59 / 129
王都での日常
第59話 学園側の呼び出し
しおりを挟む
火属性の適性を持つ魔拳士という点ではバルルとミイナは共通しているが、二人の戦い方は大きく異なる。ミイナの場合は火属性の魔力を鉤爪に纏わせて攻撃に利用する。一方でバルルの場合は体内に蓄積させた魔力を一気に放出させ、相手に爆炎を直接叩き込む戦法を得意とした。
同じ属性の使い手と言っても人それぞれで魔法の使い方は異なり、単純な火力ならばバルルの「爆拳」が上ではあるが、彼女の魔拳は体内に一定の魔力を蓄積させなければならないので連発はできない。一方でミイナの「炎爪」は一撃の火力は劣るが、一定時間は両手に炎を纏って攻撃に利用できるという利点がある。
「ミイナは師匠みたいな事はできるの?」
「……多分、無理。あんな風に爆発なんて私には真似できない」
「そうなんだ……」
ミイナによればバルルの技は扱い切れる自信がなく、仮に真似たとしてもバルル程の威力は見込めないという。
(やっぱり師匠は凄いな。あれ、でも前に師匠は僕みたいに魔力量が少なくて苦労してたと言ってた気がするけど……)
魔法学園の二年生の中でもミイナは優秀な生徒なはずだが、そのミイナでもバルルの「爆拳」は真似できず、彼女によれば魔力消費量が激しくて扱えないという。それならばバルルの魔力量はミイナを越えている事は間違いないが、かつてバルルはコオリと同じく魔力量が少なくて魔法学園を進級できなかったという話を思い出す――
――いつも通りに倒した魔物の解体を終え、素材を回収するとコオリ達は冒険者ギルドに訪れる。基本的に魔物の素材を買い取ってくれるのは冒険者ギルドだけであり、受付嬢に素材を渡して査定を行ってもらう。
「確認が終わりました。一角兎が四匹、コボルトが十匹ですね。合計で銀貨6枚です」
「銀貨6枚か……それなら指導料を引いてあんた達には銀貨5枚だね」
「私は二枚でいい、コオリが一番多く倒した」
「え、でも……」
「孤児院に仕送りしたいなら遠慮せずに受け取りな」
報酬の取り分は毎回三人で話し合い、ちゃっかりとバルルも指導料という名目で受け取っている。彼女は教師として毎月給金は受け取っているが、一応は彼女の協力がなければコオリとミイナは平日に王都の外に出向く事もできないので文句は言えない(そもそも不満も抱いていない)。
「皆さんには本当に助かります。最近は王都の近くでも魔物が現れるようになって困っていたんですよ。一応はうちの冒険者も対応しているんですが、手が足りなくて……」
「高い階級の冒険者共は遠征してるんだろう?もう聞き飽きちまったよ」
「最近、外に出向く度に魔物の数が増えている気がする」
「お陰で弁当も食べる暇がなかったね……」
最近になって王都周辺で魔物との遭遇率が増えており、その影響で王都に赴く人間も減り始めていた。一応は冒険者ギルド側も冒険者に魔物の討伐を促しているが、高階級の冒険者の殆どが出払っている。
階級が高い冒険者は他の街に赴き、危険度の高い魔物の討伐や貴族や商人の護衛を行う事が多い。理由としては王都近辺に現れる魔物は危険度が低く、倒した所であまり良い評価は得られない。それならば遠征して危険度の高い魔物を倒す事で評価を上げようとした利、あるいは貴族や商人の護衛を勤めて上流階級の人間の信頼を得ようとする輩も多い。
最近では王国全体で魔物が数を増やしているという報告があり、昔よりも冒険者の仕事が増え始めた。だからこそ冒険者の代わりにコオリ達が外に出向いて魔物を狩ってくれる事にギルド側の人間は感謝していた。
「さてと、報酬も手に入ったし今日の所は帰るか」
「お腹減った、バルル奢って」
「たく、仕方ないね……ならここで食べていくかい?」
「いや、それは辞めておいた方がいい」
「え、その声は……ギルドマスター!?」
コオリ達の会話の際中に割り込んできた人物は冒険者ギルドのギルドマスターである「ランファ」であり、彼女は神妙な表情を浮かべてバルルに告げた。
「魔法学園側から連絡が届いた。今すぐにお前達は魔法学園に戻り、学園長の元へ向かえ」
「えっ!?」
「学園長?」
「……何かあったのかい?」
「詳しい話は私も聞いていない。だが、急いで戻った方がいい」
ランファの言葉にコオリとミイナは驚き、バルルの方は面倒くさそうな表情を浮かべた――
「――それで、わざわざ学園長の名前まで出してあたしを呼び出したのはあんただったのかい?」
「ふん……ようやく来たか」
魔法学園に戻ったバルルは学園長室ではなく、職員室に訪れていた。最初は彼女も学園長に会うために向かおうとした時、他の教師に止められて職員室に案内される。そこには三年生の担当教師を任されているタンが待ち構えていた。
「いったい何のつもりだい?学園長の名前を語ってギルドに連絡を送るなんて……この事が学園長に知られたらまずいんじゃないかい?」
「勘違いするな、儂はギルドに連絡したのは学園長にも話を通してあると伝えただけだ」
「なるほど、それで勘違いさせたわけかい」
バルルは自分が呼び出したのは学園長ではなく、タンである事を知ると許可もなく彼の向かいの席の椅子に座り込む。そのバルルの態度にタンは怒りを抱くが、怒っているのはバルルも一緒だった。
仮にも魔法学園の教師ともあろう人間が学園長の名前を利用して呼び出しなど有り得ず、彼のやり方にバルルも静かな怒りを抱く。彼女は尊敬する学園長の名を利用して自分を呼び出したタンに問い質す。
「それで用件は?こっちも色々と忙しくてね、弟子共を待たせてるんだよ」
「貴様、上の者に対する態度がなっていないようだな!!」
「今は立場は同等のはずだよ、昔と違ってね……タン先生」
「ちぃっ……」
タンはバルルの言葉を聞いて舌打ちし、一方でバルルの方はタンを睨みつける。二人の険悪な雰囲気に職員室内の他の教師は巻き込まれないように距離を置く。
――実を言えばバルルがまだ魔法学園に通っていた時代からタンは教師を勤め、彼女に指導を行っていた時期もあった。しかし、彼は当時の教育方針で魔力量が少ない生徒は成績に関わらずに進級させないという学校の教えに則り、彼女の進級を認めなかった教師の一人だった。
この教育方針のせいでバルルは二年生の時点で進級が認められず、怒った彼女は当時の学園長を殴り飛ばして退学になった。彼女が退学だけで済んだのは教師の中でたった一人だけ味方してくれたマリアのお陰であり、彼女がいなければバルルは下手をしたら捕まっていたかもしれない。
「相変わらず性格は変わっていないようだね。そんなんじゃ生徒に嫌われるよ」
「やかましい!!話をすり替えるな!!今日呼び出したのはお前の普段の態度と生徒の指導が問題なのだ!!」
「問題?別に今回は何も仕出かしてないだろう?誰にも迷惑なんてかけてないし、あいつらが何か問題を起こしてもいないはずだよ」
「よくもそんな口を叩けたな!!貴様が毎日のように学園外に生徒を連れ出しているのは知っているぞ!!」
タンが学園長の名前を利用してまでバルルを呼び出したのは彼女の教育方針に問題があると説教するためであり、タンは連日のようにバルルがコオリとミイナを連れ出して外に出向いている事を叱責する。
「本来であれば学園の生徒は学校内で指導を受ける習わしとなっている!!それにも関わらずに貴様は生徒を連れ出し、あまつさえ魔物と戦わせていると聞いているぞ!!」
「それの何が問題なんだい?この学校だって生徒と魔物を戦わせる授業はあるだろう?」
「生徒が本格的に魔物と戦うのは二年生からだ!!まだ魔法の腕も知識も未熟な一年生を魔物と戦わせるなど危険が大き過ぎる!!」
「大丈夫だって、あたしの頃は一年の時から魔物と戦わされてたよ。それにあたしが傍にいるんだからあいつらに危険な目なんて遭わせないよ」
「うぬぼれるな若造が!!」
遂に我慢の限界を迎えたタンが椅子から立ち上がると、杖を手に取ってバルルの顔面に構えた。バルルは動じた様子もなく突きつけられた杖を見つめ、そんな彼女にタンは怒鳴りつけた。
「学園長が何と言われようと儂は貴様の事など認めはせん!!この学園の秩序を乱す貴様の教育法を改めぬ限り、儂も他の教師も貴様と貴様の生徒も認めはせん!!」
「他の教師ね……文句があるのはあんただけじゃないのかい?」
「おのれ!!」
バルルの挑発じみた言葉にタンは杖を強く握りしめるが、それを見たバルルは素早い動きで彼の持っている杖を掴み取る。自分の杖を掴まれるとは思わなかったタンだったが、バルルは杖を握りしめた告げる。
「教育がどうとか、態度がどうとか言う前に……人様に杖を突きつけるなんて野蛮な行為をするあんたの方が問題あるんじゃないのか?」
「ぐぐっ……は、離せっ!!」
「あんたが謝らない限りは離さないよ」
「き、貴様……!!」
「タン先生、そこまでです!!おい、バルル!!お前も頭を冷やせ!!」
流石に他の教師も黙って見ていられず、今にも喧嘩を勃発しそうな2人を引き留めようとセマカが仲裁に入った。それを見た他の教師も慌てて集まり、どうにか2人を宥めた。
この日を境にバルルとタンは対立し、さらに二人の生徒が同時刻に問題を引き起こしていた――
同じ属性の使い手と言っても人それぞれで魔法の使い方は異なり、単純な火力ならばバルルの「爆拳」が上ではあるが、彼女の魔拳は体内に一定の魔力を蓄積させなければならないので連発はできない。一方でミイナの「炎爪」は一撃の火力は劣るが、一定時間は両手に炎を纏って攻撃に利用できるという利点がある。
「ミイナは師匠みたいな事はできるの?」
「……多分、無理。あんな風に爆発なんて私には真似できない」
「そうなんだ……」
ミイナによればバルルの技は扱い切れる自信がなく、仮に真似たとしてもバルル程の威力は見込めないという。
(やっぱり師匠は凄いな。あれ、でも前に師匠は僕みたいに魔力量が少なくて苦労してたと言ってた気がするけど……)
魔法学園の二年生の中でもミイナは優秀な生徒なはずだが、そのミイナでもバルルの「爆拳」は真似できず、彼女によれば魔力消費量が激しくて扱えないという。それならばバルルの魔力量はミイナを越えている事は間違いないが、かつてバルルはコオリと同じく魔力量が少なくて魔法学園を進級できなかったという話を思い出す――
――いつも通りに倒した魔物の解体を終え、素材を回収するとコオリ達は冒険者ギルドに訪れる。基本的に魔物の素材を買い取ってくれるのは冒険者ギルドだけであり、受付嬢に素材を渡して査定を行ってもらう。
「確認が終わりました。一角兎が四匹、コボルトが十匹ですね。合計で銀貨6枚です」
「銀貨6枚か……それなら指導料を引いてあんた達には銀貨5枚だね」
「私は二枚でいい、コオリが一番多く倒した」
「え、でも……」
「孤児院に仕送りしたいなら遠慮せずに受け取りな」
報酬の取り分は毎回三人で話し合い、ちゃっかりとバルルも指導料という名目で受け取っている。彼女は教師として毎月給金は受け取っているが、一応は彼女の協力がなければコオリとミイナは平日に王都の外に出向く事もできないので文句は言えない(そもそも不満も抱いていない)。
「皆さんには本当に助かります。最近は王都の近くでも魔物が現れるようになって困っていたんですよ。一応はうちの冒険者も対応しているんですが、手が足りなくて……」
「高い階級の冒険者共は遠征してるんだろう?もう聞き飽きちまったよ」
「最近、外に出向く度に魔物の数が増えている気がする」
「お陰で弁当も食べる暇がなかったね……」
最近になって王都周辺で魔物との遭遇率が増えており、その影響で王都に赴く人間も減り始めていた。一応は冒険者ギルド側も冒険者に魔物の討伐を促しているが、高階級の冒険者の殆どが出払っている。
階級が高い冒険者は他の街に赴き、危険度の高い魔物の討伐や貴族や商人の護衛を行う事が多い。理由としては王都近辺に現れる魔物は危険度が低く、倒した所であまり良い評価は得られない。それならば遠征して危険度の高い魔物を倒す事で評価を上げようとした利、あるいは貴族や商人の護衛を勤めて上流階級の人間の信頼を得ようとする輩も多い。
最近では王国全体で魔物が数を増やしているという報告があり、昔よりも冒険者の仕事が増え始めた。だからこそ冒険者の代わりにコオリ達が外に出向いて魔物を狩ってくれる事にギルド側の人間は感謝していた。
「さてと、報酬も手に入ったし今日の所は帰るか」
「お腹減った、バルル奢って」
「たく、仕方ないね……ならここで食べていくかい?」
「いや、それは辞めておいた方がいい」
「え、その声は……ギルドマスター!?」
コオリ達の会話の際中に割り込んできた人物は冒険者ギルドのギルドマスターである「ランファ」であり、彼女は神妙な表情を浮かべてバルルに告げた。
「魔法学園側から連絡が届いた。今すぐにお前達は魔法学園に戻り、学園長の元へ向かえ」
「えっ!?」
「学園長?」
「……何かあったのかい?」
「詳しい話は私も聞いていない。だが、急いで戻った方がいい」
ランファの言葉にコオリとミイナは驚き、バルルの方は面倒くさそうな表情を浮かべた――
「――それで、わざわざ学園長の名前まで出してあたしを呼び出したのはあんただったのかい?」
「ふん……ようやく来たか」
魔法学園に戻ったバルルは学園長室ではなく、職員室に訪れていた。最初は彼女も学園長に会うために向かおうとした時、他の教師に止められて職員室に案内される。そこには三年生の担当教師を任されているタンが待ち構えていた。
「いったい何のつもりだい?学園長の名前を語ってギルドに連絡を送るなんて……この事が学園長に知られたらまずいんじゃないかい?」
「勘違いするな、儂はギルドに連絡したのは学園長にも話を通してあると伝えただけだ」
「なるほど、それで勘違いさせたわけかい」
バルルは自分が呼び出したのは学園長ではなく、タンである事を知ると許可もなく彼の向かいの席の椅子に座り込む。そのバルルの態度にタンは怒りを抱くが、怒っているのはバルルも一緒だった。
仮にも魔法学園の教師ともあろう人間が学園長の名前を利用して呼び出しなど有り得ず、彼のやり方にバルルも静かな怒りを抱く。彼女は尊敬する学園長の名を利用して自分を呼び出したタンに問い質す。
「それで用件は?こっちも色々と忙しくてね、弟子共を待たせてるんだよ」
「貴様、上の者に対する態度がなっていないようだな!!」
「今は立場は同等のはずだよ、昔と違ってね……タン先生」
「ちぃっ……」
タンはバルルの言葉を聞いて舌打ちし、一方でバルルの方はタンを睨みつける。二人の険悪な雰囲気に職員室内の他の教師は巻き込まれないように距離を置く。
――実を言えばバルルがまだ魔法学園に通っていた時代からタンは教師を勤め、彼女に指導を行っていた時期もあった。しかし、彼は当時の教育方針で魔力量が少ない生徒は成績に関わらずに進級させないという学校の教えに則り、彼女の進級を認めなかった教師の一人だった。
この教育方針のせいでバルルは二年生の時点で進級が認められず、怒った彼女は当時の学園長を殴り飛ばして退学になった。彼女が退学だけで済んだのは教師の中でたった一人だけ味方してくれたマリアのお陰であり、彼女がいなければバルルは下手をしたら捕まっていたかもしれない。
「相変わらず性格は変わっていないようだね。そんなんじゃ生徒に嫌われるよ」
「やかましい!!話をすり替えるな!!今日呼び出したのはお前の普段の態度と生徒の指導が問題なのだ!!」
「問題?別に今回は何も仕出かしてないだろう?誰にも迷惑なんてかけてないし、あいつらが何か問題を起こしてもいないはずだよ」
「よくもそんな口を叩けたな!!貴様が毎日のように学園外に生徒を連れ出しているのは知っているぞ!!」
タンが学園長の名前を利用してまでバルルを呼び出したのは彼女の教育方針に問題があると説教するためであり、タンは連日のようにバルルがコオリとミイナを連れ出して外に出向いている事を叱責する。
「本来であれば学園の生徒は学校内で指導を受ける習わしとなっている!!それにも関わらずに貴様は生徒を連れ出し、あまつさえ魔物と戦わせていると聞いているぞ!!」
「それの何が問題なんだい?この学校だって生徒と魔物を戦わせる授業はあるだろう?」
「生徒が本格的に魔物と戦うのは二年生からだ!!まだ魔法の腕も知識も未熟な一年生を魔物と戦わせるなど危険が大き過ぎる!!」
「大丈夫だって、あたしの頃は一年の時から魔物と戦わされてたよ。それにあたしが傍にいるんだからあいつらに危険な目なんて遭わせないよ」
「うぬぼれるな若造が!!」
遂に我慢の限界を迎えたタンが椅子から立ち上がると、杖を手に取ってバルルの顔面に構えた。バルルは動じた様子もなく突きつけられた杖を見つめ、そんな彼女にタンは怒鳴りつけた。
「学園長が何と言われようと儂は貴様の事など認めはせん!!この学園の秩序を乱す貴様の教育法を改めぬ限り、儂も他の教師も貴様と貴様の生徒も認めはせん!!」
「他の教師ね……文句があるのはあんただけじゃないのかい?」
「おのれ!!」
バルルの挑発じみた言葉にタンは杖を強く握りしめるが、それを見たバルルは素早い動きで彼の持っている杖を掴み取る。自分の杖を掴まれるとは思わなかったタンだったが、バルルは杖を握りしめた告げる。
「教育がどうとか、態度がどうとか言う前に……人様に杖を突きつけるなんて野蛮な行為をするあんたの方が問題あるんじゃないのか?」
「ぐぐっ……は、離せっ!!」
「あんたが謝らない限りは離さないよ」
「き、貴様……!!」
「タン先生、そこまでです!!おい、バルル!!お前も頭を冷やせ!!」
流石に他の教師も黙って見ていられず、今にも喧嘩を勃発しそうな2人を引き留めようとセマカが仲裁に入った。それを見た他の教師も慌てて集まり、どうにか2人を宥めた。
この日を境にバルルとタンは対立し、さらに二人の生徒が同時刻に問題を引き起こしていた――
33
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!
カタナヅキ
ファンタジー
ステータ画面は防御魔法?あらゆる攻撃を画面で防ぐ異色の魔術師の物語!!
祖父の遺言で魔女が暮らす森に訪れた少年「ナオ」は一冊の魔導書を渡される。その魔導書はかつて異界から訪れたという人間が書き記した代物であり、ナオは魔導書を読み解くと視界に「ステータス画面」なる物が現れた。だが、何故か画面に表示されている文字は無茶苦茶な羅列で解読ができず、折角覚えた魔法なのに使い道に悩んだナオはある方法を思いつく。
「よし、とりあえず叩いてみよう!!」
ステータス画面を掴んでナオは悪党や魔物を相手に叩き付け、時には攻撃を防ぐ防具として利用する。世界でただ一人の「ステータス画面」の誤った使い方で彼は成り上がる。
※ステータスウィンドウで殴る、防ぐ、空を飛ぶ異色のファンタジー!!
(完)聖女様は頑張らない
青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。
それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。
私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!!
もう全力でこの国の為になんか働くもんか!
異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる