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王国の闇
第853話 受け継ぐ者
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――その頃、吸血鬼の罠によって嵌められたドリス達は地下施設の広間に閉じ込められ、扉に向けて幾度も体当たりを仕掛ける。
「行きますわよ!!せぇのっ!!」
「「「はあっ!!」」」
魔物を閉じ込めるように特別に設計された扉に対してドリス達は力を合わせ、扉をこじ開けるために何度も諦めずに体当たりを仕掛ける。しかし、いくら体当たりを実行しても扉の方はびくともせず、それでもドリス達は諦めずに扉を開くために体当たりを実行した。
ドリスの魔法剣でも扉の表面を凹ませる事しかできず、そんな扉を人力で開く事は不可能に近い。しかし、それでもドリス達は諦めずに扉に体当たりを行う。
(これ以上に魔力を消費するわけにはいきませんわ!!外から感じる気配、恐らくは大変なことが起きているはず。ならばこの扉はどうにか自力であげないと!!)
施設の中からでも地上の火竜の存在感を感じ取り、ドリスは火竜との戦闘に備えて魔力を温存しなければならない。そのために広間を封鎖する扉は自力で何とかしようとするが、いくら全員がかりで体当たりを仕掛けようと開く様子はない。
「はあっ、はあっ……」
「くっ……肩が……」
「も、もう駄目だ……」
「弱気になってはいけませんわ!!さあ、諦めずに立ち上がりなさい!!」
他の団員達が幾度もの体当たりで体力を消耗し、精神的にも追い詰められていくが、ドリスは皆を励まして体当たりを続行させる。彼女の行動は一見は無謀に思えるが、実際の所はドリスもこの扉が体当たり程度で壊れる扉ではない事は理解している。
彼女が団員達と共に体当たりを繰り返すのは自暴自棄になったわけではなく、外にいる人間に気付いてもらうはずだった。彼女の予想でもう間もなく外にいる人間が駆けつける頃合いであり、自分達がここへ捕まっている事を示すために彼女は体当たりを行う。
「いっせぇのっ!!」
「「「せいっ!!」」」
再び全員で体当たりを行うと、外側の方で初めて足音のような音が鳴り響き、その音を耳にしたドリスは笑みを浮かべる。
「貴方達、扉から離れて!!」
「「「えっ?」」」
ドリスの言葉に騎士達は戸惑うが、言われた通りに全員が扉から下がると、しばらくの間は静寂の時が流れる。しかし、外側の方から強烈な衝撃が走ると、十数人がかりでドリス達が体当たりしてもびくともしなかった扉が吹き飛ぶ。
扉が外側から弾き出された光景を見て団員達は呆気にとられるが、ドリスは扉の外側に視線を向けると、彼女は微笑みを浮かべて助けに来てくれた人物達を迎え入れる。
「助かりましたわ……リンダ」
「はっ……ドリス様もご無事で何よりです」
「し、親衛隊!?」
「ドリス団長の直属の護衛隊だ!!」
外側に待ち構えていたのはリンダを筆頭にした数名の女性たちであり、彼女達は全員がメイド服を着こんでいた。親衛隊隊長のリンダは発勁の力で扉を外側からこじ開け、ドリス達の救出に成功する。
どうやらドリス達を閉じ込めた広間の扉は内側からの攻撃には強いが、外側からの攻撃は想定されておらず、彼女の「発勁」で吹き飛ばす事に成功した。リンダの扱う発勁は内部に衝撃を伝える技であるため、扉を固定する金具に直接衝撃を与える事で扉を破壊できた。
親衛隊はフレア公爵家のドリスに使える護衛隊であり、王国騎士団に正式に所属しているというわけではない。しかし、その実力は王国騎士にも匹敵し、心強い味方の登場にドリスは笑みを浮かべる。
「さあ、行きますわよ!!他の騎士団に手柄を取られる前に!!」
「「「おおっ!!」」」
こうして黒狼騎士団の勢力も復活し、商業区へ続々と王都の戦力が集結していく――
「――おい、急ぎな!!何だかやばい予感がするんだよ!!」
「テン、さっきから肌がぴりぴりする……これ、リョフか!?」
「違う!!リョフよりも強い気配だ!!」
地下施設を封鎖していた聖女騎士団も地上の異変に気付くと、下水道を抜け出して地上へと帰還し、商業区の方角へ向かっていた。
彼女達も火竜の放つ圧倒的な存在感を感じ取り、商業区に向けて移動を行う。しかし、火竜が現れたというのに街の中は不気味な程に静まり返っていた。まるで野生の獣のように街の住民達も危険を察して建物の中に引きこもり、音も立てずに身を守っている様子だった。
(なんてこったい……いったい、何が起きてるんだい!?)
火竜の姿を聖女騎士団はまだ確認しておらず、何が起きているのかは彼女達も把握していない。しかし、リョフ以上の脅威が現れた事は確かであり、急いで聖女騎士団は商業区の方へ向かおうとした時、偶然にもエルマ達と遭遇した。
「テン!?それに他の皆も……どうして貴方達がここに!?」
「ほう、これは都合がいいのう」
「エルマ!?それに……マホ魔導士!?あんた達の方こそどうして!?」
聖女騎士団の前に現れたのは黒馬に跨ったエルマとその背中にしがみつくマホであり、この二人は王城にいる王族たちの警護を行っているはずだが、二人が一般区と商業区の境目で遭遇した事にテンは驚く。
エルマ達も王城から火竜の存在を確認し、急いで火竜の元に直行していた。この時にエルマは黒狼騎士団の黒馬を借りて駆けつけ、その後ろには馬車に乗り込んだゴンザレスとガロが追いかけていた。
「うおっ!?せ、聖女騎士団か……」
「母さん、無事だったか」
「おお、ゴンザレス……お前も無事でよかった」
聖女騎士団のランファンとゴンザレスは実の親子であり、二人は再会を喜ぶが今はそんな事をしている場合ではない。改めてテンはどうしてマホ達がここにいるのかを問い質す。
「ちょっとエルマ!!なんであんたらがここにいるんだい!?城の守りはどうした、王子と王女の護衛は!?」
「それは……」
「俺の方から説明しよう」
「えっ……バッシュ王子!?」
ガロとゴンザレスが乗り込んだ馬車の中からバッシュが現れ、その後ろにはリノとシノビの姿もあった。王族である二人がここに居る事に聖女騎士団の面々は戸惑うが、跪こうとする彼女達に対してバッシュが手で制止した。
「今はかしこまる必要はない、そんな事よりもお前達も感じただろう……この気配を」
「は、はい……それはそうですけど、どうして王子と王女がここに?」
「御二人の警護のためじゃ。まさか、城に残していくわけにいかんからな。それにこれはバッシュ王子の意思でもある」
「そういう事だ……仮にも俺は黒狼騎士団の団長、そしてリノも銀狼騎士団の団長だ。このまま黙って事が終わるまで王城に待機する事はできん」
「その通りです」
「…………」
バッシュとリノはこの国の王族ではあるが、同時に王国騎士団の団長を務めている。ならば団長としてこの国の脅威を見過ごす事はできず、共に戦う覚悟はできていた。
しかし、二人の気持ちは分からなくもないが、王族である二人を危険地に連れて行く事にテンは躊躇する。もしも王族の二人の身に何かあれば、この国の未来が危うくなる。
「御二人の気持ちは分かるけどね……ここはあたしたちに任せてくれませんか?だいたい、王子と王女がなくなったらこの国は誰が支えるんですか?」
「決まっているだろう、アルトだ」
「えっ……アルト王子?」
バッシュのあまりにも意外な一言にテンは呆気にとられるが、バッシュとリノは互いに顔を見合わせて笑みを浮かべる。
「話は聞かせてもらったぞ、俺達が不在の時に王都に乗り込んできた猛虎騎士団を止めたのはアルトだと……そして猛虎騎士団を説得し、こちら側に引き込んだのもアルトだと聞いている」
「まさか、私達のいない間にアルトが命を懸けて猛虎騎士団を食い止めるばかりではなく、味方に引き込むなんて……」
「知らないうちにあいつも王族としての自覚ができていたようだな……ならばこの国の事はアルトに任せられる」
「ちょっ……本気で言ってるんですか!?」
テンは二人の言葉を聞いて驚愕し、彼女の中でのアルトは王族の中でも一番の問題児だという印象だったが、バッシュもリノも本気だった。二人は自分達に何が起きようと、アルトがこの国を立て直してくれると確信を抱く。
万が一にも自分達に何かあればアルトにこの国を任せる事を決め、二人は団長としての役割を果たすため、エルマ達と同行して火竜の元へ向かう事を決めた。この二人の決断にはマホもシノビも止められず、二人は命を賭して必ずこの二人を守る事を誓う。
「行きますわよ!!せぇのっ!!」
「「「はあっ!!」」」
魔物を閉じ込めるように特別に設計された扉に対してドリス達は力を合わせ、扉をこじ開けるために何度も諦めずに体当たりを仕掛ける。しかし、いくら体当たりを実行しても扉の方はびくともせず、それでもドリス達は諦めずに扉を開くために体当たりを実行した。
ドリスの魔法剣でも扉の表面を凹ませる事しかできず、そんな扉を人力で開く事は不可能に近い。しかし、それでもドリス達は諦めずに扉に体当たりを行う。
(これ以上に魔力を消費するわけにはいきませんわ!!外から感じる気配、恐らくは大変なことが起きているはず。ならばこの扉はどうにか自力であげないと!!)
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「はあっ、はあっ……」
「くっ……肩が……」
「も、もう駄目だ……」
「弱気になってはいけませんわ!!さあ、諦めずに立ち上がりなさい!!」
他の団員達が幾度もの体当たりで体力を消耗し、精神的にも追い詰められていくが、ドリスは皆を励まして体当たりを続行させる。彼女の行動は一見は無謀に思えるが、実際の所はドリスもこの扉が体当たり程度で壊れる扉ではない事は理解している。
彼女が団員達と共に体当たりを繰り返すのは自暴自棄になったわけではなく、外にいる人間に気付いてもらうはずだった。彼女の予想でもう間もなく外にいる人間が駆けつける頃合いであり、自分達がここへ捕まっている事を示すために彼女は体当たりを行う。
「いっせぇのっ!!」
「「「せいっ!!」」」
再び全員で体当たりを行うと、外側の方で初めて足音のような音が鳴り響き、その音を耳にしたドリスは笑みを浮かべる。
「貴方達、扉から離れて!!」
「「「えっ?」」」
ドリスの言葉に騎士達は戸惑うが、言われた通りに全員が扉から下がると、しばらくの間は静寂の時が流れる。しかし、外側の方から強烈な衝撃が走ると、十数人がかりでドリス達が体当たりしてもびくともしなかった扉が吹き飛ぶ。
扉が外側から弾き出された光景を見て団員達は呆気にとられるが、ドリスは扉の外側に視線を向けると、彼女は微笑みを浮かべて助けに来てくれた人物達を迎え入れる。
「助かりましたわ……リンダ」
「はっ……ドリス様もご無事で何よりです」
「し、親衛隊!?」
「ドリス団長の直属の護衛隊だ!!」
外側に待ち構えていたのはリンダを筆頭にした数名の女性たちであり、彼女達は全員がメイド服を着こんでいた。親衛隊隊長のリンダは発勁の力で扉を外側からこじ開け、ドリス達の救出に成功する。
どうやらドリス達を閉じ込めた広間の扉は内側からの攻撃には強いが、外側からの攻撃は想定されておらず、彼女の「発勁」で吹き飛ばす事に成功した。リンダの扱う発勁は内部に衝撃を伝える技であるため、扉を固定する金具に直接衝撃を与える事で扉を破壊できた。
親衛隊はフレア公爵家のドリスに使える護衛隊であり、王国騎士団に正式に所属しているというわけではない。しかし、その実力は王国騎士にも匹敵し、心強い味方の登場にドリスは笑みを浮かべる。
「さあ、行きますわよ!!他の騎士団に手柄を取られる前に!!」
「「「おおっ!!」」」
こうして黒狼騎士団の勢力も復活し、商業区へ続々と王都の戦力が集結していく――
「――おい、急ぎな!!何だかやばい予感がするんだよ!!」
「テン、さっきから肌がぴりぴりする……これ、リョフか!?」
「違う!!リョフよりも強い気配だ!!」
地下施設を封鎖していた聖女騎士団も地上の異変に気付くと、下水道を抜け出して地上へと帰還し、商業区の方角へ向かっていた。
彼女達も火竜の放つ圧倒的な存在感を感じ取り、商業区に向けて移動を行う。しかし、火竜が現れたというのに街の中は不気味な程に静まり返っていた。まるで野生の獣のように街の住民達も危険を察して建物の中に引きこもり、音も立てずに身を守っている様子だった。
(なんてこったい……いったい、何が起きてるんだい!?)
火竜の姿を聖女騎士団はまだ確認しておらず、何が起きているのかは彼女達も把握していない。しかし、リョフ以上の脅威が現れた事は確かであり、急いで聖女騎士団は商業区の方へ向かおうとした時、偶然にもエルマ達と遭遇した。
「テン!?それに他の皆も……どうして貴方達がここに!?」
「ほう、これは都合がいいのう」
「エルマ!?それに……マホ魔導士!?あんた達の方こそどうして!?」
聖女騎士団の前に現れたのは黒馬に跨ったエルマとその背中にしがみつくマホであり、この二人は王城にいる王族たちの警護を行っているはずだが、二人が一般区と商業区の境目で遭遇した事にテンは驚く。
エルマ達も王城から火竜の存在を確認し、急いで火竜の元に直行していた。この時にエルマは黒狼騎士団の黒馬を借りて駆けつけ、その後ろには馬車に乗り込んだゴンザレスとガロが追いかけていた。
「うおっ!?せ、聖女騎士団か……」
「母さん、無事だったか」
「おお、ゴンザレス……お前も無事でよかった」
聖女騎士団のランファンとゴンザレスは実の親子であり、二人は再会を喜ぶが今はそんな事をしている場合ではない。改めてテンはどうしてマホ達がここにいるのかを問い質す。
「ちょっとエルマ!!なんであんたらがここにいるんだい!?城の守りはどうした、王子と王女の護衛は!?」
「それは……」
「俺の方から説明しよう」
「えっ……バッシュ王子!?」
ガロとゴンザレスが乗り込んだ馬車の中からバッシュが現れ、その後ろにはリノとシノビの姿もあった。王族である二人がここに居る事に聖女騎士団の面々は戸惑うが、跪こうとする彼女達に対してバッシュが手で制止した。
「今はかしこまる必要はない、そんな事よりもお前達も感じただろう……この気配を」
「は、はい……それはそうですけど、どうして王子と王女がここに?」
「御二人の警護のためじゃ。まさか、城に残していくわけにいかんからな。それにこれはバッシュ王子の意思でもある」
「そういう事だ……仮にも俺は黒狼騎士団の団長、そしてリノも銀狼騎士団の団長だ。このまま黙って事が終わるまで王城に待機する事はできん」
「その通りです」
「…………」
バッシュとリノはこの国の王族ではあるが、同時に王国騎士団の団長を務めている。ならば団長としてこの国の脅威を見過ごす事はできず、共に戦う覚悟はできていた。
しかし、二人の気持ちは分からなくもないが、王族である二人を危険地に連れて行く事にテンは躊躇する。もしも王族の二人の身に何かあれば、この国の未来が危うくなる。
「御二人の気持ちは分かるけどね……ここはあたしたちに任せてくれませんか?だいたい、王子と王女がなくなったらこの国は誰が支えるんですか?」
「決まっているだろう、アルトだ」
「えっ……アルト王子?」
バッシュのあまりにも意外な一言にテンは呆気にとられるが、バッシュとリノは互いに顔を見合わせて笑みを浮かべる。
「話は聞かせてもらったぞ、俺達が不在の時に王都に乗り込んできた猛虎騎士団を止めたのはアルトだと……そして猛虎騎士団を説得し、こちら側に引き込んだのもアルトだと聞いている」
「まさか、私達のいない間にアルトが命を懸けて猛虎騎士団を食い止めるばかりではなく、味方に引き込むなんて……」
「知らないうちにあいつも王族としての自覚ができていたようだな……ならばこの国の事はアルトに任せられる」
「ちょっ……本気で言ってるんですか!?」
テンは二人の言葉を聞いて驚愕し、彼女の中でのアルトは王族の中でも一番の問題児だという印象だったが、バッシュもリノも本気だった。二人は自分達に何が起きようと、アルトがこの国を立て直してくれると確信を抱く。
万が一にも自分達に何かあればアルトにこの国を任せる事を決め、二人は団長としての役割を果たすため、エルマ達と同行して火竜の元へ向かう事を決めた。この二人の決断にはマホもシノビも止められず、二人は命を賭して必ずこの二人を守る事を誓う。
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