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魔法の契約
第14話 初めての実戦
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「――よ~し、今日は大物を狩るぞ~!!」
クロウの心配とは裏腹にナイは狩猟するために洞窟の外に出向こうとした。だが、外に出る前に自分が魔除けのペンダントを装着している事に気づく。
「おっと、忘れてた。これを付けてると魔物どころか動物も逃げ出すからな……ちゃんと外しておかないと」
狩猟の際はペンダントを洞窟の中に置くのが日課であり、魔除けの効果のある道具を身に着けていると食用になる魔物どころか動物にまで逃げられてしまう。だから最近はペンダントを外して出向く事が多い。
少し前まで外に出向く時はペンダントは常備していたが、収納魔法を覚えてからはナイは修業に励み、遂に収納魔法を実戦で利用できる段階まで鍛え抜く。自分が強くなったと自信を身につけたナイは最近はペンダントも身に着ける事も少なくなった。
(……おかしいな、何だか今日は森が騒がしい気がする)
洞窟を離れてからしばらく歩くと、今日の山は不自然なまでに静かだった。普段は嵐の前の静けさというべきか山の中が異様な静寂が広がっている事にナイは疑問を抱く。
「いったいどうなってるんだ……ん?」
歩いている途中でナイは妙な魔力を感じ取り、咄嗟に右手を構えて黒渦を展開する。今まで山の中で様々な魔物と遭遇してきたが、初めて感じる魔力にナイは警戒心を抱く。
(何だ!?こっちに近付いてくる!!)
得体の知れない魔力は一直線にナイの元に迫り、何時でも攻撃が行えるように体勢を整える。やがて木々の間を潜り抜けて姿を現したのは、全身が白色の毛皮で覆われた狼だった。
「ウォオオンッ!!」
「お、狼!?」
突如として現れた狼にナイは戸惑い、四年近くも山で暮らしているが狼を見るのは初めてだった。しかし、狼の正体が野生動物ではなく、魔物の類だと見抜く。理由は狼の放つ魔力が普通の動物とは思えない程に強く、そして何故か背中に怪我を負っていた。
いきなり現れた狼を見てナイは自分の感じた得体の知れない魔力の持ち主かと思ったが、狼の後方からより強大な魔力を感知する。嫌な予感を抱いたナイは狼の後方に視線を向けると、そこには今までに見たこともない巨大な熊が迫っていた。
「ガアアアアッ!!」
「うひゃあっ!?」
「ウォンッ!?」
木々を薙ぎ倒しながら現れたのは巨大熊であり、全長は三メートル近くもあった。しかも全身が真っ赤な毛皮で覆われており、一目見ただけで魔物だと判断したナイは反射的に逃げ出す。
(な、何だ!?この化物!?)
本能で危機を感じ取ったナイは逃げ出すと、最初に現れた狼もナイの後を追いかけるように移動し、その後を巨大熊は追う。
「ガアアアッ!!」
「ひいいっ!?」
「キャインッ!?」
背後から聞こえてきた「赤毛熊」の鳴き声にナイと狼は左右に分かれると、二人の間に赤毛熊の巨大な爪が振り下ろされる。地面が抉れる程の破壊力を誇り、もしも直撃していたら確実に死んでいた。
狼は避けるのと同時に森の中を駆け抜け、残されたナイは赤毛熊と向かい合う。赤毛熊の狙いは狼だったようだが、狼よりも大きいナイを獲物に切り替えたのか襲い掛かる。
「ガアアッ!!」
「うわぁっ!?」
再び爪を振りかざしてきた赤毛熊にナイは反射的に右手を構えると、異空間に収納していた小石を撃ちこむ。三か月の特訓で異空間に取り込んだ物体を高速射出できるようになり、ナイの放った「石礫」は赤毛熊の顔面に的中した。
「ウガァッ!?」
「く、来るなっ……あっちに行け!!」
魔法の練習のためにナイは常日頃から大量の小石を異空間に収納しており、赤毛熊に目掛けて大量の小石を「黒射」で放つ。次々と放たれる石礫に赤毛熊は怯んで距離を取る。
「グゥウッ……!?」
「ど、どうだ!!少しは効いたか!?」
予想外の反撃を受けた赤毛熊はナイと距離を取り、警戒する様に彼を睨みつける。まさかこんな形で魔物を相手に魔法を使う日が来るとは思わなかったが、ナイは赤毛熊の様子を伺いながら次の一手を考える。
(駄目だ、ただの小石じゃ威力が足りない……もっと硬くて大きい物を当てないと)
赤毛熊は普通の熊よりも耐久力も高いらしく、ナイの石礫を数十個喰らっても怪我一つなかった。ただの石礫では赤毛熊を倒せないと判断したナイは別の攻撃手段を考える。
赤毛熊から逃げる事を止め、ナイは戦う覚悟を固めると右手を空に向ける。ナイの行動に赤毛熊は困惑したが、次の瞬間に彼の掌で渦巻いていた黒渦が拡大化した。
「これでどうだ!!」
「ガアッ!?」
黒渦を拡大化させると赤毛熊に目掛けて投げ放ち、得体の知れない攻撃に赤毛熊は警戒して身を屈める。だが、ナイの狙いは赤毛熊の頭上に黒渦を移動させる事であり、異空間に取り込んだ「椅子」を落とす。
「喰らえっ!!」
「ギャウッ!?」
椅子が頭に衝突した赤毛熊は悲鳴を上げ、その間にナイは肉体強化を発動させて全速力で駆け抜ける。異空間に預けていたのは小石だけではなく、日常で扱う道具もいくつか収納していた。
(あの椅子、結構お気に入りだったのに……)
赤毛熊からナイが離れた途端に黒渦は消えてなくなり、椅子を噛み砕いた赤毛熊は怒りの咆哮を放つ。
「ガアアアッ!!」
「ひいいっ!?」
我ながら情けない悲鳴を上げながらもナイは森の中を駆け抜け、本気で怒った赤毛熊は木々を薙ぎ倒しながらナイの背後に迫る。
「ウガァッ!!」
「くぅっ!?」
肉体強化を発動してもナイの脚力では赤毛熊から逃げ切れず、瞬く間に追いつかれてしまう。駄目元でナイは右手に黒渦を形成すると、石礫を赤毛熊に再び撃ち込む。
「来るなぁあああっ!!」
「ガアアッ!?」
またもや無数の石礫を浴びた赤毛熊は足を止めるが、今度は顔面を覆い隠した状態で接近する。石礫程度では赤毛熊には通じず、遂には異空間に収納していた全ての「小石」を使い切ってしまう。
小石が弾切れに陥ったナイは後退り、攻撃が止んだ途端に赤毛熊は口元から涎を垂らす。追い詰められたナイが顔色を真っ青にさせると、その様子を見て勝利を確信した赤毛熊は頭から齧りつこうとしてきた。
「アガァッ……!!」
「……引っかかったっ!!」
赤毛熊が頭に噛みつこうとしてきた瞬間、ナイは黒渦から大きめの「石」を出現させる。魔法の練習用の小石は使い切ったが、大きめの石ならばまだ残っており、赤毛熊の口の中に突っ込む。
「ッ――――!?」
「まだまだっ!!」
口内に大きくて硬い石を押し込まれた赤毛熊は混乱する中、ナイは肉体強化を発動させて限界まで身体能力を高める。そして両足に渾身の力を込めて赤毛熊の顎に目掛けて頭から突っ込む。
「師匠譲りの石頭……喰らえっ!!」
「アガァアアアッ!?」
石を加えた状態で顎に強烈な一撃を受けた赤毛熊は後ろ向きに倒れ込み、その一方でナイも頭を抑えてうずくまる。想像以上の赤毛熊の顎の硬さに頭が割れそうになるが、涙目を浮かべながらも倒れた赤毛熊を見て笑みを浮かべる。。
「か、かったぁっ……けど、師匠の拳骨の方がまだ居たかったぞ」
頭を摩りながらナイは倒れた赤毛熊に視線を向けると、口元に嵌まった石は粉々に砕け、牙が何本も砕けた状態で横たわっていた。それを見たナイは安堵するが、まだ意識があったのか赤毛熊は目を見開いて起き上がろうとした。
「グゥウッ……!!」
「うわっ!?ま、まだ動けるのか……けど、これで終わりだ!!」
「ガアッ!?」
先の攻撃で赤毛熊の動きは鈍っており、まともに動けない間にナイは魔術痕から魔力を限界まで引き出す。そして上空に集めた魔力を黒渦に変化させると、異空間に取り込んだ「岩石」を赤毛熊に目掛けて落とす。
「くたばれっ!!」
「ッ――――!?」
まともに動けない赤毛熊に岩石を避けるだけの余力は残っておらず、逃げる間もなく赤毛熊の頭上に岩石が衝突した。赤毛熊の頭は砕け散り、地面に大量の血と砕けた岩の破片が散らばる。その様子を見下ろしたナイは全身から汗を流す。
「はあっ、はあっ……か、勝った。本当にこんな化物相手に俺一人で……!!」
殆どの魔力を使い切ったナイは立っていられずに座り込み、一先ずは魔力が戻るまで身体を休めようとした。だが、自分の元に近付く足音を耳にする。
クロウの心配とは裏腹にナイは狩猟するために洞窟の外に出向こうとした。だが、外に出る前に自分が魔除けのペンダントを装着している事に気づく。
「おっと、忘れてた。これを付けてると魔物どころか動物も逃げ出すからな……ちゃんと外しておかないと」
狩猟の際はペンダントを洞窟の中に置くのが日課であり、魔除けの効果のある道具を身に着けていると食用になる魔物どころか動物にまで逃げられてしまう。だから最近はペンダントを外して出向く事が多い。
少し前まで外に出向く時はペンダントは常備していたが、収納魔法を覚えてからはナイは修業に励み、遂に収納魔法を実戦で利用できる段階まで鍛え抜く。自分が強くなったと自信を身につけたナイは最近はペンダントも身に着ける事も少なくなった。
(……おかしいな、何だか今日は森が騒がしい気がする)
洞窟を離れてからしばらく歩くと、今日の山は不自然なまでに静かだった。普段は嵐の前の静けさというべきか山の中が異様な静寂が広がっている事にナイは疑問を抱く。
「いったいどうなってるんだ……ん?」
歩いている途中でナイは妙な魔力を感じ取り、咄嗟に右手を構えて黒渦を展開する。今まで山の中で様々な魔物と遭遇してきたが、初めて感じる魔力にナイは警戒心を抱く。
(何だ!?こっちに近付いてくる!!)
得体の知れない魔力は一直線にナイの元に迫り、何時でも攻撃が行えるように体勢を整える。やがて木々の間を潜り抜けて姿を現したのは、全身が白色の毛皮で覆われた狼だった。
「ウォオオンッ!!」
「お、狼!?」
突如として現れた狼にナイは戸惑い、四年近くも山で暮らしているが狼を見るのは初めてだった。しかし、狼の正体が野生動物ではなく、魔物の類だと見抜く。理由は狼の放つ魔力が普通の動物とは思えない程に強く、そして何故か背中に怪我を負っていた。
いきなり現れた狼を見てナイは自分の感じた得体の知れない魔力の持ち主かと思ったが、狼の後方からより強大な魔力を感知する。嫌な予感を抱いたナイは狼の後方に視線を向けると、そこには今までに見たこともない巨大な熊が迫っていた。
「ガアアアアッ!!」
「うひゃあっ!?」
「ウォンッ!?」
木々を薙ぎ倒しながら現れたのは巨大熊であり、全長は三メートル近くもあった。しかも全身が真っ赤な毛皮で覆われており、一目見ただけで魔物だと判断したナイは反射的に逃げ出す。
(な、何だ!?この化物!?)
本能で危機を感じ取ったナイは逃げ出すと、最初に現れた狼もナイの後を追いかけるように移動し、その後を巨大熊は追う。
「ガアアアッ!!」
「ひいいっ!?」
「キャインッ!?」
背後から聞こえてきた「赤毛熊」の鳴き声にナイと狼は左右に分かれると、二人の間に赤毛熊の巨大な爪が振り下ろされる。地面が抉れる程の破壊力を誇り、もしも直撃していたら確実に死んでいた。
狼は避けるのと同時に森の中を駆け抜け、残されたナイは赤毛熊と向かい合う。赤毛熊の狙いは狼だったようだが、狼よりも大きいナイを獲物に切り替えたのか襲い掛かる。
「ガアアッ!!」
「うわぁっ!?」
再び爪を振りかざしてきた赤毛熊にナイは反射的に右手を構えると、異空間に収納していた小石を撃ちこむ。三か月の特訓で異空間に取り込んだ物体を高速射出できるようになり、ナイの放った「石礫」は赤毛熊の顔面に的中した。
「ウガァッ!?」
「く、来るなっ……あっちに行け!!」
魔法の練習のためにナイは常日頃から大量の小石を異空間に収納しており、赤毛熊に目掛けて大量の小石を「黒射」で放つ。次々と放たれる石礫に赤毛熊は怯んで距離を取る。
「グゥウッ……!?」
「ど、どうだ!!少しは効いたか!?」
予想外の反撃を受けた赤毛熊はナイと距離を取り、警戒する様に彼を睨みつける。まさかこんな形で魔物を相手に魔法を使う日が来るとは思わなかったが、ナイは赤毛熊の様子を伺いながら次の一手を考える。
(駄目だ、ただの小石じゃ威力が足りない……もっと硬くて大きい物を当てないと)
赤毛熊は普通の熊よりも耐久力も高いらしく、ナイの石礫を数十個喰らっても怪我一つなかった。ただの石礫では赤毛熊を倒せないと判断したナイは別の攻撃手段を考える。
赤毛熊から逃げる事を止め、ナイは戦う覚悟を固めると右手を空に向ける。ナイの行動に赤毛熊は困惑したが、次の瞬間に彼の掌で渦巻いていた黒渦が拡大化した。
「これでどうだ!!」
「ガアッ!?」
黒渦を拡大化させると赤毛熊に目掛けて投げ放ち、得体の知れない攻撃に赤毛熊は警戒して身を屈める。だが、ナイの狙いは赤毛熊の頭上に黒渦を移動させる事であり、異空間に取り込んだ「椅子」を落とす。
「喰らえっ!!」
「ギャウッ!?」
椅子が頭に衝突した赤毛熊は悲鳴を上げ、その間にナイは肉体強化を発動させて全速力で駆け抜ける。異空間に預けていたのは小石だけではなく、日常で扱う道具もいくつか収納していた。
(あの椅子、結構お気に入りだったのに……)
赤毛熊からナイが離れた途端に黒渦は消えてなくなり、椅子を噛み砕いた赤毛熊は怒りの咆哮を放つ。
「ガアアアッ!!」
「ひいいっ!?」
我ながら情けない悲鳴を上げながらもナイは森の中を駆け抜け、本気で怒った赤毛熊は木々を薙ぎ倒しながらナイの背後に迫る。
「ウガァッ!!」
「くぅっ!?」
肉体強化を発動してもナイの脚力では赤毛熊から逃げ切れず、瞬く間に追いつかれてしまう。駄目元でナイは右手に黒渦を形成すると、石礫を赤毛熊に再び撃ち込む。
「来るなぁあああっ!!」
「ガアアッ!?」
またもや無数の石礫を浴びた赤毛熊は足を止めるが、今度は顔面を覆い隠した状態で接近する。石礫程度では赤毛熊には通じず、遂には異空間に収納していた全ての「小石」を使い切ってしまう。
小石が弾切れに陥ったナイは後退り、攻撃が止んだ途端に赤毛熊は口元から涎を垂らす。追い詰められたナイが顔色を真っ青にさせると、その様子を見て勝利を確信した赤毛熊は頭から齧りつこうとしてきた。
「アガァッ……!!」
「……引っかかったっ!!」
赤毛熊が頭に噛みつこうとしてきた瞬間、ナイは黒渦から大きめの「石」を出現させる。魔法の練習用の小石は使い切ったが、大きめの石ならばまだ残っており、赤毛熊の口の中に突っ込む。
「ッ――――!?」
「まだまだっ!!」
口内に大きくて硬い石を押し込まれた赤毛熊は混乱する中、ナイは肉体強化を発動させて限界まで身体能力を高める。そして両足に渾身の力を込めて赤毛熊の顎に目掛けて頭から突っ込む。
「師匠譲りの石頭……喰らえっ!!」
「アガァアアアッ!?」
石を加えた状態で顎に強烈な一撃を受けた赤毛熊は後ろ向きに倒れ込み、その一方でナイも頭を抑えてうずくまる。想像以上の赤毛熊の顎の硬さに頭が割れそうになるが、涙目を浮かべながらも倒れた赤毛熊を見て笑みを浮かべる。。
「か、かったぁっ……けど、師匠の拳骨の方がまだ居たかったぞ」
頭を摩りながらナイは倒れた赤毛熊に視線を向けると、口元に嵌まった石は粉々に砕け、牙が何本も砕けた状態で横たわっていた。それを見たナイは安堵するが、まだ意識があったのか赤毛熊は目を見開いて起き上がろうとした。
「グゥウッ……!!」
「うわっ!?ま、まだ動けるのか……けど、これで終わりだ!!」
「ガアッ!?」
先の攻撃で赤毛熊の動きは鈍っており、まともに動けない間にナイは魔術痕から魔力を限界まで引き出す。そして上空に集めた魔力を黒渦に変化させると、異空間に取り込んだ「岩石」を赤毛熊に目掛けて落とす。
「くたばれっ!!」
「ッ――――!?」
まともに動けない赤毛熊に岩石を避けるだけの余力は残っておらず、逃げる間もなく赤毛熊の頭上に岩石が衝突した。赤毛熊の頭は砕け散り、地面に大量の血と砕けた岩の破片が散らばる。その様子を見下ろしたナイは全身から汗を流す。
「はあっ、はあっ……か、勝った。本当にこんな化物相手に俺一人で……!!」
殆どの魔力を使い切ったナイは立っていられずに座り込み、一先ずは魔力が戻るまで身体を休めようとした。だが、自分の元に近付く足音を耳にする。
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