166 / 1,110
王都での騒動
第165話 王国騎士見習い
しおりを挟む
「うおおおっ!!」
「っ!?」
ナイが気合を込めて叫び声を上げると、少女の方もナイが仕掛けてくると判断して戦斧を構える。ナイは剛力を発動させて脚力を強化させると、少女へ向けて駆け出す。
迫りくるナイに対して少女は戦斧を横から振り払う。だが、その攻撃に対してナイは右腕の盾を構え、迫りくる戦斧の刃を弾き返す。
「だりゃあっ!!」
「うにゃっ!?」
盾が戦斧に衝突した瞬間に衝撃波を発生させ、戦斧を弾かれた少女は可愛らしい悲鳴をあげて体勢を崩す。それを見たナイは今ならば少女を抑え込めると思い、右手に旋斧を持ち換えて左腕を伸ばす。
「……舐めないで」
「なっ!?」
だが、少女は戦斧を弾かれた勢いを逆に利用し、身体を回転させながら柄の長さを調整させ、正面から迫るナイに向けて回転切りの要領で戦斧を繰り出す。迫りくる戦斧に対してナイは目を見開き、反射的に「迎撃」の技能を発動させる。
「このぉっ!!」
「えっ!?」
迫りくる戦斧に対してナイは旋斧を回転させながら繰り出す「円斧」を放つ。戦斧と旋斧が衝突する寸前、剛力を発動させたナイは少女の戦斧を弾き返す。
力尽くでナイは攻撃を払いのけると、今度は少女に近付いて旋斧を振り下ろす。少女はもう駄目かと思って目を瞑ったが、いつまで時間が経過して刃が自分の身体を切り裂く事はなく、不思議に思った少女は目を開ける。
「はあっ、はあっ……いい加減、話を聞いてくれない?」
「えっ……?」
少女が目を開くと、そこには旋斧を背中に戻すナイの姿が見えた。彼の手には少女の戦斧が握りしめられており、少女が目を閉じた隙に回収し、相手が戦えない状態に追い込んで話し合いに持ち込むようだ。
武器を奪われた以上は少女は対抗する手段はなく、彼女は若干警戒しながらもナイが自分を殺そうとしない事から不思議に思い、とりあえずは話を聞く事にした――
――しばらく時間が経過すると、ナイは目を覚ました赤毛の髪の毛の少女と、銀髪の少女と共に盗賊達を縛り上げる。怪我をした盗賊に関してはナイが回復魔法を施して治してやると、その様子を見た赤毛の少女は額が地面にめり込むほどに頭を下げる。
「本当に申し訳ございません!!まさか、襲われていたのがこの男達ではなく、貴方だったなんて……」
「同僚が迷惑をかけてごめんなさい。危うく罪のない人を斬る所だった……」
「……まあ、誤解が解けたのならいいんですけどね」
「ウォンッ!!(ちゃんと反省したか!!)」
ナイは目を覚ました赤毛の少女と銀髪の少女に事情を説明すると、捕まった盗賊達が白状した事で無実が証明される。自分の勘違いのせいで危うく一般人に手を掛ける所だった少女二人は申し訳なさそうに謝罪を行う。
「ヒイロ、どうしてこんな勘違いしたの……どう見てもそっちの男達の方が悪人顔してるのに」
「い、いや……私が来た時にはこの人達が倒れてましたし、それにそちらの魔獣さんが倒れている男の人を食べようとしているように見えたので……そ、そういう貴女こそいきなり切りかかったそうではないですか」
「私の場合は屋根で昼寝しようとしたら、大きな音が聞こえてきて様子を見たら倒れている貴方とこの男の子がいたから襲われてると思ったけど……仮にも見習いとはいえ、王国騎士が一般人に負ける方が問題」
「な、何を言いますか!?そういう貴女こそ、勤務中に昼寝とは何事ですか!?」
「あの、喧嘩は後にしてくれません?それよりも王国騎士って……?」
言い争いを始める少女二人の話を聞いていたナイは戸惑い、とりあえずは赤毛の少女の方は名前は「ヒイロ」というらしく、彼女はナイに対して改めて自己紹介を行う。
「おっと、これは失礼しました!!私達は王国騎士団の「白狼騎士団」に所属する王国騎士……見習いです!!」
「見習い?」
「まだ白狼騎士団は正式に騎士団とは認められていない。だから所属している私達も騎士見習いとして活動している」
「正式に騎士団に認められていない?それに白狼騎士団って……」
二人の話を聞いてナイは以前に王都から派遣された「銀狼騎士団」の事を思い出す。銀狼騎士団も王国騎士団の一つであり、半年前にゴブリンキングの捜索のためにわざわざ遠い王都からナイ達が暮らしていた辺境の街にまで訪れた騎士団である事を思い出す。
名前の響きからナイの前に存在する二人が所属する騎士団も銀狼騎士団と関わりがあると思われ、そもそもナイは王国騎士団がどの程度存在するのかを知らない。この際にナイは騎士団の事を詳しく尋ねる事にした。
「あの、実は僕は田舎から来たばかりで王都の事を良く知らないんです。王国騎士団はどれくらいいるんですか?」
「あ、そうだったんですか。確かに遠方から来られた方なら王国騎士団を知らないのも無理はないですね。王国騎士団は国内では四つしか存在しません」
「正確に言えば騎士団自体はたくさんある。だけど、王国騎士団を名乗る事を許されているのは4つだけ……この国の王族に仕える騎士だけが王国騎士団を名乗る事が許されている」
「王族に仕える……騎士団?」
二人の話によると王国騎士団とは王族直属の騎士団らしく、この国には王族が4人存在し、それぞれが騎士団を率いているという。
「っ!?」
ナイが気合を込めて叫び声を上げると、少女の方もナイが仕掛けてくると判断して戦斧を構える。ナイは剛力を発動させて脚力を強化させると、少女へ向けて駆け出す。
迫りくるナイに対して少女は戦斧を横から振り払う。だが、その攻撃に対してナイは右腕の盾を構え、迫りくる戦斧の刃を弾き返す。
「だりゃあっ!!」
「うにゃっ!?」
盾が戦斧に衝突した瞬間に衝撃波を発生させ、戦斧を弾かれた少女は可愛らしい悲鳴をあげて体勢を崩す。それを見たナイは今ならば少女を抑え込めると思い、右手に旋斧を持ち換えて左腕を伸ばす。
「……舐めないで」
「なっ!?」
だが、少女は戦斧を弾かれた勢いを逆に利用し、身体を回転させながら柄の長さを調整させ、正面から迫るナイに向けて回転切りの要領で戦斧を繰り出す。迫りくる戦斧に対してナイは目を見開き、反射的に「迎撃」の技能を発動させる。
「このぉっ!!」
「えっ!?」
迫りくる戦斧に対してナイは旋斧を回転させながら繰り出す「円斧」を放つ。戦斧と旋斧が衝突する寸前、剛力を発動させたナイは少女の戦斧を弾き返す。
力尽くでナイは攻撃を払いのけると、今度は少女に近付いて旋斧を振り下ろす。少女はもう駄目かと思って目を瞑ったが、いつまで時間が経過して刃が自分の身体を切り裂く事はなく、不思議に思った少女は目を開ける。
「はあっ、はあっ……いい加減、話を聞いてくれない?」
「えっ……?」
少女が目を開くと、そこには旋斧を背中に戻すナイの姿が見えた。彼の手には少女の戦斧が握りしめられており、少女が目を閉じた隙に回収し、相手が戦えない状態に追い込んで話し合いに持ち込むようだ。
武器を奪われた以上は少女は対抗する手段はなく、彼女は若干警戒しながらもナイが自分を殺そうとしない事から不思議に思い、とりあえずは話を聞く事にした――
――しばらく時間が経過すると、ナイは目を覚ました赤毛の髪の毛の少女と、銀髪の少女と共に盗賊達を縛り上げる。怪我をした盗賊に関してはナイが回復魔法を施して治してやると、その様子を見た赤毛の少女は額が地面にめり込むほどに頭を下げる。
「本当に申し訳ございません!!まさか、襲われていたのがこの男達ではなく、貴方だったなんて……」
「同僚が迷惑をかけてごめんなさい。危うく罪のない人を斬る所だった……」
「……まあ、誤解が解けたのならいいんですけどね」
「ウォンッ!!(ちゃんと反省したか!!)」
ナイは目を覚ました赤毛の少女と銀髪の少女に事情を説明すると、捕まった盗賊達が白状した事で無実が証明される。自分の勘違いのせいで危うく一般人に手を掛ける所だった少女二人は申し訳なさそうに謝罪を行う。
「ヒイロ、どうしてこんな勘違いしたの……どう見てもそっちの男達の方が悪人顔してるのに」
「い、いや……私が来た時にはこの人達が倒れてましたし、それにそちらの魔獣さんが倒れている男の人を食べようとしているように見えたので……そ、そういう貴女こそいきなり切りかかったそうではないですか」
「私の場合は屋根で昼寝しようとしたら、大きな音が聞こえてきて様子を見たら倒れている貴方とこの男の子がいたから襲われてると思ったけど……仮にも見習いとはいえ、王国騎士が一般人に負ける方が問題」
「な、何を言いますか!?そういう貴女こそ、勤務中に昼寝とは何事ですか!?」
「あの、喧嘩は後にしてくれません?それよりも王国騎士って……?」
言い争いを始める少女二人の話を聞いていたナイは戸惑い、とりあえずは赤毛の少女の方は名前は「ヒイロ」というらしく、彼女はナイに対して改めて自己紹介を行う。
「おっと、これは失礼しました!!私達は王国騎士団の「白狼騎士団」に所属する王国騎士……見習いです!!」
「見習い?」
「まだ白狼騎士団は正式に騎士団とは認められていない。だから所属している私達も騎士見習いとして活動している」
「正式に騎士団に認められていない?それに白狼騎士団って……」
二人の話を聞いてナイは以前に王都から派遣された「銀狼騎士団」の事を思い出す。銀狼騎士団も王国騎士団の一つであり、半年前にゴブリンキングの捜索のためにわざわざ遠い王都からナイ達が暮らしていた辺境の街にまで訪れた騎士団である事を思い出す。
名前の響きからナイの前に存在する二人が所属する騎士団も銀狼騎士団と関わりがあると思われ、そもそもナイは王国騎士団がどの程度存在するのかを知らない。この際にナイは騎士団の事を詳しく尋ねる事にした。
「あの、実は僕は田舎から来たばかりで王都の事を良く知らないんです。王国騎士団はどれくらいいるんですか?」
「あ、そうだったんですか。確かに遠方から来られた方なら王国騎士団を知らないのも無理はないですね。王国騎士団は国内では四つしか存在しません」
「正確に言えば騎士団自体はたくさんある。だけど、王国騎士団を名乗る事を許されているのは4つだけ……この国の王族に仕える騎士だけが王国騎士団を名乗る事が許されている」
「王族に仕える……騎士団?」
二人の話によると王国騎士団とは王族直属の騎士団らしく、この国には王族が4人存在し、それぞれが騎士団を率いているという。
2
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる