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廃墟編
絶対絶命
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『ギィイイイイッ!!』
「うわっ!?な、何だっ!?」
先ほどレアを襲った「ゴブリン」の鳴き声が辺り一面に響き渡り、いつの間にか複数のゴブリンに取り囲まれていた。ステータス画面に夢中になっていたせいで警戒を疎かにしていたレアはゴブリンの群れに囲まれてしまう。
「ギィイッ!!」
「ギィアッ!!」
「ギギィッ!!」
「くそっ!?集まり過ぎだろっ!!」
完全に包囲されたレアは焦りを抱くが、何故か先ほどと比べてゴブリンの動きが手に取るように見えた。そのお陰で真っ先に突っ込んできたゴブリンの一匹に反撃を喰らわせる。
「おらぁっ!!」
「ギャウッ!?」
正面から突っ込んできたゴブリンを蹴飛ばすと、顔面に蹴りを受けたゴブリンは地面に倒れ込む。その光景を見た他のゴブリンは驚愕し、一方で攻撃を仕掛けたレアも驚きを隠せない。どうやら能力値を伸ばしたお陰で身体能力が大幅に上昇していた。
体力と筋力が「99」まで上昇したことでレアは単純に考えれば最初に召喚された時よりも99倍の力を身に着けていることになる。それでもバルカン帝国の城の兵士と大して変わりない身体能力だが、少なくともこの世界の一般人を越える力は身に着けていた。
「俺、強くなってる……よし、これなら勝てる!!」
「ギィッ……ギィイイイッ!!」
「な、何だ!?」
自分が強くなったと確信したレアはゴブリンと戦おうとした時、顔面を蹴り飛ばされたゴブリンが寄声をあげる。その瞬間、新手が次々と押し寄せてきた。
「「「ギィイイイッ!!」」」
「なっ!?まだ仲間いたのか!?くそっ……そこを退けっ!!」
「ギャウッ!?」
どうやらレアが蹴りつけたゴブリンが仲間を呼び出したらしく、さらに数を増やしたゴブリンの大群に対してレアは逃げるしかなかった。文字変換の能力を利用する暇もなく、包囲網を無理やり突破してくるゴブリンの群れを振り切るまで走り続ける。
「うおおおおっ!!捕まってたまるかぁっ!!」
「ギィイッ!!」
「ギィアッ!!」
「ギギィッ!!」
数十匹のゴブリンの群れに追いかけられながらレアは街道を走り続け、とあることに気が付く。城で兵士に襲われた時は体力がすぐに切れて捕まってしまったが、体力の能力値を上昇させたお陰か召喚される前と比べても体力が大幅に伸びていた。
足の速さも召喚される前よりも確実に早くなっており、徐々にゴブリンの群れと距離が開いていく。10分も走り続けるとゴブリン達の方が体力切れを起こして移動速度が落ちる。さらに走り続けるとゴブリン達の姿が見えなくなった。
「はあっ、はあっ……逃げ切れた、みたいだな」
流石に走り続けて体力の限界を迎え、一先ずは廃墟の中に隠れて身体を休ませる。この世界に訪れてから食料も水も口にしておらず、空腹と喉の渇きを覚えた。
「はあっ……このままだゴブリンに殺されるよりも先に餓死しそうだ」
廃墟の中でレアはため息を吐き出し、これからどうすればいいのか考えていると足元に何かが輝いていることに気が付く。不思議に思って拾い上げると埃まみれの手鏡だった。
「何だ、ただの手鏡か……待てよ?そういえばさっきのゴブリンを解析した時に状態の項目があったよな?それならもしかしたら……」
手鏡に映し出されたら自分の顔を確認し、駄目元でレアは解析の技能を発動した。解析は視界で捉えた対象のステータス画面を開くが、自分でステータス画面を開く時とは異なる画面が表示される。
――霧崎レア――
職業:無し
性別:男性
状態:疲労
レベル:10
SP:0
――――――――
「やっぱりそうだ!!俺のステータス画面と違って状態の項目が追加されてる!!」
手鏡で自分自身を「解析」した場合、通常とは異なるステータス画面が表示された。レアのステータス画面には表示されていない「状態」の項目があり、それを見て試しにレアは文字変換の能力を発動させる。
(この状態の項目を「疲労」から「健康」に書き換えれば元気になるかも……待てよ、仮に元気を取り戻したとしても根本的な解決になるのかそれ?)
画面に指が触れる寸前、レアは今ここで状態の項目を改竄することが正しいことなのか不安を抱く。恐らくはゴブリンの時と同様に状態に文字を書き込めばその通りの状態になるだろうが、その場合だとレアはもう二度と自分の状態を変化できなくなってしまう。
空腹と疲労で今にも倒れそうだが、たった一度しかできない文字変換をここで使うべきかレアは悩み、ため息を吐きながら画面を閉じた。どうしても我慢できなくなったら文字変換の能力を使うことにして一先ずは場所を移動する。
「もうちょっとだけ頑張るか……他に何か使える物を探すが」
手鏡以外に家の中に役立ちそうな道具がないのかとレアは探そうとした時、背後から足音が鳴り響く。それを聞いてレアは振り返ると、そこには牙を剥き出しにして飛び掛かるゴブリンの姿が映し出された。
「ギィイイッ!!」
「うわぁっ!?」
完全に振り切ったと思われたゴブリンが再び現れたことにレアは驚き、避ける暇もなく後ろから抱きつかれて首筋を噛みつかれた。ゴブリンの鋭い牙が首筋に食い込み、あまりの痛みにレアは絶叫した。
「がぁあああっ!?」
「アガァッ……!!」
ゴブリンは首の肉を引きちぎる程の勢いで噛みつき、必死にレアは引き剥がそうとするが意外にも力が強くてゴブリンを振り払えない。何とか最初のゴブリンの時のように解析を発動してゴブリンのステータス画面を表示させようとするが、上手くいかない。
(何で能力が発動しないんだ!?)
首元に噛みついたゴブリンには何故か解析の能力が上手く作動せず、恐らくは解析の発動条件は視界に対象を捉えることであり、後ろから噛みつかれた状態ではレアはゴブリンの姿を捉えることができない。
「グギギッ……!!」
「がはぁっ!?」
ゴブリンは瓦礫を噛み砕く咬筋力を誇り、このままではレアの首ごと引きちぎられるのも時間の問題だった。もう駄目かと思われた時、レアは先ほど手に入れた手鏡を思い出す。
――ゴブリン――
種族:ゴブリン(通常種)
性別:雄
状態:興奮
能力:悪食――口にした物を全て栄養として取り込む
――――――――
手鏡を持っていたことを忘れていたレアは自分の首に噛みついているゴブリンを映し出し、即座に解析の能力を発動させた。ゴブリンのステータス画面が表示され、急いで文字変換の能力を発動させた。状態の「興奮」を「死亡」に書き換えた瞬間、糸が切れた人形のようにゴブリンは力を失って地面に倒れた。
「ガハァッ!?」
「ぶはぁっ!?」
首からゴブリンが離れた瞬間にレアは膝を付き、大量の血を首から噴き出す。意識も朦朧とし始め、このままでは死ぬと思ったレアは手鏡で自分を移して解析を発動した。
――霧崎レア――
職業:無し
性別:男性
状態:重傷
レベル:10
SP:0
――――――――
視界に表示されたステータス画面にレアは指先を伸ばし、文字変換の能力を発動させて状態の項目を「重傷」から「健康」の文字に書き換える。文字を書くのに手間取ったが、どうにか文字変換の能力を発動させると彼の身体に異変が起きた。
ゴブリンに噛みつかれた首元の傷が時間を巻き戻すかのように塞がり、先ほどまでの痛みが嘘のように引いていく。怪我が治った途端にレアは起き上がる。
「ぷはぁっ!!し、死ぬかと思った……」
痛みと苦しみから解放されたレアは全身から汗を流し、命の危機を脱したことで安堵した。
「うわっ!?な、何だっ!?」
先ほどレアを襲った「ゴブリン」の鳴き声が辺り一面に響き渡り、いつの間にか複数のゴブリンに取り囲まれていた。ステータス画面に夢中になっていたせいで警戒を疎かにしていたレアはゴブリンの群れに囲まれてしまう。
「ギィイッ!!」
「ギィアッ!!」
「ギギィッ!!」
「くそっ!?集まり過ぎだろっ!!」
完全に包囲されたレアは焦りを抱くが、何故か先ほどと比べてゴブリンの動きが手に取るように見えた。そのお陰で真っ先に突っ込んできたゴブリンの一匹に反撃を喰らわせる。
「おらぁっ!!」
「ギャウッ!?」
正面から突っ込んできたゴブリンを蹴飛ばすと、顔面に蹴りを受けたゴブリンは地面に倒れ込む。その光景を見た他のゴブリンは驚愕し、一方で攻撃を仕掛けたレアも驚きを隠せない。どうやら能力値を伸ばしたお陰で身体能力が大幅に上昇していた。
体力と筋力が「99」まで上昇したことでレアは単純に考えれば最初に召喚された時よりも99倍の力を身に着けていることになる。それでもバルカン帝国の城の兵士と大して変わりない身体能力だが、少なくともこの世界の一般人を越える力は身に着けていた。
「俺、強くなってる……よし、これなら勝てる!!」
「ギィッ……ギィイイイッ!!」
「な、何だ!?」
自分が強くなったと確信したレアはゴブリンと戦おうとした時、顔面を蹴り飛ばされたゴブリンが寄声をあげる。その瞬間、新手が次々と押し寄せてきた。
「「「ギィイイイッ!!」」」
「なっ!?まだ仲間いたのか!?くそっ……そこを退けっ!!」
「ギャウッ!?」
どうやらレアが蹴りつけたゴブリンが仲間を呼び出したらしく、さらに数を増やしたゴブリンの大群に対してレアは逃げるしかなかった。文字変換の能力を利用する暇もなく、包囲網を無理やり突破してくるゴブリンの群れを振り切るまで走り続ける。
「うおおおおっ!!捕まってたまるかぁっ!!」
「ギィイッ!!」
「ギィアッ!!」
「ギギィッ!!」
数十匹のゴブリンの群れに追いかけられながらレアは街道を走り続け、とあることに気が付く。城で兵士に襲われた時は体力がすぐに切れて捕まってしまったが、体力の能力値を上昇させたお陰か召喚される前と比べても体力が大幅に伸びていた。
足の速さも召喚される前よりも確実に早くなっており、徐々にゴブリンの群れと距離が開いていく。10分も走り続けるとゴブリン達の方が体力切れを起こして移動速度が落ちる。さらに走り続けるとゴブリン達の姿が見えなくなった。
「はあっ、はあっ……逃げ切れた、みたいだな」
流石に走り続けて体力の限界を迎え、一先ずは廃墟の中に隠れて身体を休ませる。この世界に訪れてから食料も水も口にしておらず、空腹と喉の渇きを覚えた。
「はあっ……このままだゴブリンに殺されるよりも先に餓死しそうだ」
廃墟の中でレアはため息を吐き出し、これからどうすればいいのか考えていると足元に何かが輝いていることに気が付く。不思議に思って拾い上げると埃まみれの手鏡だった。
「何だ、ただの手鏡か……待てよ?そういえばさっきのゴブリンを解析した時に状態の項目があったよな?それならもしかしたら……」
手鏡に映し出されたら自分の顔を確認し、駄目元でレアは解析の技能を発動した。解析は視界で捉えた対象のステータス画面を開くが、自分でステータス画面を開く時とは異なる画面が表示される。
――霧崎レア――
職業:無し
性別:男性
状態:疲労
レベル:10
SP:0
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「やっぱりそうだ!!俺のステータス画面と違って状態の項目が追加されてる!!」
手鏡で自分自身を「解析」した場合、通常とは異なるステータス画面が表示された。レアのステータス画面には表示されていない「状態」の項目があり、それを見て試しにレアは文字変換の能力を発動させる。
(この状態の項目を「疲労」から「健康」に書き換えれば元気になるかも……待てよ、仮に元気を取り戻したとしても根本的な解決になるのかそれ?)
画面に指が触れる寸前、レアは今ここで状態の項目を改竄することが正しいことなのか不安を抱く。恐らくはゴブリンの時と同様に状態に文字を書き込めばその通りの状態になるだろうが、その場合だとレアはもう二度と自分の状態を変化できなくなってしまう。
空腹と疲労で今にも倒れそうだが、たった一度しかできない文字変換をここで使うべきかレアは悩み、ため息を吐きながら画面を閉じた。どうしても我慢できなくなったら文字変換の能力を使うことにして一先ずは場所を移動する。
「もうちょっとだけ頑張るか……他に何か使える物を探すが」
手鏡以外に家の中に役立ちそうな道具がないのかとレアは探そうとした時、背後から足音が鳴り響く。それを聞いてレアは振り返ると、そこには牙を剥き出しにして飛び掛かるゴブリンの姿が映し出された。
「ギィイイッ!!」
「うわぁっ!?」
完全に振り切ったと思われたゴブリンが再び現れたことにレアは驚き、避ける暇もなく後ろから抱きつかれて首筋を噛みつかれた。ゴブリンの鋭い牙が首筋に食い込み、あまりの痛みにレアは絶叫した。
「がぁあああっ!?」
「アガァッ……!!」
ゴブリンは首の肉を引きちぎる程の勢いで噛みつき、必死にレアは引き剥がそうとするが意外にも力が強くてゴブリンを振り払えない。何とか最初のゴブリンの時のように解析を発動してゴブリンのステータス画面を表示させようとするが、上手くいかない。
(何で能力が発動しないんだ!?)
首元に噛みついたゴブリンには何故か解析の能力が上手く作動せず、恐らくは解析の発動条件は視界に対象を捉えることであり、後ろから噛みつかれた状態ではレアはゴブリンの姿を捉えることができない。
「グギギッ……!!」
「がはぁっ!?」
ゴブリンは瓦礫を噛み砕く咬筋力を誇り、このままではレアの首ごと引きちぎられるのも時間の問題だった。もう駄目かと思われた時、レアは先ほど手に入れた手鏡を思い出す。
――ゴブリン――
種族:ゴブリン(通常種)
性別:雄
状態:興奮
能力:悪食――口にした物を全て栄養として取り込む
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手鏡を持っていたことを忘れていたレアは自分の首に噛みついているゴブリンを映し出し、即座に解析の能力を発動させた。ゴブリンのステータス画面が表示され、急いで文字変換の能力を発動させた。状態の「興奮」を「死亡」に書き換えた瞬間、糸が切れた人形のようにゴブリンは力を失って地面に倒れた。
「ガハァッ!?」
「ぶはぁっ!?」
首からゴブリンが離れた瞬間にレアは膝を付き、大量の血を首から噴き出す。意識も朦朧とし始め、このままでは死ぬと思ったレアは手鏡で自分を移して解析を発動した。
――霧崎レア――
職業:無し
性別:男性
状態:重傷
レベル:10
SP:0
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視界に表示されたステータス画面にレアは指先を伸ばし、文字変換の能力を発動させて状態の項目を「重傷」から「健康」の文字に書き換える。文字を書くのに手間取ったが、どうにか文字変換の能力を発動させると彼の身体に異変が起きた。
ゴブリンに噛みつかれた首元の傷が時間を巻き戻すかのように塞がり、先ほどまでの痛みが嘘のように引いていく。怪我が治った途端にレアは起き上がる。
「ぷはぁっ!!し、死ぬかと思った……」
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