15 / 15
いつからヒロインは二人だけだと思っていた?
しおりを挟む
――部屋に女王とアリアが戻った後、しばらくしてレオが訪れた。彼はギルドマスターから頼まれ、部屋の中に待ち構えているはずのアリアとマリアに会うために赴いたのだが、扉の前にて彼は立ち止まってしまう。ギルドマスターに頼まれて彼はここまで来たのだが、どのような顔をして会えばいいのか分からなかった。
(アリアはともかく、マリアと会うのは久しぶりだな……それに女王陛下とあの国王も一緒だと聞いている。しまったな、やはり正装しておくべきだったか?)
急な呼び出しだったのでレオは冒険者の指導のために着込んでいた自分の服装を見つめ、仮にも国を代表する人間が同席するのに普段通りの格好ではまずいかと思う。
だが、既に人を待たせているので今から自宅に戻って着替えを行う暇はない。しかし、このままの格好で入る事を躊躇していると、廊下から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「師匠!!ここにおられましたか!!」
「お師匠様~!!」
「おっと、リアナにアリスか……」
現れたのは白銀の髪の毛が特徴的な森人族の女性と、獣人族の少女だった。二人はレオの弟子であり、同時に有名な騎士と冒険者でもある。ちなみにリアナは現在レオが滞在している国の騎士のため、マリアの国王の部下と言うわけではない。
リアナはこの国に一つしかない騎士団の騎士団長を務め、一方でアリスは冒険者の中でも最年少でS級の昇格を果たした剣士である。どちらもレオが目をかけている弟子達であり、二人は嬉しそうにレオの元に向かう。
「師匠、実は一週間後に隣国の騎士団との合同訓練がありまして、また特別指南役として御同行願えませんか?」
「お師匠様!!今度の休日、私とデートしましょうね~!!」
「む、それは聞き捨てなりませんねアリス!!師匠は貴女のような子供に興味はありません!!」
「なんだってぇっ!?そういうアリスさんだって、あたしよりおっぱい小さいくせに!!」
「む、胸の大きさは関係ないでしょう!?」
「ははは、お前達は相変わらずだな」
『レオ様~!!』
二人と話している間、レオの背後から無数の足音が鳴り響き、振り返るとそこには複数人の女性冒険者の姿が存在した。彼女達全員がレオの弟子であり、誰も彼も美少女揃いだった。
「レオ様!!お久しぶりですわ、貴方のミアナが返ってきましたわ!!」
「レオ殿、貴方の忠実な忍び、只今戻ってきたでござる!!」
「ひゃっほう!!レオ君元気ぃっ!?とりあえず、戦おうか!!」
「お前達まで……そうか、遠征の仕事を終えて帰ってきたのか。久しぶりだな」
レオは自分に纏わりつく女性陣に対して朗らかな笑みを浮かべ、女性陣は彼に微笑まれるだけで幸せそうな表情を浮かべる。
――この十数秒後、外が騒がしい事に気づいた部屋の中の人間達が扉を開く事になり、レオの人生において最もな修羅場が繰り広げられようとしている事をこの時点のレオは知らない。
※一先ずはこれで完結です!!いや、まさか思いつきで書いただけなんですがここまで時間が掛かるとは思えませんでした(;´・ω・)ここまでのご愛読、ありがとうございました!!
(アリアはともかく、マリアと会うのは久しぶりだな……それに女王陛下とあの国王も一緒だと聞いている。しまったな、やはり正装しておくべきだったか?)
急な呼び出しだったのでレオは冒険者の指導のために着込んでいた自分の服装を見つめ、仮にも国を代表する人間が同席するのに普段通りの格好ではまずいかと思う。
だが、既に人を待たせているので今から自宅に戻って着替えを行う暇はない。しかし、このままの格好で入る事を躊躇していると、廊下から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「師匠!!ここにおられましたか!!」
「お師匠様~!!」
「おっと、リアナにアリスか……」
現れたのは白銀の髪の毛が特徴的な森人族の女性と、獣人族の少女だった。二人はレオの弟子であり、同時に有名な騎士と冒険者でもある。ちなみにリアナは現在レオが滞在している国の騎士のため、マリアの国王の部下と言うわけではない。
リアナはこの国に一つしかない騎士団の騎士団長を務め、一方でアリスは冒険者の中でも最年少でS級の昇格を果たした剣士である。どちらもレオが目をかけている弟子達であり、二人は嬉しそうにレオの元に向かう。
「師匠、実は一週間後に隣国の騎士団との合同訓練がありまして、また特別指南役として御同行願えませんか?」
「お師匠様!!今度の休日、私とデートしましょうね~!!」
「む、それは聞き捨てなりませんねアリス!!師匠は貴女のような子供に興味はありません!!」
「なんだってぇっ!?そういうアリスさんだって、あたしよりおっぱい小さいくせに!!」
「む、胸の大きさは関係ないでしょう!?」
「ははは、お前達は相変わらずだな」
『レオ様~!!』
二人と話している間、レオの背後から無数の足音が鳴り響き、振り返るとそこには複数人の女性冒険者の姿が存在した。彼女達全員がレオの弟子であり、誰も彼も美少女揃いだった。
「レオ様!!お久しぶりですわ、貴方のミアナが返ってきましたわ!!」
「レオ殿、貴方の忠実な忍び、只今戻ってきたでござる!!」
「ひゃっほう!!レオ君元気ぃっ!?とりあえず、戦おうか!!」
「お前達まで……そうか、遠征の仕事を終えて帰ってきたのか。久しぶりだな」
レオは自分に纏わりつく女性陣に対して朗らかな笑みを浮かべ、女性陣は彼に微笑まれるだけで幸せそうな表情を浮かべる。
――この十数秒後、外が騒がしい事に気づいた部屋の中の人間達が扉を開く事になり、レオの人生において最もな修羅場が繰り広げられようとしている事をこの時点のレオは知らない。
※一先ずはこれで完結です!!いや、まさか思いつきで書いただけなんですがここまで時間が掛かるとは思えませんでした(;´・ω・)ここまでのご愛読、ありがとうございました!!
0
お気に入りに追加
1,144
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(21件)
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
このオチを思いつくまで長い年月を費やしました(;一ω一)
退会済ユーザのコメントです
ありがとうございます!!