを刺すので命を奪ったという実感を抱く。レアは身体が震えて吐きそうになるが、まだ一匹ゴブリンが生き残っていた。
右肩を負傷したゴブリンは逃げようとしているのか地面を這いつくばり、それを見てレアは拳銃を手にして近づく。逃げ惑うゴブリンの頭に拳銃を近づけ、止めの一発を撃ちこもうとするとゴブリンが悲痛な表情を浮かべてレアを見つめる。
「ギィイッ……」
「……そんな目で見るなよ」
命乞いをするかのように自分を見つめてくるゴブリンにレアは怒鳴りつけ、拳銃の引き金を引いた――
――全てを終えた後、レアは返り血で血塗れになりながらも廃墟から抜け出す。だが、拳銃の発砲音を聞きつけたのか遠くの方からゴブリンの鳴き声が聞こえてきた。
『ギィイイイイッ!!』
「やっぱり音で気づかれたか……くそっ、逃げ切れるか?」
急いで教会に逃げ帰ろうとしたが、レアは最後に残された拳銃の弾丸を思い出す。先ほどは確認できなかったが、弾倉から取り出した弾丸に文字変換の能力が発動するのか確かめる。
『弾丸――ハンドガン専用の銃弾 状態:普通』
「よし、使えそうだな」
弾丸に解析の能力を発動させると詳細画面が表示され、指をなぞると問題なく文章が書き替えられることができた。このことから文字変換によって偶発的に誕生した物体も文字変換の対象物となることが判明し、ゴブリンの群れが駆けつける前に目眩ましになるような道具を作り出せないのか試す
『弾丸――ハンドガン専用の銃弾 状態:普通』
『煙幕――幻覚作用を引き起こす 状態:幻惑』
「これはできるのか!?」
文章として成立しているのかは不安だったが、能力を発動させる瞬間にレアの手元の弾丸をゴブリンの大群に目掛けて投げつける。
「喰らえっ!!」
弾丸が光り輝いた瞬間、煙と化してゴブリン達を包み込む。レアは煙を吸う前に全速力で駆け抜けると、煙に包まれたゴブリン達はもだえ苦しむ。
『ッ――――!?』
煙の中でゴブリン達は声にならない悲鳴をあげ、幻覚が見えているのか暴れ出した。煙が届かない位置まで移動したレアは自分の仕出かした行為とはいえ、予想以上の結果に身体が震える。
これまで文字変換の能力で生み出してきた物は全て実体があったが、今回の一件で「煙幕」などの現象も生み出せることが判明した。だが、使い道を誤ればレア自身が危険に追い込まれるため、今回のように不用意に危険性の高い煙幕を出すのは避けなければならない。
「うわ、凄い光景だな……くそっ」
煙が晴れると残されたのは傷だらけのゴブリン達の姿であり、どうやら幻惑に惑わされて同士討ちを行ったらしい。辛うじて生き残っているゴブリンが何体か残っていたが、それを見てレアは気付かれる前に立ち去ることにした。
(はあっ……予想はしてたけど、やっぱり拳銃は扱いが難しいな。それに発砲音のせいで他の魔物に気付かれるから使いにくい。だけど日本刀があいつらに通じるのは証明されたな)
日本刀を使ってゴブリンを倒した時の感触は一生忘れられそうにないが、何度も危機を乗り越えたことでレアは精神的に成長していた。
「くそっ……早速来たかっ!!」
「ギィッ!!」
レアが逃げる前に3体のゴブリンが廃墟の中に侵入し、咄嗟にレアは拳銃を構える。先程は鏡に当てることはできたが、動かない対象ならばともかく、常に動き続ける生物を相手に狙いを定めるのは難しい。
「「「ギィイイッ!!」」」
「うわっ!?い、一匹ずつ来てくれない!?」
別方向から近づいてくるゴブリン達に対し、どの個体に拳銃を構えるのか悩むが、まずは確実に仕留めるために正面から迫ってきたゴブリンに向けて発砲を行う。
「このっ!!」
「ギィッ!?」
ゴブリンの頭部に目掛けて発砲したつもりだが、弾丸はゴブリンの頬を掠めて血が垂れる。直撃はしなかったが得体のしれない攻撃を受けてゴブリンは立ち止まり、その隙を逃さずにレアは近づいて至近距離から発砲する。
「喰らえっ!!」
「ギャアアッ!?」
「ギィッ!?」
「ギギィッ!?」
距離を詰めて今度は頭部を撃ち抜き、眉間に弾丸を受けたゴブリンが倒れこむ。その光景を見て他の2体は動揺し、一方でレアは隙を逃さずに発砲した。
「そこっ!!」
「ギィアッ!?」
「ギギィッ!!」
今度は二体目のゴブリンの右肩を撃ち抜く事に成功し、弾丸を受けたゴブリンは悲鳴を上げながら倒れ込む。最後の一体にレアは銃口を構えた瞬間、ゴブリンは彼が撃つよりも先に飛び掛かる。
「ギィイイッ!!」
「うわっ……離せっ!!」
「ギャウッ!?」
ゴブリンはレアから拳銃を奪おうとしているのか腕に絡みつくが、それに対してレアは全力で振り払う。純粋な身体能力はレアが勝り、ゴブリンの手から逃れると近付いてきた相手の右足を撃ち抜く。
右肩を撃たれたゴブリンは地面を転がり込み、右足を撃たれたゴブリンは膝を付く。弾丸は残されているがレアは日本刀を抜く。怪我を負ったゴブリンならば剣の素人の自分でも倒せると判断した上で動く。
(これ以上に弾丸は無駄にできない!!自分の手でやるんだ!!)
日本刀を使っての戦闘は初めてだが、レアは覚悟を決めてまともに動けないゴブリンに目掛けて刃を振り抜く。最初に狙ったのは右足が負傷したゴブリンであり、頭に目掛けて刃を振り下ろす。
「やああっ!!」
「アガァッ!?」
「ギィアッ……!?」
頭に日本刀を叩き込まれたゴブリンは頭部が割れ、大量の血を噴き出しながら倒れ込む。返り血を浴びたレアは手元の感触が忘れられず、吐き気を催しながらも耐える。
(こ、殺した……俺の手で、命を奪ったんだ)
これまでもステータスの改竄や拳銃でゴブリンを始末したが、日本刀の場合は直接的に相手に止めを刺すので命を奪ったという実感を抱く。レアは身体が震えて吐きそうになるが、まだ一匹ゴブリンが生き残っていた。
右肩を負傷したゴブリンは逃げようとしているのか地面を這いつくばり、それを見てレアは拳銃を手にして近づく。逃げ惑うゴブリンの頭に拳銃を近づけ、止めの一発を撃ちこもうとするとゴブリンが悲痛な表情を浮かべてレアを見つめる。
「ギィイッ……」
「……そんな目で見るなよ」
命乞いをするかのように自分を見つめてくるゴブリンにレアは怒鳴りつけ、拳銃の引き金を引いた――
――全てを終えた後、レアは返り血で血塗れになりながらも廃墟から抜け出す。だが、拳銃の発砲音を聞きつけたのか遠くの方からゴブリンの鳴き声が聞こえてきた。
『ギィイイイイッ!!』
「やっぱり音で気づかれたか……くそっ、逃げ切れるか?」
急いで教会に逃げ帰ろうとしたが、レアは最後に残された拳銃の弾丸を思い出す。先ほどは確認できなかったが、弾倉から取り出した弾丸に文字変換の能力が発動するのか確かめる。
『弾丸――ハンドガン専用の銃弾 状態:普通』
「よし、使えそうだな」
弾丸に解析の能力を発動させると詳細画面が表示され、指をなぞると問題なく文章が書き替えられることができた。このことから文字変換によって偶発的に誕生した物体も文字変換の対象物となることが判明し、ゴブリンの群れが駆けつける前に目眩ましになるような道具を作り出せないのか試す
『弾丸――ハンドガン専用の銃弾 状態:普通』
『煙幕――幻覚作用を引き起こす 状態:幻惑』
「これはできるのか!?」
文章として成立しているのかは不安だったが、能力を発動させる瞬間にレアの手元の弾丸をゴブリンの大群に目掛けて投げつける。
「喰らえっ!!」
弾丸が光り輝いた瞬間、煙と化してゴブリン達を包み込む。レアは煙を吸う前に全速力で駆け抜けると、煙に包まれたゴブリン達はもだえ苦しむ。
『ッ――――!?』
煙の中でゴブリン達は声にならない悲鳴をあげ、幻覚が見えているのか暴れ出した。煙が届かない位置まで移動したレアは自分の仕出かした行為とはいえ、予想以上の結果に身体が震える。
これまで文字変換の能力で生み出してきた物は全て実体があったが、今回の一件で「煙幕」などの現象も生み出せることが判明した。だが、使い道を誤ればレア自身が危険に追い込まれるため、今回のように不用意に危険性の高い煙幕を出すのは避けなければならない。
「うわ、凄い光景だな……くそっ」
煙が晴れると残されたのは傷だらけのゴブリン達の姿であり、どうやら幻惑に惑わされて同士討ちを行ったらしい。辛うじて生き残っているゴブリンが何体か残っていたが、それを見てレアは気付かれる前に立ち去ることにした。
(はあっ……予想はしてたけど、やっぱり拳銃は扱いが難しいな。それに発砲音のせいで他の魔物に気付かれるから使いにくい。だけど日本刀があいつらに通じるのは証明されたな)
日本刀を使ってゴブリンを倒した時の感触は一生忘れられそうにないが、何度も危機を乗り越えたことでレアは精神的に成長していた。
0
お気に入りに追加
2,155
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比1/100の世界で《悪男》は大海を知る
イコ
ファンタジー
男女貞操逆転世界を舞台にして。
《悪男》としてのレッテルを貼られたマクシム・ブラックウッド。
彼は己が運命を嘆きながら、処刑されてしまう。
だが、彼が次に目覚めた時。
そこは十三歳の自分だった。
処刑されたことで、自分の行いを悔い改めて、人生をやり直す。
これは、本物の《悪男》として生きる決意をして女性が多い世界で生きる男の話である。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる