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砂漠の脅威
第945話 今後の方針
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――ナイとライトンの試合に満足した巨人国の兵士達は心を開き、あれほど熱い戦いを見せられてはナイを含めた王国の討伐隊を迎え入れるしかなかった。ここから先は巨人国や王国という立場を捨て、共に戦う仲間として受け入れられる。
これからは王国軍と巨人国軍は一体となって共に土鯨の討伐を行う事が正式に決定し、今後の方針を話し合う。当初の予定では巨人国軍は王国から砂船を動かすのに必要な風属性の魔石を受け取った後は土鯨の捜索を再開する予定だった。しかし、イリアが持って来た魔物図鑑の資料によると土鯨を引き寄せる方法がある事が記されていた。
「この図鑑によれば土鯨が餌として好むのは地属性の魔石です」
「地属性の魔石?そんな物を土鯨は好むのか?」
地属性の魔石は世界中の何処にでも存在するが、地面を深く掘りつくさなければ手に入らない。逆に言えば地面を掘り起こせばどんな場所でも簡単に手に入る代物ともいえる。
「土鯨の好物は地属性の魔石ですが、地属性の魔石は大地に栄養を与えます。とある実験で地属性の魔石を掘り起こした地域では植物が育ちにくいという記録があります」
「ん?つまり、どういう事だ?」
「要するにこのアチイ砂漠が誕生した原因は土鯨が関わっているかもしれないという事です」
「まさか……土鯨がこの地方の地属性の魔石を食い尽くしたせいで大地に栄養が無くなり、砂漠と化したと言いたいのか?」
イリアの言葉に全員が驚愕の表情を浮かべるが、彼女によるとアチイ砂漠の歴史を調べると土鯨が発見された時期と重なるという。
「私もまさかとは思いましたが、このアチイ砂漠が誕生した時期と土鯨が確認された時期が重なるんです。それにこの砂漠では地属性の魔石の発掘は行われましたか?」
「いや……そんな話、聞いた事もないな」
アチイ砂漠ではどれほど深い地層であろうと地属性の魔石は発見されず、いくら掘り起こしても今までに一度も地属性の魔石は発見されなかった。その事を踏まえるとイリアの予想は間違っているとは言い切れない。
しかし、アチイ砂漠は数百年前から存在する砂漠であり、土鯨がもしもアチイ砂漠を作り出した原因だとすれば確かに竜種に匹敵する「災害種」だった。
「仮にこの砂漠を作り出したのが土鯨だとしたら、私達はとんでもない相手と戦うという事です。覚悟はできていますか?」
「ふん、愚問だな」
「ああ、今更何を馬鹿な事を言っている」
イリアの言葉を聞いてもテランとバッシュはのこのこと引き下がるつもりはなく、むしろ砂漠を作り出した元凶と知って増々テランはやる気を起こす。
「この砂漠のせいで大勢の民が苦しめられた……大地に栄養がないせいでここでは農作物もまともに育たない。だが、もしも土鯨を倒す事ができれば砂漠は元に戻るのか?」
「残念ながらそれは無理でしょうね、土鯨を倒しても栄養を吸いつくされた大地は元に戻るまで相当な時間が掛かります。それでもこれ以上に砂漠が広がるのは阻止できるとは思いますが……」
「それならば十分だ」
土鯨を倒した所で広域化した砂漠は元に戻る事はないが、これ以上に砂漠は広がる事はないのであれば戦う価値は十分にあった。テランは土鯨が地属性の魔石を餌にしていると知り、それを逆に利用して罠を用意できないのか尋ねる。
「地属性の魔石を用意して奴を引き寄せる事はできるのか?」
「可能性は十分にあります。ですけど、土鯨を引き寄せるとなると相当な数の地属性の魔石が必要になりますよ」
「となると……地面を掘り起こして魔石を集める必要があるわけか。相当に時間も手間もかかりそうだな」
イリアの話を聞いてアルトは眉をしかめ、土鯨を誘き寄せるとしたら最低でも地属性の魔石は100個は用意しなければならず、それだけの魔石を用意するにはかなり深い地層まで地面を掘り起こさなければならない。
この砂漠では地属性の魔石は土鯨に喰いつくされている事を考えると、まだ砂漠化していない地域に移動して地面を掘り起こす必要がある。だが、それでは兵士達に相当な労力と時間を強いる事になるが、話を聞いていたテランは笑みを浮かべた。
「力仕事ならば我々の出番だ……1日もあれば必要分の魔石を用意できる」
「えっ!?」
「それは本当か?」
「我々の力が信じられないのか?」
「……愚問だったな」
テランの言葉にバッシュは笑みを浮かべ、巨人国の大将軍であるテランがここまで豪語するのであれば信じるしかない。彼も絶対の自信があるからこその発言であり、問題があるとすれば巨人国の兵士達をどうやって砂漠がない地方まで移動させるかだった。
「それじゃあ、地属性の魔石の発掘は巨人国軍の人たちに任せましょうか。ですけど、場所の方は何処で掘ります?砂漠の外に移動するのは当然ですけど、砂漠の周辺地域も地属性の魔石が土鯨に喰われ続けている可能性もありますから、砂漠から十分に離れた場所で発掘しないといけませんね」
「ふむ……我等の砂船では砂漠までしか移動はできん。それに砂漠の周辺地域というが、どの程度まで離れればいいのだ?」
「そうですね……だいたいここぐらいですかね」
イリアは地図を示した場所は砂漠から10キロは離れており、しかも山岳地帯を指差していた。良質な地属性な魔石は山岳地帯の方が採れやすいと判断した上で示したが、テランは場所を確認して眉をしかめる。
「ここまで離れるとなると移動するのに相当な時間が掛かるな……」
「いや、移動の時間はそれほど掛からないだろう」
「何?それはどういう意味だ?」
「簡単な話だ。我らの飛行船で送り届ければいい」
「……なるほど」
バッシュの言葉を聞いてテランは納得し、確かに飛行船ならばアチイ砂漠から10キロ離れた山岳地帯でも巨人族の兵士を移動させる事ができた。飛行船を何度も往復させる事で兵士を運び込み、山岳地帯で地属性の魔石を採掘させる。これが現状で行える作戦だった。
地属性の魔石の採取には最低でも巨人族の兵士が100人は必要とするため、飛行船では一度にそれだけの人数の巨人族を運び出す事はできない。そのために作戦が行われる間は討伐隊は巨人国軍の砂船に乗って土鯨の捜索を行う事が決まった。
「土鯨を誘き出すには地属性の魔石が有効だとは思いますが、採掘の間に土鯨が現れる可能性もあります。そこでネツノの周辺は巨人国軍の軍船が見回りを行って貰います」
「分かった。だが、もしも土鯨が現れたらどうする?」
「その時は作戦を変更して討伐に移行しましょう。但し、私の見立てでは土鯨は現れないでしょうね」
「何故だ?」
「だって巨人国軍が最初に赴いた時も土鯨は姿を現さなかったんでしょう?この事から考えるに土鯨は竜種と違って「人」という存在を恐れています」
大地の栄養を食い尽くして砂漠を築き上げる程の力を持ちながらも土鯨は巨人国軍が軍船で砂漠に乗り込んできた時は姿を見せず、今尚も姿を隠して砂漠の何処かに潜んでいる。この事から土鯨は竜種と違って「人」に襲われる事を警戒していた。
土鯨は強大な力を持ちながらも人の力をを理解しており、図鑑の記録によれば土鯨を討伐するために昔の時代の人間も尽力したと記されていた。この事から土鯨はかつて人と戦った事があり、倒されはしなかったが人が自分にも歯向かう力を持つ存在だと認識している可能性が高い。
「土鯨は恐ろしい存在ですが、同時に土鯨からすれば私達も警戒すべき相手だと思っているはずです」
「なら、巨人国軍がアチイ砂漠を出回っていれば土鯨は現れないという事か?」
「いえ、それだと巨人国側の負担が大きすぎます。実際に砂船を動かすにも風属性の魔石が必要ですからね、それに土鯨も何時までも大人しくしているとは限りません。自分の領地に人間(巨人)が好き勝手していたら流石に我慢の限界を迎えるかもしれませんから」
「要するに油断せずに警戒を続けろ、という事か」
ガオウの言葉にイリアは頷き、砂漠に残る者も土鯨の警戒は怠らないように注意して動く必要がある。当然と言えば当然の事なのだが、それでも気を引き締めて各自準備に取り掛かる――
――作戦通りに王国の飛行船は巨人国の兵士を乗せて山岳地帯に向けて出発し、兵士を予定した場所に送り届けると再びアチイ砂漠に帰還して次の兵士を送り込む。これを何度も繰り返す事で合計で100人の兵士を山岳地帯に移動させた。
山岳地帯では良質な地属性の魔石が採取しやすい一方で魔獣に襲われる可能性もあったが、送り込まれたのは巨人国軍の中でも精鋭の兵士達であるため、赤毛熊程度の危険種ならば相手にもならない。
飛行船が使えない間は討伐隊の方は街で待機するか、巨人国の軍船に乗り込んで街周辺の巡回を行う。ナイの場合はアルトの護衛として街に赴き、半ば観光気分で街の探索を行う。
「ここが巨人国の街か……でも、思っていたより巨人族以外の人も多いね」
「ここは観光地でも有名な場所だからね、他の国から訪れる人も多いそうだよ」
「色々と珍しい物を売ってますね……」
「きっと、ここの人たちも私達の国の街に来れば同じような感想を抱くと思う」
他国の街という事もあってナイ達が知らない物も色々と売っており、住民の着ている服や建物の形や材質も王国と違って変わっていた。しかし、ここへ来た目的はあくまでも土鯨の討伐である事は忘れず、観光気分もほどほどにしておかなければならないとナイは気を引き締める。
これからは王国軍と巨人国軍は一体となって共に土鯨の討伐を行う事が正式に決定し、今後の方針を話し合う。当初の予定では巨人国軍は王国から砂船を動かすのに必要な風属性の魔石を受け取った後は土鯨の捜索を再開する予定だった。しかし、イリアが持って来た魔物図鑑の資料によると土鯨を引き寄せる方法がある事が記されていた。
「この図鑑によれば土鯨が餌として好むのは地属性の魔石です」
「地属性の魔石?そんな物を土鯨は好むのか?」
地属性の魔石は世界中の何処にでも存在するが、地面を深く掘りつくさなければ手に入らない。逆に言えば地面を掘り起こせばどんな場所でも簡単に手に入る代物ともいえる。
「土鯨の好物は地属性の魔石ですが、地属性の魔石は大地に栄養を与えます。とある実験で地属性の魔石を掘り起こした地域では植物が育ちにくいという記録があります」
「ん?つまり、どういう事だ?」
「要するにこのアチイ砂漠が誕生した原因は土鯨が関わっているかもしれないという事です」
「まさか……土鯨がこの地方の地属性の魔石を食い尽くしたせいで大地に栄養が無くなり、砂漠と化したと言いたいのか?」
イリアの言葉に全員が驚愕の表情を浮かべるが、彼女によるとアチイ砂漠の歴史を調べると土鯨が発見された時期と重なるという。
「私もまさかとは思いましたが、このアチイ砂漠が誕生した時期と土鯨が確認された時期が重なるんです。それにこの砂漠では地属性の魔石の発掘は行われましたか?」
「いや……そんな話、聞いた事もないな」
アチイ砂漠ではどれほど深い地層であろうと地属性の魔石は発見されず、いくら掘り起こしても今までに一度も地属性の魔石は発見されなかった。その事を踏まえるとイリアの予想は間違っているとは言い切れない。
しかし、アチイ砂漠は数百年前から存在する砂漠であり、土鯨がもしもアチイ砂漠を作り出した原因だとすれば確かに竜種に匹敵する「災害種」だった。
「仮にこの砂漠を作り出したのが土鯨だとしたら、私達はとんでもない相手と戦うという事です。覚悟はできていますか?」
「ふん、愚問だな」
「ああ、今更何を馬鹿な事を言っている」
イリアの言葉を聞いてもテランとバッシュはのこのこと引き下がるつもりはなく、むしろ砂漠を作り出した元凶と知って増々テランはやる気を起こす。
「この砂漠のせいで大勢の民が苦しめられた……大地に栄養がないせいでここでは農作物もまともに育たない。だが、もしも土鯨を倒す事ができれば砂漠は元に戻るのか?」
「残念ながらそれは無理でしょうね、土鯨を倒しても栄養を吸いつくされた大地は元に戻るまで相当な時間が掛かります。それでもこれ以上に砂漠が広がるのは阻止できるとは思いますが……」
「それならば十分だ」
土鯨を倒した所で広域化した砂漠は元に戻る事はないが、これ以上に砂漠は広がる事はないのであれば戦う価値は十分にあった。テランは土鯨が地属性の魔石を餌にしていると知り、それを逆に利用して罠を用意できないのか尋ねる。
「地属性の魔石を用意して奴を引き寄せる事はできるのか?」
「可能性は十分にあります。ですけど、土鯨を引き寄せるとなると相当な数の地属性の魔石が必要になりますよ」
「となると……地面を掘り起こして魔石を集める必要があるわけか。相当に時間も手間もかかりそうだな」
イリアの話を聞いてアルトは眉をしかめ、土鯨を誘き寄せるとしたら最低でも地属性の魔石は100個は用意しなければならず、それだけの魔石を用意するにはかなり深い地層まで地面を掘り起こさなければならない。
この砂漠では地属性の魔石は土鯨に喰いつくされている事を考えると、まだ砂漠化していない地域に移動して地面を掘り起こす必要がある。だが、それでは兵士達に相当な労力と時間を強いる事になるが、話を聞いていたテランは笑みを浮かべた。
「力仕事ならば我々の出番だ……1日もあれば必要分の魔石を用意できる」
「えっ!?」
「それは本当か?」
「我々の力が信じられないのか?」
「……愚問だったな」
テランの言葉にバッシュは笑みを浮かべ、巨人国の大将軍であるテランがここまで豪語するのであれば信じるしかない。彼も絶対の自信があるからこその発言であり、問題があるとすれば巨人国の兵士達をどうやって砂漠がない地方まで移動させるかだった。
「それじゃあ、地属性の魔石の発掘は巨人国軍の人たちに任せましょうか。ですけど、場所の方は何処で掘ります?砂漠の外に移動するのは当然ですけど、砂漠の周辺地域も地属性の魔石が土鯨に喰われ続けている可能性もありますから、砂漠から十分に離れた場所で発掘しないといけませんね」
「ふむ……我等の砂船では砂漠までしか移動はできん。それに砂漠の周辺地域というが、どの程度まで離れればいいのだ?」
「そうですね……だいたいここぐらいですかね」
イリアは地図を示した場所は砂漠から10キロは離れており、しかも山岳地帯を指差していた。良質な地属性な魔石は山岳地帯の方が採れやすいと判断した上で示したが、テランは場所を確認して眉をしかめる。
「ここまで離れるとなると移動するのに相当な時間が掛かるな……」
「いや、移動の時間はそれほど掛からないだろう」
「何?それはどういう意味だ?」
「簡単な話だ。我らの飛行船で送り届ければいい」
「……なるほど」
バッシュの言葉を聞いてテランは納得し、確かに飛行船ならばアチイ砂漠から10キロ離れた山岳地帯でも巨人族の兵士を移動させる事ができた。飛行船を何度も往復させる事で兵士を運び込み、山岳地帯で地属性の魔石を採掘させる。これが現状で行える作戦だった。
地属性の魔石の採取には最低でも巨人族の兵士が100人は必要とするため、飛行船では一度にそれだけの人数の巨人族を運び出す事はできない。そのために作戦が行われる間は討伐隊は巨人国軍の砂船に乗って土鯨の捜索を行う事が決まった。
「土鯨を誘き出すには地属性の魔石が有効だとは思いますが、採掘の間に土鯨が現れる可能性もあります。そこでネツノの周辺は巨人国軍の軍船が見回りを行って貰います」
「分かった。だが、もしも土鯨が現れたらどうする?」
「その時は作戦を変更して討伐に移行しましょう。但し、私の見立てでは土鯨は現れないでしょうね」
「何故だ?」
「だって巨人国軍が最初に赴いた時も土鯨は姿を現さなかったんでしょう?この事から考えるに土鯨は竜種と違って「人」という存在を恐れています」
大地の栄養を食い尽くして砂漠を築き上げる程の力を持ちながらも土鯨は巨人国軍が軍船で砂漠に乗り込んできた時は姿を見せず、今尚も姿を隠して砂漠の何処かに潜んでいる。この事から土鯨は竜種と違って「人」に襲われる事を警戒していた。
土鯨は強大な力を持ちながらも人の力をを理解しており、図鑑の記録によれば土鯨を討伐するために昔の時代の人間も尽力したと記されていた。この事から土鯨はかつて人と戦った事があり、倒されはしなかったが人が自分にも歯向かう力を持つ存在だと認識している可能性が高い。
「土鯨は恐ろしい存在ですが、同時に土鯨からすれば私達も警戒すべき相手だと思っているはずです」
「なら、巨人国軍がアチイ砂漠を出回っていれば土鯨は現れないという事か?」
「いえ、それだと巨人国側の負担が大きすぎます。実際に砂船を動かすにも風属性の魔石が必要ですからね、それに土鯨も何時までも大人しくしているとは限りません。自分の領地に人間(巨人)が好き勝手していたら流石に我慢の限界を迎えるかもしれませんから」
「要するに油断せずに警戒を続けろ、という事か」
ガオウの言葉にイリアは頷き、砂漠に残る者も土鯨の警戒は怠らないように注意して動く必要がある。当然と言えば当然の事なのだが、それでも気を引き締めて各自準備に取り掛かる――
――作戦通りに王国の飛行船は巨人国の兵士を乗せて山岳地帯に向けて出発し、兵士を予定した場所に送り届けると再びアチイ砂漠に帰還して次の兵士を送り込む。これを何度も繰り返す事で合計で100人の兵士を山岳地帯に移動させた。
山岳地帯では良質な地属性の魔石が採取しやすい一方で魔獣に襲われる可能性もあったが、送り込まれたのは巨人国軍の中でも精鋭の兵士達であるため、赤毛熊程度の危険種ならば相手にもならない。
飛行船が使えない間は討伐隊の方は街で待機するか、巨人国の軍船に乗り込んで街周辺の巡回を行う。ナイの場合はアルトの護衛として街に赴き、半ば観光気分で街の探索を行う。
「ここが巨人国の街か……でも、思っていたより巨人族以外の人も多いね」
「ここは観光地でも有名な場所だからね、他の国から訪れる人も多いそうだよ」
「色々と珍しい物を売ってますね……」
「きっと、ここの人たちも私達の国の街に来れば同じような感想を抱くと思う」
他国の街という事もあってナイ達が知らない物も色々と売っており、住民の着ている服や建物の形や材質も王国と違って変わっていた。しかし、ここへ来た目的はあくまでも土鯨の討伐である事は忘れず、観光気分もほどほどにしておかなければならないとナイは気を引き締める。
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