31 / 68
エルフの師弟
第31話 誇り高い種族
しおりを挟む
――合図を確認したクロウとマリアは共にナイ達の元に向かうと、気絶したミノタウロスの前に立ち尽くす二人の姿を見て驚愕した。
「こ、これはいったい……どういう状況だ!?」
「ミノタウロス?どうしてこんな辺鄙な山に……」
「辺鄙とはなんだ!?人が暮らしている山に失礼だろう!!」
「師匠、今は喧嘩している場合じゃないでしょ……」
「そうっすよ。このミノタウロスはまだ生きてるんですから、大声上げると目を覚ましちゃうかもしれませんよ」
「クゥ~ンッ」
ミノタウロスは脳震盪を起こして気絶しているだけであり、止めを刺すのならば今が好機だった。だが、ナイは始末する前にクロウとマリアを呼び寄せて報告する。
「勝負に関してなんだけど、俺達でこいつを倒したから引き分けにしてもらいたいんだ。このまま続けても山の中にミノタウロス以上の獲物なんているはずないと思うし……」
「ひ、引き分けだと!?」
「……エリナ、その子の言っている事は本当なの?」
「はい!!兄貴の言う通りっす!!あたしと兄貴とビャクちゃんが力を合わせて倒しました!!」
「ウォンッ!!」
「「あ、兄貴?」」
エリナはナイの腕に抱きつき、親し気に彼を「兄貴」と呼ぶ姿にクロウとマリアは戸惑う。経緯は不明だがお互いの弟子が魔人族のミノタウロスを倒した事に動揺を隠せない。
「ちょっと、話が違うじゃない。弟子には収納魔法しか教えていないと言ったのは何処の誰かしら?」
「い、いや……儂も何が何だか分からん」
「誤魔化さないでちょうだい。まさか貴方……こんな若い子にお得意の「究極魔法」とやらを教えたんじゃないでしょうね」
「ば、馬鹿を言うな!!」
ミノタウロスの死骸を前にクロウとマリアは内緒話を行い、弟子達が魔人族を討伐するなど夢にも思わなかった。しかもミノタウロスを倒したのはナイと聞かされ、マリアはクロウに騙されていたのかと怒る。
実際にはクロウは本当にナイに「収納魔法」しか教えていなかったが、普通の魔術師なら攻撃には利用しない魔法でミノタウロスを倒せるとは思わない。だからマリアはクロウが嘘を吐いてナイに強力な攻撃魔法を伝授していたのではないかと疑うが、それは彼女の弟子のエリナが否定する。
「マリア様、兄貴は本当に収納魔法しか使ってないっすよ。あたしがこの目で見ましたから」
「……嘘じゃないでしょうね?」
「はい!!陽光神様に誓って嘘は吐いてません!!」
陽光神とはエルフが信仰する神であり、名前の通りに太陽の神として崇められている。陽光神に誓いを立てるという行為はエルフにとっては何よりも重大な事であり、どんな人物であろうと誓いを破る事は許されない。
「そう……分かったわ。貴女の言う事を信じて勝負は引き分けにしてあげるわ」
「何が引き分けにしてやるだ!!話を聞く限りではナイがミノタウロスを倒したのではないか!!ならば実質こちらの勝利だ!!」
「あら?エリナが最初に助けなかったら貴方のお弟子さんは今頃は死んでいたのよ?その恩を忘れないでほしいわね」
「ぐぬぬっ……」
「ま、まあまあ」
「二人とも落ち着いて下さいっす!!」
「クゥ~ンッ……」
勝負の結果が引き分けである事にクロウとマリアは不服だったが、当人たちの意思を尊重して今回の勝負は引き分けとした。話し合いが終わると改めてナイ達は気絶したミノタウロスに視線を向ける。
「それでこいつはどうする?話を聞く限りではビャクの家族の仇らしいが……」
「ビャクは毛皮を取り返しただけで十分だってさ。だからこいつの始末は師匠達に相談しようと思って点tね」
「ウォンッ!!」
ミノタウロスが身に着けた白狼種の毛皮はナイが異空間に保管しており、家族の形見を取り返しただけでビャクは満足していた。しかし、このままミノタウロスを放置するわけにはいかず、クロウとマリアに相談する。
「このミノタウロスは元から山に住んでいたのかしら?」
「そんなはずはない。儂は長くここに住んで居るが、ミノタウロスなど初めて見たぞ」
「兄貴、こいつの足を見てくださいよ。よく見たら足枷みたいなの嵌めてません?」
「あれ、本当だ……ということは人間に飼育されていた魔物だったのかな?」
「ウォンッ?」
エリナがミノタウロスの足元を指差すと、戦闘中は気付かなかったが鉄製の足枷が嵌められていた。足枷には鎖が引きちぎられた跡があり、元々は人間に飼われていた魔物が逃げ出して野生化したのかもしれない。
この山には多数の魔物が生息しており、ミノタウロスにとっては餌が不足しない環境なので何時の間にか住み着いていたらしい。
「こんな化物が山に住んでたなんて全然気づかなかったな……」
「無理もないわ。こんな魔物だらけの山の中じゃ魔力感知も当てにならないもの」
「この山、至る所に魔物がいるせいで感覚が鈍りますからね。こんな山じゃエルフも住みませんよ」
「ふん、そのお陰で人も近寄らないから平穏に暮らせたがな」
クロウとナイが暮らす山は一般的には「危険地帯」であり、普通の人間ならば絶対に足を踏み入れない地域である。だからこそクロウのように人と会う事を避ける人間にとっては都合がいい環境なのだが、ナイのように「魔除け」の効果を持つ道具を所持していれば山に入る事もできる。
「ミノタウロスは魔人族の中でも執念深い性格をしているわ。一度獲物と定めた存在は死ぬまで追いかけ続ける……恐らくはそこのワンちゃんを追ってこの山に迷い込んでいたようね」
「そ、そうなんですか!?じゃあ、こいつはやっぱり始末しないとビャクが危ないのか……」
「ウォンッ……」
マリアによればミノタウロスは獲物を死ぬまで追い続ける習性があるらしく、恐らくはナイ達と出会う前にビャクの家族はミノタウロスと交戦し、命を落とした。子供のビャクだけは山に逃げ延びたが、それを追ってミノタウロスも山に入り込んできた可能性が高い。ビャクの安全のためにナイはミノタウロスをを始末しようと右手を向けるが、何故かビャクが間に割り込む。
「ウォンッ!!」
「うわっ!?ビャク、急にどうしたんだ!?」
「ガアアッ!!」
「ちょ、何してるんですか!?」
ナイが止めを刺す前にビャクはミノタウロスに飛び乗ると、気絶していたミノタウロスが目を見開く。そして自分の上に乗っているビャクを見て戸惑う。
「ブモォッ!?」
「グルルルッ!!」
「ビャク、離れろ!!」
「待て!!様子がおかしい!!」
お互いに至近距離から睨み合うビャクとミノタウロスにナイは慌てて助けようとしたが、それをクロウが引き留めた。ビャクに睨まれたミノタウロスは冷や汗を流し、それを見てビャクは離れた。
「ウォオオンッ!!」
「……ブモォッ」
「あ、逃げた!?」
「放っておけ、あの様子だとここへ戻ってくることもないだろう」
敗北を悟ったミノタウロスはナイ達に背中を見せると、傷口を抑えながら立ち去っていく。その様子をビャクは堂々と見送り、改めてナイの元に戻る。
「ウォンッ!!」
「ビャク……これで良かったんだな」
「本当に見逃していいんですか?怪我が治ったらまた襲いに来るんじゃ……」
「それはないわ、ミノタウロスは魔人族の中でも誇り高い種族よ。自分が敗北した相手には敬意を抱く。例え、それが獲物と定めていた魔物であろうとね」
「ウォオオンッ!!」
山からミノタウロスが去るとビャクは勝利の雄叫びを上げ、これでもうミノタウロスが戻ってくることはないと思われた。勝負は引き分けに終わったが、ナイは今回の戦闘で色々と得る物があった。
ミノタウロスとの戦闘でナイは初めて実戦で「石砲」を扱い、一撃で倒す事はできなかったミノタウロスを気絶寸前にまで追い込んだ。これならば他の魔物との戦闘でも十分に役立つと思われるが、もう一つだけ気になる事があった。
(ミノタウロスが殴りかかってきた時、どうして拳が《《反れた》んだ?)
石砲を放つ前にナイはミノタウロスの拳を右手で受けた。その瞬間に何故かミノタウロスの拳が見当違いの方向に逸れてしまい、そのお陰で隙をつく事ができた。ナイは右手に黒渦を作り出して考え込む。
(もしかして……これのお陰か?)
掌の中で黒く渦巻く魔力を見つめ、とある結論に至ったナイはエリナに声をかける。
「こ、これはいったい……どういう状況だ!?」
「ミノタウロス?どうしてこんな辺鄙な山に……」
「辺鄙とはなんだ!?人が暮らしている山に失礼だろう!!」
「師匠、今は喧嘩している場合じゃないでしょ……」
「そうっすよ。このミノタウロスはまだ生きてるんですから、大声上げると目を覚ましちゃうかもしれませんよ」
「クゥ~ンッ」
ミノタウロスは脳震盪を起こして気絶しているだけであり、止めを刺すのならば今が好機だった。だが、ナイは始末する前にクロウとマリアを呼び寄せて報告する。
「勝負に関してなんだけど、俺達でこいつを倒したから引き分けにしてもらいたいんだ。このまま続けても山の中にミノタウロス以上の獲物なんているはずないと思うし……」
「ひ、引き分けだと!?」
「……エリナ、その子の言っている事は本当なの?」
「はい!!兄貴の言う通りっす!!あたしと兄貴とビャクちゃんが力を合わせて倒しました!!」
「ウォンッ!!」
「「あ、兄貴?」」
エリナはナイの腕に抱きつき、親し気に彼を「兄貴」と呼ぶ姿にクロウとマリアは戸惑う。経緯は不明だがお互いの弟子が魔人族のミノタウロスを倒した事に動揺を隠せない。
「ちょっと、話が違うじゃない。弟子には収納魔法しか教えていないと言ったのは何処の誰かしら?」
「い、いや……儂も何が何だか分からん」
「誤魔化さないでちょうだい。まさか貴方……こんな若い子にお得意の「究極魔法」とやらを教えたんじゃないでしょうね」
「ば、馬鹿を言うな!!」
ミノタウロスの死骸を前にクロウとマリアは内緒話を行い、弟子達が魔人族を討伐するなど夢にも思わなかった。しかもミノタウロスを倒したのはナイと聞かされ、マリアはクロウに騙されていたのかと怒る。
実際にはクロウは本当にナイに「収納魔法」しか教えていなかったが、普通の魔術師なら攻撃には利用しない魔法でミノタウロスを倒せるとは思わない。だからマリアはクロウが嘘を吐いてナイに強力な攻撃魔法を伝授していたのではないかと疑うが、それは彼女の弟子のエリナが否定する。
「マリア様、兄貴は本当に収納魔法しか使ってないっすよ。あたしがこの目で見ましたから」
「……嘘じゃないでしょうね?」
「はい!!陽光神様に誓って嘘は吐いてません!!」
陽光神とはエルフが信仰する神であり、名前の通りに太陽の神として崇められている。陽光神に誓いを立てるという行為はエルフにとっては何よりも重大な事であり、どんな人物であろうと誓いを破る事は許されない。
「そう……分かったわ。貴女の言う事を信じて勝負は引き分けにしてあげるわ」
「何が引き分けにしてやるだ!!話を聞く限りではナイがミノタウロスを倒したのではないか!!ならば実質こちらの勝利だ!!」
「あら?エリナが最初に助けなかったら貴方のお弟子さんは今頃は死んでいたのよ?その恩を忘れないでほしいわね」
「ぐぬぬっ……」
「ま、まあまあ」
「二人とも落ち着いて下さいっす!!」
「クゥ~ンッ……」
勝負の結果が引き分けである事にクロウとマリアは不服だったが、当人たちの意思を尊重して今回の勝負は引き分けとした。話し合いが終わると改めてナイ達は気絶したミノタウロスに視線を向ける。
「それでこいつはどうする?話を聞く限りではビャクの家族の仇らしいが……」
「ビャクは毛皮を取り返しただけで十分だってさ。だからこいつの始末は師匠達に相談しようと思って点tね」
「ウォンッ!!」
ミノタウロスが身に着けた白狼種の毛皮はナイが異空間に保管しており、家族の形見を取り返しただけでビャクは満足していた。しかし、このままミノタウロスを放置するわけにはいかず、クロウとマリアに相談する。
「このミノタウロスは元から山に住んでいたのかしら?」
「そんなはずはない。儂は長くここに住んで居るが、ミノタウロスなど初めて見たぞ」
「兄貴、こいつの足を見てくださいよ。よく見たら足枷みたいなの嵌めてません?」
「あれ、本当だ……ということは人間に飼育されていた魔物だったのかな?」
「ウォンッ?」
エリナがミノタウロスの足元を指差すと、戦闘中は気付かなかったが鉄製の足枷が嵌められていた。足枷には鎖が引きちぎられた跡があり、元々は人間に飼われていた魔物が逃げ出して野生化したのかもしれない。
この山には多数の魔物が生息しており、ミノタウロスにとっては餌が不足しない環境なので何時の間にか住み着いていたらしい。
「こんな化物が山に住んでたなんて全然気づかなかったな……」
「無理もないわ。こんな魔物だらけの山の中じゃ魔力感知も当てにならないもの」
「この山、至る所に魔物がいるせいで感覚が鈍りますからね。こんな山じゃエルフも住みませんよ」
「ふん、そのお陰で人も近寄らないから平穏に暮らせたがな」
クロウとナイが暮らす山は一般的には「危険地帯」であり、普通の人間ならば絶対に足を踏み入れない地域である。だからこそクロウのように人と会う事を避ける人間にとっては都合がいい環境なのだが、ナイのように「魔除け」の効果を持つ道具を所持していれば山に入る事もできる。
「ミノタウロスは魔人族の中でも執念深い性格をしているわ。一度獲物と定めた存在は死ぬまで追いかけ続ける……恐らくはそこのワンちゃんを追ってこの山に迷い込んでいたようね」
「そ、そうなんですか!?じゃあ、こいつはやっぱり始末しないとビャクが危ないのか……」
「ウォンッ……」
マリアによればミノタウロスは獲物を死ぬまで追い続ける習性があるらしく、恐らくはナイ達と出会う前にビャクの家族はミノタウロスと交戦し、命を落とした。子供のビャクだけは山に逃げ延びたが、それを追ってミノタウロスも山に入り込んできた可能性が高い。ビャクの安全のためにナイはミノタウロスをを始末しようと右手を向けるが、何故かビャクが間に割り込む。
「ウォンッ!!」
「うわっ!?ビャク、急にどうしたんだ!?」
「ガアアッ!!」
「ちょ、何してるんですか!?」
ナイが止めを刺す前にビャクはミノタウロスに飛び乗ると、気絶していたミノタウロスが目を見開く。そして自分の上に乗っているビャクを見て戸惑う。
「ブモォッ!?」
「グルルルッ!!」
「ビャク、離れろ!!」
「待て!!様子がおかしい!!」
お互いに至近距離から睨み合うビャクとミノタウロスにナイは慌てて助けようとしたが、それをクロウが引き留めた。ビャクに睨まれたミノタウロスは冷や汗を流し、それを見てビャクは離れた。
「ウォオオンッ!!」
「……ブモォッ」
「あ、逃げた!?」
「放っておけ、あの様子だとここへ戻ってくることもないだろう」
敗北を悟ったミノタウロスはナイ達に背中を見せると、傷口を抑えながら立ち去っていく。その様子をビャクは堂々と見送り、改めてナイの元に戻る。
「ウォンッ!!」
「ビャク……これで良かったんだな」
「本当に見逃していいんですか?怪我が治ったらまた襲いに来るんじゃ……」
「それはないわ、ミノタウロスは魔人族の中でも誇り高い種族よ。自分が敗北した相手には敬意を抱く。例え、それが獲物と定めていた魔物であろうとね」
「ウォオオンッ!!」
山からミノタウロスが去るとビャクは勝利の雄叫びを上げ、これでもうミノタウロスが戻ってくることはないと思われた。勝負は引き分けに終わったが、ナイは今回の戦闘で色々と得る物があった。
ミノタウロスとの戦闘でナイは初めて実戦で「石砲」を扱い、一撃で倒す事はできなかったミノタウロスを気絶寸前にまで追い込んだ。これならば他の魔物との戦闘でも十分に役立つと思われるが、もう一つだけ気になる事があった。
(ミノタウロスが殴りかかってきた時、どうして拳が《《反れた》んだ?)
石砲を放つ前にナイはミノタウロスの拳を右手で受けた。その瞬間に何故かミノタウロスの拳が見当違いの方向に逸れてしまい、そのお陰で隙をつく事ができた。ナイは右手に黒渦を作り出して考え込む。
(もしかして……これのお陰か?)
掌の中で黒く渦巻く魔力を見つめ、とある結論に至ったナイはエリナに声をかける。
34
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ
ボケ猫
ファンタジー
日々、異世界などの妄想をする、アラフォーのテツ。
ある日突然、この世界のシステムが、魔法やレベルのある世界へと変化。
夢にまで見たシステムに大喜びのテツ。
そんな中、アラフォーのおっさんがレベルを上げながら家族とともに新しい世界を生きていく。
そして、世界変化の一因であろう異世界人の転移者との出会い。
新しい世界で、新たな出会い、関係を構築していこうとする物語・・・のはず・・。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界で至った男は帰還したがファンタジーに巻き込まれていく
竹桜
ファンタジー
神社のお参り帰りに異世界召喚に巻き込まれた主人公。
巻き込まれただけなのに、狂った姿を見たい為に何も無い真っ白な空間で閉じ込められる。
千年間も。
それなのに主人公は鍛錬をする。
1つのことだけを。
やがて、真っ白な空間から異世界に戻るが、その時に至っていたのだ。
これは異世界で至った男が帰還した現実世界でファンタジーに巻き込まれていく物語だ。
そして、主人公は至った力を存分に振るう。
死んでないのに異世界に転生させられた
三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。
なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない)
*冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。
*カクヨム、アルファポリスでも投降しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる