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忌み子と呼ばれた少年
第77話 ビャクの救援
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「お前等、早く走れ!!村まで逃げるんだ!!」
「じ、爺ちゃん!?」
「俺の事はいい、お前等でも生き延びろ!!」
「爺さん、本当に何を言ってんだよ!!おいていけるわけ……」
「うるせえっ!!さっさと行きやがれ!!」
「ガアアッ!!」
アルは赤毛熊に対して何度も矢を撃ち込み、自分だけに注意を向ける様に仕向ける。先ほど片目をやられたばかりの赤毛熊はアルが所有するボーガンを警戒して迂闊に近づく事は出来なかったが、彼が持ち込んだ矢も尽きかけていた。
自分を囮にしてアルはナイとゴマンだけでも逃がそうとするが、二人はアルを置いて逃げる事などできず、特にナイは実の父親のように慕っているアルを見捨てられるわけがない。
「爺ちゃん、僕も戦うよ!!」
「駄目だ、今のお前じゃこいつには敵わない!!だから逃げろ、逃げて生き延びろ!!」
「爺さん、諦めるなよ!!僕だって一緒に……」
「ゴマン!!ナイを頼む、そいつは俺の……息子だ!!」
血の繋がりがなかろうとアルにとってはナイが本当の息子の様に大切な存在である事は間違いなく、そんな彼を失うわけにはいかないのでゴマンに託す。ゴマンはアルの言葉を聞いて彼の覚悟を感じ取り、歯を食いしばりながらナイの腕を掴む。
「ナイ、行くぞ……」
「ゴマン!?何を言って……」
「いいから、行くぞ!!」
「嫌だ、離せ!!離してよっ!!」
ナイは無理やりにゴマンの腕から離れようとした際、この時に赤毛熊の咆哮が響く。最後の矢を撃ち尽くしたアルに向けて赤毛熊は右腕を振り払う。
「ガアアッ!!」
「がはぁっ……!?」
アルの身体が派手に吹き飛び、その光景を目にしたナイとゴマンは声も上げる事ができず、何が起きたのか最初は理解できなかった。
吹き飛ばされたアルは地面に倒れ込み、そのまま胸元から血を流しながら動かなくなった。やがてアルを吹き飛ばした赤毛熊は興奮した様子で彼の元へ向かい、牙を剥き出しにする。
「グゥウッ……!!」
「止めろぉおおっ!!爺ちゃんに近付くなぁっ!!」
「だ、駄目だ!?止めろナイ!!」
無我夢中にアルを救うためにナイはゴマンの腕を振り払い、赤毛熊の背中に向けて旋斧を振りかざす。だが、そんな彼に対して赤毛熊は瞬時に腕を振り払い、裏拳を叩き込む要領でナイの身体を吹き飛ばす。
「フガァッ!!」
「ぐはぁっ!?」
「ナ、ナイ!!」
吹き飛ばされたナイを見て慌ててゴマンは駆け出し、赤毛熊の圧倒的な力で殴りつけられたナイはあまりの激痛に声も出せず、身体を動かす事もできなかった。その様子を見てゴマンは慌てて彼を抱き上げて逃げようとしたが、赤毛熊がそれを許すはずがない。
「ガアアアッ!!」
「ひいいっ!?」
迫りくる赤毛熊の姿を見てゴマンはあまりの恐怖で身体が硬直すると、この時に
この時に森の方から鳴き声が響き渡る。
――ウォオオオンッ!!
それは狼の鳴き声であり、それを耳にした全員が驚いて振り返ると、そこには森から抜け出して駆けつけるビャクの姿が存在した。
「ウォオオンッ!!」
「ガアッ!?」
「お、お前……ビャクかっ!?」
姿を現したビャクは赤毛熊に目掛けて突っ込み、そのまま赤毛熊の鼻先に喰らいつく。その様子を見たゴマンは驚愕し、一方で赤毛熊の方は鼻を噛み付かれて悲鳴を上げる。
すぐに赤毛熊はビャクを引き剥がそうとするが、それに対してビャクは即座に離れると、赤毛熊に対して威嚇するように鳴き声を上げる。
「グルルルッ……!!」
「フガァッ……ガアッ!!」
ビャクに大して赤毛熊は激怒して鋭い爪を放つが、その攻撃をビャクは空中に飛んで回避すると、俊敏な動作で赤毛熊を翻弄するように移動を行う。
「ガアアアアアッ!!」
「ウォンッ!!」
遂にはビャクは森へ向けて駆け出すと、赤毛熊はその後を追う。完全に標的をビャクに定めた赤毛熊はそのまま森の中へと消え去り、残されたゴマンは唖然と見送る。
「た、助かったのか……?」
「ぐうっ……」
「あ、じ、爺さん!!ナイも生きてるか!?」
「ううっ……」
ゴマンはナイの身体を抱き上げ、倒れているアルの元へ向かう。幸いにもナイは目立った怪我はなく、命に別状はない。だが、アルの方は傷跡が深すぎて誰の目から見ても助からない状態だった。
胸元は赤毛熊の爪によってえぐり取られ、内臓まで露になっていた。その光景を見てゴマンは顔色を青くさせ、一方でナイも意識を取り戻すと、アルの姿を見て目を見開く。
「じ、爺ちゃん……」
「はっ……下手をこいたな。いつかはこんな日が来るかもしれないと思っていたがな」
「爺さん……は、早く村へ連れて行かないと」
「いや、もう無理だ……この傷じゃ回復薬でも助からない」
「そんな……」
アル自身も傷を確認してもう自分が助からない事を悟り、助けを呼ぶのを止める様に促す。そんなアルの言葉にナイは彼の手を掴むと、アルは笑いかけてくれた。きっと今のアルは怪我の激痛が襲っているはずだろうが、それでもナイを心配させないように平然を装う。
「じ、爺ちゃん!?」
「俺の事はいい、お前等でも生き延びろ!!」
「爺さん、本当に何を言ってんだよ!!おいていけるわけ……」
「うるせえっ!!さっさと行きやがれ!!」
「ガアアッ!!」
アルは赤毛熊に対して何度も矢を撃ち込み、自分だけに注意を向ける様に仕向ける。先ほど片目をやられたばかりの赤毛熊はアルが所有するボーガンを警戒して迂闊に近づく事は出来なかったが、彼が持ち込んだ矢も尽きかけていた。
自分を囮にしてアルはナイとゴマンだけでも逃がそうとするが、二人はアルを置いて逃げる事などできず、特にナイは実の父親のように慕っているアルを見捨てられるわけがない。
「爺ちゃん、僕も戦うよ!!」
「駄目だ、今のお前じゃこいつには敵わない!!だから逃げろ、逃げて生き延びろ!!」
「爺さん、諦めるなよ!!僕だって一緒に……」
「ゴマン!!ナイを頼む、そいつは俺の……息子だ!!」
血の繋がりがなかろうとアルにとってはナイが本当の息子の様に大切な存在である事は間違いなく、そんな彼を失うわけにはいかないのでゴマンに託す。ゴマンはアルの言葉を聞いて彼の覚悟を感じ取り、歯を食いしばりながらナイの腕を掴む。
「ナイ、行くぞ……」
「ゴマン!?何を言って……」
「いいから、行くぞ!!」
「嫌だ、離せ!!離してよっ!!」
ナイは無理やりにゴマンの腕から離れようとした際、この時に赤毛熊の咆哮が響く。最後の矢を撃ち尽くしたアルに向けて赤毛熊は右腕を振り払う。
「ガアアッ!!」
「がはぁっ……!?」
アルの身体が派手に吹き飛び、その光景を目にしたナイとゴマンは声も上げる事ができず、何が起きたのか最初は理解できなかった。
吹き飛ばされたアルは地面に倒れ込み、そのまま胸元から血を流しながら動かなくなった。やがてアルを吹き飛ばした赤毛熊は興奮した様子で彼の元へ向かい、牙を剥き出しにする。
「グゥウッ……!!」
「止めろぉおおっ!!爺ちゃんに近付くなぁっ!!」
「だ、駄目だ!?止めろナイ!!」
無我夢中にアルを救うためにナイはゴマンの腕を振り払い、赤毛熊の背中に向けて旋斧を振りかざす。だが、そんな彼に対して赤毛熊は瞬時に腕を振り払い、裏拳を叩き込む要領でナイの身体を吹き飛ばす。
「フガァッ!!」
「ぐはぁっ!?」
「ナ、ナイ!!」
吹き飛ばされたナイを見て慌ててゴマンは駆け出し、赤毛熊の圧倒的な力で殴りつけられたナイはあまりの激痛に声も出せず、身体を動かす事もできなかった。その様子を見てゴマンは慌てて彼を抱き上げて逃げようとしたが、赤毛熊がそれを許すはずがない。
「ガアアアッ!!」
「ひいいっ!?」
迫りくる赤毛熊の姿を見てゴマンはあまりの恐怖で身体が硬直すると、この時に
この時に森の方から鳴き声が響き渡る。
――ウォオオオンッ!!
それは狼の鳴き声であり、それを耳にした全員が驚いて振り返ると、そこには森から抜け出して駆けつけるビャクの姿が存在した。
「ウォオオンッ!!」
「ガアッ!?」
「お、お前……ビャクかっ!?」
姿を現したビャクは赤毛熊に目掛けて突っ込み、そのまま赤毛熊の鼻先に喰らいつく。その様子を見たゴマンは驚愕し、一方で赤毛熊の方は鼻を噛み付かれて悲鳴を上げる。
すぐに赤毛熊はビャクを引き剥がそうとするが、それに対してビャクは即座に離れると、赤毛熊に対して威嚇するように鳴き声を上げる。
「グルルルッ……!!」
「フガァッ……ガアッ!!」
ビャクに大して赤毛熊は激怒して鋭い爪を放つが、その攻撃をビャクは空中に飛んで回避すると、俊敏な動作で赤毛熊を翻弄するように移動を行う。
「ガアアアアアッ!!」
「ウォンッ!!」
遂にはビャクは森へ向けて駆け出すと、赤毛熊はその後を追う。完全に標的をビャクに定めた赤毛熊はそのまま森の中へと消え去り、残されたゴマンは唖然と見送る。
「た、助かったのか……?」
「ぐうっ……」
「あ、じ、爺さん!!ナイも生きてるか!?」
「ううっ……」
ゴマンはナイの身体を抱き上げ、倒れているアルの元へ向かう。幸いにもナイは目立った怪我はなく、命に別状はない。だが、アルの方は傷跡が深すぎて誰の目から見ても助からない状態だった。
胸元は赤毛熊の爪によってえぐり取られ、内臓まで露になっていた。その光景を見てゴマンは顔色を青くさせ、一方でナイも意識を取り戻すと、アルの姿を見て目を見開く。
「じ、爺ちゃん……」
「はっ……下手をこいたな。いつかはこんな日が来るかもしれないと思っていたがな」
「爺さん……は、早く村へ連れて行かないと」
「いや、もう無理だ……この傷じゃ回復薬でも助からない」
「そんな……」
アル自身も傷を確認してもう自分が助からない事を悟り、助けを呼ぶのを止める様に促す。そんなアルの言葉にナイは彼の手を掴むと、アルは笑いかけてくれた。きっと今のアルは怪我の激痛が襲っているはずだろうが、それでもナイを心配させないように平然を装う。
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