17 / 129
王都での日常
第17話 魔力を増やす方法
しおりを挟む
「あの……もしかしてバルルさんは魔術師なんですか?」
「あん?何でそう思うんだい?言っておくけど魔石の知識なんて魔道具を扱う奴なら誰でも知ってる事だよ」
「でも、魔術師の杖を普通の持てるのは魔術師だけでしょ?」
「……なるほど、言われてみればそうだね」
コオリの指摘にバルルは自分が持っている杖を見て納得し、一般人が魔術師の杖を直接触れる事はできない。彼女が杖を持てるという事は魔術師である証だった。
「あたしも昔は魔導士を志して魔法学園に通っていた時期もあったよ。けど、色々とあって退学しちまったけどね」
「ええっ!?」
バルルが魔法学園にも通っていた元魔術師である事を知ってコオリは驚き、今から十数年前に学園を退学していた事を語る。
「両親がいないあたしは魔法学園以外に帰る場所もなかったから、自分一人の力で生きていくしかなかったんだよ。だからあたしは冒険者になった」
「冒険者?それって絵本とかによく出る……あの冒険者ですか?」
「そうさ、魔物専門の退治屋みたいなもんさ」
――この世界における冒険者とは魔物の退治を専門としており、基本的には魔物関連の仕事を請け負う「何でも屋」だった。魔物の討伐や生態系の調査、他にも傭兵のように商人や貴族の護衛の仕事も行う。
冒険者は実力社会であるために生半可な力しか持たない人間は生きていけず、それ相応の実力を伴っていなければ冒険者は務まらない。しかも魔物を相手にする仕事となると危険度も大きく、その反面に危険度に見合う高額な報酬も手に入る。
「魔法学園を退学した後、あたしは冒険者になって他の奴と組んで暮らしていたのさ。5年ぐらい冒険者活動をやっていたかね……けど、ある時に取り返しのつかない失敗をして辞めちまった」
「取り返しのつかない失敗……?」
「ある魔物の討伐に失敗したのさ。そいつのせいであたし以外の仲間は全滅、生き残ったあたしも碌に戦える身体じゃなくなった……」
バルルはため息を吐きながら彼女は右足のズボンを捲ると、コオリはここで彼女の右足が「義足」だと初めて気付く。バルルは魔物との戦闘で仲間を失い、更には右足も失ってしまった事で冒険者稼業を辞めるしかなかった。
「亡くなった旦那がこの宿屋の前の主人でね。今はあたしが宿屋を継いだから魔術師を引退したんだよ」
「そうだったんですか……」
「けど、久しぶりに杖を握ると魔術師の血が騒ぐね」
話の途中でバルルはコオリから杖を受け取り、彼女は意識を集中させるように目を閉じる。そして杖を構えると先端か赤色の光が放たれ、炎の塊が空中に誕生する。それを見たコオリは驚き、彼女は無詠唱で魔法を発動させた。
「どうだい?これであたしが元魔術師だと信じてくれたかい?」
「す、凄い……」
「まあ、現役を引退してもこの程度の魔法なら詠唱無しでも扱えるさ。ちなみにこいつは下級魔法の「ファイア」だよ」
「下級魔法?」
「何だいあんた、本当に何も知らないんだね……下級魔法というのは名前の通りに魔術師が一番最初に習う魔法さ。国によっては基礎魔法とか初級魔法とも呼ばれているね」
魔法にも様々な種類が存在し、下級魔法は最も習得難易度が低く、魔術師ならば最初に教わる魔法でもある。そしてコオリが扱う「アイス」も下級魔法の一種らしく、森の中でリオンがコオリに教えた魔法の呪文も全て下級魔法だと発覚する。
下級魔法は魔術師ならば誰もが扱える魔法であるため、習得難易度は最も低い。ちなみにリオンがオークを倒した時に使用した「スラッシュ」は風属性の中級魔法で下級魔法よりも上位の魔法だと判明した。
「あたしが無詠唱で扱えるのはこのファイアと、中級魔法のフレイムランスかね」
「フレイムランス?」
「名前の通りに槍の形をした炎を生み出せるのさ。オーク程度ならこの魔法一発で丸焼きに出来るよ」
「へ、へえっ……」
バルルの言葉を聞いてコオリは素直に羨ましく思い、自分は中級魔法を扱えるのか不安を抱く。リオンによればコオリは魔力量が並の魔術師よりも下回るらしく、魔力消費の大きい魔法は扱えないと聞かされていた。
今の所はコオリは下級魔法だけは扱えるが、段階が上がる事に魔力の消費が大きくなるらしく、コオリの魔力量では上級魔法は扱えない可能性が高い。
(バルルさんが作った炎……俺の下級魔法だと一瞬で溶かされそうだな)
コオリは自分の下級魔法で造り出す「氷弾」とバルルが生み出した炎の塊に視線を向け、同じ下級魔法でも使用者の魔力量によって差が明確に現れる。コオリはせいぜい数センチほどの大きさの氷塊しか生み出せず、一方でバルルは本気を出せば数十センチの火球を作り上げる事ができるという。
(やっぱり魔力量が少ないのは魔術師にとっての欠陥になるのか……いや、弱気になるな!!諦めてたまるか!!)
落ち込みそうになったコオリは自分自身を叱咤し、この際に元魔術師であるバルルに色々と聞いておく事にした。彼女も魔術師だったのならばもしかしたら良い助言が聞けるかもしれず、コオリは率直に尋ねた。
「あのっ!!聞きたいことがあるんですけど!!」
「な、何だい!?急に大声を上げて……」
「あ、すいません……でも、どうしても聞きたいことがあるんです」
コオリは真剣な表情を浮かべると、バルルは彼の気迫に戸惑う。本当ならば他の客も起きてくるのでそろそろ仕事に取りかからなければならないのだが、コオリの真剣な顔を見て仕方なく彼の話を聞く事にした。
「魔力量が少ない事は魔術師にとって弱点になるんですか?」
「当然だね」
「即答!?じゃ、じゃあ……魔力量を増やす方法は本当にないんですか?」
リオンからは魔力を増やす方法はないと断言されたが、やはり納得がいかずにコオリは駄目元でバルルに尋ねてみると、彼女は腕を組んで難しい表情を浮かべる。
「あんたにとっては残念だろうけど、魔力を増やす修行法はなんてもんはないんだよ」
「そ、そんな……」
「けど、魔力の無駄な消費を抑える方法なら知っているよ」
「えっ!?」
バルルは魔法を増やす方法は知らないが、彼女が魔法学園に在学中に魔力の消費を抑える術を学んだ事を明かす。
「あたしが通っていた時の魔法学園は「限られた魔力量で有効的な魔法を使う」という理論を徹底的に生徒に叩き込んでいたね。授業では主に余分な魔力消費を抑えて魔法を発動させる術しか教えていなかったね」
「余分な魔力消費を抑える?」
「要するに自分の魔力を完全に操作《コントロール》するのさ。特に初めて魔法を覚えた奴等は無意識に無駄に魔力を消費している事が多いからね」
バルルによれば彼女が通っていた時代の魔法学園は魔力を完璧に使いこなすための授業が行われていたらしく、余分な魔力の消費を抑えれば魔法が使える回数も増えて性能も格段に上昇するはずだった。。
「あん?何でそう思うんだい?言っておくけど魔石の知識なんて魔道具を扱う奴なら誰でも知ってる事だよ」
「でも、魔術師の杖を普通の持てるのは魔術師だけでしょ?」
「……なるほど、言われてみればそうだね」
コオリの指摘にバルルは自分が持っている杖を見て納得し、一般人が魔術師の杖を直接触れる事はできない。彼女が杖を持てるという事は魔術師である証だった。
「あたしも昔は魔導士を志して魔法学園に通っていた時期もあったよ。けど、色々とあって退学しちまったけどね」
「ええっ!?」
バルルが魔法学園にも通っていた元魔術師である事を知ってコオリは驚き、今から十数年前に学園を退学していた事を語る。
「両親がいないあたしは魔法学園以外に帰る場所もなかったから、自分一人の力で生きていくしかなかったんだよ。だからあたしは冒険者になった」
「冒険者?それって絵本とかによく出る……あの冒険者ですか?」
「そうさ、魔物専門の退治屋みたいなもんさ」
――この世界における冒険者とは魔物の退治を専門としており、基本的には魔物関連の仕事を請け負う「何でも屋」だった。魔物の討伐や生態系の調査、他にも傭兵のように商人や貴族の護衛の仕事も行う。
冒険者は実力社会であるために生半可な力しか持たない人間は生きていけず、それ相応の実力を伴っていなければ冒険者は務まらない。しかも魔物を相手にする仕事となると危険度も大きく、その反面に危険度に見合う高額な報酬も手に入る。
「魔法学園を退学した後、あたしは冒険者になって他の奴と組んで暮らしていたのさ。5年ぐらい冒険者活動をやっていたかね……けど、ある時に取り返しのつかない失敗をして辞めちまった」
「取り返しのつかない失敗……?」
「ある魔物の討伐に失敗したのさ。そいつのせいであたし以外の仲間は全滅、生き残ったあたしも碌に戦える身体じゃなくなった……」
バルルはため息を吐きながら彼女は右足のズボンを捲ると、コオリはここで彼女の右足が「義足」だと初めて気付く。バルルは魔物との戦闘で仲間を失い、更には右足も失ってしまった事で冒険者稼業を辞めるしかなかった。
「亡くなった旦那がこの宿屋の前の主人でね。今はあたしが宿屋を継いだから魔術師を引退したんだよ」
「そうだったんですか……」
「けど、久しぶりに杖を握ると魔術師の血が騒ぐね」
話の途中でバルルはコオリから杖を受け取り、彼女は意識を集中させるように目を閉じる。そして杖を構えると先端か赤色の光が放たれ、炎の塊が空中に誕生する。それを見たコオリは驚き、彼女は無詠唱で魔法を発動させた。
「どうだい?これであたしが元魔術師だと信じてくれたかい?」
「す、凄い……」
「まあ、現役を引退してもこの程度の魔法なら詠唱無しでも扱えるさ。ちなみにこいつは下級魔法の「ファイア」だよ」
「下級魔法?」
「何だいあんた、本当に何も知らないんだね……下級魔法というのは名前の通りに魔術師が一番最初に習う魔法さ。国によっては基礎魔法とか初級魔法とも呼ばれているね」
魔法にも様々な種類が存在し、下級魔法は最も習得難易度が低く、魔術師ならば最初に教わる魔法でもある。そしてコオリが扱う「アイス」も下級魔法の一種らしく、森の中でリオンがコオリに教えた魔法の呪文も全て下級魔法だと発覚する。
下級魔法は魔術師ならば誰もが扱える魔法であるため、習得難易度は最も低い。ちなみにリオンがオークを倒した時に使用した「スラッシュ」は風属性の中級魔法で下級魔法よりも上位の魔法だと判明した。
「あたしが無詠唱で扱えるのはこのファイアと、中級魔法のフレイムランスかね」
「フレイムランス?」
「名前の通りに槍の形をした炎を生み出せるのさ。オーク程度ならこの魔法一発で丸焼きに出来るよ」
「へ、へえっ……」
バルルの言葉を聞いてコオリは素直に羨ましく思い、自分は中級魔法を扱えるのか不安を抱く。リオンによればコオリは魔力量が並の魔術師よりも下回るらしく、魔力消費の大きい魔法は扱えないと聞かされていた。
今の所はコオリは下級魔法だけは扱えるが、段階が上がる事に魔力の消費が大きくなるらしく、コオリの魔力量では上級魔法は扱えない可能性が高い。
(バルルさんが作った炎……俺の下級魔法だと一瞬で溶かされそうだな)
コオリは自分の下級魔法で造り出す「氷弾」とバルルが生み出した炎の塊に視線を向け、同じ下級魔法でも使用者の魔力量によって差が明確に現れる。コオリはせいぜい数センチほどの大きさの氷塊しか生み出せず、一方でバルルは本気を出せば数十センチの火球を作り上げる事ができるという。
(やっぱり魔力量が少ないのは魔術師にとっての欠陥になるのか……いや、弱気になるな!!諦めてたまるか!!)
落ち込みそうになったコオリは自分自身を叱咤し、この際に元魔術師であるバルルに色々と聞いておく事にした。彼女も魔術師だったのならばもしかしたら良い助言が聞けるかもしれず、コオリは率直に尋ねた。
「あのっ!!聞きたいことがあるんですけど!!」
「な、何だい!?急に大声を上げて……」
「あ、すいません……でも、どうしても聞きたいことがあるんです」
コオリは真剣な表情を浮かべると、バルルは彼の気迫に戸惑う。本当ならば他の客も起きてくるのでそろそろ仕事に取りかからなければならないのだが、コオリの真剣な顔を見て仕方なく彼の話を聞く事にした。
「魔力量が少ない事は魔術師にとって弱点になるんですか?」
「当然だね」
「即答!?じゃ、じゃあ……魔力量を増やす方法は本当にないんですか?」
リオンからは魔力を増やす方法はないと断言されたが、やはり納得がいかずにコオリは駄目元でバルルに尋ねてみると、彼女は腕を組んで難しい表情を浮かべる。
「あんたにとっては残念だろうけど、魔力を増やす修行法はなんてもんはないんだよ」
「そ、そんな……」
「けど、魔力の無駄な消費を抑える方法なら知っているよ」
「えっ!?」
バルルは魔法を増やす方法は知らないが、彼女が魔法学園に在学中に魔力の消費を抑える術を学んだ事を明かす。
「あたしが通っていた時の魔法学園は「限られた魔力量で有効的な魔法を使う」という理論を徹底的に生徒に叩き込んでいたね。授業では主に余分な魔力消費を抑えて魔法を発動させる術しか教えていなかったね」
「余分な魔力消費を抑える?」
「要するに自分の魔力を完全に操作《コントロール》するのさ。特に初めて魔法を覚えた奴等は無意識に無駄に魔力を消費している事が多いからね」
バルルによれば彼女が通っていた時代の魔法学園は魔力を完璧に使いこなすための授業が行われていたらしく、余分な魔力の消費を抑えれば魔法が使える回数も増えて性能も格段に上昇するはずだった。。
34
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)
排他的経済水域
ファンタジー
12歳の誕生日
冒険者になる事が憧れのケインは、教会にて
スキル適性値とオリジナルスキルが告げられる
強いスキルを望むケインであったが、
スキル適性値はG
オリジナルスキルも『スキル重複』というよくわからない物
友人からも家族からも馬鹿にされ、
尚最強の冒険者になる事をあきらめないケイン
そんなある日、
『スキル重複』の本来の効果を知る事となる。
その効果とは、
同じスキルを2つ以上持つ事ができ、
同系統の効果のスキルは効果が重複するという
恐ろしい物であった。
このスキルをもって、ケインの下剋上は今始まる。
HOTランキング 1位!(2023年2月21日)
ファンタジー24hポイントランキング 3位!(2023年2月21日)

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる