貧弱の英雄

カタナヅキ

文字の大きさ
上 下
1,007 / 1,110
嵐の前の静けさ

第986話 猛り狂う英雄

しおりを挟む
「そら、餌だぞ!!」
「「「ゴオッ……!?」」」


ナイが核を取り出して投げつけた瞬間、マグマゴーレムの集団は彼が放った核に釘付けとなった。地面に核が落ちた途端、一斉にマグマゴーレムが集まって奪い合いを始める。


「ゴオオオッ!!」
「ゴアッ!?」
「ゴガァッ!!」


マグマゴーレムは核を奪おうと他の仲間と殴り合いを始めた。それを見たナイは予想以上にマグマゴーレムを引き寄せる事に成功し、少し驚きながらもリーナを安全な場所へ避難させた。


「リーナ、ほら薬だよ。ここに隠れてて……」
「うっ……」


ナイは持ってきていたアルトの鞄に入っていた魔力回復薬を取り出し、それをリーナの口元に含む。しかし、リーナは苦しそうな表情を浮かべて吐いてしまう。


「げほっ、げほっ!!」
「リーナ!!しっかり噛んで飲んで……仕方ない」
「んんぅっ……!?」


無理やりにでもリーナに飲ませるためにナイは魔力回復薬を口に含むと、彼女の唇に流し込む。口移しでナイは魔力回復薬を飲み込ませ、この時にリーナは意識を取り戻す。


「んむぅっ……ちゅっ、ぷあっ……ナ、ナイ君……こんな時に駄目だよ」
「むうっ……前にもこんな事があった気がする」


頬を赤らめて顔を反らすリーナを見てナイは安心し、これで彼女は大丈夫だと判断するとナイは自分が身に付けていたマントを彼女に被せた。リーナを熱から守るためもあるが、マントを身に付けた状態では動きにくいのでナイは彼女に託す。

マントを脱いだ瞬間にナイは火山の熱気を受けて顔をしかめるが、この場に集まった人間の中で唯一にナイだけは「熱耐性」の技能を習得しており、ある程度の熱気なら耐え切れた。それでも火山の熱気は凄まじく、長時間は耐えられそうにない


(流石にきついな……)


ナイは旋斧だけではなく、岩砕剣を抜いてマグマゴーレムの大群と向き合う。マグマゴーレム達はナイが投げつけた自分達の仲間の核を奪い合い、数は既に50体以上は集まっていた。


(ふうっ……モモ、力を貸して)


全力で戦うためにナイは煌魔石を装着した魔法腕輪に触れ、緊張しながらも彼はマグマゴーレムに目掛けて突っ込む。彼はこの状況を打破するために「強化術」を発動させ、身体能力を限界以上に高めてマグマゴーレムの大群に挑む。



――がぁあああああああっ!!



火山に獣の様な叫び声が響き渡り、討伐隊の面子は驚いて振り返ると、そこには両手に大剣を構えたナイがマグマゴーレムの大群を薙ぎ倒す光景が映し出された。彼が旋斧と岩砕剣を振り抜く度にマグマゴーレムが吹き飛び、粉々に砕け散る。


「がああっ!!」
「ゴガァアアアッ!?」
「ゴアアッ!?」
「ゴギャアアッ!?」


自分よりも体格が一回りや二回りは上回るマグマゴーレム達をナイは薙ぎ倒し、圧倒的な力で破壊する。ナイの方が小さいはずなのにマグマゴーレムは自分達よりも遥かに巨大で圧倒的な力を持つ巨人と戦っているような錯覚を覚えた。

大剣を振りかざす度にマグマゴーレムは吹き飛び、破壊されて溶岩が飛び散る。溶岩の飛沫に身体を焼かれる前に「瞬間加速」を発動させて別の場所に移動し、火傷を負う前に次々と敵を葬る。


「ナ、ナイ……!?」
「なんという力……これほどまでとは」
『おおおおっ!!』


一方的にマグマゴーレムを打ち倒すナイの姿にテンは呆気に取られ、ロランでさえも動揺を隠しきれず、ゴウカに至っては興奮した様子で自分が戦うのを忘れてしまう。それほどまでにナイの力は凄まじく、他の者たちも目を離せない。

強化術は一時的に肉体の限界以上に力を引き出せるが、その反動として制限時間が切れたら使用者の肉体に大きな負荷が襲い掛かってまともに動けなくなる。だからこそ制限時間の間に敵を倒しきらなければナイに勝ち目はない。


(まだだ……もっと、もっと力を!!)


戦いながらもナイは自分の魔力が削られていく感覚を覚え、もう10秒もしない内に自分は倒れると気付く。しかし、そんな彼の前に一際巨大なマグマゴーレムが迫る。


「ゴオオオッ!!」
「なっ!?あいつ、まだ生きていたのかい!?」
「いかん!!誰か援護しろ!!」
「くっ!?」
「ま、間に合いませんわ!!」


ナイの背後に迫る大型のマグマゴーレムは先ほどマホとマリンが吹き飛ばした個体であり、どうやらナイが先ほど投げた核を奪って復活したのか、再び全身に炎を纏わせて彼に接近していた。

後ろからナイに襲い掛かろうとした大型マグマゴーレムに対して他の者も動くが、誰よりも早く動いたのは意外な人物だった。


「せりゃあっ!!」
「ゴアッ!?」
「クノ!?」


大型マグマゴーレムの目元に向けてクナイが突き刺さり、視界を封じられた事で大型マグマゴーレムは動きを止める。クナイを投げ込んだのはクノであり、直後にナイは大型のマグマゴーレムに向けて渾身の一撃を叩き込む。


「があああああっ!!」
「ゴアアアアッ!?」


大型マグマゴーレムの腹部にナイは岩砕剣を突き刺し、力任せに押し込む。自分よりも倍近くの体格差と数トンはある体重差を物ともせずに押し込み、止めに旋斧を振りかざす。

岩砕剣を左手で掴んだ状態ナイは旋斧を右手で振りかざし、相手の胸元に目掛けて叩き込む。旋斧の刃が大型マグマゴーレムの肉体に食い込んだ瞬間、旋斧は魔力を吸収して赤色の刃と化した。


「あの剣の色は!?」
「前にも見た事があるでござる!!」


ナイの旋斧の刃が赤く変色する事は初めてではなく、火竜を倒した時も旋斧の刃は赤く染まった。調べた結果、火竜の膨大な火属性の魔力を吸い上げた事で旋斧の内部に魔力が蓄積し、その影響で刃は赤く変化した。

大型マグマゴーレムの魔力を吸い上げた事で旋斧は再び赤く染まり、それに気づかぬままにナイは二つの魔剣を掴む。その状態からナイは大型マグマゴーレムごと魔剣を持ち上げ、地面に叩き込む。


「だぁああああっ!!」
「ゴガァアアアアッ!?」
「馬鹿なっ!?」
「あ、あの巨体を持ち上げた!?」
『おお、派手だな!!』


突き刺した魔剣ごとナイは大型マグマゴーレムを持ち上げた事にロランもテンも驚き、ゴウカも少しだけ驚いた様子だった。地面に叩き付けられた大型マグマゴーレムは砕け散り、ナイは旋斧と岩砕剣を引き抜く。


「はあっ、はあっ……」


流石に限界を迎えたナイは膝を着いて全身から滝の様な汗を流し、もう体力も魔力も限界だった。それでも魔法腕輪に装着した煌魔石に手を伸ばし、どうにか魔力を回復させる。


(大丈夫だ、モモの煌魔石ならすぐに回復する……)


モモの煌魔石には通常の魔石よりも膨大な魔力が蓄積されており、それを吸収する事でナイは魔力を取り戻そうとした。魔力が戻れば自然と体力も回復し、再び戦う事ができる。

煌魔石を利用して魔力を回復させるとナイは「再生術」を発動させ、まずは傷ついた肉体を直す。今回は敵の攻撃を受ける事はなかったが、強化術の反動でナイの筋肉組織がボロボロであり、肉体の再生能力を強化して治療を行う。


(よし、これで動ける。まだ戦える……あれ?)


再生術を発動させたナイは肉体を完治させ、再び戦おうと足元に力を込める。だが、立ち上がろうとした瞬間に何故か糸が切れた人形のように身体が傾き、地面に倒れ込む。


(な、何でっ……!?)


ナイの肉体は完全に治ったはずだが言う事を聞かず、その原因は傷は治っても体力が戻っていなかった。魔力を吸収すれば同時に体力も回復するはずなのだが、何故か煌魔石から吸収した魔力は再生術を利用した際に切れてしまう。


「ど、どうして……」
「ナイ、早く立ちな!!新しいのが来てるよ!?」
「ナイ殿!!前を見て!!」


自分の身体が言う事を聞かない事にナイは戸惑い、そんな彼にテンとクノが大声で呼びかけた。二人の言葉を聞いてナイは顔を上げると、そこには別のマグマゴーレムが迫っていた。


「ゴオオッ!!」
「くっ……動けっ!?」


自分自身を叱咤してナイは地面に落ちていた旋斧に手を伸ばし、どうにか大剣を杖代わりにして立ち上がる。しかし、立つのが精いっぱいでとても戦える状態ではない。

どうしてナイはモモから受け取った煌魔石を使用しても完全に体力が戻らないのかと疑問を抱くと、ここで彼は煌魔石に僅かに罅が走っている事に気付く。


(何だ、この罅……!?)


煌魔石が罅割れている事にナイは気付き、すぐに彼は煌魔石の不調の原因を察した。煌魔石に僅かに罅割れがあったせいで内部に蓄積されている魔力が外部に放出し、そのせいでナイが完全に回復する程の魔力が残っていなかった。


(くそっ、何処かで傷つけたのか!?それともに罅が入ってたのか……!?)


何時の間に煌魔石に罅が入っていたのかは分からないが、考えている間にもマグマゴーレムはナイに迫って拳を放つ。


「ゴォオオオオッ!!」
「くぅっ……舐めるな!!」


迫りくる溶岩の拳に対してナイは体勢を屈めると回避すると、無意識に「迎撃」の技能を発動させ、隙だらけの胴体に旋斧を叩き込む。

もうナイはマグマゴーレムを破壊する程の体力は残っていないが、それでも現在の旋斧には膨大な火属性の魔力が刃に蓄積しており、それを利用してナイはを行う。


(殺されるぐらいなら……やるしかない!!)


ここでナイがマグマゴーレムから逃げたとしても、他の者が助けに来る前に捕まるのは目に見えていた。それならばナイは自力でマグマゴーレムを倒すため、旋斧が蓄積した火属性の魔力を解き放つ。


「やああああっ!!」
「ゴアアアッ!?」
「いかん、離れろぉおおおっ!?」


マグマゴーレムの体内に突き刺さった旋斧が光り輝き、その光を見たロランは大声を上げて全員に避難するように促す。次の瞬間、旋斧から放たれた魔力のせいでマグマゴーレムは内部から崩壊し、激しい爆発を引き起こした――
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!

あるちゃいる
ファンタジー
 山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。  気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。  不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。  どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。  その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。  『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。  が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。  そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。  そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。   ⚠️超絶不定期更新⚠️

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!

IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。  無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。  一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。  甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。  しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--  これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話  複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡

サクラ近衛将監
ファンタジー
 女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。  シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。  シルヴィの将来や如何に?  毎週木曜日午後10時に投稿予定です。

おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる

シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。 ※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。 ※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。 俺の名はグレイズ。 鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。 ジョブは商人だ。 そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。 だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。 そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。 理由は『巷で流行している』かららしい。 そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。 まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。 まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。 表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。 そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。 一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。 俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。 その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。 本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。

処理中です...