728 / 1,110
王国の闇
第715話 聖女騎士団の集結
しおりを挟む
「ちっ……変な事を思い出しちまったね」
「えっ?」
「何でもないよ……それよりエルマ、あんたも手伝いな。久しぶりに手を組もうじゃないか、あたしの背中を預けられるのはあんただけだよ」
「そうだぞ!!エルマも一緒に戦おう!!」
テンとルナはエルマに対して自分達と共に来るように告げると、エルマは驚いた表情を浮かべてゴンザレスとガロに視線を向ける。二人ともまともに戦える状態ではなく、ランファンが代わりに守る事を告げる。
「この子達の事は私に任せろ。エルマ、お前は気にせずに戦うんだ」
「ランファン……分かりました、では今だけは私も聖女騎士団に復帰しましょう!!」
「やった!!」
「これで全員集まったね……よし、いくぞ!!」
『おおっ!!』
エルマも合流し、遂に昔の聖女騎士団は勢揃いするとテンは号令をかけて行動を開始した。その様子をゴンザレスとガロはランファンに抱えられた状態で見つめる。
「エルマの奴……俺達といるよりも生き生きとしてやがるな」
「ああっ……あんな表情、初めて見たかもしれない」
「ふっ……さあ、行くぞ。ここからなら白猫亭が近い、お前達もそこで治療してやる」
「ありがとう、母さん」
「ど、どうも……」
ランファンはゴンザレスとガロを軽々と抱きかかえ、とりあえずは白猫亭が一番近い場所にあるという事で白猫亭へと向かう――
――同時刻、他の地区でも王国騎士団が到着し、白面の対処を行う。銀狼騎士団は工場区にて白面の集団を追跡する。前回の反省を生かし、相手が目眩ましの白煙を炊いてもリンは暴風の力を利用して煙を吹き飛ばす。
「絶対に逃すな!!今回こそ全員生け捕りにしろ!!」
『はっ!!』
屋根の上を駆け巡る白面を地上から馬に跨った銀狼騎士団が後を追跡し、この際にリンは狙いを定めて刃を放つ。
「そこだっ!!」
「ぐぎゃあっ!?」
白面のい暗殺者の一人を仕留め、傷を負った暗殺者が倒れ込む。だが、他の仲間は気にも留めずに仲間を見捨てて逃走する。
クーノに滞在する白面の暗殺者は仲間意識はあったが、この王都の白面の暗殺者は仲間がやられようと意にも介さず、自分に与えられた任務に専念する。その姿を見てリンは特に蔑む事はなく、むしろ目的のためならば仲間を躊躇なく切り捨てる姿にある意味感心した。
(自分の与えられた役目のためならば仲間も切り捨てる程に冷徹になるか……よく鍛えられた暗殺者だ)
王国騎士ならば仲間を見捨てるような騎士は許されないが、時には任務のために仲間を犠牲にしてでも果たさねばならない事もある。例を出すならば火竜やゴーレムキングの討伐の際も王国騎士の多くが犠牲になったが、それでも彼等は国を守るためにどれだけの犠牲が生まれようと戦い抜いた。
この王都の現れた白面の暗殺者も火竜に挑んだ王国騎士と同じぐらいの覚悟を感じられ、このような敵は非常に厄介だった。仮に仲間が殺され、最後の一人になっても白面は止まらないだろう。
(こいつらを止めるには全員一人残らず倒さなければならない!!)
リンは捕まえるのを諦め、彼等を全員仕留める気でなければ白面は止められないと判断した。そこで彼女は自分の騎士団に新たに命令を与える。
「奴等を全員仕留めろ!!生かして捕まえようとは思うな、全力で奴等を始末しろ!!そうしなければ勝てる相手ではない!!」
「「「はっ!!」」」
リンの言葉に銀狼騎士団の騎士達は彼女の意思に従い、ここからは敵の捕縛ではなく、殲滅の方向へ頭を切り替える。リンも暴風を構え、白面を追撃しようとした時、ここで前方の方角から大勢の民衆が押し寄せてきた。
「ひいいっ!?」
「た、助けてくれぇっ!!」
「騎士様、追え願いします!!我々をお守りください!!」
「なっ……いったい何があった!?」
追跡中の騎士団に大勢の人間が殺到し、リンは驚いて彼等に何が起きたのかを問い質す。その答えは直後に判明し、彼等の後方から信じられない存在が動いていた。
「ふ、副団長……あれをご覧ください!!魔物です!!魔物が市街に!?」
「馬鹿なっ……!?」
街道に姿を現したのは一匹の魔物であり、その魔物は最近では闘技場で「王」の異名を誇る魔人族だった。リンも噂だけは耳にした事があり、その姿を見ただけで彼女は冷や汗を流す――
――闘技場に参加する選手の殆どは傭兵か冒険者であり、時には罪人を戦わせる事が多い。罪人の場合は犯罪を犯す前は武芸を嗜んでいた者だけを選出し、戦わせる。実際の所は戦わせるというよりも処刑に近く、彼等が勝つ事はない。
罪人を見世物にして戦わせるなど闘技場の経営者であるアッシュ公爵としては残忍過ぎると思われるが、これは闘技場を作り出す際の条件として加えられ、決して彼の本意ではない。
どうして犯罪者を戦わせるのかというと、それは人々に犯罪を犯した者の末路を見せつけるためである。また、罪人が試合に勝利した場合は減刑も考えられ、もしも勝ち続ければ何時の日かは外に出られるという希望も与える。
しかし、実際の所は闘技場が作り出されてから試合を勝ち残って生き残った罪人など一人もいない。その理由は罪人の場合は武器の使用が禁止され、生身の状態で敵と戦わなければならない。
普通の参加者ならばあり得ない試合条件なのだが、罪人の場合は容赦はしない。このため、罪人が試合を行う場合は一方的に彼等が魔物に殺される場面を見せつけられる。だからこそ罪人の試合の場合は席を立つ観客も多い。
血に飢えた一部の観客からは罪人が一方的に殺される場面は人気があるが、殆どの観客は罪人の試合など見る事も辛い。それでも罪人が戦う制度はなくなる事はなく、今日も彼等は魔物の餌と化すために戦わされる。
『ひいいっ!?い、嫌だぁっ!!』
『た、助けてくれぇっ!?』
『近づくなぁっ!!』
今日は数名の罪人が試合場に放たれ、彼等が相手をするのは最近の闘技場では最も人気が高い魔物だった。それは全身が鱗で覆われたトカゲと人間が合わさったような生物であり、種族名は「リザードマン」である。
リザードマンは試合場内で逃げ回る罪人に視線を向け、最初の内は何も行動を起こさずに様子を伺う。観衆はリザードマンが動かない事に不審に抱く。
『お、おい……またあいつ、動かないぞ』
『毎回、初めて戦う敵との試合はこうだな……最初の内は全く動かなくて、だけど急に動き出したら一方的に相手を叩きのめすんだ』
『観察して相手の正体を確かめているんだ……』
観衆は何度もリザードマンの試合を見せつけられ、行動を読み取っていた。やがてリザードンは罪人を観察するのを終えると、奇声を上げて動き出す。
『シャアアアアッ!!』
『ひいいっ!?』
『うわぁああっ!!』
『死にたくないっ!!助けて……ぎゃああっ!?』
試合は一瞬で終わり、動き出した瞬間にリザードマンは鋭い爪を振り払い、罪人の肉体を切り裂く。並の刃物よりも鋭い切れ味の爪で相手を切り裂き、更に詰め寄りも頑丈で鋭利な牙で敵を喰らいつくす。
その一方的な試合展開には知能えた観衆でさえも何も言えず、リザードンの勝利で試合は終了する。開始されてから数十秒足らずで試合は終了し、闘技場の王と呼ばれるようになった――
――時は現代に戻り、街道に現れたのは闘技場で「王」の異名を与えられたリザードマンで間違いなく、どうして闘技場で管理されているはずの魔物がここに居るのかとリンは焦りを抱くが、すぐに彼女は馬上から跳び下りる。
(一撃で仕留める!!)
リンは刃を鞘に納めると、リザードマンに狙いを定める。この際にリザードマンは口元を開き、その行動の意図に気付いたリンは嫌な予感を浮かべ、即座に風の斬撃を放つ。
「えっ?」
「何でもないよ……それよりエルマ、あんたも手伝いな。久しぶりに手を組もうじゃないか、あたしの背中を預けられるのはあんただけだよ」
「そうだぞ!!エルマも一緒に戦おう!!」
テンとルナはエルマに対して自分達と共に来るように告げると、エルマは驚いた表情を浮かべてゴンザレスとガロに視線を向ける。二人ともまともに戦える状態ではなく、ランファンが代わりに守る事を告げる。
「この子達の事は私に任せろ。エルマ、お前は気にせずに戦うんだ」
「ランファン……分かりました、では今だけは私も聖女騎士団に復帰しましょう!!」
「やった!!」
「これで全員集まったね……よし、いくぞ!!」
『おおっ!!』
エルマも合流し、遂に昔の聖女騎士団は勢揃いするとテンは号令をかけて行動を開始した。その様子をゴンザレスとガロはランファンに抱えられた状態で見つめる。
「エルマの奴……俺達といるよりも生き生きとしてやがるな」
「ああっ……あんな表情、初めて見たかもしれない」
「ふっ……さあ、行くぞ。ここからなら白猫亭が近い、お前達もそこで治療してやる」
「ありがとう、母さん」
「ど、どうも……」
ランファンはゴンザレスとガロを軽々と抱きかかえ、とりあえずは白猫亭が一番近い場所にあるという事で白猫亭へと向かう――
――同時刻、他の地区でも王国騎士団が到着し、白面の対処を行う。銀狼騎士団は工場区にて白面の集団を追跡する。前回の反省を生かし、相手が目眩ましの白煙を炊いてもリンは暴風の力を利用して煙を吹き飛ばす。
「絶対に逃すな!!今回こそ全員生け捕りにしろ!!」
『はっ!!』
屋根の上を駆け巡る白面を地上から馬に跨った銀狼騎士団が後を追跡し、この際にリンは狙いを定めて刃を放つ。
「そこだっ!!」
「ぐぎゃあっ!?」
白面のい暗殺者の一人を仕留め、傷を負った暗殺者が倒れ込む。だが、他の仲間は気にも留めずに仲間を見捨てて逃走する。
クーノに滞在する白面の暗殺者は仲間意識はあったが、この王都の白面の暗殺者は仲間がやられようと意にも介さず、自分に与えられた任務に専念する。その姿を見てリンは特に蔑む事はなく、むしろ目的のためならば仲間を躊躇なく切り捨てる姿にある意味感心した。
(自分の与えられた役目のためならば仲間も切り捨てる程に冷徹になるか……よく鍛えられた暗殺者だ)
王国騎士ならば仲間を見捨てるような騎士は許されないが、時には任務のために仲間を犠牲にしてでも果たさねばならない事もある。例を出すならば火竜やゴーレムキングの討伐の際も王国騎士の多くが犠牲になったが、それでも彼等は国を守るためにどれだけの犠牲が生まれようと戦い抜いた。
この王都の現れた白面の暗殺者も火竜に挑んだ王国騎士と同じぐらいの覚悟を感じられ、このような敵は非常に厄介だった。仮に仲間が殺され、最後の一人になっても白面は止まらないだろう。
(こいつらを止めるには全員一人残らず倒さなければならない!!)
リンは捕まえるのを諦め、彼等を全員仕留める気でなければ白面は止められないと判断した。そこで彼女は自分の騎士団に新たに命令を与える。
「奴等を全員仕留めろ!!生かして捕まえようとは思うな、全力で奴等を始末しろ!!そうしなければ勝てる相手ではない!!」
「「「はっ!!」」」
リンの言葉に銀狼騎士団の騎士達は彼女の意思に従い、ここからは敵の捕縛ではなく、殲滅の方向へ頭を切り替える。リンも暴風を構え、白面を追撃しようとした時、ここで前方の方角から大勢の民衆が押し寄せてきた。
「ひいいっ!?」
「た、助けてくれぇっ!!」
「騎士様、追え願いします!!我々をお守りください!!」
「なっ……いったい何があった!?」
追跡中の騎士団に大勢の人間が殺到し、リンは驚いて彼等に何が起きたのかを問い質す。その答えは直後に判明し、彼等の後方から信じられない存在が動いていた。
「ふ、副団長……あれをご覧ください!!魔物です!!魔物が市街に!?」
「馬鹿なっ……!?」
街道に姿を現したのは一匹の魔物であり、その魔物は最近では闘技場で「王」の異名を誇る魔人族だった。リンも噂だけは耳にした事があり、その姿を見ただけで彼女は冷や汗を流す――
――闘技場に参加する選手の殆どは傭兵か冒険者であり、時には罪人を戦わせる事が多い。罪人の場合は犯罪を犯す前は武芸を嗜んでいた者だけを選出し、戦わせる。実際の所は戦わせるというよりも処刑に近く、彼等が勝つ事はない。
罪人を見世物にして戦わせるなど闘技場の経営者であるアッシュ公爵としては残忍過ぎると思われるが、これは闘技場を作り出す際の条件として加えられ、決して彼の本意ではない。
どうして犯罪者を戦わせるのかというと、それは人々に犯罪を犯した者の末路を見せつけるためである。また、罪人が試合に勝利した場合は減刑も考えられ、もしも勝ち続ければ何時の日かは外に出られるという希望も与える。
しかし、実際の所は闘技場が作り出されてから試合を勝ち残って生き残った罪人など一人もいない。その理由は罪人の場合は武器の使用が禁止され、生身の状態で敵と戦わなければならない。
普通の参加者ならばあり得ない試合条件なのだが、罪人の場合は容赦はしない。このため、罪人が試合を行う場合は一方的に彼等が魔物に殺される場面を見せつけられる。だからこそ罪人の試合の場合は席を立つ観客も多い。
血に飢えた一部の観客からは罪人が一方的に殺される場面は人気があるが、殆どの観客は罪人の試合など見る事も辛い。それでも罪人が戦う制度はなくなる事はなく、今日も彼等は魔物の餌と化すために戦わされる。
『ひいいっ!?い、嫌だぁっ!!』
『た、助けてくれぇっ!?』
『近づくなぁっ!!』
今日は数名の罪人が試合場に放たれ、彼等が相手をするのは最近の闘技場では最も人気が高い魔物だった。それは全身が鱗で覆われたトカゲと人間が合わさったような生物であり、種族名は「リザードマン」である。
リザードマンは試合場内で逃げ回る罪人に視線を向け、最初の内は何も行動を起こさずに様子を伺う。観衆はリザードマンが動かない事に不審に抱く。
『お、おい……またあいつ、動かないぞ』
『毎回、初めて戦う敵との試合はこうだな……最初の内は全く動かなくて、だけど急に動き出したら一方的に相手を叩きのめすんだ』
『観察して相手の正体を確かめているんだ……』
観衆は何度もリザードマンの試合を見せつけられ、行動を読み取っていた。やがてリザードンは罪人を観察するのを終えると、奇声を上げて動き出す。
『シャアアアアッ!!』
『ひいいっ!?』
『うわぁああっ!!』
『死にたくないっ!!助けて……ぎゃああっ!?』
試合は一瞬で終わり、動き出した瞬間にリザードマンは鋭い爪を振り払い、罪人の肉体を切り裂く。並の刃物よりも鋭い切れ味の爪で相手を切り裂き、更に詰め寄りも頑丈で鋭利な牙で敵を喰らいつくす。
その一方的な試合展開には知能えた観衆でさえも何も言えず、リザードンの勝利で試合は終了する。開始されてから数十秒足らずで試合は終了し、闘技場の王と呼ばれるようになった――
――時は現代に戻り、街道に現れたのは闘技場で「王」の異名を与えられたリザードマンで間違いなく、どうして闘技場で管理されているはずの魔物がここに居るのかとリンは焦りを抱くが、すぐに彼女は馬上から跳び下りる。
(一撃で仕留める!!)
リンは刃を鞘に納めると、リザードマンに狙いを定める。この際にリザードマンは口元を開き、その行動の意図に気付いたリンは嫌な予感を浮かべ、即座に風の斬撃を放つ。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)
佐藤醤油
ファンタジー
アイドルをやってる女生徒を家まで送っている時に車がぶつかってきた。
どうやらストーカーに狙われた事件に巻き込まれ殺されたようだ。
だが運が良いことに女神によって異世界に上級貴族として転生する事になった。
その時に特典として神の眼や沢山の魔法スキルを貰えた。
将来かわいい奥さんとの結婚を夢見て生まれ変わる。
女神から貰った神の眼と言う力は300年前に国を建国した王様と同じ力。
300年ぶりに同じ力を持つ僕は秘匿され、田舎の地で育てられる。
皆の期待を一身に、主人公は自由気ままにすくすくと育つ。
その中で聞こえてくるのは王女様が婚約者、それも母親が超絶美人だと言う噂。
期待に胸を膨らませ、魔法や世の中の仕組みを勉強する。
魔法は成長するに従い勝手にレベルが上がる。
そして、10歳で聖獣を支配し世界最強の人間となっているが本人にはそんな自覚は全くない。
民の暮らしを良くするために邁進し、魔法の研究にふける。
そんな彼の元に、徐々に転生者が集まってくる。
そして成長し、自分の過去を女神に教えられ300年の時を隔て再び少女に出会う。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる