69 / 1,110
忌み子と呼ばれた少年
第69話 アルの鍛冶
しおりを挟む
「よくやったぞ、ナイ!!おい、すぐに帰るぞ!!」
「えっ!?ちょ、僕はまだ掘ってないんだけど……」
「知るか!!俺がさっき手に入れた奴をやるから諦めろ!!それよりもすぐに村に戻るぞ!!」
「戻るって、爺ちゃん急にどうしたの!?」
「いいから早く帰るぞ!!ビャク、今日からここがお前の住処だ!!毎日ここに来るからお前は残れ!!いいな!?」
「ウォンッ!?」
アルは一刻も早く村に戻るためにナイとゴマンを連れ、洞窟を抜け出す。その様子をビャクは唖然とした表情で見送る事しか出来なかった――
――その後、村へと戻ったアルは自分の家に引きこもると、一心不乱に鍛冶を行う。一日中家の外に出る事もなく、食事も休憩も行わずに鍛冶に集中する。その様子を心配したナイが声をかけても碌に反応も示さず、アルはナイが回収したミスリル鉱石の加工に専念した。
ずっと家の中で金属を打つ音が鳴り響くので他の村人達も何事かと様子を伺いに来るが、鍛冶に夢中のアルは誰にも応対せず、代わりにナイが相手を行う。
「おい、ナイ……あの爺さん、まだ鍛冶をしてるのか」
「うん、昨日の昼からずっと鍛冶を続けてるよ」
「本当に大丈夫なのか?親父も心配してたぞ……そういえばアル爺さんは何を作ってるんだ?」
「さあ、聞いても何も答えないし……でも、多分だけど刃物だと思うよ」
ゴマンがナイの家に訪れると、彼は家の中から聞こえてくる鍛冶の音を聞いて不安を抱き、彼が何を作っているのか気にかかる。しかし、ナイに聞いても彼も何も聞かされておらず、鍛冶の工程を見た限りではアルは刃物の類を作ろうしている事だけは分かった。
「全く、あの爺さんは本当に何を考えてるんだか……」
「うるさくてごめんね」
「別にナイが悪いわけじゃないんだから謝らなくてもいいけどさ……」
「あ、そうだ。ゴマン、これからビャクがいる洞窟に行こうと思うんだけどゴマンはどうする?」
「洞窟って……昨日のあそこか?嫌だよ、僕は行かないからな。あんな危険な場所……」
ナイはビャクの様子を見に行くために今日は洞窟に向かう事を伝えると、ゴマンはあからさまに嫌な顔を浮かべた。昨日の今日で森の中でホブゴブリンに襲われたばかりだというのにまた洞窟へ向かうというナイの言葉に信じられない表情を浮かべる。
「お前、いくら何でも心配し過ぎじゃないのか。あの狼だって今頃は森の中で元気に暮らしてるって」
「そんなの分かんないよ、一人きりで寂しがっているかもしれないし……とにかく、僕は洞窟に向かうから爺ちゃんの事は任せていい?」
「任せるって……僕があの爺さんの様子を見るのか!?」
「ゴマンにしか頼めないからさ……駄目?」
よりにもよって仲の悪いアルの面倒を見る様に頼まれたゴマンは面倒そうな表情を浮かべるが、ナイに頼まれては彼も断り切れず、日頃から色々と世話になっているので仕方なく引き受ける事にした。
「しょうがない奴だな……いいよ、なら爺さんの事は僕に任せろ。その代わりといっては何だけど……久しぶりに肉が食べたいから、何か狩って来いよ」
「ありがとう!!分かった、必ず獲物を見つけてくるよ!!」
ゴマンにアルの事を任せたナイは彼と約束し、狩猟も兼ねてビャクが暮らす深淵の森へ向かう準備を行う――
――それからしばらく時間が経過すると、狩猟の準備を整えたナイは深淵の森へと辿り着き、ビャクが住処にしている滝の裏の鉱洞へと向かう。
(ビャク、元気にしてるかな。他の魔物に見つかってないと良いんだけど……)
鉱洞に残してきたビャクの身を案じながらもナイは森の中を歩いていると、不意に違和感を感じとる。今日は昨日と比べても動物を見かける事が少なく、まるで森全体の生き物がいなくなったように感じられた。
嫌な予感を浮かべたナイは常に警戒しながら先へ進み、森の中の川を発見した。この川の上流が目的地である滝が存在するため、川辺を移動しながらナイは歩いていると、途中で思いもよらぬ光景を目にする。
「な、何だこれ……!?」
川辺を歩いていると、ナイはホブゴブリンが倒れている事に気付き、既に事切れている様子だった。いったい何が起きたのか、ナイは周囲を警戒しながらもホブゴブリンの死骸を調べる。
「酷い、何て有様だ……」
ホブゴブリンの死骸を確認する限りではどうやら一撃で殺されたらしく、頭が吹き飛んでいた。熊のような大型の生物に襲われたのかと思われるが、ここでナイは疑問を抱く。
通常種のゴブリンならばともかく、ホブゴブリンの場合は皮膚が頑丈で野生の熊でも一撃で殺せるような存在ではない。だが、現にナイの目の前にある死骸は頭を吹き飛ばされて殺されている。この事から考えられるのはホブゴブリンを襲ったのは只の熊ではなく、熊よりも恐ろしい魔獣の可能性が高かった。
「えっ!?ちょ、僕はまだ掘ってないんだけど……」
「知るか!!俺がさっき手に入れた奴をやるから諦めろ!!それよりもすぐに村に戻るぞ!!」
「戻るって、爺ちゃん急にどうしたの!?」
「いいから早く帰るぞ!!ビャク、今日からここがお前の住処だ!!毎日ここに来るからお前は残れ!!いいな!?」
「ウォンッ!?」
アルは一刻も早く村に戻るためにナイとゴマンを連れ、洞窟を抜け出す。その様子をビャクは唖然とした表情で見送る事しか出来なかった――
――その後、村へと戻ったアルは自分の家に引きこもると、一心不乱に鍛冶を行う。一日中家の外に出る事もなく、食事も休憩も行わずに鍛冶に集中する。その様子を心配したナイが声をかけても碌に反応も示さず、アルはナイが回収したミスリル鉱石の加工に専念した。
ずっと家の中で金属を打つ音が鳴り響くので他の村人達も何事かと様子を伺いに来るが、鍛冶に夢中のアルは誰にも応対せず、代わりにナイが相手を行う。
「おい、ナイ……あの爺さん、まだ鍛冶をしてるのか」
「うん、昨日の昼からずっと鍛冶を続けてるよ」
「本当に大丈夫なのか?親父も心配してたぞ……そういえばアル爺さんは何を作ってるんだ?」
「さあ、聞いても何も答えないし……でも、多分だけど刃物だと思うよ」
ゴマンがナイの家に訪れると、彼は家の中から聞こえてくる鍛冶の音を聞いて不安を抱き、彼が何を作っているのか気にかかる。しかし、ナイに聞いても彼も何も聞かされておらず、鍛冶の工程を見た限りではアルは刃物の類を作ろうしている事だけは分かった。
「全く、あの爺さんは本当に何を考えてるんだか……」
「うるさくてごめんね」
「別にナイが悪いわけじゃないんだから謝らなくてもいいけどさ……」
「あ、そうだ。ゴマン、これからビャクがいる洞窟に行こうと思うんだけどゴマンはどうする?」
「洞窟って……昨日のあそこか?嫌だよ、僕は行かないからな。あんな危険な場所……」
ナイはビャクの様子を見に行くために今日は洞窟に向かう事を伝えると、ゴマンはあからさまに嫌な顔を浮かべた。昨日の今日で森の中でホブゴブリンに襲われたばかりだというのにまた洞窟へ向かうというナイの言葉に信じられない表情を浮かべる。
「お前、いくら何でも心配し過ぎじゃないのか。あの狼だって今頃は森の中で元気に暮らしてるって」
「そんなの分かんないよ、一人きりで寂しがっているかもしれないし……とにかく、僕は洞窟に向かうから爺ちゃんの事は任せていい?」
「任せるって……僕があの爺さんの様子を見るのか!?」
「ゴマンにしか頼めないからさ……駄目?」
よりにもよって仲の悪いアルの面倒を見る様に頼まれたゴマンは面倒そうな表情を浮かべるが、ナイに頼まれては彼も断り切れず、日頃から色々と世話になっているので仕方なく引き受ける事にした。
「しょうがない奴だな……いいよ、なら爺さんの事は僕に任せろ。その代わりといっては何だけど……久しぶりに肉が食べたいから、何か狩って来いよ」
「ありがとう!!分かった、必ず獲物を見つけてくるよ!!」
ゴマンにアルの事を任せたナイは彼と約束し、狩猟も兼ねてビャクが暮らす深淵の森へ向かう準備を行う――
――それからしばらく時間が経過すると、狩猟の準備を整えたナイは深淵の森へと辿り着き、ビャクが住処にしている滝の裏の鉱洞へと向かう。
(ビャク、元気にしてるかな。他の魔物に見つかってないと良いんだけど……)
鉱洞に残してきたビャクの身を案じながらもナイは森の中を歩いていると、不意に違和感を感じとる。今日は昨日と比べても動物を見かける事が少なく、まるで森全体の生き物がいなくなったように感じられた。
嫌な予感を浮かべたナイは常に警戒しながら先へ進み、森の中の川を発見した。この川の上流が目的地である滝が存在するため、川辺を移動しながらナイは歩いていると、途中で思いもよらぬ光景を目にする。
「な、何だこれ……!?」
川辺を歩いていると、ナイはホブゴブリンが倒れている事に気付き、既に事切れている様子だった。いったい何が起きたのか、ナイは周囲を警戒しながらもホブゴブリンの死骸を調べる。
「酷い、何て有様だ……」
ホブゴブリンの死骸を確認する限りではどうやら一撃で殺されたらしく、頭が吹き飛んでいた。熊のような大型の生物に襲われたのかと思われるが、ここでナイは疑問を抱く。
通常種のゴブリンならばともかく、ホブゴブリンの場合は皮膚が頑丈で野生の熊でも一撃で殺せるような存在ではない。だが、現にナイの目の前にある死骸は頭を吹き飛ばされて殺されている。この事から考えられるのはホブゴブリンを襲ったのは只の熊ではなく、熊よりも恐ろしい魔獣の可能性が高かった。
11
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
氷弾の魔術師
カタナヅキ
ファンタジー
――上級魔法なんか必要ない、下級魔法一つだけで魔導士を目指す少年の物語――
平民でありながら魔法が扱う才能がある事が判明した少年「コオリ」は魔法学園に入学する事が決まった。彼の国では魔法の適性がある人間は魔法学園に入学する決まりがあり、急遽コオリは魔法学園が存在する王都へ向かう事になった。しかし、王都に辿り着く前に彼は自分と同世代の魔術師と比べて圧倒的に魔力量が少ない事が発覚した。
しかし、魔力が少ないからこそ利点がある事を知ったコオリは決意した。他の者は一日でも早く上級魔法の習得に励む中、コオリは自分が扱える下級魔法だけを極め、一流の魔術師の証である「魔導士」の称号を得る事を誓う。そして他の魔術師は少年が強くなる事で気づかされていく。魔力が少ないというのは欠点とは限らず、むしろ優れた才能になり得る事を――
※旧作「下級魔導士と呼ばれた少年」のリメイクとなりますが、設定と物語の内容が大きく変わります。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
異世界召喚に巻き込まれた一般人、馬鹿にされたので勇者より先に悪者を倒します
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、トラックの衝突事故に巻き込まれそうになる。すると偶然にも傍に居た四人の高校生の足元に「魔法陣」が誕生し、彼等と一緒に謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには五人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。話を聞くと現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「四人」のはずであり、召喚された状況から考えてレアは召喚に巻き込まれただけの一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追放された後にレアは勇者にも匹敵する能力があると発覚し、彼は異世界を自由気ままに暮らすことに決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる