7 / 15
国王と女王の結託
しおりを挟む
――国王が家臣の願いを聞き入れてから一カ月後、バルカン王国にアトラス大森林の女王であり、アリアの実の母親であるマイラが訪れる。彼女は案内された客室で国王と向かい合い、彼等の提案を聞き入れて溜息を吐き出す。
「いきなり呼び出してきたから何かと思えば……相変わらず娘に苦労を掛けているようですね」
「何じゃと!!儂はあの娘のためを思って……」
「その結果が今の状況ですか?」
「うっ……」
マイラの鋭い視線に国王は視線を反らし、確かに自分も意地になっていた事は自覚していた。しかし、現在の彼は既に60代を迎えており、妻も同い年なのでこの年齢で新しい世継ぎを産める可能性は限りなく低い。つまりマリア以外に王国を継承する人間は存在せず、当然だが甘やかされて育てられたマリアが一人で王国を支える事が出来るはずがない。
だが、もしもマリアがレオと結婚した場合は必然的にレオが王位を引き継ぎ、二人の間に子供が生まれれば安泰となる。魔王を討伐した勇者である彼は人望も厚く、王国の家臣や民衆も納得するだろう。しかし、この計画にはマリア1人だけでは成功する保証が薄く、だからこそ一時期はレオの想い人でだったアリアの協力が必要不可欠だった。アリアもこの計画に賛同し、マリアと共にレオに求婚してくれれば計画が成功する可能性は断然に高まると国王は考えていた。
しかし、アリアを取り入れる前に彼女の母親であるマイラにも計画に参加して貰い、事前にレオをアトラス大森林側に引き込まれないように注意する必要があった。今回の計画はマイラにとっては特に大きな利はなく、アリアがレオとよりを戻せば彼女は即座に娘に王位を譲り、隠居するつもりだった。
「頼む!!どうか黙って我等の計画に協力してくれ!!もしも上手く行けば王国とアトラス大森林の関係もより強固な物となるだろう!?」
「全く……その計画に我々が賛同する意味があるのですか?こちらとしては娘がレオ殿を呼び寄せてくれれば特に問題はないのですよ。第一に貴方の娘が正妻、私の娘が側室というのが気に入りませんね。王国は我が娘を軽んじているのですか?」
「そ、それはだな……」
今回の計画に関して国王が唯一反対したのはマリアが側室になるという点であり、王国側としてはレオを国王に迎えたのに本来は王位の継承権を持つマリアが正妻ではない事が気に食わず、マリアを正妻にしてアリアを側室にするように計画を変更させてマイラに伝える。だが、今は勘当中とはいえ、自分の愛する娘を側室として結婚させる提案を言い出されてはマイラも黙ってはいない。
「確かにそちらの立場を考えればレオ殿を国王に迎える以上は王女を正妻としなければ体面が保てない事は分かります。しかし、だからといってアリアをそんな事に巻き込まないで欲しいですね。別に私としてはあの子がレオ殿を引き寄せてくれれば何も問題はないのです」
「だが、そうなればこの王国はどうなる!?もう40を迎えようとするマリアを誰が貰い受けてくれるのだ!!」
「それは貴方の責任でしょう。自分の引き起こした問題なら自分で解決しなさい」
「ぐぐっ……!!」
「お言葉ですが女王様、少しよろしいでしょうか?」
今まで黙って話を聞いていた国王の家臣が会話に入り、彼の代わりに今回の計画の重要性を伝える。
「確かに今回の計画は我々側にしか利がないように思えるかもしれませんが、逆に聞きますがアリア殿が本当にレオ様と結婚できると思いますか?」
「……どういう意味ですか?」
「我々の調査によると、アリア様はレオ様と再会してから一か月以上も経過しているにも関わらず、特に大きな進展はないようです。調査員の話ではレオ殿と毎日会ってはいるようですが、それは鍛錬を共に行ったり、新人の冒険者の指導を手伝う程度で主にプライベートでの付き合いは皆無だと聞いております」
「あの子は……まだ言い出せていないのですか」
家臣の話を聞いてマイラは頭を抑え、一か月以上も共に過ごしながら未だにレオとの関係が進展していないという話を聞いて頭を悩ませる。恋愛が奥手なのは父親に似てしまったらしく、マイラは娘の不甲斐なさを嘆く。
「アリア様は森人族なので未だにお若く、美しい事は存じております。しかしレオ殿は既に30代を迎え、昔と比べると流石に老いています。もしかしたらアリア殿も心変わりを起こすのでは……」
「娘がレオ殿以外の相手に恋慕を抱くという事ですか?しかしそれは……」
「無論、私も短い間でしたがアリア殿が多少は老いたからといってレオ殿以外の男性に心が惹かれるとは思いません。しかし、彼女は既にレオ様の告白を断わっているのです。だからこそ未だに罪悪感を捨てきれず、今以上の関係に発展する事を無意識に拒んでいるのではないでしょうか」
「……なるほど」
マイラは家臣の言葉に考え込み、確かに娘の気持ちも考えていなかった事に気付く。告白をわざわざ断った相手にもう一度よりを戻すように告げた自分にも責任があるのではないかと考えた時、家臣がさらに提案を行う。
「そこでこうしましょう。今のままでは恐らくアリア殿はレオ様との関係を進展しようとしません。しかし、我々が協力してアリア様を後押しするのです。マリア様の協力し、二人で共にレオ殿と結婚を申し出るように説得するのです」
「ですがその計画は……」
「無論、どちらが正妻なるのかは重要な問題です。しかし今一番大切な事はレオ様にお二人と結婚させる決意を抱かせる事です。このままではどちらも行き遅れになりますよ!!」
「むうっ……!?」
「ううっ……!?」
家臣の申し出に対して子供を大切に想う国王とマイラは黙り込み、渋々と今回の計画を賛同した――
※数か月ぶりの更新です。長らく待たせて申し訳ありませんでした(´・ω・)
「いきなり呼び出してきたから何かと思えば……相変わらず娘に苦労を掛けているようですね」
「何じゃと!!儂はあの娘のためを思って……」
「その結果が今の状況ですか?」
「うっ……」
マイラの鋭い視線に国王は視線を反らし、確かに自分も意地になっていた事は自覚していた。しかし、現在の彼は既に60代を迎えており、妻も同い年なのでこの年齢で新しい世継ぎを産める可能性は限りなく低い。つまりマリア以外に王国を継承する人間は存在せず、当然だが甘やかされて育てられたマリアが一人で王国を支える事が出来るはずがない。
だが、もしもマリアがレオと結婚した場合は必然的にレオが王位を引き継ぎ、二人の間に子供が生まれれば安泰となる。魔王を討伐した勇者である彼は人望も厚く、王国の家臣や民衆も納得するだろう。しかし、この計画にはマリア1人だけでは成功する保証が薄く、だからこそ一時期はレオの想い人でだったアリアの協力が必要不可欠だった。アリアもこの計画に賛同し、マリアと共にレオに求婚してくれれば計画が成功する可能性は断然に高まると国王は考えていた。
しかし、アリアを取り入れる前に彼女の母親であるマイラにも計画に参加して貰い、事前にレオをアトラス大森林側に引き込まれないように注意する必要があった。今回の計画はマイラにとっては特に大きな利はなく、アリアがレオとよりを戻せば彼女は即座に娘に王位を譲り、隠居するつもりだった。
「頼む!!どうか黙って我等の計画に協力してくれ!!もしも上手く行けば王国とアトラス大森林の関係もより強固な物となるだろう!?」
「全く……その計画に我々が賛同する意味があるのですか?こちらとしては娘がレオ殿を呼び寄せてくれれば特に問題はないのですよ。第一に貴方の娘が正妻、私の娘が側室というのが気に入りませんね。王国は我が娘を軽んじているのですか?」
「そ、それはだな……」
今回の計画に関して国王が唯一反対したのはマリアが側室になるという点であり、王国側としてはレオを国王に迎えたのに本来は王位の継承権を持つマリアが正妻ではない事が気に食わず、マリアを正妻にしてアリアを側室にするように計画を変更させてマイラに伝える。だが、今は勘当中とはいえ、自分の愛する娘を側室として結婚させる提案を言い出されてはマイラも黙ってはいない。
「確かにそちらの立場を考えればレオ殿を国王に迎える以上は王女を正妻としなければ体面が保てない事は分かります。しかし、だからといってアリアをそんな事に巻き込まないで欲しいですね。別に私としてはあの子がレオ殿を引き寄せてくれれば何も問題はないのです」
「だが、そうなればこの王国はどうなる!?もう40を迎えようとするマリアを誰が貰い受けてくれるのだ!!」
「それは貴方の責任でしょう。自分の引き起こした問題なら自分で解決しなさい」
「ぐぐっ……!!」
「お言葉ですが女王様、少しよろしいでしょうか?」
今まで黙って話を聞いていた国王の家臣が会話に入り、彼の代わりに今回の計画の重要性を伝える。
「確かに今回の計画は我々側にしか利がないように思えるかもしれませんが、逆に聞きますがアリア殿が本当にレオ様と結婚できると思いますか?」
「……どういう意味ですか?」
「我々の調査によると、アリア様はレオ様と再会してから一か月以上も経過しているにも関わらず、特に大きな進展はないようです。調査員の話ではレオ殿と毎日会ってはいるようですが、それは鍛錬を共に行ったり、新人の冒険者の指導を手伝う程度で主にプライベートでの付き合いは皆無だと聞いております」
「あの子は……まだ言い出せていないのですか」
家臣の話を聞いてマイラは頭を抑え、一か月以上も共に過ごしながら未だにレオとの関係が進展していないという話を聞いて頭を悩ませる。恋愛が奥手なのは父親に似てしまったらしく、マイラは娘の不甲斐なさを嘆く。
「アリア様は森人族なので未だにお若く、美しい事は存じております。しかしレオ殿は既に30代を迎え、昔と比べると流石に老いています。もしかしたらアリア殿も心変わりを起こすのでは……」
「娘がレオ殿以外の相手に恋慕を抱くという事ですか?しかしそれは……」
「無論、私も短い間でしたがアリア殿が多少は老いたからといってレオ殿以外の男性に心が惹かれるとは思いません。しかし、彼女は既にレオ様の告白を断わっているのです。だからこそ未だに罪悪感を捨てきれず、今以上の関係に発展する事を無意識に拒んでいるのではないでしょうか」
「……なるほど」
マイラは家臣の言葉に考え込み、確かに娘の気持ちも考えていなかった事に気付く。告白をわざわざ断った相手にもう一度よりを戻すように告げた自分にも責任があるのではないかと考えた時、家臣がさらに提案を行う。
「そこでこうしましょう。今のままでは恐らくアリア殿はレオ様との関係を進展しようとしません。しかし、我々が協力してアリア様を後押しするのです。マリア様の協力し、二人で共にレオ殿と結婚を申し出るように説得するのです」
「ですがその計画は……」
「無論、どちらが正妻なるのかは重要な問題です。しかし今一番大切な事はレオ様にお二人と結婚させる決意を抱かせる事です。このままではどちらも行き遅れになりますよ!!」
「むうっ……!?」
「ううっ……!?」
家臣の申し出に対して子供を大切に想う国王とマイラは黙り込み、渋々と今回の計画を賛同した――
※数か月ぶりの更新です。長らく待たせて申し訳ありませんでした(´・ω・)
0
お気に入りに追加
1,144
あなたにおすすめの小説
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>
ラララキヲ
ファンタジー
フライアルド聖国は『聖女に護られた国』だ。『神が自分の愛し子の為に作った』のがこの国がある大地(島)である為に、聖女は王族よりも大切に扱われてきた。
それに不満を持ったのが当然『王侯貴族』だった。
彼らは遂に神に盾突き「人の尊厳を守る為に!」と神の信者たちを追い出そうとした。去らねば罪人として捕まえると言って。
そしてフライアルド聖国の歴史は動く。
『神の作り出した世界』で馬鹿な人間は現実を知る……
神「プンスコ(`3´)」
!!注!! この話に出てくる“神”は実態の無い超常的な存在です。万能神、創造神の部類です。刃物で刺したら死ぬ様な“自称神”ではありません。人間が神を名乗ってる様な謎の宗教の話ではありませんし、そんな口先だけの神(笑)を容認するものでもありませんので誤解無きよう宜しくお願いします。!!注!!
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇ちょっと【恋愛】もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
道具屋のおっさんが勇者パーティーにリンチされた結果、一日を繰り返すようになった件。
名無し
ファンタジー
道具屋の店主モルネトは、ある日訪れてきた勇者パーティーから一方的に因縁をつけられた挙句、理不尽なリンチを受ける。さらに道具屋を燃やされ、何もかも失ったモルネトだったが、神様から同じ一日を無限に繰り返すカードを授かったことで開き直り、善人から悪人へと変貌を遂げる。最早怖い者知らずとなったモルネトは、どうしようもない人生を最高にハッピーなものに変えていく。綺麗事一切なしの底辺道具屋成り上がり物語。
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる