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嵐の前の静けさ
第995話 双剣士の遺言
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「――レイ……目を……して……レイラ!!」
「うっ……」
聞き覚えのある声を耳にしたレイラは目を開くと、そこには顔面蒼白となったアリシアの顔が映し出された。彼女は自分の身体を抱きかかえている事を知り、意識を取り戻す。
「アリ、シア……」
「レイラ……しっかりしなさい!!すぐに治療を……」
「そうか……私は、もう……」
目を覚ましたレイラは右腕に違和感を覚え、ゆっくりと視線を向けると右腕から先が無くなっていた。正確に言えば右腕だけではなく、右半身の殆どが《抉れていた》。
この時点でレイラは自分が助からぬ事を悟り、こんな状態で意識だけが戻ったのは奇跡に近い。だが、間もなく自分が死を迎える事を悟ったレイラはアリシアに微笑む。
「アリシア……すまない、しくじった」
「何を言ってるんですか!!諦めないで、すぐに人が来ます!!」
「馬鹿を言え……こんな状態じゃ、助からない」
仮にこの場に薬師や治癒魔導士が存在した所で身体の半分を失ったレイラを助ける事はできず、それこそ伝説の秘薬「精霊薬」でもない限りはどうしようもない。今更どんな治療を施した所でレイラの身体は助からず、それは本人が一番理解していた。
だが、仲間のアリシアは諦めきれずに彼女を救う手段を考えた。しかし、レイラはもう死を受け入れており、彼女はアリシアに頼む。
「アリシア……頼みがある」
「レイラ、もう喋らないで!!」
「いいから聞け……あの女だけは生かしたら駄目だ。必ず、この国の災いになる……どんな手を使っても殺すんだ」
「分かりましたから……お願いだからもう……」
レイラの身体をアリシアは抱きしめ、そんな彼女にレイラは笑みを浮かべて残された左腕で彼女を抱きしめる。もうレイラの身体は冷たく、あと十数秒もしないうちに彼女は死を迎える。
「テンには先に死んだ事を謝っておいてくれ……ルナの奴も食べ物の好き嫌いしないように言っておけよ……エリナには立派な騎士になるように伝えてくれ」
「レイラ……レイラ!!」
「……あの坊主に後の事は任せる、そう伝えておいてくれ……」
アリシアはレイラに必死に呼びかけるが、もう彼女は耳も聞こえていない様子だった。レイラはこれまでに思い入れがある人物の遺言を託すと、最後に彼女はレイラにある事を告げた。
「――――」
「えっ!?」
最期のレイラの言葉にアリシアは愕然とした表情を浮かべ、そんな彼女にレイラは微笑み、やがて瞼を閉じて動かなくなった――
――聖女騎士団の誇り高き双剣士「レイラ」は死んだ事はすぐに王都中に広まり、その報告を受けた聖女騎士団の団員達は激高し、彼女と親しい間柄の人間は涙を流す。それと同時にゴノを襲撃した魔物使いが既に王都に侵入している事が判明した。
国王は王都内の兵士を総動員させてアンの行方を捜索させ、もしも見つけた場合は捕まえずに始末するように厳命する。レイラは聖女騎士団の中でも古参で王妃からも気に入られていた。
彼女を遺言を耳にしたアリシアは必ずや全員に伝える事を約束し、エリナはレイラが死んだ事を知って泣けくれた。しかし、何時までも泣いていてもレイラは報われず、必ずやレイラの仇を討つためにアンの捜索に参加する。こうして王都は火竜が目覚めた時と同じぐらいに警戒度を高めた――
――討伐隊がグマグ火山に出向いてから三日目の朝は快晴だった。ずっと降り続けていた雨も止み、これならば今日は討伐に出向く事ができる。
「いや~晴れたな。昨日は凄い土砂降りだったのに」
「ああ、でもこれで今日は出発する事になるな。あ~あ、もう少し降っていれば今日も休めたかもしれないのに」
「おい、たるみ過ぎだよあんたら」
「「うわっ!?テン団長!?」」
甲板の見張り役を行っていた騎士達が雑談しているとテンが割込み、彼女が現れると騎士達は慌てて背筋を正す。そんな彼等にテンは不機嫌そうな表情を浮かべ、黙って船首の方へ移動する。
何故かテンは昨日から嫌な予感が止まらず、妙に落ち着かない気分だった。ゆっくり身体を休ませなければいけないのに落ち着かず、彼女はぼんやりと外の様子を眺めた。
(いったい何だってんだい……たるんでるのはあたしの方か?)
この時点のテンは知らない事だが彼女が長年共に戦ってきたレイラは既に死んでおり、その殺した相手は彼女がかつて捕まえたバートンの実の娘だった。皮肉にもその娘は自分を救った恩人の一人を殺した事になる。
気分が落ち着かないテンは騎士達を鍛え直そうかと思ったが、今日は雨が晴れた以上は討伐隊は再びグマグ火山に出向かねばならない。そのために無駄な体力を消耗させるわけにはいかず、彼女は仕方なく我慢する事にした。
(ちっ、何だか分からないけどイライラするね……ん?)
テンは飛行船の下の方を見てみると、何かが動いたように見えた。最初は気のせいかと思ったが、確かに地上の方で何かが動いているのを確認し、即座に彼女は甲板の騎士達に注意する。
「おい、地上に何か居るよ!!警戒態勢!!」
「えっ!?」
「ど、何処ですか!?」
「ほら、あそこだよ!!」
騎士達はテンの言葉を聞いて慌てて地上の様子を伺うと、この時に雨のせいでぬかるんだ地中から思いもよらぬ存在が出現した。
――ゴアアアアアッ!!
飛行船の周囲にこの場所で聞くのは有り得ないはずの鳴き声が響き渡り、飛行船を取り囲むように地中から現れたのはマグマゴーレムの大群だった。
数は100体以上は存在し、一昨日の襲撃の時よりも数が多い。どうやら雨が降っていた時から地中を掘り進んで飛行船に接近したらしく、雨が完全に止んだ時点で姿を現した。
「なっ……どうしてこいつらがここに!?」
「か、囲まれました!?」
「こ、こちらに近付いてきます!!」
『ゴオオオオッ……!!』
マグマゴーレムの大群は飛行船に目掛けて接近し、その光景を確認してテンは顔色を青ざめる。飛行船にマグマゴーレムを近づけさせるわけにはいかず、彼女は退魔刀を手にして船内の仲間達が出てくるまで自分が時間を稼ぐしかないと思った。
「くそっ!!すぐにハマーン技師に離陸の準備をするように伝えな!!あたしはこいつらを足止めする!!」
「無茶です!!地上は昨日の雨のせいで足場が不安定です!!いくらテン団長でも……」
「ならどうすりゃいいんだい!?こうしてくっちゃべってる間も近付いてるんだよ!!」
地上に飛び降りようとするテンを他の騎士達が必死に引き留め、ここで彼女だけを戦わせるなど自殺行為だった。しかし、テンの言う通りに話し込んでいる間もマグマゴーレムの大群が接近し、一刻の猶予もない。
(くそっ!!こいつらなんであたし達の居場所が分かったんだい!?)
飛行船が着陸した場所はグマグ火山から数キロは離れており、本来であれば火山地帯から遠く離れる事はないマグマゴーレムが飛行船に押し寄せるはずがない。
討伐隊の後をマグマゴーレムが追いかけてきたという事もあり得ず、雨が降り注いだ時にマグマゴーレムは姿を隠した。元々この場所に大量のマグマゴーレムが潜んでいた可能性もありえず、仮にマグマゴーレムが潜んでいたのならば一昨日に飛行船が着陸した時点で襲い掛かっているはずである。
(待てよ、そういえばこいつらの好物は火属性の魔石だったはずだね。そしてこの船には大量の火属性の魔石が詰め込まれている……それを感じ取って来たのかい!?)
飛行船を動かすためには大量の火属性の魔石を使用するため、常に飛行船の中には相当数の火属性の魔石が保管されている。今回の討伐隊の目的はグマグ火山に大量発生したマグマゴーレムを討伐し、火山で採掘できる火属性の魔石を独占する事だったが、まさかマグマゴーレムの方から火属性の魔石を狙って現れるなど夢にも思わなかった。
――この時のテンの予想はだいたい合っているが、マグマゴーレムの狙いは火属性の魔石だけではなく、飛行船の心臓部である「火竜の経験石」も狙いだった。火竜の経験石は火属性の魔石とは比べ物にならない魔力を蓄積できるため、それに反応してマグマゴーレムの大群が火山から地中を潜って飛行船に辿り着いた事は誰も気づかない。
「うっ……」
聞き覚えのある声を耳にしたレイラは目を開くと、そこには顔面蒼白となったアリシアの顔が映し出された。彼女は自分の身体を抱きかかえている事を知り、意識を取り戻す。
「アリ、シア……」
「レイラ……しっかりしなさい!!すぐに治療を……」
「そうか……私は、もう……」
目を覚ましたレイラは右腕に違和感を覚え、ゆっくりと視線を向けると右腕から先が無くなっていた。正確に言えば右腕だけではなく、右半身の殆どが《抉れていた》。
この時点でレイラは自分が助からぬ事を悟り、こんな状態で意識だけが戻ったのは奇跡に近い。だが、間もなく自分が死を迎える事を悟ったレイラはアリシアに微笑む。
「アリシア……すまない、しくじった」
「何を言ってるんですか!!諦めないで、すぐに人が来ます!!」
「馬鹿を言え……こんな状態じゃ、助からない」
仮にこの場に薬師や治癒魔導士が存在した所で身体の半分を失ったレイラを助ける事はできず、それこそ伝説の秘薬「精霊薬」でもない限りはどうしようもない。今更どんな治療を施した所でレイラの身体は助からず、それは本人が一番理解していた。
だが、仲間のアリシアは諦めきれずに彼女を救う手段を考えた。しかし、レイラはもう死を受け入れており、彼女はアリシアに頼む。
「アリシア……頼みがある」
「レイラ、もう喋らないで!!」
「いいから聞け……あの女だけは生かしたら駄目だ。必ず、この国の災いになる……どんな手を使っても殺すんだ」
「分かりましたから……お願いだからもう……」
レイラの身体をアリシアは抱きしめ、そんな彼女にレイラは笑みを浮かべて残された左腕で彼女を抱きしめる。もうレイラの身体は冷たく、あと十数秒もしないうちに彼女は死を迎える。
「テンには先に死んだ事を謝っておいてくれ……ルナの奴も食べ物の好き嫌いしないように言っておけよ……エリナには立派な騎士になるように伝えてくれ」
「レイラ……レイラ!!」
「……あの坊主に後の事は任せる、そう伝えておいてくれ……」
アリシアはレイラに必死に呼びかけるが、もう彼女は耳も聞こえていない様子だった。レイラはこれまでに思い入れがある人物の遺言を託すと、最後に彼女はレイラにある事を告げた。
「――――」
「えっ!?」
最期のレイラの言葉にアリシアは愕然とした表情を浮かべ、そんな彼女にレイラは微笑み、やがて瞼を閉じて動かなくなった――
――聖女騎士団の誇り高き双剣士「レイラ」は死んだ事はすぐに王都中に広まり、その報告を受けた聖女騎士団の団員達は激高し、彼女と親しい間柄の人間は涙を流す。それと同時にゴノを襲撃した魔物使いが既に王都に侵入している事が判明した。
国王は王都内の兵士を総動員させてアンの行方を捜索させ、もしも見つけた場合は捕まえずに始末するように厳命する。レイラは聖女騎士団の中でも古参で王妃からも気に入られていた。
彼女を遺言を耳にしたアリシアは必ずや全員に伝える事を約束し、エリナはレイラが死んだ事を知って泣けくれた。しかし、何時までも泣いていてもレイラは報われず、必ずやレイラの仇を討つためにアンの捜索に参加する。こうして王都は火竜が目覚めた時と同じぐらいに警戒度を高めた――
――討伐隊がグマグ火山に出向いてから三日目の朝は快晴だった。ずっと降り続けていた雨も止み、これならば今日は討伐に出向く事ができる。
「いや~晴れたな。昨日は凄い土砂降りだったのに」
「ああ、でもこれで今日は出発する事になるな。あ~あ、もう少し降っていれば今日も休めたかもしれないのに」
「おい、たるみ過ぎだよあんたら」
「「うわっ!?テン団長!?」」
甲板の見張り役を行っていた騎士達が雑談しているとテンが割込み、彼女が現れると騎士達は慌てて背筋を正す。そんな彼等にテンは不機嫌そうな表情を浮かべ、黙って船首の方へ移動する。
何故かテンは昨日から嫌な予感が止まらず、妙に落ち着かない気分だった。ゆっくり身体を休ませなければいけないのに落ち着かず、彼女はぼんやりと外の様子を眺めた。
(いったい何だってんだい……たるんでるのはあたしの方か?)
この時点のテンは知らない事だが彼女が長年共に戦ってきたレイラは既に死んでおり、その殺した相手は彼女がかつて捕まえたバートンの実の娘だった。皮肉にもその娘は自分を救った恩人の一人を殺した事になる。
気分が落ち着かないテンは騎士達を鍛え直そうかと思ったが、今日は雨が晴れた以上は討伐隊は再びグマグ火山に出向かねばならない。そのために無駄な体力を消耗させるわけにはいかず、彼女は仕方なく我慢する事にした。
(ちっ、何だか分からないけどイライラするね……ん?)
テンは飛行船の下の方を見てみると、何かが動いたように見えた。最初は気のせいかと思ったが、確かに地上の方で何かが動いているのを確認し、即座に彼女は甲板の騎士達に注意する。
「おい、地上に何か居るよ!!警戒態勢!!」
「えっ!?」
「ど、何処ですか!?」
「ほら、あそこだよ!!」
騎士達はテンの言葉を聞いて慌てて地上の様子を伺うと、この時に雨のせいでぬかるんだ地中から思いもよらぬ存在が出現した。
――ゴアアアアアッ!!
飛行船の周囲にこの場所で聞くのは有り得ないはずの鳴き声が響き渡り、飛行船を取り囲むように地中から現れたのはマグマゴーレムの大群だった。
数は100体以上は存在し、一昨日の襲撃の時よりも数が多い。どうやら雨が降っていた時から地中を掘り進んで飛行船に接近したらしく、雨が完全に止んだ時点で姿を現した。
「なっ……どうしてこいつらがここに!?」
「か、囲まれました!?」
「こ、こちらに近付いてきます!!」
『ゴオオオオッ……!!』
マグマゴーレムの大群は飛行船に目掛けて接近し、その光景を確認してテンは顔色を青ざめる。飛行船にマグマゴーレムを近づけさせるわけにはいかず、彼女は退魔刀を手にして船内の仲間達が出てくるまで自分が時間を稼ぐしかないと思った。
「くそっ!!すぐにハマーン技師に離陸の準備をするように伝えな!!あたしはこいつらを足止めする!!」
「無茶です!!地上は昨日の雨のせいで足場が不安定です!!いくらテン団長でも……」
「ならどうすりゃいいんだい!?こうしてくっちゃべってる間も近付いてるんだよ!!」
地上に飛び降りようとするテンを他の騎士達が必死に引き留め、ここで彼女だけを戦わせるなど自殺行為だった。しかし、テンの言う通りに話し込んでいる間もマグマゴーレムの大群が接近し、一刻の猶予もない。
(くそっ!!こいつらなんであたし達の居場所が分かったんだい!?)
飛行船が着陸した場所はグマグ火山から数キロは離れており、本来であれば火山地帯から遠く離れる事はないマグマゴーレムが飛行船に押し寄せるはずがない。
討伐隊の後をマグマゴーレムが追いかけてきたという事もあり得ず、雨が降り注いだ時にマグマゴーレムは姿を隠した。元々この場所に大量のマグマゴーレムが潜んでいた可能性もありえず、仮にマグマゴーレムが潜んでいたのならば一昨日に飛行船が着陸した時点で襲い掛かっているはずである。
(待てよ、そういえばこいつらの好物は火属性の魔石だったはずだね。そしてこの船には大量の火属性の魔石が詰め込まれている……それを感じ取って来たのかい!?)
飛行船を動かすためには大量の火属性の魔石を使用するため、常に飛行船の中には相当数の火属性の魔石が保管されている。今回の討伐隊の目的はグマグ火山に大量発生したマグマゴーレムを討伐し、火山で採掘できる火属性の魔石を独占する事だったが、まさかマグマゴーレムの方から火属性の魔石を狙って現れるなど夢にも思わなかった。
――この時のテンの予想はだいたい合っているが、マグマゴーレムの狙いは火属性の魔石だけではなく、飛行船の心臓部である「火竜の経験石」も狙いだった。火竜の経験石は火属性の魔石とは比べ物にならない魔力を蓄積できるため、それに反応してマグマゴーレムの大群が火山から地中を潜って飛行船に辿り着いた事は誰も気づかない。
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