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ゴブリンキングの脅威
第451話 空賊の依頼者
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(この男は間違いなく我々がここに居る事を把握していた……となると、何者かがこの男に船の位置を知らせたのか?という事は空賊と繋がる内通者がこの船の中に……!?)
アッシュは船内に空賊と繋がりを持つ者がいるのかと疑い、その何者かが昨日の内に空賊と何らかの方法で連絡を取り、居場所を知らせたのではないかと考える。これは只の直感に過ぎないが、アッシュはこの大男に依頼した存在が闇ギルド側の人間だとは思えない。
(闇ギルドがこの男に依頼して船を襲わせるにしてもいくらでも方法があっただろう。空を飛べるこいつらならば我々の邪魔を受ける事もなく、爆発物でも落として直接に船を攻撃できたはずだ。だが、こいつらは船に攻撃したのは最初だけ……飛行船自体は破損はない)
ヒッポグリフを従える空賊ならば加速する前の飛行船に追いつき、いくらでも飛行船を破壊する手段はあった。空から爆弾を落としたり、あるいは船その物をヒッポグリフで攻撃を仕掛ける事も不可能ではない。
襲撃の際も空賊たちはわざわざ甲板に居りており、もしも飛行船の墜落が目的ならば戦う必要もなく、最初から船を移動させる噴射口を破壊して飛べなくすればいいだけだった。しかし、空賊たちは何故か乗組員との戦闘に固執し、結果的には返り討ちに会う。
(こいつの行動は色々とおかしい……まさか、船の破壊が目的ではないのか?)
たった十数名の賊とヒッポグリフだけで王国の精鋭が集まっている飛行船を襲う事自体がおかしく、もしかしたら空賊の狙いは飛行船の破壊ではなく、ましてや飛行船を乗っ取るつもりでもない。考えられるとしたら船の進行を妨害するために送り込まれたのではないかとアッシュは考える。
「まさか、お前達の目的は我々をイチノへ向かわせないためか!?」
「っ……!?」
アッシュの質問にここで初めて大男は僅かに反応を示し、その態度を見てアッシュは動揺を隠せない。どうやら大男の目的は飛行船の破壊ではなく、飛行船がイチノへ向かう事を妨害するためだけに派遣されたらしい。
飛行船を破壊しなかったのは空賊の目的が飛行船ではなく、飛行船がイチノへ向かう事を止めるためだとしたら、空賊に依頼した人間の目的はイチノで救援を待つ第二王子リノである可能性が高い。
(我々をイチノへ向かわせず、王子の救援を邪魔するつもりか……!?)
今回の飛行船の遠征は第二王子リノの救出のためであり、もしも何者かがリノの救出を拒むために空賊に依頼したというのであれば、それはリノの事を快く思わない輩の仕業となる。アッシュは大男の首を掴み、怒鳴り声をあげる。
「答えろ!!誰だ、貴様に依頼した人間は!?」
「……答えるつもりはない」
「貴様……!?」
大男の言葉にアッシュは激怒するが、ここで彼の顔色が徐々に青くなっている事に気付き、異変を察知したアッシュは彼を地面に下ろす。
「お前、その顔色は……!?」
「ぐふっ……がはぁっ!?」
「なっ!?」
大男は口元から大量の血を吐き出し、明らかに普通の状態ではなかった。どうやら遅行性の毒を事前に身体に仕込んでいたらしく、彼は血を吐きながら倒れ込む。
アッシュはすぐに大男の身体に触れるが、既に体温は低く、この状態ではもう助からない。仮に回復魔法を施しても毒物の類はどうしようも出来ず、治す事はできない。
「よく、覚えておけ……お前達の敵は……王国の闇だ」
「なんだと……それはどういう意味だ!?」
「ぐふっ……」
最後に大男は言い残すと、事切れたのか白目を剥いて動かなくなった。アッシュは大男を下ろして歯を食いしばる――
――同時刻、船の中ではハマーンが整備を行う際中、事前に捕まえた暗殺者4人の部屋を通り過ぎる。だが、ここで彼は部屋の中から悲鳴を耳にした。
『ぎゃあああっ!?』
「何っ!?」
部屋の中で聞こえてきた声にハマーンは咄嗟に扉を開くと、そこには兵士とガオウの姿が存在し、彼等の前には血を吐いて倒れる暗殺者達の姿が存在した。
「ガオウ、これは何事じゃ!?」
「爺さんか……見ての通りだ、こいつら自決しやがった」
「な、何じゃと!?」
「この部屋を通る時に妙に静かだったんでな……中を確認してみたらこの有様だ」
ガオウの言葉を聞いてハマーンは4人の死体を調べ、既に身体は冷たくて口元の血も固まっていた。どうやら既に死亡してからそれなりの時間が経過しており、恐らくは自決したのだろう。
見張りを行っていた兵士は腰を抜かしており、部屋を通り抜けようとしたガオウは獣人族だったので部屋の異変に気付く事が出来た。見張っていた兵士は死んでいる事に全く気づかなかった様子であり、彼は身体を震わせる――
「――老師、大丈夫ですか?」
「むっ……ああ、少し眠っていたようじゃ」
飛行船の甲板にてマホは弟子であるエルマに声を掛けられ、自分が意識を失っていた事を知る。エルマはそんな彼女を心配するように見つめ、そんな弟子を見てマホは苦笑いを浮かべた。
「儂なら大丈夫じゃよ、そう心配する出ない」
「嘘です……やはり、魔力を完全には取り戻されていないのですね」
「いや、そんな事は……」
「老師、私に嘘を吐かないでください」
エルマの言葉にマホは言い返せず、師としては弟子に弱みを見せたくはない気持ちはあるが、この調子だといずれ大変な事態に陥る可能性を考慮して真実を話す。
「体調自体は前と比べれば良くなってきたが、それでも時々こうして意識を失う時がある。魔力は大分戻ってはきたが、この調子では広域魔法を発動させるのも難しいかもしれん」
「老師、やはり老師は王都に残るべきでした……」
「そういうわけにはいかん。マジクがいなくなった以上、奴の代わりを果たせるのは儂だけ……この役目は儂以外には果たせん」
未だにマホはグマグ火山から帰還する際、魔力を使い果たした影響で体調は完全には戻っておらず、本来ならば安静にしなければならない状態である。
しかし、第二王子の危機とあれば魔導士である彼女が何もしないわけにはいかず、マジクの代わりとして彼女は彼の分も役に立たなければならなかった。しかし、現在の状態ではまともに魔法を使えるのかも怪しい。
空賊が襲撃した時に真っ先に対抗しなければならなかったのはマホであり、彼女の風属性の魔法ならば空賊など簡単に蹴散らす事が出来た。しかし、マホが動けなかったのは彼女が意識を失っていたからであり、エルマもゴンザレスも彼女の傍から離れられずに行動する事が出来なかった。
「そういえばゴンザレスは何処におる?先ほどまでここに居たはずだが……」
「ゴンザレスなら少し前に外へ出向き、老師のために肉を取ってくると言っていました。肉を食べて精を付けて元気になってほしいと……」
「むう、老体の儂に肉料理は少々きついが……しかし、その気持ちは有難いのう」
「老師、もうお休みください。見張りならば私が代わりを……」
「そうじゃな……ここは弟子たちに甘えるとするか。儂も心強い弟子を持って嬉しいぞ」
マホはエルマとゴンザレスに船の事を任せ、一足先に身体を休める事にした。その様子をエルマは心配そうに見送り、それでも彼女の代わりに船の見張りを行う。
エルマはマホが心配しているのは内通者の存在だと気付いており、既にアッシュからマホは「王国の闇」と繋がりを持つ存在が居るという話を聞いている。この王国の闇とはどういう意味なのかはエルマも知らされていないが、少なくとも闇ギルドの存在ではない。
(王国の闇……王国という事は、まさか王都内部の人間が……?)
今回の空賊の襲撃は闇ギルドが仕掛けたとは思えず、そもそも闇ギルドの目的は船の爆破であり、空賊たちの場合は船を攻撃はしたが破壊を試みる様子はなかった。
考えられるとしたら空賊は闇ギルドとは別の存在が動かし、捕まえた暗殺者達も死んだのは彼等が自害したのではなく、自害に見せかけて何者かに殺された可能性が高い。
(まさか今もこの船に裏切り者が……?)
エルマは船内に未だに闇ギルドとは違う存在と繋がっている「裏切り者」が紛れ込んでいるのではないかと考え、恐らくは相当な実力者であり、もしかしたら自分の知っている人物かもしれないと思うと、彼女は不安でどうしても落ち着く事が出来なかった――
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(こいつの行動は色々とおかしい……まさか、船の破壊が目的ではないのか?)
たった十数名の賊とヒッポグリフだけで王国の精鋭が集まっている飛行船を襲う事自体がおかしく、もしかしたら空賊の狙いは飛行船の破壊ではなく、ましてや飛行船を乗っ取るつもりでもない。考えられるとしたら船の進行を妨害するために送り込まれたのではないかとアッシュは考える。
「まさか、お前達の目的は我々をイチノへ向かわせないためか!?」
「っ……!?」
アッシュの質問にここで初めて大男は僅かに反応を示し、その態度を見てアッシュは動揺を隠せない。どうやら大男の目的は飛行船の破壊ではなく、飛行船がイチノへ向かう事を妨害するためだけに派遣されたらしい。
飛行船を破壊しなかったのは空賊の目的が飛行船ではなく、飛行船がイチノへ向かう事を止めるためだとしたら、空賊に依頼した人間の目的はイチノで救援を待つ第二王子リノである可能性が高い。
(我々をイチノへ向かわせず、王子の救援を邪魔するつもりか……!?)
今回の飛行船の遠征は第二王子リノの救出のためであり、もしも何者かがリノの救出を拒むために空賊に依頼したというのであれば、それはリノの事を快く思わない輩の仕業となる。アッシュは大男の首を掴み、怒鳴り声をあげる。
「答えろ!!誰だ、貴様に依頼した人間は!?」
「……答えるつもりはない」
「貴様……!?」
大男の言葉にアッシュは激怒するが、ここで彼の顔色が徐々に青くなっている事に気付き、異変を察知したアッシュは彼を地面に下ろす。
「お前、その顔色は……!?」
「ぐふっ……がはぁっ!?」
「なっ!?」
大男は口元から大量の血を吐き出し、明らかに普通の状態ではなかった。どうやら遅行性の毒を事前に身体に仕込んでいたらしく、彼は血を吐きながら倒れ込む。
アッシュはすぐに大男の身体に触れるが、既に体温は低く、この状態ではもう助からない。仮に回復魔法を施しても毒物の類はどうしようも出来ず、治す事はできない。
「よく、覚えておけ……お前達の敵は……王国の闇だ」
「なんだと……それはどういう意味だ!?」
「ぐふっ……」
最後に大男は言い残すと、事切れたのか白目を剥いて動かなくなった。アッシュは大男を下ろして歯を食いしばる――
――同時刻、船の中ではハマーンが整備を行う際中、事前に捕まえた暗殺者4人の部屋を通り過ぎる。だが、ここで彼は部屋の中から悲鳴を耳にした。
『ぎゃあああっ!?』
「何っ!?」
部屋の中で聞こえてきた声にハマーンは咄嗟に扉を開くと、そこには兵士とガオウの姿が存在し、彼等の前には血を吐いて倒れる暗殺者達の姿が存在した。
「ガオウ、これは何事じゃ!?」
「爺さんか……見ての通りだ、こいつら自決しやがった」
「な、何じゃと!?」
「この部屋を通る時に妙に静かだったんでな……中を確認してみたらこの有様だ」
ガオウの言葉を聞いてハマーンは4人の死体を調べ、既に身体は冷たくて口元の血も固まっていた。どうやら既に死亡してからそれなりの時間が経過しており、恐らくは自決したのだろう。
見張りを行っていた兵士は腰を抜かしており、部屋を通り抜けようとしたガオウは獣人族だったので部屋の異変に気付く事が出来た。見張っていた兵士は死んでいる事に全く気づかなかった様子であり、彼は身体を震わせる――
「――老師、大丈夫ですか?」
「むっ……ああ、少し眠っていたようじゃ」
飛行船の甲板にてマホは弟子であるエルマに声を掛けられ、自分が意識を失っていた事を知る。エルマはそんな彼女を心配するように見つめ、そんな弟子を見てマホは苦笑いを浮かべた。
「儂なら大丈夫じゃよ、そう心配する出ない」
「嘘です……やはり、魔力を完全には取り戻されていないのですね」
「いや、そんな事は……」
「老師、私に嘘を吐かないでください」
エルマの言葉にマホは言い返せず、師としては弟子に弱みを見せたくはない気持ちはあるが、この調子だといずれ大変な事態に陥る可能性を考慮して真実を話す。
「体調自体は前と比べれば良くなってきたが、それでも時々こうして意識を失う時がある。魔力は大分戻ってはきたが、この調子では広域魔法を発動させるのも難しいかもしれん」
「老師、やはり老師は王都に残るべきでした……」
「そういうわけにはいかん。マジクがいなくなった以上、奴の代わりを果たせるのは儂だけ……この役目は儂以外には果たせん」
未だにマホはグマグ火山から帰還する際、魔力を使い果たした影響で体調は完全には戻っておらず、本来ならば安静にしなければならない状態である。
しかし、第二王子の危機とあれば魔導士である彼女が何もしないわけにはいかず、マジクの代わりとして彼女は彼の分も役に立たなければならなかった。しかし、現在の状態ではまともに魔法を使えるのかも怪しい。
空賊が襲撃した時に真っ先に対抗しなければならなかったのはマホであり、彼女の風属性の魔法ならば空賊など簡単に蹴散らす事が出来た。しかし、マホが動けなかったのは彼女が意識を失っていたからであり、エルマもゴンザレスも彼女の傍から離れられずに行動する事が出来なかった。
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「ゴンザレスなら少し前に外へ出向き、老師のために肉を取ってくると言っていました。肉を食べて精を付けて元気になってほしいと……」
「むう、老体の儂に肉料理は少々きついが……しかし、その気持ちは有難いのう」
「老師、もうお休みください。見張りならば私が代わりを……」
「そうじゃな……ここは弟子たちに甘えるとするか。儂も心強い弟子を持って嬉しいぞ」
マホはエルマとゴンザレスに船の事を任せ、一足先に身体を休める事にした。その様子をエルマは心配そうに見送り、それでも彼女の代わりに船の見張りを行う。
エルマはマホが心配しているのは内通者の存在だと気付いており、既にアッシュからマホは「王国の闇」と繋がりを持つ存在が居るという話を聞いている。この王国の闇とはどういう意味なのかはエルマも知らされていないが、少なくとも闇ギルドの存在ではない。
(王国の闇……王国という事は、まさか王都内部の人間が……?)
今回の空賊の襲撃は闇ギルドが仕掛けたとは思えず、そもそも闇ギルドの目的は船の爆破であり、空賊たちの場合は船を攻撃はしたが破壊を試みる様子はなかった。
考えられるとしたら空賊は闇ギルドとは別の存在が動かし、捕まえた暗殺者達も死んだのは彼等が自害したのではなく、自害に見せかけて何者かに殺された可能性が高い。
(まさか今もこの船に裏切り者が……?)
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