27 / 1,110
忌み子と呼ばれた少年
第27話 迎撃の弱点
しおりを挟む
「ギギィッ……!?」
「ゴブリン!?」
「お前は……さっき逃げ出した奴か」
二人の後方から現れたのは先ほど1匹だけ逃げ出した背丈の低いゴブリンである事が判明し、相手の方は驚いた表情を浮かべていた。どうやら尾行していたわけではないらしく、偶然にも遭遇してしまったらしい。
茂みを掻き分けて現れたゴブリンは慌てて距離を取るが、今度は逃げ出さずに手にしていた棍棒を構える。その様子を見てアルは手斧を構えるが、ここで先ほどナイがゴブリンを倒した事を思い出し、彼に任せる事にした。
「ナイ、お前ひとりであいつを倒せるか?」
「えっ!?」
「どうした?自信がないなら爺ちゃんがこいつを倒してやるが……」
アルの言葉にナイは驚き、普段の彼ならば何としてもナイを守ろうと行動していただろう。だが、アルはナイが既に一角兎やゴブリンを倒すだけの実力を身に付けている事は知っており、ここは敢えて彼に任せる。
ナイは改めてゴブリンに振り返ると、相手は怯えたように身体を震わせ、他のゴブリンと比べて迫力はなかった。そのせいかナイの方も緊張せず、今ならば自分一人でも倒せるのではないかと考えて短剣を引き抜く。
「や、やってみるよ」
「大丈夫だ、さっきのように倒せばいいんだ。もしも危なくなったら爺ちゃんが助けてやるからな」
「うん……」
「ギ、ギギィッ……!!」
ゴブリンはナイが短剣を構えたのを見ると一層に身体を震わせ、その様子を見てナイは少しだけ可哀想に思えた。だが、ここで退くわけにはいかず、怯えている相手だろうと魔物にあることは変わりないので油断はできない。
しかし、ここでナイはある事に気付いた。それはナイはこれまでの戦闘で自分から攻撃を仕掛けた事はなく、そもそも彼が頼りにしている「迎撃」の技能は相手から攻撃を仕掛けて来ないと発動しないのだ。
(……ど、どうやって攻撃すればいいんだろう?)
短剣を手にしたナイは戸惑い、相手が仕掛けてくれば迎撃の技能が発動して勝手に身体が動いて反撃を仕掛けるのだが、敵の方が動かなければ技能は発動しない。いくら待ってもゴブリンが仕掛ける様子はなく、アルもどちらが動かない事に疑問を抱く。
「どうした?敵は怯えているぞ、仕掛けるなら今しかないぞ!!」
「そ、それはそうだけど……」
「ギギィッ……!!」
アルの言葉にナイは自分から仕掛けないといけない事は分かっているが、身体をどのように動かせばいいのか分からない。ゴブリンもナイが仕掛けて来ない事から不思議に思い、相手も緊張しているのだと悟る。
互いに膠着状態が続き、それを見ているアルの方が焦れったく思う。だが、迎撃の技能に頼れない状況ではナイはどのように魔物に攻撃すればいいのか分からず、困り果てた。
(どうすればいいんだ!?このままだとまずい気がするのに……そうだ、今まで攻撃してきた時は……)
ここでナイは自分が手にした短剣に視線を向け、一角兎やゴブリンと戦った時は短剣を逆手に持ち替えて攻撃をした事を思い出す。すぐにナイは逆手に短剣を持ち替えるとゴブリンは警戒心を抱いたように棍棒を握りしめる力を強める。
(うん、この持ち方の方が使いやすい気がする。後は何処を攻撃するかだけど……やっぱり、あそこだ)
初めてゴブリンを倒した時の事をナイは思い返し、最初に襲われた時はナイはゴブリンの首筋を切り裂いた。人型の魔物であるゴブリンの急所は人間と同じ位置に存在し、そもそも大抵の生物は首を切られれば生きてはいられない。
逆手に短剣を構えなおし、照準を首筋に狙いを定めたナイはゴブリンに近付く。狙うとすればゴブリンが隙を生み出した瞬間に全力で飛び込み、首元を切り裂くしかない。
「やああっ!!」
「ギギィッ!?」
「なっ!?馬鹿、焦り過ぎだ!!」
十分に距離が近付くと、ナイは思い切ってゴブリンに目掛けて飛び込む。その様子を見てアルは咄嗟に声を上げ、ゴブリンの方は飛び掛かってきたナイを見て驚いたように身体を逸らす。
結果から言えばナイが振り抜いた短剣は空振りしてしまい、それどころかナイは地面に転んでしまう。最初にゴブリンに襲われた時に攻撃が成功したのは相手が仕掛けてきたからであり、不用意に飛び込んだ所で攻撃が当たるはずがない。
「あいたっ!?」
「ギ、ギギィッ!!」
「しまった!!ナイ、避けろっ!?」
背中を見せてしまったナイに対してゴブリンは棍棒を振りかざそうとするが、それを目撃したアルは慌てて彼を助けようとした。しかし、ゴブリンが攻撃を仕掛けようとした瞬間に「迎撃」が発動した。
「せいやぁっ!!」
「ギィアッ!?」
「な、何っ!?」
倒れた状態からナイは身体を反転させると、仰向けの状態から右足を繰り出し、棍棒を振りかざそうとしたゴブリンの膝を蹴りつける。体勢を崩したゴブリンは前のめりに倒れ込みそうになったが、その隙にナイは短剣を振り抜く。
「はああっ!!」
「ギィアアアアッ!?」
「うおっ!?」
逆手に持ち替えた短剣がゴブリンの首筋を通過し、鮮血が舞う。その様子を見てアルは驚愕の表情を浮かべ、一方でナイの方は地面に再び倒れ込む。
迎撃が咄嗟に発動したお陰でナイはゴブリンに攻撃を与える事に成功し、背丈の小さいゴブリンは地面に倒れ込んで動かなくなった。その様子を見てアルは呆然とするが、ナイの方は安堵の表情を浮かべ、自分の身体に視線を向ける。
(た、助かった……)
結局は迎撃が発動したお陰で危機を乗り越えられたが、もしも技能が上手く発動していなければナイは今頃殺されていただろう。その事を理解すると、ナイは迎撃の技能に頼り過ぎる事の危険性を改めて思い知らされた。
「ゴブリン!?」
「お前は……さっき逃げ出した奴か」
二人の後方から現れたのは先ほど1匹だけ逃げ出した背丈の低いゴブリンである事が判明し、相手の方は驚いた表情を浮かべていた。どうやら尾行していたわけではないらしく、偶然にも遭遇してしまったらしい。
茂みを掻き分けて現れたゴブリンは慌てて距離を取るが、今度は逃げ出さずに手にしていた棍棒を構える。その様子を見てアルは手斧を構えるが、ここで先ほどナイがゴブリンを倒した事を思い出し、彼に任せる事にした。
「ナイ、お前ひとりであいつを倒せるか?」
「えっ!?」
「どうした?自信がないなら爺ちゃんがこいつを倒してやるが……」
アルの言葉にナイは驚き、普段の彼ならば何としてもナイを守ろうと行動していただろう。だが、アルはナイが既に一角兎やゴブリンを倒すだけの実力を身に付けている事は知っており、ここは敢えて彼に任せる。
ナイは改めてゴブリンに振り返ると、相手は怯えたように身体を震わせ、他のゴブリンと比べて迫力はなかった。そのせいかナイの方も緊張せず、今ならば自分一人でも倒せるのではないかと考えて短剣を引き抜く。
「や、やってみるよ」
「大丈夫だ、さっきのように倒せばいいんだ。もしも危なくなったら爺ちゃんが助けてやるからな」
「うん……」
「ギ、ギギィッ……!!」
ゴブリンはナイが短剣を構えたのを見ると一層に身体を震わせ、その様子を見てナイは少しだけ可哀想に思えた。だが、ここで退くわけにはいかず、怯えている相手だろうと魔物にあることは変わりないので油断はできない。
しかし、ここでナイはある事に気付いた。それはナイはこれまでの戦闘で自分から攻撃を仕掛けた事はなく、そもそも彼が頼りにしている「迎撃」の技能は相手から攻撃を仕掛けて来ないと発動しないのだ。
(……ど、どうやって攻撃すればいいんだろう?)
短剣を手にしたナイは戸惑い、相手が仕掛けてくれば迎撃の技能が発動して勝手に身体が動いて反撃を仕掛けるのだが、敵の方が動かなければ技能は発動しない。いくら待ってもゴブリンが仕掛ける様子はなく、アルもどちらが動かない事に疑問を抱く。
「どうした?敵は怯えているぞ、仕掛けるなら今しかないぞ!!」
「そ、それはそうだけど……」
「ギギィッ……!!」
アルの言葉にナイは自分から仕掛けないといけない事は分かっているが、身体をどのように動かせばいいのか分からない。ゴブリンもナイが仕掛けて来ない事から不思議に思い、相手も緊張しているのだと悟る。
互いに膠着状態が続き、それを見ているアルの方が焦れったく思う。だが、迎撃の技能に頼れない状況ではナイはどのように魔物に攻撃すればいいのか分からず、困り果てた。
(どうすればいいんだ!?このままだとまずい気がするのに……そうだ、今まで攻撃してきた時は……)
ここでナイは自分が手にした短剣に視線を向け、一角兎やゴブリンと戦った時は短剣を逆手に持ち替えて攻撃をした事を思い出す。すぐにナイは逆手に短剣を持ち替えるとゴブリンは警戒心を抱いたように棍棒を握りしめる力を強める。
(うん、この持ち方の方が使いやすい気がする。後は何処を攻撃するかだけど……やっぱり、あそこだ)
初めてゴブリンを倒した時の事をナイは思い返し、最初に襲われた時はナイはゴブリンの首筋を切り裂いた。人型の魔物であるゴブリンの急所は人間と同じ位置に存在し、そもそも大抵の生物は首を切られれば生きてはいられない。
逆手に短剣を構えなおし、照準を首筋に狙いを定めたナイはゴブリンに近付く。狙うとすればゴブリンが隙を生み出した瞬間に全力で飛び込み、首元を切り裂くしかない。
「やああっ!!」
「ギギィッ!?」
「なっ!?馬鹿、焦り過ぎだ!!」
十分に距離が近付くと、ナイは思い切ってゴブリンに目掛けて飛び込む。その様子を見てアルは咄嗟に声を上げ、ゴブリンの方は飛び掛かってきたナイを見て驚いたように身体を逸らす。
結果から言えばナイが振り抜いた短剣は空振りしてしまい、それどころかナイは地面に転んでしまう。最初にゴブリンに襲われた時に攻撃が成功したのは相手が仕掛けてきたからであり、不用意に飛び込んだ所で攻撃が当たるはずがない。
「あいたっ!?」
「ギ、ギギィッ!!」
「しまった!!ナイ、避けろっ!?」
背中を見せてしまったナイに対してゴブリンは棍棒を振りかざそうとするが、それを目撃したアルは慌てて彼を助けようとした。しかし、ゴブリンが攻撃を仕掛けようとした瞬間に「迎撃」が発動した。
「せいやぁっ!!」
「ギィアッ!?」
「な、何っ!?」
倒れた状態からナイは身体を反転させると、仰向けの状態から右足を繰り出し、棍棒を振りかざそうとしたゴブリンの膝を蹴りつける。体勢を崩したゴブリンは前のめりに倒れ込みそうになったが、その隙にナイは短剣を振り抜く。
「はああっ!!」
「ギィアアアアッ!?」
「うおっ!?」
逆手に持ち替えた短剣がゴブリンの首筋を通過し、鮮血が舞う。その様子を見てアルは驚愕の表情を浮かべ、一方でナイの方は地面に再び倒れ込む。
迎撃が咄嗟に発動したお陰でナイはゴブリンに攻撃を与える事に成功し、背丈の小さいゴブリンは地面に倒れ込んで動かなくなった。その様子を見てアルは呆然とするが、ナイの方は安堵の表情を浮かべ、自分の身体に視線を向ける。
(た、助かった……)
結局は迎撃が発動したお陰で危機を乗り越えられたが、もしも技能が上手く発動していなければナイは今頃殺されていただろう。その事を理解すると、ナイは迎撃の技能に頼り過ぎる事の危険性を改めて思い知らされた。
20
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる