507 / 1,110
ゴブリンキングの脅威
第494話 天然の要塞
しおりを挟む
――陽光教会には怪我人が集められ、他の街から派遣された教会の人間や医者が集まり、怪我の治療を行う。幸いにも人材だけではなく、薬品の類も送り込まれたため、生き残った人間の治療が再開された。
「これでもう大丈夫です、後はゆっくり休めば明日には動けるようになります」
「へへっ……信じられねえな、俺達なんかが生き残るなんて」
「何を言っているのですが……貴方達はこの街を救ってくれた英雄です」
怪我人の大半は民兵であり、リノと共に最後まで命を懸けて街を守ろうとした人々だった。ナイ達が辿り着くまで街を守り切れたのは彼等の力が大きく、少なくとも騎士と兵士だけではこの街を守り通す事は出来なかった。
昨日までは碌に薬品も回復魔法の使い手もいなかったので満足な治療は出来なかったが、今は他の街から物資が送り届けられた事により、十分な治療が可能だった。ヨウも疲れてはいるが、それでも今はやる気に満ち溢れる。
自分の予知夢の運命をナイが打ち破った事で今までにないほどヨウは心が満たされ、疲れが吹き飛んだ気分だった。だが、そんな彼女の前に思いもよらぬ人物が訪れた。
「ヨウ司教……」
「貴女は……イン?」
ヨウは振り返ると、そこには憔悴しきった表情のインの姿が存在し、自分の元を離れて街から逃げたはずの彼女が戻ってきた事にヨウは驚く。だが、すぐにヨウは冷静な態度で問い質す。
「……いったい何をしに戻って来たのです。貴方はもう修道女ではありません、それなのにどうして戻って来たのですか?」
「申し訳ありませんでした……」
インはヨウの言葉を聞いた途端に謝罪を行い、その言葉は修道女を辞めて逃げ出した事への謝罪かとヨウは思ったが、インの雰囲気が変わっている事に気付く。
「私は……修道女として、いや人として過ちを犯しました」
「…………」
「教会に仕える身でありながら私は苦しむ人を見捨て、逃げ出してしまった……もう私が修道女に戻る資格はありません。それでも……謝らせてください」
「その謝罪に何の意味があるのですか?」
今更インが謝罪した所で彼女が修道女に戻る事は出来ず、怪我人を見捨てて逃げ出そうとした事に変わりはない。それでもインはけじめをつけるためにここへ訪れた。
「ナイがここへ戻っていると聞いています。彼に会わせてください」
「……ナイに会ってどうするつもりですか?」
「謝りたいのです……彼の事を、私は差別してしまった。彼の気持ちも理解しようともせず、忌み子だからなどという理由で私は彼に辛く当たってしまった」
涙を流しながらインは謝罪を行い、そんな彼女に対してヨウは色々と思う所は会ったが、はっきりと告げる。
「今の貴方にナイを会わせる事は出来ません」
「どうしても……ですか?」
「ええ、ですが……貴女が本当に反省し、彼に謝りたいというのであれば行動で示しなさい」
「えっ……」
「貴女はもう修道女ではありません。しかし、この教会で学んだ知識は生かせるはずです。さあ、怪我人の治療を手伝いなさい……ここには修道女でなくても怪我人を治せる人間はいます」
「あっ……はい!!」
インはヨウの言葉に頷き、涙を拭って彼女は怪我人の治療を手伝う。その姿を見てヨウは苦笑いを浮かべ、心の底からインはこれまでの自分の行動を後悔している事は察した。
今すぐにヨウはインの事をナイに会わせるつもりはない。直接的にはインはナイを苦しめていたわけではないが、それでも心に深い傷を負っていたナイを蔑ろにした事は事実である。そんなインがいきなりナイに謝罪しても彼が納得するかは分からない。
それでも優しいナイならば表面上は平静を装ってインを許してしまうかもしれない。しかし、それでは意味はなく、彼が許しの言葉を与えればインは気が楽になるかもしれないが、本当の意味でナイと和解は出来ない。
今はヨウはインとナイを会わせる事は出来ないが、何時の日かインが本当に改心した時、ナイと会わせる事を決める――
「――あの山がゴブリンの住処に!?」
「落ち着くんだ、ナイ君……気持ちは分かるが、まずは冷静になるんだ」
飛行船内には討伐部隊の面子が集まり、救出したリノから話を聞く。現在の彼女は男装は辞めてリンの予備の銀狼騎士団の制服を着こんでいた。
リノは一か月以上前にナイの村の近くに存在する山にてホブゴブリンとゴブリンの集団が住み着き、要塞を建設していた事を突き留める。彼女は騎士団を率いて攻め入ったが、結果から言えば返り討ちにあってイチノまで引き返す。
「元々、私達が発見した当初はあの山には百匹程度のホブゴブリンしか確認出来なかった。だから私は騎士団を率いて攻め入ったが、それ自体が罠だった……奴等は事前に山の周辺に仲間を潜め、私達の退路を断ってから襲い掛かってきた。私はまんまと罠に引っかかってしまった」
「魔物が罠を仕掛けるなんて……」
「確かに狡猾な知能を持つゴブリンならばあり得ん話ではないが、それにしても銀狼騎士団の精鋭部隊が敗れるとは……」
「ゴブリン共が……!!」
リノが率いていた騎士達は銀狼騎士団の中でも精鋭揃いだったが、ゴブリンの仕掛けた罠にはまり、この時点で半数の騎士が命を落とす。それでも騎士団は撤退には成功し、イチノへと引き返した。
それから二か月以上もホブゴブリンの軍勢が街を攻め寄せ、徐々に戦力を削られて遂に城壁を突破されて追い詰められてしまう。だが、援軍が間に合った事でゴブリンの軍勢は殲滅に成功したと思われたが、まだ生き残ったゴブリンがいるのならば山に引き返す可能性が高い。
「この街を攻め寄せたホブゴブリンやゴブリン達は普通ではない……一匹でも放置すれば厄介な事になるかもしれない」
「となると、その要塞に攻め込む必要がありますわね」
「だが、この街も放置するわけにはいかん。四方の城門は破壊され、大勢の住民がここへ戻って来た。誰かが守備をしなければなるまい」
「そういう事ならば儂に任せてくれんか?船の修理はもうすぐ完了するが、魔石を確保しない事には船は動かせんからのう。復興作業の手伝いがてら、儂等がこの街を守ろう」
「爺さんは人が良いな……」
イチノの守護は黄金級冒険者であるハマーンが行い、彼の弟子たちも復興作業を手伝う事が決まる。この時にエルマとゴンザレスも挙手した。
「そういう事ならば私達は飛行船に残らせてください。老師の容体が良くなるまで動かす事は出来ませんし、この飛行船の守護は私達が行います」
「どんな敵が訪れようと俺達が守って見せる」
「うむ、そういう事なら君達に任せよう」
エルマとゴンザレスは飛行船に残り、現在治療中のマホを守る事を誓う。マホは昨日の広域魔法の影響で今だに眠り込んでおり、しばらくは目覚める様子がない。
「そういう事なら私がマホさんを診ておきますよ。もしも容体が急変しても私以外の人間に対処できるとは思えませんし……」
「分かった。では飛行船には最低限の兵士を残し、残った者達はゴブリンが住処にしている山へ向かう……それでいいな?」
「ええ、構いませんわ」
「我が騎士達の仇、必ず討たねばならん」
「僕も文句ないよ」
「…………」
アッシュの言葉に全員が頷く中、ナイだけは一人だけ考え込み、まさか自分がよく訪れていた山でゴブリンが要塞を築いているなど思いもしなかった。
赤毛熊が山から下りて逃げ出した理由もゴブリンの軍勢が関係しており、山の主であった赤毛熊はゴブリンに追い払われて山から下りて森に住処を移動したのだ。そう考えると間接的にゴブリンの軍勢はナイの養父のアルを死なせる原因を作った存在ともいえる。
(ゴブリン……)
ナイ達が対峙した巨人の正体が「ゴブリンキング」と呼ばれる存在だと思われ、少なくとも軍勢を築き上げた存在は既に死亡している。
(もしかしたら今まで村を襲ってきたホブゴブリンやゴブリンも……)
度々にナイが暮らしていた村はホブゴブリンやゴブリンに襲われていた事を思い出し、これらの敵はイチノを襲ったゴブリンの軍勢の仲間である可能性も高い。ならばナイは残されたゴブリンを打ち倒し、今度こそゴマンや村人の仇討ちを果たせるかもしれない。
村人を襲ったホブゴブリンはナイは殲滅したが、他にも仲間がいるのならば容赦は出来ず、無意識に拳を握りしめる。すると、ナイの気持ちに反応したかの様に旋斧が震えた――
――同時刻、会議が行われている部屋の扉の前ではヒナとモモが掃除の際中に盗み聞きをしており、二人はナイ達がゴブリンの要塞へ向かう事を知る。
「ど、どうしようヒナちゃん……また、ナイ君達が危険な場所に行きそうな話をしてるよ」
「どうしようと言われても……私達にはどうしようも出来ないわよ」
ヒナとモモは船に乗せてもらっているのはアッシュの計らいであり、二人は非戦闘員なので船の雑用を行っている。残念ながら二人ともテンの指導を受けて鍛え上げられているとはいえ、これ以上の厳しい戦いには付いていけない。
「これでもう大丈夫です、後はゆっくり休めば明日には動けるようになります」
「へへっ……信じられねえな、俺達なんかが生き残るなんて」
「何を言っているのですが……貴方達はこの街を救ってくれた英雄です」
怪我人の大半は民兵であり、リノと共に最後まで命を懸けて街を守ろうとした人々だった。ナイ達が辿り着くまで街を守り切れたのは彼等の力が大きく、少なくとも騎士と兵士だけではこの街を守り通す事は出来なかった。
昨日までは碌に薬品も回復魔法の使い手もいなかったので満足な治療は出来なかったが、今は他の街から物資が送り届けられた事により、十分な治療が可能だった。ヨウも疲れてはいるが、それでも今はやる気に満ち溢れる。
自分の予知夢の運命をナイが打ち破った事で今までにないほどヨウは心が満たされ、疲れが吹き飛んだ気分だった。だが、そんな彼女の前に思いもよらぬ人物が訪れた。
「ヨウ司教……」
「貴女は……イン?」
ヨウは振り返ると、そこには憔悴しきった表情のインの姿が存在し、自分の元を離れて街から逃げたはずの彼女が戻ってきた事にヨウは驚く。だが、すぐにヨウは冷静な態度で問い質す。
「……いったい何をしに戻って来たのです。貴方はもう修道女ではありません、それなのにどうして戻って来たのですか?」
「申し訳ありませんでした……」
インはヨウの言葉を聞いた途端に謝罪を行い、その言葉は修道女を辞めて逃げ出した事への謝罪かとヨウは思ったが、インの雰囲気が変わっている事に気付く。
「私は……修道女として、いや人として過ちを犯しました」
「…………」
「教会に仕える身でありながら私は苦しむ人を見捨て、逃げ出してしまった……もう私が修道女に戻る資格はありません。それでも……謝らせてください」
「その謝罪に何の意味があるのですか?」
今更インが謝罪した所で彼女が修道女に戻る事は出来ず、怪我人を見捨てて逃げ出そうとした事に変わりはない。それでもインはけじめをつけるためにここへ訪れた。
「ナイがここへ戻っていると聞いています。彼に会わせてください」
「……ナイに会ってどうするつもりですか?」
「謝りたいのです……彼の事を、私は差別してしまった。彼の気持ちも理解しようともせず、忌み子だからなどという理由で私は彼に辛く当たってしまった」
涙を流しながらインは謝罪を行い、そんな彼女に対してヨウは色々と思う所は会ったが、はっきりと告げる。
「今の貴方にナイを会わせる事は出来ません」
「どうしても……ですか?」
「ええ、ですが……貴女が本当に反省し、彼に謝りたいというのであれば行動で示しなさい」
「えっ……」
「貴女はもう修道女ではありません。しかし、この教会で学んだ知識は生かせるはずです。さあ、怪我人の治療を手伝いなさい……ここには修道女でなくても怪我人を治せる人間はいます」
「あっ……はい!!」
インはヨウの言葉に頷き、涙を拭って彼女は怪我人の治療を手伝う。その姿を見てヨウは苦笑いを浮かべ、心の底からインはこれまでの自分の行動を後悔している事は察した。
今すぐにヨウはインの事をナイに会わせるつもりはない。直接的にはインはナイを苦しめていたわけではないが、それでも心に深い傷を負っていたナイを蔑ろにした事は事実である。そんなインがいきなりナイに謝罪しても彼が納得するかは分からない。
それでも優しいナイならば表面上は平静を装ってインを許してしまうかもしれない。しかし、それでは意味はなく、彼が許しの言葉を与えればインは気が楽になるかもしれないが、本当の意味でナイと和解は出来ない。
今はヨウはインとナイを会わせる事は出来ないが、何時の日かインが本当に改心した時、ナイと会わせる事を決める――
「――あの山がゴブリンの住処に!?」
「落ち着くんだ、ナイ君……気持ちは分かるが、まずは冷静になるんだ」
飛行船内には討伐部隊の面子が集まり、救出したリノから話を聞く。現在の彼女は男装は辞めてリンの予備の銀狼騎士団の制服を着こんでいた。
リノは一か月以上前にナイの村の近くに存在する山にてホブゴブリンとゴブリンの集団が住み着き、要塞を建設していた事を突き留める。彼女は騎士団を率いて攻め入ったが、結果から言えば返り討ちにあってイチノまで引き返す。
「元々、私達が発見した当初はあの山には百匹程度のホブゴブリンしか確認出来なかった。だから私は騎士団を率いて攻め入ったが、それ自体が罠だった……奴等は事前に山の周辺に仲間を潜め、私達の退路を断ってから襲い掛かってきた。私はまんまと罠に引っかかってしまった」
「魔物が罠を仕掛けるなんて……」
「確かに狡猾な知能を持つゴブリンならばあり得ん話ではないが、それにしても銀狼騎士団の精鋭部隊が敗れるとは……」
「ゴブリン共が……!!」
リノが率いていた騎士達は銀狼騎士団の中でも精鋭揃いだったが、ゴブリンの仕掛けた罠にはまり、この時点で半数の騎士が命を落とす。それでも騎士団は撤退には成功し、イチノへと引き返した。
それから二か月以上もホブゴブリンの軍勢が街を攻め寄せ、徐々に戦力を削られて遂に城壁を突破されて追い詰められてしまう。だが、援軍が間に合った事でゴブリンの軍勢は殲滅に成功したと思われたが、まだ生き残ったゴブリンがいるのならば山に引き返す可能性が高い。
「この街を攻め寄せたホブゴブリンやゴブリン達は普通ではない……一匹でも放置すれば厄介な事になるかもしれない」
「となると、その要塞に攻め込む必要がありますわね」
「だが、この街も放置するわけにはいかん。四方の城門は破壊され、大勢の住民がここへ戻って来た。誰かが守備をしなければなるまい」
「そういう事ならば儂に任せてくれんか?船の修理はもうすぐ完了するが、魔石を確保しない事には船は動かせんからのう。復興作業の手伝いがてら、儂等がこの街を守ろう」
「爺さんは人が良いな……」
イチノの守護は黄金級冒険者であるハマーンが行い、彼の弟子たちも復興作業を手伝う事が決まる。この時にエルマとゴンザレスも挙手した。
「そういう事ならば私達は飛行船に残らせてください。老師の容体が良くなるまで動かす事は出来ませんし、この飛行船の守護は私達が行います」
「どんな敵が訪れようと俺達が守って見せる」
「うむ、そういう事なら君達に任せよう」
エルマとゴンザレスは飛行船に残り、現在治療中のマホを守る事を誓う。マホは昨日の広域魔法の影響で今だに眠り込んでおり、しばらくは目覚める様子がない。
「そういう事なら私がマホさんを診ておきますよ。もしも容体が急変しても私以外の人間に対処できるとは思えませんし……」
「分かった。では飛行船には最低限の兵士を残し、残った者達はゴブリンが住処にしている山へ向かう……それでいいな?」
「ええ、構いませんわ」
「我が騎士達の仇、必ず討たねばならん」
「僕も文句ないよ」
「…………」
アッシュの言葉に全員が頷く中、ナイだけは一人だけ考え込み、まさか自分がよく訪れていた山でゴブリンが要塞を築いているなど思いもしなかった。
赤毛熊が山から下りて逃げ出した理由もゴブリンの軍勢が関係しており、山の主であった赤毛熊はゴブリンに追い払われて山から下りて森に住処を移動したのだ。そう考えると間接的にゴブリンの軍勢はナイの養父のアルを死なせる原因を作った存在ともいえる。
(ゴブリン……)
ナイ達が対峙した巨人の正体が「ゴブリンキング」と呼ばれる存在だと思われ、少なくとも軍勢を築き上げた存在は既に死亡している。
(もしかしたら今まで村を襲ってきたホブゴブリンやゴブリンも……)
度々にナイが暮らしていた村はホブゴブリンやゴブリンに襲われていた事を思い出し、これらの敵はイチノを襲ったゴブリンの軍勢の仲間である可能性も高い。ならばナイは残されたゴブリンを打ち倒し、今度こそゴマンや村人の仇討ちを果たせるかもしれない。
村人を襲ったホブゴブリンはナイは殲滅したが、他にも仲間がいるのならば容赦は出来ず、無意識に拳を握りしめる。すると、ナイの気持ちに反応したかの様に旋斧が震えた――
――同時刻、会議が行われている部屋の扉の前ではヒナとモモが掃除の際中に盗み聞きをしており、二人はナイ達がゴブリンの要塞へ向かう事を知る。
「ど、どうしようヒナちゃん……また、ナイ君達が危険な場所に行きそうな話をしてるよ」
「どうしようと言われても……私達にはどうしようも出来ないわよ」
ヒナとモモは船に乗せてもらっているのはアッシュの計らいであり、二人は非戦闘員なので船の雑用を行っている。残念ながら二人ともテンの指導を受けて鍛え上げられているとはいえ、これ以上の厳しい戦いには付いていけない。
10
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説

ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!
カタナヅキ
ファンタジー
ステータ画面は防御魔法?あらゆる攻撃を画面で防ぐ異色の魔術師の物語!!
祖父の遺言で魔女が暮らす森に訪れた少年「ナオ」は一冊の魔導書を渡される。その魔導書はかつて異界から訪れたという人間が書き記した代物であり、ナオは魔導書を読み解くと視界に「ステータス画面」なる物が現れた。だが、何故か画面に表示されている文字は無茶苦茶な羅列で解読ができず、折角覚えた魔法なのに使い道に悩んだナオはある方法を思いつく。
「よし、とりあえず叩いてみよう!!」
ステータス画面を掴んでナオは悪党や魔物を相手に叩き付け、時には攻撃を防ぐ防具として利用する。世界でただ一人の「ステータス画面」の誤った使い方で彼は成り上がる。
※ステータスウィンドウで殴る、防ぐ、空を飛ぶ異色のファンタジー!!

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる