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忌み子と呼ばれた少年
第1話 赤子
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「あううっ……うぁあああんっ!!」
「こいつはたまげたな……どうしてこんな場所に人間の赤ん坊がいるんだ?」
人里から離れた山奥にある大樹に赤子が入った籠が置かれていた。それを発見したのは山の麓の村に暮らす老人だった。老人は狩猟のために山奥に向かうと、そこで偶然にも赤子を発見してしまう。
老人は籠の中に捨てられている赤子を拾い上げると、赤ん坊は見知らぬ大人に抱き上げられて大泣きしてしまい、それを慌てて老人はあやす。
「ひぐっ……ああ~んっ!!」
「お~……よしよし、泣く泣くな。あいてっ!?こりゃ、髭を引っ張るな!!」
「うううっ……」
赤ん坊は老人の顎髭を掴むと、やがて泣きつかれたのか眠ってしまう。その様子を見届けて老人は困り果てたように頭を掻き、どうしてこんな場所に赤ん坊が捨てられているのかと戸惑う。
「わざわざこんな山奥まで子供を放置するとは……親は何を考えておる!?子供を何だと思っとる!!」
「ふぇっ……」
「ああ、すまんすまん!!大声を出して悪かったな……ほれほれ、よしよし」
老人の声を聞いて赤ん坊が再び泣きだしそうになったが、慌てて彼はそれをあやすと籠の中に入っている手紙に気付く。それに気づいた老人は手紙を読み上げると、顔を真っ赤に染めた。
『もしも誰かがこの子を見つけたとしたら放っておいてください。この子は呪われているのでこの場所で死なせてください。そうする事がこの子の一番の幸せなのです』
「おのれ……なんて事をっ!!」
「ふええっ……」
手紙の内容を確認して老人は癇癪を抑えきれず、赤子が入っていた籠を蹴り飛ばす。彼は身勝手に子供を捨て、しかも助けようとする人間まで注意するような手紙を記した赤子の親に激怒した。
大樹の傍で捨てられていた赤子を老人は引き取ると、彼は自分の子供として育てる事を誓う。老人は赤子を連れて自分が暮らす村へと戻った――
――数年後、赤子は「アル」という名前の老人の元ですくすくと育てられた。アルは赤子の事を「ナイ」と名付けて大切に育てていたが、ナイは他の子供と違ってよく怪我をして帰ってくる事が多かった。
「爺ちゃん、ただいま……」
「ああ、お帰り……ナイ!?どうした、その怪我は!?」
「さっき、転んじゃって……」
アルが薪割りを行っていると、腕を抑えた状態でナイが返ってきた。ナイの右腕はどうやら折れているらしく、それを見たアルは慌てて彼の治療を行うために家に入れる。
「また、転んだだけで腕を折ったのか?」
「うん……ちょっと躓いただけだと思ったんだけど、腕が変な風に曲がって……」
「待ってろ、すぐに治してやるからな……あった!!」
折れた腕を痛そうに抑えつけるナイを見てアルは急いで棚の中に保管していた緑色の粉末を取り出す。これは「ミカヅキ草」と呼ばれる薬草を粉末状に磨り潰した粉薬であり、すぐにアルはナイの腕に振りかけると、包帯で腕を巻き込む。
薬草を腫れた箇所に塗り込むだけで痛みが和らぎ、苦し気な表情を浮かべていたナイも楽になった。この調子ならば明日の朝までには腫れも引いており、折れた骨も元に戻る。それほどまでにミカヅキ草と呼ばれる薬草の効果は高く、滅多に手に入る代物ではない。
「これでよし……それにしてもナイ、もうちょっと周りに気を付けて歩かないと駄目だぞ?」
「うん、ごめんね……」
「もしもお前の身に何かあれば……儂は生きていけん」
「……ごめんなさい、爺ちゃん」
アルはナイを抱きしめてやると、ナイも弱々しく抱きしめ返す。最初は自分に気を使っているのかと思ったが、ナイ本人は全力で抱きしめているつもりだった。
(いくら幼子といっても、この子はあまりにも非力すぎる。転んだだけで骨を折るとは……だが、病気とも思えん)
不自然なまでに怪我をするナイにアルは彼の身を案じ、ここで彼は数年前にナイを拾った時に書かれていた手紙を思い出した。内容を思い出すだけでも腸が煮えくり返るが、どうにも手紙に記されていた「呪われている」という文章が気になった。
拾った当初はアルはナイを捨てた親は彼が他の人間に育てられるのを阻止するため、わざわざ手紙を書き残したと思った。だが、今にして思えば赤子をあんな山奥まで捨てに行き、わざわざ手紙を書き残す理由が分からない。
「ナイ、明日は街へ行くぞ。そこでちゃんとしたお医者様にお前の身体を診て貰うぞ」
「え?でも……」
「大丈夫、爺ちゃんも一緒にいくから怖くはないぞ」
「うん……」
医者という言葉にナイは不安を抱くが、そんな彼を励ます様にアルは笑いかけた。どうしても手紙の内容が気になった彼は村に暮らす医者にアルの事を診てもらい、年齢を考えても身体が脆弱で非力すぎるナイを調べてもらう事にした――
「こいつはたまげたな……どうしてこんな場所に人間の赤ん坊がいるんだ?」
人里から離れた山奥にある大樹に赤子が入った籠が置かれていた。それを発見したのは山の麓の村に暮らす老人だった。老人は狩猟のために山奥に向かうと、そこで偶然にも赤子を発見してしまう。
老人は籠の中に捨てられている赤子を拾い上げると、赤ん坊は見知らぬ大人に抱き上げられて大泣きしてしまい、それを慌てて老人はあやす。
「ひぐっ……ああ~んっ!!」
「お~……よしよし、泣く泣くな。あいてっ!?こりゃ、髭を引っ張るな!!」
「うううっ……」
赤ん坊は老人の顎髭を掴むと、やがて泣きつかれたのか眠ってしまう。その様子を見届けて老人は困り果てたように頭を掻き、どうしてこんな場所に赤ん坊が捨てられているのかと戸惑う。
「わざわざこんな山奥まで子供を放置するとは……親は何を考えておる!?子供を何だと思っとる!!」
「ふぇっ……」
「ああ、すまんすまん!!大声を出して悪かったな……ほれほれ、よしよし」
老人の声を聞いて赤ん坊が再び泣きだしそうになったが、慌てて彼はそれをあやすと籠の中に入っている手紙に気付く。それに気づいた老人は手紙を読み上げると、顔を真っ赤に染めた。
『もしも誰かがこの子を見つけたとしたら放っておいてください。この子は呪われているのでこの場所で死なせてください。そうする事がこの子の一番の幸せなのです』
「おのれ……なんて事をっ!!」
「ふええっ……」
手紙の内容を確認して老人は癇癪を抑えきれず、赤子が入っていた籠を蹴り飛ばす。彼は身勝手に子供を捨て、しかも助けようとする人間まで注意するような手紙を記した赤子の親に激怒した。
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――数年後、赤子は「アル」という名前の老人の元ですくすくと育てられた。アルは赤子の事を「ナイ」と名付けて大切に育てていたが、ナイは他の子供と違ってよく怪我をして帰ってくる事が多かった。
「爺ちゃん、ただいま……」
「ああ、お帰り……ナイ!?どうした、その怪我は!?」
「さっき、転んじゃって……」
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「また、転んだだけで腕を折ったのか?」
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「待ってろ、すぐに治してやるからな……あった!!」
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「……ごめんなさい、爺ちゃん」
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拾った当初はアルはナイを捨てた親は彼が他の人間に育てられるのを阻止するため、わざわざ手紙を書き残したと思った。だが、今にして思えば赤子をあんな山奥まで捨てに行き、わざわざ手紙を書き残す理由が分からない。
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「え?でも……」
「大丈夫、爺ちゃんも一緒にいくから怖くはないぞ」
「うん……」
医者という言葉にナイは不安を抱くが、そんな彼を励ます様にアルは笑いかけた。どうしても手紙の内容が気になった彼は村に暮らす医者にアルの事を診てもらい、年齢を考えても身体が脆弱で非力すぎるナイを調べてもらう事にした――
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