118 / 129
王都での日常
第118話 積み重ねた努力の成果
しおりを挟む
(ここで戦うのはまずい!!なら……最初はこれだ!!)
三又の杖を構えたコオリはガーゴイルが動く前に無詠唱で魔法を発動させ、氷塊同士を結合させて大き目の氷塊を作り出す。
「うおおおおっ!!」
「グギャッ……!?」
氷塊を自分の前に展開した状態でコオリは駆け出すと、ガーゴイルは迫りくる氷塊を破壊しようと詰めを振りかざす。しかし、それを見越してコオリは三つの氷塊の結合部に杖先を構えた。
ガーゴイルの視点では氷塊でコオリの姿は覆い隠され、そのために氷塊に隠れたコオリが次の魔法を繰り出そうとしている事に気付けない。コオリは氷塊が破壊される寸前に分解させると、とっておきの一撃を繰り出す。
「喰らえっ!!」
「ギャウッ!?」
氷塊が分解したことでガーゴイルの爪は空振りし、隙を見せたガーゴイルの胸元に氷硬弾を打ち込む。魔力を練り固めて限界まで硬度を上げた氷弾がガーゴイルの胸元に撃ち込まれ、貫通まではしなかったが胸元にめり込む。
「まだまだ!!」
「ギャアッ!?」
ガーゴイルに損傷を与える事に成功したコオリは先に分解した三つの氷弾を操作し、ガーゴイルの胸元に撃ち込む。ガーゴイルは危うく窓から外に追い込まれたが、両腕の爪を壁に食い込ませて教室に踏みとどまる。
「グギギッ……!!」
「くそっ、しつこい奴だな!!」
廊下に戻ってきたガーゴイルを確認してコオリは魔法を一旦解除すると、ガーゴイルを挑発して屋上へと向かう。
「化物、こっちだ!!」
「グギャアアッ!!」
廊下に移動したコオリを追いかけてガーゴイルが飛び出した瞬間、三つの氷弾を作り出してナオは撃ち込む。それに対してガーゴイルは背中の翼で自分の身を守る。
「シャアッ!!」
「うわぁっ!?」
氷弾がガーゴイルの翼に触れた瞬間に弾かれ、危うく跳弾がコオリの身体に当たるところだった。ガーゴイルは魔法金属級の硬度を誇り、当然ではあるが翼も非常に硬く、身を包めば盾にも鎧にもなる。
これ以上に下手に攻撃すればまずいと判断したコオリは、ガーゴイルに追いつかれる前に屋上へ続く階段を上る。その後を追ってガーゴイルも屋上へたどり着く。
「グギャアアッ!!」
「来いっ!!」
雄叫びを上げてガーゴイルがコオリの元に駆け込むと、それを見たコオリは咄嗟に三つの氷弾を結合させてガーゴイルに放つ。その攻撃に対してガーゴイルは翼を振り払って弾き飛ばす。
(この程度の魔法じゃ駄目だ!!もっと強い威力の魔法を繰り出さないと……)
コオリは迫りくるガーゴイルから逃げながらも頭を巡らせ、どのような手段を用いればガーゴイルを倒せるのかを考える。バルトの話ではガーゴイルは水が弱点らしいが、生憎とコオリは氷を作り出せても水は生み出せない。
もしも学園長に刻んで貰った魔術痕が「風」ではなくて「水」ならばコオリも水の魔法を扱えたかもしれないが、今更そんな事を考えても仕方ない。
(どうすればいいんだ!?)
ガーゴイルの姿を観察し、これまでの攻撃で唯一に自分が与えた傷を見出す。氷硬弾と三発の氷弾が撃ち込まれた胸元の傷を見てコオリは打開策を思いつく。
(あれは……そうだ、あそこだ!!あそこだけを狙うんだ!!)
ガーゴイルを倒すための方法を思いついたコオリは両手に三又の杖と小杖を構えた。二つの杖を重ねるように構えた。
「これで……どうだ!!」
「グギャアッ!?」
三又の杖で同時に三つの氷弾を作り上げた後、更にコオリは左手で握りしめた小杖から風の魔力を放つ。風の魔術痕を利用してコオリは風の魔力を操作し、それを左手の小杖に伝えて三又の杖に形成した三つの氷弾に風の魔力を纏わせて回転力を上昇させる。
これまでに覚えた魔力操作の技術を生かしてコオリはガーゴイルの胸元に狙いを定め、まずは一発目を放つ。発射された氷弾は次々と適確にガーゴイルの胸元に的中し、先にめり込んでいた氷弾を後ろから押す形で更に食い込ませる。
「グギャアアアッ……!?」
「もう一発!!」
胸元に食い込んでいた氷弾がさらに奥に食い込んだ事でガーゴイルは膝を突き、その状態からコオリは更に氷弾を発射させた。二発目の氷弾も外れる事はなく、ガーゴイルの胸元に的中すると罅割れが発生した。
(的を当てる訓練は毎日してきたんだ!!絶対に外さない!!)
氷弾の訓練は毎日欠かさずコオリは行い、的に当てる練習は一日たりとも欠かさずに練習してきた。時には訓練用の木造人形だけではなく、動き回る魔物を相手に氷弾を当てる練習もしてきた。
「まだまだ!!」
「ギャアッ!?」
何発もの氷弾がガーゴイルの胸元に的中すると、ガーゴイルの胸元の亀裂が広まる。それを見たコオリはガーゴイルを倒す絶好の好機だと判断し、今度こそ確実に倒すために氷砲撃《キャノン》を作り出す準備を行う。
「これで止めだ!!」
「グギャッ……!?」
三又の杖を構えたコオリは三つの氷塊を結合させて氷柱を作り上げると、そこから風の魔力を送り込んで氷柱を高速回転させる。それを見たガーゴイルは慌てて彼を止めようとしたが、先ほどのバルトの攻撃で喉を傷めたガーゴイルは超音波を発生させる事はできない。
氷柱弾がガーゴイルの胸元に的中すれば確実に倒せる事は間違いなく、如何に硬くても罅割れた物体ならば強い衝撃を与えれば無事では済まない。硬ければ硬いほどに砕けやすくなり、次の攻撃をコオリが当てる事ができれば確実に勝利する。
「喰らえぇえええっ!!」
「グギャァアアアッ!?」
コオリはガーゴイルに目掛けて氷柱弾を発射させると、それを見たガーゴイルは咄嗟に背中の翼を折り曲げて自分の身体を覆い込む。背中の翼は攻撃ではなく防御にも利用できる事が判明し、氷柱弾を二つの翼で受け止めたガーゴイルは奥側へと追い込まれる。
「グギィイイイッ!?」
氷柱弾に押し込まれながらもガーゴイルは踏み止まり、背中の翼だけではなく両腕を交差して攻撃を受けとめようとした。やがて氷柱弾の回転力が弱まると、ガーゴイルの背中の羽根が砕け散り、ガーゴイルの両腕も罅割れを引き起こすがどうにか耐える事に成功した。
「グギャアッ……!!」
攻撃を受け切った事でガーゴイルは安堵しかけるが、この時にガーゴイルは油断していた。背中の翼を犠牲にして氷柱弾の勢いを止める事に成功したと思い込んでいたが、実際の所は氷柱弾はまだ砕けてはおらず、ガーゴイルの目の前に浮かんだままだった。
氷柱弾の勢いが止まった瞬間、コオリはガーゴイルに目掛けて駆け出す。そしてガーゴイルが行動を起こす前に停止した氷柱弾に杖を伸ばし、再び風の魔力を送り込む。
「まだまだぁっ!!」
「ギャアアアアアッ!?」
再回転を始めた氷柱弾がガーゴイルの両腕を削り取り、ついには完全に崩壊させると胸元を貫く。油断しきっていたガーゴイルは胸元の部分に氷柱弾が食い込み、やがて力を失ったかのように目元の光が消えて動かなくなった。
「はあっ、はあっ……か、勝った……?」
氷柱弾が貫通して完全に動かなくなったガーゴイルを確認すると、コオリはその場で尻餅を着いてしまう。氷柱弾を止められたときはどうしようかと思ったが、コオリは無意識に駆け出してガーゴイルに止められていた氷柱弾を再回転させて攻撃を続行した。
最後の行動はただの思い付きであり、まさか氷柱弾を再び動かして攻撃に利用するなどコオリ自身も最後の瞬間まで思いつかなかった。まるで身体が勝手に動いたような感覚だったが、恐らくはコオリの思考よりも肉体の方が最善の行動を取るために動いていた。
(はあっ……きつかった)
ここまでの戦闘でコオリは魔力を大分使ってしまったが、まだ安心はできない。学校内には魔物が残っており、教室に置いて来た二人も心配のために魔力を回復させて向かう必要がある。しかし、しばらくの間はガーゴイルを倒した勝利の余韻に浸かりたかった。
三又の杖を構えたコオリはガーゴイルが動く前に無詠唱で魔法を発動させ、氷塊同士を結合させて大き目の氷塊を作り出す。
「うおおおおっ!!」
「グギャッ……!?」
氷塊を自分の前に展開した状態でコオリは駆け出すと、ガーゴイルは迫りくる氷塊を破壊しようと詰めを振りかざす。しかし、それを見越してコオリは三つの氷塊の結合部に杖先を構えた。
ガーゴイルの視点では氷塊でコオリの姿は覆い隠され、そのために氷塊に隠れたコオリが次の魔法を繰り出そうとしている事に気付けない。コオリは氷塊が破壊される寸前に分解させると、とっておきの一撃を繰り出す。
「喰らえっ!!」
「ギャウッ!?」
氷塊が分解したことでガーゴイルの爪は空振りし、隙を見せたガーゴイルの胸元に氷硬弾を打ち込む。魔力を練り固めて限界まで硬度を上げた氷弾がガーゴイルの胸元に撃ち込まれ、貫通まではしなかったが胸元にめり込む。
「まだまだ!!」
「ギャアッ!?」
ガーゴイルに損傷を与える事に成功したコオリは先に分解した三つの氷弾を操作し、ガーゴイルの胸元に撃ち込む。ガーゴイルは危うく窓から外に追い込まれたが、両腕の爪を壁に食い込ませて教室に踏みとどまる。
「グギギッ……!!」
「くそっ、しつこい奴だな!!」
廊下に戻ってきたガーゴイルを確認してコオリは魔法を一旦解除すると、ガーゴイルを挑発して屋上へと向かう。
「化物、こっちだ!!」
「グギャアアッ!!」
廊下に移動したコオリを追いかけてガーゴイルが飛び出した瞬間、三つの氷弾を作り出してナオは撃ち込む。それに対してガーゴイルは背中の翼で自分の身を守る。
「シャアッ!!」
「うわぁっ!?」
氷弾がガーゴイルの翼に触れた瞬間に弾かれ、危うく跳弾がコオリの身体に当たるところだった。ガーゴイルは魔法金属級の硬度を誇り、当然ではあるが翼も非常に硬く、身を包めば盾にも鎧にもなる。
これ以上に下手に攻撃すればまずいと判断したコオリは、ガーゴイルに追いつかれる前に屋上へ続く階段を上る。その後を追ってガーゴイルも屋上へたどり着く。
「グギャアアッ!!」
「来いっ!!」
雄叫びを上げてガーゴイルがコオリの元に駆け込むと、それを見たコオリは咄嗟に三つの氷弾を結合させてガーゴイルに放つ。その攻撃に対してガーゴイルは翼を振り払って弾き飛ばす。
(この程度の魔法じゃ駄目だ!!もっと強い威力の魔法を繰り出さないと……)
コオリは迫りくるガーゴイルから逃げながらも頭を巡らせ、どのような手段を用いればガーゴイルを倒せるのかを考える。バルトの話ではガーゴイルは水が弱点らしいが、生憎とコオリは氷を作り出せても水は生み出せない。
もしも学園長に刻んで貰った魔術痕が「風」ではなくて「水」ならばコオリも水の魔法を扱えたかもしれないが、今更そんな事を考えても仕方ない。
(どうすればいいんだ!?)
ガーゴイルの姿を観察し、これまでの攻撃で唯一に自分が与えた傷を見出す。氷硬弾と三発の氷弾が撃ち込まれた胸元の傷を見てコオリは打開策を思いつく。
(あれは……そうだ、あそこだ!!あそこだけを狙うんだ!!)
ガーゴイルを倒すための方法を思いついたコオリは両手に三又の杖と小杖を構えた。二つの杖を重ねるように構えた。
「これで……どうだ!!」
「グギャアッ!?」
三又の杖で同時に三つの氷弾を作り上げた後、更にコオリは左手で握りしめた小杖から風の魔力を放つ。風の魔術痕を利用してコオリは風の魔力を操作し、それを左手の小杖に伝えて三又の杖に形成した三つの氷弾に風の魔力を纏わせて回転力を上昇させる。
これまでに覚えた魔力操作の技術を生かしてコオリはガーゴイルの胸元に狙いを定め、まずは一発目を放つ。発射された氷弾は次々と適確にガーゴイルの胸元に的中し、先にめり込んでいた氷弾を後ろから押す形で更に食い込ませる。
「グギャアアアッ……!?」
「もう一発!!」
胸元に食い込んでいた氷弾がさらに奥に食い込んだ事でガーゴイルは膝を突き、その状態からコオリは更に氷弾を発射させた。二発目の氷弾も外れる事はなく、ガーゴイルの胸元に的中すると罅割れが発生した。
(的を当てる訓練は毎日してきたんだ!!絶対に外さない!!)
氷弾の訓練は毎日欠かさずコオリは行い、的に当てる練習は一日たりとも欠かさずに練習してきた。時には訓練用の木造人形だけではなく、動き回る魔物を相手に氷弾を当てる練習もしてきた。
「まだまだ!!」
「ギャアッ!?」
何発もの氷弾がガーゴイルの胸元に的中すると、ガーゴイルの胸元の亀裂が広まる。それを見たコオリはガーゴイルを倒す絶好の好機だと判断し、今度こそ確実に倒すために氷砲撃《キャノン》を作り出す準備を行う。
「これで止めだ!!」
「グギャッ……!?」
三又の杖を構えたコオリは三つの氷塊を結合させて氷柱を作り上げると、そこから風の魔力を送り込んで氷柱を高速回転させる。それを見たガーゴイルは慌てて彼を止めようとしたが、先ほどのバルトの攻撃で喉を傷めたガーゴイルは超音波を発生させる事はできない。
氷柱弾がガーゴイルの胸元に的中すれば確実に倒せる事は間違いなく、如何に硬くても罅割れた物体ならば強い衝撃を与えれば無事では済まない。硬ければ硬いほどに砕けやすくなり、次の攻撃をコオリが当てる事ができれば確実に勝利する。
「喰らえぇえええっ!!」
「グギャァアアアッ!?」
コオリはガーゴイルに目掛けて氷柱弾を発射させると、それを見たガーゴイルは咄嗟に背中の翼を折り曲げて自分の身体を覆い込む。背中の翼は攻撃ではなく防御にも利用できる事が判明し、氷柱弾を二つの翼で受け止めたガーゴイルは奥側へと追い込まれる。
「グギィイイイッ!?」
氷柱弾に押し込まれながらもガーゴイルは踏み止まり、背中の翼だけではなく両腕を交差して攻撃を受けとめようとした。やがて氷柱弾の回転力が弱まると、ガーゴイルの背中の羽根が砕け散り、ガーゴイルの両腕も罅割れを引き起こすがどうにか耐える事に成功した。
「グギャアッ……!!」
攻撃を受け切った事でガーゴイルは安堵しかけるが、この時にガーゴイルは油断していた。背中の翼を犠牲にして氷柱弾の勢いを止める事に成功したと思い込んでいたが、実際の所は氷柱弾はまだ砕けてはおらず、ガーゴイルの目の前に浮かんだままだった。
氷柱弾の勢いが止まった瞬間、コオリはガーゴイルに目掛けて駆け出す。そしてガーゴイルが行動を起こす前に停止した氷柱弾に杖を伸ばし、再び風の魔力を送り込む。
「まだまだぁっ!!」
「ギャアアアアアッ!?」
再回転を始めた氷柱弾がガーゴイルの両腕を削り取り、ついには完全に崩壊させると胸元を貫く。油断しきっていたガーゴイルは胸元の部分に氷柱弾が食い込み、やがて力を失ったかのように目元の光が消えて動かなくなった。
「はあっ、はあっ……か、勝った……?」
氷柱弾が貫通して完全に動かなくなったガーゴイルを確認すると、コオリはその場で尻餅を着いてしまう。氷柱弾を止められたときはどうしようかと思ったが、コオリは無意識に駆け出してガーゴイルに止められていた氷柱弾を再回転させて攻撃を続行した。
最後の行動はただの思い付きであり、まさか氷柱弾を再び動かして攻撃に利用するなどコオリ自身も最後の瞬間まで思いつかなかった。まるで身体が勝手に動いたような感覚だったが、恐らくはコオリの思考よりも肉体の方が最善の行動を取るために動いていた。
(はあっ……きつかった)
ここまでの戦闘でコオリは魔力を大分使ってしまったが、まだ安心はできない。学校内には魔物が残っており、教室に置いて来た二人も心配のために魔力を回復させて向かう必要がある。しかし、しばらくの間はガーゴイルを倒した勝利の余韻に浸かりたかった。
2
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!
カタナヅキ
ファンタジー
ステータ画面は防御魔法?あらゆる攻撃を画面で防ぐ異色の魔術師の物語!!
祖父の遺言で魔女が暮らす森に訪れた少年「ナオ」は一冊の魔導書を渡される。その魔導書はかつて異界から訪れたという人間が書き記した代物であり、ナオは魔導書を読み解くと視界に「ステータス画面」なる物が現れた。だが、何故か画面に表示されている文字は無茶苦茶な羅列で解読ができず、折角覚えた魔法なのに使い道に悩んだナオはある方法を思いつく。
「よし、とりあえず叩いてみよう!!」
ステータス画面を掴んでナオは悪党や魔物を相手に叩き付け、時には攻撃を防ぐ防具として利用する。世界でただ一人の「ステータス画面」の誤った使い方で彼は成り上がる。
※ステータスウィンドウで殴る、防ぐ、空を飛ぶ異色のファンタジー!!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

未知なる世界で新たな冒険(スローライフ)を始めませんか?
そらまめ
ファンタジー
中年男の真田蓮司と自称一万年に一人の美少女スーパーアイドル、リィーナはVRMMORPGで遊んでいると突然のブラックアウトに見舞われる。
蓮司の視界が戻り薄暗い闇の中で自分の体が水面に浮いているような状況。水面から天に向かい真っ直ぐに登る無数の光球の輝きに目を奪われ、また、揺籠に揺られているような心地良さを感じていると目の前に選択肢が現れる。
[未知なる世界で新たな冒険(スローライフ)を始めませんか? ちなみに今なら豪華特典プレゼント!]
と、文字が並び、下にはYES/NOの選択肢があった。
ゲームの新しいイベントと思い迷わずYESを選択した蓮司。
ちよっとお人好しの中年男とウザかわいい少女が織りなす異世界スローライフ?が今、幕を上げる‼︎
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる