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王国の闇
第810話 閃紅
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「大した一撃だな。生身の状態ならば助からなかっただろう」
「ば、馬鹿な……貴様、何故生きている!?」
「生きている、か……生憎と今の俺は既に死んでいる身だ」
ロランは自分の攻撃を受けても何事もなかったように立ち直したリョフに動揺を隠せない。最初に吹き飛ばした時も先の一撃も生身の人間ならば耐え切れるはずがない。
だが、現在のリョフは死霊人形であり、彼は疲れを感じる事もなければ身体に傷を受けたとしても普通の人間のように痛みも感じない。今現在の彼は闇属性の魔力で肉体を動かしており、その魔力は彼の肉体を操作するだけではなく、他にも肉体を強化する力を持つ。
先の一撃で彼が身に付けている鎧は罅が入ったが、即座に闇属性の魔力が罅割れに流れ込み、表面を魔力で塞ぐ。このようにリョフは肉体に怪我を受けても瞬時に魔力が傷口を塞ぐため、普通の人間のように大怪我を負っても動けない事態には陥らない。
「今の俺は不死身に近い存在だ……致命傷を受けようがこの身体はすぐに元に戻る。だが、俺の胸元の死霊石を破壊すれば蘇る事はない」
「な、何だと!?」
「どうして自分の弱点を喋ったのか不思議か?俺が求めるのは一方的な殺戮ではない!!真の強者との命の奪い合いだ!!俺を殺したければ本気で来い!!」
あくまでも正々堂々と正面から強者と戦う事を望むリョフは自らの弱点を晒し、その態度にロランは圧倒された。彼はリョフの事を死霊魔術師に操られるただの哀れな死人だと思い込んでいた、こんな状況でもリョフは自分を越える強者との戦いを望む。
この時にロランはリョフがジャンヌの仇である事を思い出し、ジャンヌに関してはロランも良く知っていた。一時期は好敵手として競い合った仲で有り、彼女が国王の元に嫁ぐまでは切磋琢磨した中だった。そんなジャンヌを殺した相手だという事を理解すると、ロランは武器を構える。
「いいだろう、ならば次の一撃で貴様の心臓を絶つ!!」
「ふっ……来いっ!!」
「はぁあああっ!!」
ロランは駆け出しながら双紅刃を振りかざし、魔力を刃に蓄積させた。それに対してリョフは手にした雷戟を上段に構えると、精神を集中させるように瞼を閉じる。
「閃紅突き!!」
「がああああっ!!」
『うわぁっ!?』
二人の繰り出した戟と両剣の刃が衝突し、激しい金属音と共に衝撃波が周囲に広がる。そして金属が砕け散る音が鳴り響き、ナイ達の視線には血を流しながら地面に倒れ込むロランの姿が見えた。
「がはぁっ……!!」
「……見事だったぞ、ロラン」
「そんなっ……」
「だ、大将軍!?」
「そんな馬鹿なっ!?」
ロランの一撃はリョフには届かず、彼の手にしていた双紅刃は砕けてしまう。それを確認した他の騎士達はロランを救うために駆け出そうとしたが、ロランはそんな彼等を手で制した。
「近づくな!!お前達では敵わん……退けっ!!」
「し、しかし!!」
「この俺の言う事を聞けんのかっ!?」
「部下思いだな……ならば、苦しまずに死なせてやろう」
自分を助けに向かおうとした配下の騎士達をロランは制止すると、それに対してリョフは雷戟を彼の首元に目掛けて振り翳す。だが、そんな彼の行動を止める人間が一人だけ存在した。
「止めろぉおおっ!!」
「ぬうっ!?」
「なっ……!?」
ナイはロランの首が斬り落とされる前に駆け出し、リョフに目掛けて旋斧を振りかざす。リョフは騎士の中で最も若い少年が駆けつけてきた事に驚くが、すぐに雷戟で攻撃を受け止めた。
しかし、ナイは「剛力」を発動させて攻撃を行うと、想像以上の攻撃の重さにリョフは驚愕した。彼の身体は後方へと押し込まれ、ロランと距離を置く。
(馬鹿な……何だ、こんな少年にこれほどの力があるとは!?)
見た目に似合わず信じられない腕力を誇るナイの攻撃にリョフは戸惑い、それでも足元に力を込めてナイと鍔迫り合いの状態へ陥る。お互いに一歩も引かず、力で押し合う。
「大した力だ!!その齢でここまでの腕力を身に着けているとはな!!」
「ぐぅうっ……!!」
「だが、俺とやり合うには些か若すぎたな」
「うわっ!?」
単純な腕力はリョフの方がまだ勝るらしく、ナイはリョフの繰り出した一撃の重さに武器を手放しそうになる。だが、反射的に「硬化」の技能を発動させて両手の筋肉を凝縮させて柄を手放さない。
テンに教わった全身の筋肉を利用した攻撃法に切り替え、ドリスから学んだ「観察眼」で相手の動作を予測し、リンに鍛えられた不屈の精神力で挑む。今まで学んだ知識と技術を活用せねればリョフには勝てないと判断し、ナイは奥の手も使う。
「うおおおっ!!」
「なっ!?」
「まさか、強化術か!?」
ナイの全身から白炎が迸ると、リョフの身体を纏う闇属性の魔力が揺らぎ、逆にリョフは押し込まれる。強化術を発動させたナイは全身の筋力を強化させて逆にリョフを押し返す。
自分をも上回る力を発揮したナイに対してリョフは焦りを抱き、咄嗟に雷戟を弾き返して彼は後退した。自分の半分の年齢にも満たない少年を相手にリョフは身体を引いてしまった事に非常に混乱した。
(後ろに下がっただと、この俺《リョフ》が……!?)
どんな相手と戦う時もリョフは今まで自分から引き下がる事はなかったが、ナイの気迫と彼の放つ聖属性の魔力に気圧され、彼は後退してしまった。その事実を理解すると、リョフは激しい怒りを抱く。
「ば、馬鹿な……貴様、何故生きている!?」
「生きている、か……生憎と今の俺は既に死んでいる身だ」
ロランは自分の攻撃を受けても何事もなかったように立ち直したリョフに動揺を隠せない。最初に吹き飛ばした時も先の一撃も生身の人間ならば耐え切れるはずがない。
だが、現在のリョフは死霊人形であり、彼は疲れを感じる事もなければ身体に傷を受けたとしても普通の人間のように痛みも感じない。今現在の彼は闇属性の魔力で肉体を動かしており、その魔力は彼の肉体を操作するだけではなく、他にも肉体を強化する力を持つ。
先の一撃で彼が身に付けている鎧は罅が入ったが、即座に闇属性の魔力が罅割れに流れ込み、表面を魔力で塞ぐ。このようにリョフは肉体に怪我を受けても瞬時に魔力が傷口を塞ぐため、普通の人間のように大怪我を負っても動けない事態には陥らない。
「今の俺は不死身に近い存在だ……致命傷を受けようがこの身体はすぐに元に戻る。だが、俺の胸元の死霊石を破壊すれば蘇る事はない」
「な、何だと!?」
「どうして自分の弱点を喋ったのか不思議か?俺が求めるのは一方的な殺戮ではない!!真の強者との命の奪い合いだ!!俺を殺したければ本気で来い!!」
あくまでも正々堂々と正面から強者と戦う事を望むリョフは自らの弱点を晒し、その態度にロランは圧倒された。彼はリョフの事を死霊魔術師に操られるただの哀れな死人だと思い込んでいた、こんな状況でもリョフは自分を越える強者との戦いを望む。
この時にロランはリョフがジャンヌの仇である事を思い出し、ジャンヌに関してはロランも良く知っていた。一時期は好敵手として競い合った仲で有り、彼女が国王の元に嫁ぐまでは切磋琢磨した中だった。そんなジャンヌを殺した相手だという事を理解すると、ロランは武器を構える。
「いいだろう、ならば次の一撃で貴様の心臓を絶つ!!」
「ふっ……来いっ!!」
「はぁあああっ!!」
ロランは駆け出しながら双紅刃を振りかざし、魔力を刃に蓄積させた。それに対してリョフは手にした雷戟を上段に構えると、精神を集中させるように瞼を閉じる。
「閃紅突き!!」
「がああああっ!!」
『うわぁっ!?』
二人の繰り出した戟と両剣の刃が衝突し、激しい金属音と共に衝撃波が周囲に広がる。そして金属が砕け散る音が鳴り響き、ナイ達の視線には血を流しながら地面に倒れ込むロランの姿が見えた。
「がはぁっ……!!」
「……見事だったぞ、ロラン」
「そんなっ……」
「だ、大将軍!?」
「そんな馬鹿なっ!?」
ロランの一撃はリョフには届かず、彼の手にしていた双紅刃は砕けてしまう。それを確認した他の騎士達はロランを救うために駆け出そうとしたが、ロランはそんな彼等を手で制した。
「近づくな!!お前達では敵わん……退けっ!!」
「し、しかし!!」
「この俺の言う事を聞けんのかっ!?」
「部下思いだな……ならば、苦しまずに死なせてやろう」
自分を助けに向かおうとした配下の騎士達をロランは制止すると、それに対してリョフは雷戟を彼の首元に目掛けて振り翳す。だが、そんな彼の行動を止める人間が一人だけ存在した。
「止めろぉおおっ!!」
「ぬうっ!?」
「なっ……!?」
ナイはロランの首が斬り落とされる前に駆け出し、リョフに目掛けて旋斧を振りかざす。リョフは騎士の中で最も若い少年が駆けつけてきた事に驚くが、すぐに雷戟で攻撃を受け止めた。
しかし、ナイは「剛力」を発動させて攻撃を行うと、想像以上の攻撃の重さにリョフは驚愕した。彼の身体は後方へと押し込まれ、ロランと距離を置く。
(馬鹿な……何だ、こんな少年にこれほどの力があるとは!?)
見た目に似合わず信じられない腕力を誇るナイの攻撃にリョフは戸惑い、それでも足元に力を込めてナイと鍔迫り合いの状態へ陥る。お互いに一歩も引かず、力で押し合う。
「大した力だ!!その齢でここまでの腕力を身に着けているとはな!!」
「ぐぅうっ……!!」
「だが、俺とやり合うには些か若すぎたな」
「うわっ!?」
単純な腕力はリョフの方がまだ勝るらしく、ナイはリョフの繰り出した一撃の重さに武器を手放しそうになる。だが、反射的に「硬化」の技能を発動させて両手の筋肉を凝縮させて柄を手放さない。
テンに教わった全身の筋肉を利用した攻撃法に切り替え、ドリスから学んだ「観察眼」で相手の動作を予測し、リンに鍛えられた不屈の精神力で挑む。今まで学んだ知識と技術を活用せねればリョフには勝てないと判断し、ナイは奥の手も使う。
「うおおおっ!!」
「なっ!?」
「まさか、強化術か!?」
ナイの全身から白炎が迸ると、リョフの身体を纏う闇属性の魔力が揺らぎ、逆にリョフは押し込まれる。強化術を発動させたナイは全身の筋力を強化させて逆にリョフを押し返す。
自分をも上回る力を発揮したナイに対してリョフは焦りを抱き、咄嗟に雷戟を弾き返して彼は後退した。自分の半分の年齢にも満たない少年を相手にリョフは身体を引いてしまった事に非常に混乱した。
(後ろに下がっただと、この俺《リョフ》が……!?)
どんな相手と戦う時もリョフは今まで自分から引き下がる事はなかったが、ナイの気迫と彼の放つ聖属性の魔力に気圧され、彼は後退してしまった。その事実を理解すると、リョフは激しい怒りを抱く。
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