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番外編 獣人国の刺客
第902話 古城
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――迷宮都市にてリーナとイリアの救出に成功してから一週間後、迷宮都市には大勢の人間が集まっていた。彼等の殆どが工場区で働く鍛冶師達であり、彼等の目的は古城に隠されていた希少素材の回収だった。
迷宮都市の古城内には前時代から残されていた希少な素材が多数残っており、その中には飛行船の核となる「浮揚石」と呼ばれる魔石も存在した。この浮揚石は王都で管理されている飛行船にも利用されている素材であり、この浮揚石を使用すれば新しい飛行船を造り出す事も不可能ではない。
飛行船の建造はこれまでは一度しか行われなかったが、その理由は素材の問題だった。飛行船を動かすためには「浮揚石」が必要不可欠であり、もう一つの飛行船の動力となる「火竜の経験石」は既に確保している。
この二つを利用して王国は新しい飛行船の開発を決定し、もしも飛行船の開発に成功すれば王国の発展に繋がる。そのために古城には大勢の鍛冶師が押し寄せ、素材の検分と回収を彼等に任せる。
「よし、見つけた素材はどんどん外に運び込め!!魔物に襲われる心配はない、何があろうと王国騎士団が守ってくれるからな!!」
「親方!!こっちの方に隠し扉がありましたぜ!!」
「よし、すぐに確認に向かう!!儂が来るまで勝手に入るな、こういう城の中には罠も多いからな!!」
古城に訪れた鍛冶師の中には元黄金級冒険者のハマーンも含まれ、彼の指揮の元で工場区で働く鍛冶師達は古城内に残されていた希少素材の回収を行う。古城には侵入者対策の罠も多く、それらの対処は王国騎士団が担当した。
「うわぁっ!?お、親方!!隠し扉からガーゴイルが現れました!!」
「シャアアッ!!」
「いかん、誰か来てくれ!!」
隠し扉を発見した鍛冶師達は悲鳴を上げながら部屋から出てくると、部屋の中で待ち構えていたガーゴイルが飛び出す。ガーゴイルが現れるとハマーンは鉄槌を取り出すが、彼が助けに動く前に動く二人の騎士が存在した。
「烈風斬!!」
「爆槍!!」
「ギャアアアッ!?」
ガーゴイルが現れた途端に風の刃と爆炎の槍を手にしたリンとドリスが現れ、二人の攻撃によってガーゴイルは首を斬られ、肉体は粉々に吹き飛ぶ。あまりにも見事な連携攻撃でガーゴイルを倒したリンとドリスだったが、二人はお互いの顔を見ると不機嫌そうな表情を浮かべる。
「邪魔をするなドリス!!私一人で十分だった!!」
「いいえ、ガーゴイルが相手なら私の方が適任ですわ!!核ごと吹き飛ばすだけですもの!!」
「まあまあ……落ち着け二人とも」
「す、すげぇっ……」
「あのガーゴイルを一発で……なんて強さだ」
言い争いを始めるドリスとリンをハマーンは宥め、他の者達は唖然とした表情で倒されたガーゴイルに視線を向けた。二人とも火竜騒乱事件の時よりもさらに腕を磨いており、本来ならば黄金冒険者でも手こずる相手を一瞬で粉砕した。
最近のリンとドリスは猛虎騎士団のロランにも匹敵する実力を身に付けたのではないかとさえ噂され、実質的にロランは引退しているため、現状では王国騎士団の中でも最強なのはこの二人のどちらかと言われている(ナイは王国騎士ではないので除外)。
「丁度いい機会だ……この際にどちらの腕が上か決めてやろうか!?」
「望むところですわ!!」
「だから止めんか!!全く、顔を合わせる度に喧嘩しおって……」
「「だってこいつ(この方)が!!」」
「……そこまでにしろ」
任務中にも関わらずに喧嘩を始めようとしたドリスとリンの前にバッシュが現れる。流石の二人も第一王子である彼が登場すると慌てて跪き、ハマーン技師もバッシュが直々に現れた事に驚く。
「バッシュ王子!?どうしてここに?」
「進捗状況の確認に来た。調子はどうだ?」
「なるほど……見ての通り、順調とは言い難いですな」
バッシュの言葉にハマーンは難しい表情を浮かべ、素材回収のために訪れてから数日が経過しているが、予想以上に侵入者対策の罠が多く、思うように素材の回収は進んでいない。
迷宮都市がまだ王都と呼ばれていた時代、この古城は魔物の外部の侵入対策として色々な罠が仕掛けられていた。特に宝物庫の方は頑丈な魔法金属製の扉が塞がっており、未だに開ける事ができずに中の確認が行えない。
「宝物庫はまだ開かないのか……」
「儂等もどうにか開錠しようと試みてますが……やはり、鍵がないと飽きませんね」
「鍵、か」
宝物庫の巨大な扉の前にハマーンとバッシュは立ち尽くし、彼等の視界の先には巨大な鍵穴が映し出された。この宝物庫を開くためには通常の鍵の数十倍ほどの大きさの巨大な鍵が必要だった。
――迷宮都市(旧王都)の古城は実は元々は人間だけではなく、巨人族の力を借りて建設されていた。宝物庫に関しても巨人族の設計士が造り上げた代物であり、この宝物庫の扉を開くためには巨人族が扱うような巨大な鍵が必要だった。
鍵の大きさから察するに丁度ナイが扱う様な「大剣」のような大きさの鍵を必要とするらしく、未だに鍵の方は古城内では発見されていない。もしかしたら古城を破棄する際に当時の王族が城の外に持ち出した可能性もある。
宝物庫の中にはどれほど財宝が保管されているのかは不明だが、宝物庫を開くための鍵を見つけなければどうしようもできない。力ずくで扉を破壊する事は不可能であり、宝物庫の全体は非常に頑強な魔法金属で構成されていた。
扉以外の箇所の壁を破壊して宝物庫に侵入する事も不可能であり、試しに壁の破壊を試みたが、宝物庫全体が魔法金属の壁で覆われている事が判明する。この壁を破壊する事は不可能であり、仮に竜種が襲ってきても宝物庫の扉を破壊する事はできない程に堅固だった。
「う~ん……そろそろ古城の探索も飽きてきたね」
「もう二日は歩きまわってますね……」
「流石に疲れてきた……ナイ、おんぶして」
「ええっ……仕方ないな」
古城内の素材回収のために派遣されたのは銀狼騎士団と金狼騎士団だけではなく、アルトが率いる白狼騎士団も含まれていた。白狼騎士団の役目は素材回収を行う人間達の護衛ではなく、古城内の探索を命じられていた。
この数日の間に白狼騎士団は古城内を歩き回り、測定を行って古城内の地図を描いていた。何百年も放置されていたので老朽化で崩れた場所も多く、そのせいで瓦礫が崩れて移動できない通路もあり、地図の製作には時間が掛かった。しかし、どうにか地図の完成間近にまで迫る。
「よし、この部屋はこれで十分だろう……これでこの古城の全ての部屋の確認は行ったはずだ」
「や、やっとですか……」
「最初の頃は隠し通路を探したりして楽しかったけど、結局そういう部屋には罠ばかりで大変だった」
「アルトが無暗に隠し扉を開こうとするから……」
「はっはっはっ」
古城のあちこちに隠し通路が存在し、その大半がガーゴイルといった魔物が配置されていた。恐らくは外部からの侵入者対策として設置されていたと思われるが、隠し通路を発見する度にアルトが開けてしまうのでナイ達は戦闘を余儀なくされる。
アルトは他の二人の王子と王女と違って戦闘能力は低く、彼の場合は自分が自作した魔道具を使用して身を守るしかない。しかし、ガーゴイルに通じるような武器は生憎と持ち合わせておらず、毎回アルトを守るためにナイ達は苦労させられた。
「ふうっ……少し休憩しようか、流石に僕も疲れたよ」
「アルト王子、まだこの部屋の仕掛けがあるのか確認していない」
「大丈夫だよ。これまで調べてきた部屋の構造を確認する限り、この手の部屋には隠し通路なんて……うわぁっ!?」
「アルト!?」
ミイナの言葉にアルトは笑いながら近くの壁に背中を預けた途端、回転式の隠し扉だと発覚した。扉が開いた事で新しい通路が判明し、それを確認したナイは慌ててアルトに手を貸す。
「だ、大丈夫?」
「あ、ああ……驚いたよ、まさかこんな場所に隠し通路があるなんて」
「だから調べた方がいいと言ったのに……」
「また罠かもしれません!!離れてください!!」
ナイはアルトを引っ張り上げるとヒイロは剣を抜いて通路を覗き込むが、予想に反して通路の奥から侵入者を撃退するためのガーゴイルが現れる様子はない。
いくら待っても通路から何も出てこない事にナイ達は疑問を抱き、ここでアルトは自分が制作した地図を確認して部屋の構造を調べる。これまで調べた限りでは回転式の隠し扉の類は一切確認されなかったが、何故かこの部屋だけに回転式の隠し扉があった事にアルトは怪しく思う。
「もしかしたらこの通路は……本物の隠し通路かもしれない」
「どういう意味?」
「この場所だけは侵入者対策に用意された罠じゃない、本物の隠し通路の可能性があるという事さ」
「本物の隠し通路……」
「それにしては簡単に開いたと思うけど」
「いや、ここを良く見てくれ。本棚が倒れているだろう?元々はこの隠し扉は本棚で隠れていたんだ」
「あ、本当だ」
アルトの言葉にナイ達は床に転がった本棚を見下ろし、隠し扉の先には上の階に続く階段が存在した。階段を確認した四人はどうするべきか悩み、とりあえずは先に進む事をアルトは提案した。
迷宮都市の古城内には前時代から残されていた希少な素材が多数残っており、その中には飛行船の核となる「浮揚石」と呼ばれる魔石も存在した。この浮揚石は王都で管理されている飛行船にも利用されている素材であり、この浮揚石を使用すれば新しい飛行船を造り出す事も不可能ではない。
飛行船の建造はこれまでは一度しか行われなかったが、その理由は素材の問題だった。飛行船を動かすためには「浮揚石」が必要不可欠であり、もう一つの飛行船の動力となる「火竜の経験石」は既に確保している。
この二つを利用して王国は新しい飛行船の開発を決定し、もしも飛行船の開発に成功すれば王国の発展に繋がる。そのために古城には大勢の鍛冶師が押し寄せ、素材の検分と回収を彼等に任せる。
「よし、見つけた素材はどんどん外に運び込め!!魔物に襲われる心配はない、何があろうと王国騎士団が守ってくれるからな!!」
「親方!!こっちの方に隠し扉がありましたぜ!!」
「よし、すぐに確認に向かう!!儂が来るまで勝手に入るな、こういう城の中には罠も多いからな!!」
古城に訪れた鍛冶師の中には元黄金級冒険者のハマーンも含まれ、彼の指揮の元で工場区で働く鍛冶師達は古城内に残されていた希少素材の回収を行う。古城には侵入者対策の罠も多く、それらの対処は王国騎士団が担当した。
「うわぁっ!?お、親方!!隠し扉からガーゴイルが現れました!!」
「シャアアッ!!」
「いかん、誰か来てくれ!!」
隠し扉を発見した鍛冶師達は悲鳴を上げながら部屋から出てくると、部屋の中で待ち構えていたガーゴイルが飛び出す。ガーゴイルが現れるとハマーンは鉄槌を取り出すが、彼が助けに動く前に動く二人の騎士が存在した。
「烈風斬!!」
「爆槍!!」
「ギャアアアッ!?」
ガーゴイルが現れた途端に風の刃と爆炎の槍を手にしたリンとドリスが現れ、二人の攻撃によってガーゴイルは首を斬られ、肉体は粉々に吹き飛ぶ。あまりにも見事な連携攻撃でガーゴイルを倒したリンとドリスだったが、二人はお互いの顔を見ると不機嫌そうな表情を浮かべる。
「邪魔をするなドリス!!私一人で十分だった!!」
「いいえ、ガーゴイルが相手なら私の方が適任ですわ!!核ごと吹き飛ばすだけですもの!!」
「まあまあ……落ち着け二人とも」
「す、すげぇっ……」
「あのガーゴイルを一発で……なんて強さだ」
言い争いを始めるドリスとリンをハマーンは宥め、他の者達は唖然とした表情で倒されたガーゴイルに視線を向けた。二人とも火竜騒乱事件の時よりもさらに腕を磨いており、本来ならば黄金冒険者でも手こずる相手を一瞬で粉砕した。
最近のリンとドリスは猛虎騎士団のロランにも匹敵する実力を身に付けたのではないかとさえ噂され、実質的にロランは引退しているため、現状では王国騎士団の中でも最強なのはこの二人のどちらかと言われている(ナイは王国騎士ではないので除外)。
「丁度いい機会だ……この際にどちらの腕が上か決めてやろうか!?」
「望むところですわ!!」
「だから止めんか!!全く、顔を合わせる度に喧嘩しおって……」
「「だってこいつ(この方)が!!」」
「……そこまでにしろ」
任務中にも関わらずに喧嘩を始めようとしたドリスとリンの前にバッシュが現れる。流石の二人も第一王子である彼が登場すると慌てて跪き、ハマーン技師もバッシュが直々に現れた事に驚く。
「バッシュ王子!?どうしてここに?」
「進捗状況の確認に来た。調子はどうだ?」
「なるほど……見ての通り、順調とは言い難いですな」
バッシュの言葉にハマーンは難しい表情を浮かべ、素材回収のために訪れてから数日が経過しているが、予想以上に侵入者対策の罠が多く、思うように素材の回収は進んでいない。
迷宮都市がまだ王都と呼ばれていた時代、この古城は魔物の外部の侵入対策として色々な罠が仕掛けられていた。特に宝物庫の方は頑丈な魔法金属製の扉が塞がっており、未だに開ける事ができずに中の確認が行えない。
「宝物庫はまだ開かないのか……」
「儂等もどうにか開錠しようと試みてますが……やはり、鍵がないと飽きませんね」
「鍵、か」
宝物庫の巨大な扉の前にハマーンとバッシュは立ち尽くし、彼等の視界の先には巨大な鍵穴が映し出された。この宝物庫を開くためには通常の鍵の数十倍ほどの大きさの巨大な鍵が必要だった。
――迷宮都市(旧王都)の古城は実は元々は人間だけではなく、巨人族の力を借りて建設されていた。宝物庫に関しても巨人族の設計士が造り上げた代物であり、この宝物庫の扉を開くためには巨人族が扱うような巨大な鍵が必要だった。
鍵の大きさから察するに丁度ナイが扱う様な「大剣」のような大きさの鍵を必要とするらしく、未だに鍵の方は古城内では発見されていない。もしかしたら古城を破棄する際に当時の王族が城の外に持ち出した可能性もある。
宝物庫の中にはどれほど財宝が保管されているのかは不明だが、宝物庫を開くための鍵を見つけなければどうしようもできない。力ずくで扉を破壊する事は不可能であり、宝物庫の全体は非常に頑強な魔法金属で構成されていた。
扉以外の箇所の壁を破壊して宝物庫に侵入する事も不可能であり、試しに壁の破壊を試みたが、宝物庫全体が魔法金属の壁で覆われている事が判明する。この壁を破壊する事は不可能であり、仮に竜種が襲ってきても宝物庫の扉を破壊する事はできない程に堅固だった。
「う~ん……そろそろ古城の探索も飽きてきたね」
「もう二日は歩きまわってますね……」
「流石に疲れてきた……ナイ、おんぶして」
「ええっ……仕方ないな」
古城内の素材回収のために派遣されたのは銀狼騎士団と金狼騎士団だけではなく、アルトが率いる白狼騎士団も含まれていた。白狼騎士団の役目は素材回収を行う人間達の護衛ではなく、古城内の探索を命じられていた。
この数日の間に白狼騎士団は古城内を歩き回り、測定を行って古城内の地図を描いていた。何百年も放置されていたので老朽化で崩れた場所も多く、そのせいで瓦礫が崩れて移動できない通路もあり、地図の製作には時間が掛かった。しかし、どうにか地図の完成間近にまで迫る。
「よし、この部屋はこれで十分だろう……これでこの古城の全ての部屋の確認は行ったはずだ」
「や、やっとですか……」
「最初の頃は隠し通路を探したりして楽しかったけど、結局そういう部屋には罠ばかりで大変だった」
「アルトが無暗に隠し扉を開こうとするから……」
「はっはっはっ」
古城のあちこちに隠し通路が存在し、その大半がガーゴイルといった魔物が配置されていた。恐らくは外部からの侵入者対策として設置されていたと思われるが、隠し通路を発見する度にアルトが開けてしまうのでナイ達は戦闘を余儀なくされる。
アルトは他の二人の王子と王女と違って戦闘能力は低く、彼の場合は自分が自作した魔道具を使用して身を守るしかない。しかし、ガーゴイルに通じるような武器は生憎と持ち合わせておらず、毎回アルトを守るためにナイ達は苦労させられた。
「ふうっ……少し休憩しようか、流石に僕も疲れたよ」
「アルト王子、まだこの部屋の仕掛けがあるのか確認していない」
「大丈夫だよ。これまで調べてきた部屋の構造を確認する限り、この手の部屋には隠し通路なんて……うわぁっ!?」
「アルト!?」
ミイナの言葉にアルトは笑いながら近くの壁に背中を預けた途端、回転式の隠し扉だと発覚した。扉が開いた事で新しい通路が判明し、それを確認したナイは慌ててアルトに手を貸す。
「だ、大丈夫?」
「あ、ああ……驚いたよ、まさかこんな場所に隠し通路があるなんて」
「だから調べた方がいいと言ったのに……」
「また罠かもしれません!!離れてください!!」
ナイはアルトを引っ張り上げるとヒイロは剣を抜いて通路を覗き込むが、予想に反して通路の奥から侵入者を撃退するためのガーゴイルが現れる様子はない。
いくら待っても通路から何も出てこない事にナイ達は疑問を抱き、ここでアルトは自分が制作した地図を確認して部屋の構造を調べる。これまで調べた限りでは回転式の隠し扉の類は一切確認されなかったが、何故かこの部屋だけに回転式の隠し扉があった事にアルトは怪しく思う。
「もしかしたらこの通路は……本物の隠し通路かもしれない」
「どういう意味?」
「この場所だけは侵入者対策に用意された罠じゃない、本物の隠し通路の可能性があるという事さ」
「本物の隠し通路……」
「それにしては簡単に開いたと思うけど」
「いや、ここを良く見てくれ。本棚が倒れているだろう?元々はこの隠し扉は本棚で隠れていたんだ」
「あ、本当だ」
アルトの言葉にナイ達は床に転がった本棚を見下ろし、隠し扉の先には上の階に続く階段が存在した。階段を確認した四人はどうするべきか悩み、とりあえずは先に進む事をアルトは提案した。
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