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王都での日常
第69話 その頃のリオンは……
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――魔法学園にてコオリが決闘を繰り広げていた頃、リオンはバルルからの手紙を読んでいた。彼は王都から遠く離れた場所にある山の中に滞在し、自分に仕える部下と共に訓練を行っていた。
「リオン様、どうされましたか?ずっとその手紙を読んでいるようですが……」
「……何でもない」
リオンはバルルから送られた手紙を何度も読み返し、彼女の元で「コオリ」が魔法の修行を頑張っている事を知る。コオリの顔が頭に浮かぶとリオンは僅かに口元に笑みを浮かべ、そんな彼の態度にジイは疑問を抱く。
手紙によれば最初の頃は氷の欠片ぐらいしか作り出せなかったコオリが魔力操作の技術を身に着けた途端、様々な魔法の応用法を見出して遂には魔物を倒せるようになったと記されていた。正直に言えば信じ難い内容だったが、バルルがリオンに嘘を付く理由がない。
(オークを相手にしただけで失禁するような奴が、まさかこんな短い間に魔物を倒せる程に成長するとはな……)
コオリが魔法を覚えてから一か月程度しか経過していないが、既に彼の魔法は危険度が低い魔物を倒せる程度にまで腕を磨いていた。リオンはコオリの魔力量が少ない事から彼が立派な魔術師になる事はできないと思っていたが、彼の覚悟を感じ取ってバルルに面倒を見るように頼んだ。
実を言えばバルルがコオリの面倒を見てきたのはリオンの指示で有り、もしもコオリが魔術師になる事を諦めるようであれば彼を故郷まで送り届けるように命じていた。だが、もしもコオリが諦めずに魔術師を目指すのならば彼の手助けをしてやるようにも命じる。どうしてリオンが森の中で偶然遭遇しただけのコオリに拘るのかと言うと、理由は二つある。
――最初の理由はファングの群れに襲われた時、コオリの魔法のお陰で命が助かった。コオリはリオンが一人だけならば逃げ切れると思い込んでいたが、実際の所はリオンは森の中で迷子になっていた。
もしもコオリと遭遇していなかった場合、リオンは一人で森の中を彷徨い、最悪の場合は魔物に殺された可能性もある。あの時のリオンは碌な装備を身に着けておらず、他の人間とはぐれた時に合流する手段も考えていなかった。
だからこそ魔法が扱えるコオリと合流できたのはリオンにとっても幸運だった。もしもコオリが魔法の力を使っていなければジイ達も二人の居場所を掴めず、延々と森の中を彷徨っていたかもしれない。
二つ目の理由はコオリとリオンの境遇が似ている事が関係している。実はリオンもある事情があって本来ならば「魔術師」になる事は許されない立場だった。
魔力量の問題で一流の魔術師になる事は難しいコオリと、魔法の才能はありながら生まれの境遇のせいで魔術師を目指す事が許されないリオン、二人が共通しているのは「魔術師」という存在に憧れを抱いている事である。
(コオリと言ったな……それなりに頑張っているようだが、まだまだ甘い。呑気に学園生活を過ごしているようでは俺との差は縮まらないぞ)
成長しているのはコオリだけではなく、リオンも着実に強くなっていた。彼の足元にはかつて深淵の森で苦しませたファングの死体が無数に横たわっていた。
リオンが手紙を読み終えると懐にしまいこみ、その場を立ち去ろうとした。しかし、この時に息を吹き返したのか倒れていたファングの1頭が起き上がる。
「グルルルルッ……!!」
「リオン様!?」
「……まだ生きていたか」
ジイが立ち上がったファングを見て慌ててリオンに注意しようとしたが、彼は取り乱した風もなく振り返ってファングを見下ろす。その冷たい瞳を向けられたファングはたじろぐが、仲間と自分を傷つけた彼に対して憎しみに満ちた表情を浮かべる。
「ガアアアッ!!」
「リオン様!!」
「手を出すな、こいつは俺の獲物だ」
ファングは最後の力を振り絞ってリオンに駆け出すと、それを見たジイは咄嗟にリオンを庇おうとした。しかし、リオンはそんな彼を押し退けて前に出ると、腰に差していた「剣」を掴む。
リオンの腰には宝石のような装飾が施された剣を装備しており、かつて深淵の森に訪れた時には装備していなかった代物だった。この剣こそがリオンの最強の武器であり、彼は迫りくるファングに向けて踏み出す。
「――疾風剣」
大抵の魔物は鋼鉄程度の硬度の武器では通用しないが、リオンが抜いた剣は青色の刀身であり、彼の武器も魔法金属と呼ばれる特殊な金属で構成されていた。王都の冒険者は「ミスリル」と呼ばれる魔法金属を素材にした武器を扱う事が多いが、彼の武器はミスリルよりも希少価値を誇る「オリハルコン」と呼ばれる魔法金属で構成されている。
オリハルコン製の長剣を抜いたリオンは攻撃の際に風の魔力を送り込み、武器その物に風の魔力を纏わせる。魔拳士は自分の身体に魔力を纏って攻撃するが、彼の場合は自分の武器に魔力を纏わせた。
本来であればファングは「風耐性」と呼ばれる能力を身に着け、風属性の魔法に対して強い耐性を誇る。だからこそオークをも切断するリオンの魔法でもファングを仕留める事はできないが、彼が手にした長剣は風の魔力を利用して加速を行う。
「はああっ!!」
「アガァッ――!?」
風の魔力を先端に集中させ、一気に後方に噴出させる事でリオンは刃の攻撃速度を加速させる。そして加速した刃がファングの頭部にめり込み、真っ二つに身体を切り裂く。
あまりの威力の地面に亀裂が走り、ファングの死骸は左右に割れた状態で地面に落ちる。それを見届けたリオンは長剣にこびりついた血を振り払うと、鞘に戻してジイに告げる。
「訓練はここまでだ……この程度の相手では話にもならん」
「リオン様……」
「戻るぞ」
リオンはそれだけを告げるとジイの返事も聞かずに歩む。そんな彼を見てジイはため息を吐き出し、彼の後を追いかける――
――この世界における魔法使いは主に二つの種類が存在し、まずは杖を扱って遠距離からの攻撃を得意とする「魔術師」魔法腕輪を身に着ける事で肉体に魔力を纏い、接近戦を得意とする「魔拳士」に分かれる。
しかし、後者の魔拳士に関しては魔力を肉体その物ではなく、装備している武器や防具に魔力を流し込んで利用する人間もいる。それらの人間は魔拳士ではなく、扱う武器や防具の種類によって別々の呼ばれ方をしており、例えば「刀剣」に魔力を流して扱う人間は「魔法剣士」と呼ばれていた。
魔法剣士は文字通りに剣に魔法の力を流し込む事で魔術師や魔拳士には真似できない「魔法剣技」を扱う。但し、普通の金属製の武器では魔力を流し込んだとしても耐え切れずに壊れてしまう危険性があるため、魔法の耐性を持つ魔法金属製の武器を用意しなければならない。
「リオン様、食事ができました」
「……また魚か」
「申し訳ありません、狩猟が上手くいかなかったので……」
現在のリオンは学園から離れ、とある山中にて自分に仕える者達と共に山ごもりを行っていた。どうして本来であれば学生であるはずのリオンが学園に通わず、配下と共に人里から離れて暮らしているのかというと理由があった。
リオンは十五才でありながら中級魔法を扱える程の魔法の腕を持つが、彼は剣才にも優れていた。そしてリオン本人も杖で魔法を扱うよりも剣で戦う事を好み、彼は修行を積んで「魔法剣士」になろうと鍛錬を励む。
魔法学園の教員は残念ながら魔術師と魔拳士しか存在せず、魔法剣士を目指すリオンにとっては都合が悪かった。そもそも魔法剣士自体が彼の暮らす国には滅多におらず、だからこそリオンは自力で修行を積んで魔法剣士に成ろうと努力していた。
「リオン様、魔法剣の調子はどうですか?」
「大分感覚は掴めてきたが、まだ魔力の制御が完全とは言えない……あと少しかかりそうだな」
「リオン様……どうして剣に拘るのですか?貴方の魔術師の才能は誰もが認めております。御父上のように魔術師を目指す方が……」
「駄目だ!!」
父親の話をした途端にリオンは怒鳴りつけ、その言葉にジイは口を閉じる。リオンの父親は国内でも有名な魔術師だったが、リオンは自分の父のように魔術師になるつもりはない。
「俺は父上とは違う、魔術師になるつもりはない!!」
「し、しかし……いくらリオン様と言えども、師もいないのに魔法剣士になるのは難しいのでは?」
「それでも……俺は魔法剣士になると決めた」
魔法剣士になる事にリオンは執着し、彼は優秀な魔術師でありながら敢えて杖を捨てて魔法剣士になる事を誓う。そんな彼に仕える騎士達は心配そうな表情を浮かべるが、リオンは退く気はない。
「よく覚えておけ、俺は言った事は必ず実現させる男だ」
「リオン様……」
「さあ、休憩は終わりだ。久々に肉が喰いたい……熊でも狩りに行くぞ」
川魚にはいい加減に飽きてきたリオンは狩猟に出向き、そんな彼を見てジイはため息を吐きながら彼に仕える騎士として同行する――
「リオン様、どうされましたか?ずっとその手紙を読んでいるようですが……」
「……何でもない」
リオンはバルルから送られた手紙を何度も読み返し、彼女の元で「コオリ」が魔法の修行を頑張っている事を知る。コオリの顔が頭に浮かぶとリオンは僅かに口元に笑みを浮かべ、そんな彼の態度にジイは疑問を抱く。
手紙によれば最初の頃は氷の欠片ぐらいしか作り出せなかったコオリが魔力操作の技術を身に着けた途端、様々な魔法の応用法を見出して遂には魔物を倒せるようになったと記されていた。正直に言えば信じ難い内容だったが、バルルがリオンに嘘を付く理由がない。
(オークを相手にしただけで失禁するような奴が、まさかこんな短い間に魔物を倒せる程に成長するとはな……)
コオリが魔法を覚えてから一か月程度しか経過していないが、既に彼の魔法は危険度が低い魔物を倒せる程度にまで腕を磨いていた。リオンはコオリの魔力量が少ない事から彼が立派な魔術師になる事はできないと思っていたが、彼の覚悟を感じ取ってバルルに面倒を見るように頼んだ。
実を言えばバルルがコオリの面倒を見てきたのはリオンの指示で有り、もしもコオリが魔術師になる事を諦めるようであれば彼を故郷まで送り届けるように命じていた。だが、もしもコオリが諦めずに魔術師を目指すのならば彼の手助けをしてやるようにも命じる。どうしてリオンが森の中で偶然遭遇しただけのコオリに拘るのかと言うと、理由は二つある。
――最初の理由はファングの群れに襲われた時、コオリの魔法のお陰で命が助かった。コオリはリオンが一人だけならば逃げ切れると思い込んでいたが、実際の所はリオンは森の中で迷子になっていた。
もしもコオリと遭遇していなかった場合、リオンは一人で森の中を彷徨い、最悪の場合は魔物に殺された可能性もある。あの時のリオンは碌な装備を身に着けておらず、他の人間とはぐれた時に合流する手段も考えていなかった。
だからこそ魔法が扱えるコオリと合流できたのはリオンにとっても幸運だった。もしもコオリが魔法の力を使っていなければジイ達も二人の居場所を掴めず、延々と森の中を彷徨っていたかもしれない。
二つ目の理由はコオリとリオンの境遇が似ている事が関係している。実はリオンもある事情があって本来ならば「魔術師」になる事は許されない立場だった。
魔力量の問題で一流の魔術師になる事は難しいコオリと、魔法の才能はありながら生まれの境遇のせいで魔術師を目指す事が許されないリオン、二人が共通しているのは「魔術師」という存在に憧れを抱いている事である。
(コオリと言ったな……それなりに頑張っているようだが、まだまだ甘い。呑気に学園生活を過ごしているようでは俺との差は縮まらないぞ)
成長しているのはコオリだけではなく、リオンも着実に強くなっていた。彼の足元にはかつて深淵の森で苦しませたファングの死体が無数に横たわっていた。
リオンが手紙を読み終えると懐にしまいこみ、その場を立ち去ろうとした。しかし、この時に息を吹き返したのか倒れていたファングの1頭が起き上がる。
「グルルルルッ……!!」
「リオン様!?」
「……まだ生きていたか」
ジイが立ち上がったファングを見て慌ててリオンに注意しようとしたが、彼は取り乱した風もなく振り返ってファングを見下ろす。その冷たい瞳を向けられたファングはたじろぐが、仲間と自分を傷つけた彼に対して憎しみに満ちた表情を浮かべる。
「ガアアアッ!!」
「リオン様!!」
「手を出すな、こいつは俺の獲物だ」
ファングは最後の力を振り絞ってリオンに駆け出すと、それを見たジイは咄嗟にリオンを庇おうとした。しかし、リオンはそんな彼を押し退けて前に出ると、腰に差していた「剣」を掴む。
リオンの腰には宝石のような装飾が施された剣を装備しており、かつて深淵の森に訪れた時には装備していなかった代物だった。この剣こそがリオンの最強の武器であり、彼は迫りくるファングに向けて踏み出す。
「――疾風剣」
大抵の魔物は鋼鉄程度の硬度の武器では通用しないが、リオンが抜いた剣は青色の刀身であり、彼の武器も魔法金属と呼ばれる特殊な金属で構成されていた。王都の冒険者は「ミスリル」と呼ばれる魔法金属を素材にした武器を扱う事が多いが、彼の武器はミスリルよりも希少価値を誇る「オリハルコン」と呼ばれる魔法金属で構成されている。
オリハルコン製の長剣を抜いたリオンは攻撃の際に風の魔力を送り込み、武器その物に風の魔力を纏わせる。魔拳士は自分の身体に魔力を纏って攻撃するが、彼の場合は自分の武器に魔力を纏わせた。
本来であればファングは「風耐性」と呼ばれる能力を身に着け、風属性の魔法に対して強い耐性を誇る。だからこそオークをも切断するリオンの魔法でもファングを仕留める事はできないが、彼が手にした長剣は風の魔力を利用して加速を行う。
「はああっ!!」
「アガァッ――!?」
風の魔力を先端に集中させ、一気に後方に噴出させる事でリオンは刃の攻撃速度を加速させる。そして加速した刃がファングの頭部にめり込み、真っ二つに身体を切り裂く。
あまりの威力の地面に亀裂が走り、ファングの死骸は左右に割れた状態で地面に落ちる。それを見届けたリオンは長剣にこびりついた血を振り払うと、鞘に戻してジイに告げる。
「訓練はここまでだ……この程度の相手では話にもならん」
「リオン様……」
「戻るぞ」
リオンはそれだけを告げるとジイの返事も聞かずに歩む。そんな彼を見てジイはため息を吐き出し、彼の後を追いかける――
――この世界における魔法使いは主に二つの種類が存在し、まずは杖を扱って遠距離からの攻撃を得意とする「魔術師」魔法腕輪を身に着ける事で肉体に魔力を纏い、接近戦を得意とする「魔拳士」に分かれる。
しかし、後者の魔拳士に関しては魔力を肉体その物ではなく、装備している武器や防具に魔力を流し込んで利用する人間もいる。それらの人間は魔拳士ではなく、扱う武器や防具の種類によって別々の呼ばれ方をしており、例えば「刀剣」に魔力を流して扱う人間は「魔法剣士」と呼ばれていた。
魔法剣士は文字通りに剣に魔法の力を流し込む事で魔術師や魔拳士には真似できない「魔法剣技」を扱う。但し、普通の金属製の武器では魔力を流し込んだとしても耐え切れずに壊れてしまう危険性があるため、魔法の耐性を持つ魔法金属製の武器を用意しなければならない。
「リオン様、食事ができました」
「……また魚か」
「申し訳ありません、狩猟が上手くいかなかったので……」
現在のリオンは学園から離れ、とある山中にて自分に仕える者達と共に山ごもりを行っていた。どうして本来であれば学生であるはずのリオンが学園に通わず、配下と共に人里から離れて暮らしているのかというと理由があった。
リオンは十五才でありながら中級魔法を扱える程の魔法の腕を持つが、彼は剣才にも優れていた。そしてリオン本人も杖で魔法を扱うよりも剣で戦う事を好み、彼は修行を積んで「魔法剣士」になろうと鍛錬を励む。
魔法学園の教員は残念ながら魔術師と魔拳士しか存在せず、魔法剣士を目指すリオンにとっては都合が悪かった。そもそも魔法剣士自体が彼の暮らす国には滅多におらず、だからこそリオンは自力で修行を積んで魔法剣士に成ろうと努力していた。
「リオン様、魔法剣の調子はどうですか?」
「大分感覚は掴めてきたが、まだ魔力の制御が完全とは言えない……あと少しかかりそうだな」
「リオン様……どうして剣に拘るのですか?貴方の魔術師の才能は誰もが認めております。御父上のように魔術師を目指す方が……」
「駄目だ!!」
父親の話をした途端にリオンは怒鳴りつけ、その言葉にジイは口を閉じる。リオンの父親は国内でも有名な魔術師だったが、リオンは自分の父のように魔術師になるつもりはない。
「俺は父上とは違う、魔術師になるつもりはない!!」
「し、しかし……いくらリオン様と言えども、師もいないのに魔法剣士になるのは難しいのでは?」
「それでも……俺は魔法剣士になると決めた」
魔法剣士になる事にリオンは執着し、彼は優秀な魔術師でありながら敢えて杖を捨てて魔法剣士になる事を誓う。そんな彼に仕える騎士達は心配そうな表情を浮かべるが、リオンは退く気はない。
「よく覚えておけ、俺は言った事は必ず実現させる男だ」
「リオン様……」
「さあ、休憩は終わりだ。久々に肉が喰いたい……熊でも狩りに行くぞ」
川魚にはいい加減に飽きてきたリオンは狩猟に出向き、そんな彼を見てジイはため息を吐きながら彼に仕える騎士として同行する――
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