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嵐の前の静けさ
第955話 救援
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「こ、こいつら強いぞ!?」
「落ち着け!!おい、誰か水属性の魔法を使えないか!?」
「それなら私が……きゃあっ!?」
「ゴオオッ!!」
冒険者の中には水属性の魔法が扱える魔術師も存在したが、魔法を発動させる前にロックゴーレムが襲い掛かる。まるで冒険者達の会話を理解しているかのように魔術師を優先的に襲い、それを見たマホは嫌な予感を抱く。
(まさか……いや、今は考えている暇はないか)
ロックゴーレムがこれ以上の被害を与える前に始末するため、マホは城壁の上から杖を翳す。彼女はロックゴーレムと対峙する兵士と冒険者に注意を行う。
「皆の者、すぐにゴーレムから離れよ!!巻き添えを喰らうぞ!?」
「だ、誰だ!?」
「な、何だって!?」
「魔導士様!?」
城壁の上からマホは声をかけると、驚いた兵士と冒険者達は彼女に視線を向ける。兵士達はマホの正体を知っているので即座に指示に従い、続いて冒険者達もロックゴーレムから距離を取る。
ロックゴーレムの集団は城壁の上のマホを見上げ、この時に彼女が杖を所有している事を確認すると、何体かのロックゴーレムは岩石の外殻の一部を引き剥がしてマホに攻撃を仕掛けた。
「ゴオオッ!!」
「ゴアッ!!」
「ほう、やはり儂が魔術師だと分かるのか……だが、その程度の攻撃では儂には届かん」
自分の格好を見て「魔術師」だと理解して優先的に攻撃を仕掛けたロックゴーレムに対し、動じる様子もなくマホは放たれた岩石の外殻に杖を構える。
既に彼女の魔法は発動しており、杖の先端に風属性の魔力で形成された「渦巻」が誕生すると、まるで削岩機の如く放たれた岩石を一瞬にして削り取る。マホは笑みを浮かべて杖を構えると、地上に向けて飛び降りる。
「良い事を教えてやろう。世の中には接近戦を得意とする魔術師もおるのだ!!」
「ゴアッ!?」
マホは自分の杖を「渦巻の槍」へと変化させてロックゴーレムに挑み、削岩機の如くロックゴーレムの肉体を削り取る。岩石並の硬度を誇るロックゴーレムであろうと魔導士《マホ》の作り出した槍は防ぎきれず、体内の核ごと破壊された。
『ゴアアアアッ!?』
「はああっ!!」
「す、凄い!!」
「あれが魔導士様……!!」
「ただの幼女じゃなかったのか……」
魔術師でありながら接近戦でロックゴーレムを圧倒するマホの姿に兵士達は驚愕し、冒険者達も唖然とした。自分達が束になっても敵わないロックゴーレムをマホは瞬く間に倒し、最後の一匹には杖を投擲する。
「これで……終いじゃっ!!」
「ゴアアアッ!?」
ロックゴーレムの胸元に杖が叩き付けられると、渦巻いていた風の魔力が暴発して衝撃波と化す。衝撃波をまともに浴びたロックゴーレムは吹き飛び、一方で杖は彼女の元に自動的に戻ってきた。
南の城壁のロックゴーレムを全て始末すると、マホは間髪入れずに飛行魔法を発動させる。敵は他の城壁にも押し寄せており、この場のロックゴーレムを倒したのならば他の城壁の援護に向かわなければならない。
「後始末は任せるぞ、儂は北の城門へ向かう」
「ま、魔導士様……」
「ここはお主等に任せた!!儂は行くぞ!!」
兵士の返答を聞かずにマホは飛び立つと、北の城壁に向けて移動を開始する。この時に彼女は東と西の城壁の様子を伺い、先に行かせたエルマとフィルの姿を目撃した。
(東側の方は……大丈夫そうだな、まだまだ未熟とはいえ流石は黄金冒険者といったところか)
東側の城壁ではフィルが両手に鎖を振り回してロックゴーレムの対処を行い、彼の放つ攻撃で次々とロックゴーレムは破壊される。王国内の黄金冒険者の中ではフィルは一番未熟だが、それでも黄金級以下の冒険者とは一線を画す。
東側の方はフィルが対処しているお陰で何とかなりそうだが、西側の方ではエルマが城壁の上から風属性の魔力を矢に込めて放ち、ロックゴーレムに攻撃を行う。
(エルマの方は……苦戦しておるな。核を正確に射抜かぬ限り、ロックゴーレムを倒す事はできんか)
マホの弟子の中でも古株のエルマであってもロックゴーレムの対処は難しく、彼女が放つ矢はロックゴーレムの岩石の外殻を貫く威力を誇る。しかし、核を破壊しない限りはロックゴーレムを確実には倒せず、負傷した所で再生してしまう。
エルマは城壁の上からロックゴーレムを射抜いて他の者から注意を引いており、ロックゴーレムの集団は彼女に目掛けて岩石を投げ放つ。その攻撃に対してエルマは持ち前の身軽さを生かして攻撃を回避しながら反撃を行い、その様子を見てマホは西側は彼女に任せて北側へと向かう。
(ここは踏ん張りどころじゃぞ、エルマよ。お主はいずれ儂の後を継いで魔導士になる身……この程度の敵に苦戦するようでは先は長いぞ)
弟子の身を案じながらもマホは北側の城壁へ向けて移動すると、既にロックゴーレムは城壁を乗り越えようとしていた。地上の兵士達はほぼ壊滅状態であり、冒険者達も城壁にてロックゴーレムを押しとどめていた。
「落ち着け!!おい、誰か水属性の魔法を使えないか!?」
「それなら私が……きゃあっ!?」
「ゴオオッ!!」
冒険者の中には水属性の魔法が扱える魔術師も存在したが、魔法を発動させる前にロックゴーレムが襲い掛かる。まるで冒険者達の会話を理解しているかのように魔術師を優先的に襲い、それを見たマホは嫌な予感を抱く。
(まさか……いや、今は考えている暇はないか)
ロックゴーレムがこれ以上の被害を与える前に始末するため、マホは城壁の上から杖を翳す。彼女はロックゴーレムと対峙する兵士と冒険者に注意を行う。
「皆の者、すぐにゴーレムから離れよ!!巻き添えを喰らうぞ!?」
「だ、誰だ!?」
「な、何だって!?」
「魔導士様!?」
城壁の上からマホは声をかけると、驚いた兵士と冒険者達は彼女に視線を向ける。兵士達はマホの正体を知っているので即座に指示に従い、続いて冒険者達もロックゴーレムから距離を取る。
ロックゴーレムの集団は城壁の上のマホを見上げ、この時に彼女が杖を所有している事を確認すると、何体かのロックゴーレムは岩石の外殻の一部を引き剥がしてマホに攻撃を仕掛けた。
「ゴオオッ!!」
「ゴアッ!!」
「ほう、やはり儂が魔術師だと分かるのか……だが、その程度の攻撃では儂には届かん」
自分の格好を見て「魔術師」だと理解して優先的に攻撃を仕掛けたロックゴーレムに対し、動じる様子もなくマホは放たれた岩石の外殻に杖を構える。
既に彼女の魔法は発動しており、杖の先端に風属性の魔力で形成された「渦巻」が誕生すると、まるで削岩機の如く放たれた岩石を一瞬にして削り取る。マホは笑みを浮かべて杖を構えると、地上に向けて飛び降りる。
「良い事を教えてやろう。世の中には接近戦を得意とする魔術師もおるのだ!!」
「ゴアッ!?」
マホは自分の杖を「渦巻の槍」へと変化させてロックゴーレムに挑み、削岩機の如くロックゴーレムの肉体を削り取る。岩石並の硬度を誇るロックゴーレムであろうと魔導士《マホ》の作り出した槍は防ぎきれず、体内の核ごと破壊された。
『ゴアアアアッ!?』
「はああっ!!」
「す、凄い!!」
「あれが魔導士様……!!」
「ただの幼女じゃなかったのか……」
魔術師でありながら接近戦でロックゴーレムを圧倒するマホの姿に兵士達は驚愕し、冒険者達も唖然とした。自分達が束になっても敵わないロックゴーレムをマホは瞬く間に倒し、最後の一匹には杖を投擲する。
「これで……終いじゃっ!!」
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南の城壁のロックゴーレムを全て始末すると、マホは間髪入れずに飛行魔法を発動させる。敵は他の城壁にも押し寄せており、この場のロックゴーレムを倒したのならば他の城壁の援護に向かわなければならない。
「後始末は任せるぞ、儂は北の城門へ向かう」
「ま、魔導士様……」
「ここはお主等に任せた!!儂は行くぞ!!」
兵士の返答を聞かずにマホは飛び立つと、北の城壁に向けて移動を開始する。この時に彼女は東と西の城壁の様子を伺い、先に行かせたエルマとフィルの姿を目撃した。
(東側の方は……大丈夫そうだな、まだまだ未熟とはいえ流石は黄金冒険者といったところか)
東側の城壁ではフィルが両手に鎖を振り回してロックゴーレムの対処を行い、彼の放つ攻撃で次々とロックゴーレムは破壊される。王国内の黄金冒険者の中ではフィルは一番未熟だが、それでも黄金級以下の冒険者とは一線を画す。
東側の方はフィルが対処しているお陰で何とかなりそうだが、西側の方ではエルマが城壁の上から風属性の魔力を矢に込めて放ち、ロックゴーレムに攻撃を行う。
(エルマの方は……苦戦しておるな。核を正確に射抜かぬ限り、ロックゴーレムを倒す事はできんか)
マホの弟子の中でも古株のエルマであってもロックゴーレムの対処は難しく、彼女が放つ矢はロックゴーレムの岩石の外殻を貫く威力を誇る。しかし、核を破壊しない限りはロックゴーレムを確実には倒せず、負傷した所で再生してしまう。
エルマは城壁の上からロックゴーレムを射抜いて他の者から注意を引いており、ロックゴーレムの集団は彼女に目掛けて岩石を投げ放つ。その攻撃に対してエルマは持ち前の身軽さを生かして攻撃を回避しながら反撃を行い、その様子を見てマホは西側は彼女に任せて北側へと向かう。
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