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プロローグ
第8話 魔力操作
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――クロウの元を離れて洞窟に暮らし始めてから二年後、ナイは魔力感知と肉体強化の技術を極めるために修行を行う。最近はクロウと顔を合わせる事もなく、一人で過ごす事が多くなった。
森の中でナイは座禅を行い、森に生息する動物の魔力を感知する。目を閉じた状態で精神を集中させ、木々に留まっている小鳥、茂みに隠れている兎、そして小さな昆虫の魔力さえも今ならば正確に感じ取る。
(うん、今日は調子がいいな。これならもっと遠くの方まで探れそうだ)
二年前の時点でも魔物の魔力を感知する事はできたが、動物や昆虫の場合は魔物よりも魔力が小さいので感じ取るのは難しかった。だが、二年間の修業の成果で現在はどんな生き物の魔力も感知できるようになった。
魔力を発するのは動物だけに限らず、植物なども微量な魔力を発している。生物であればどんな存在でも魔力を宿しており、今のナイならば極限まで集中すれば雑草一本でも魔力を捉える事もできた。
(爺ちゃんの魔力は……相変わらず元気そうだな)
山小屋がある方角からクロウの魔力を感知し、老人でありながらクロウは山に暮らすどんな生物よりも強大な魔力を発していた。その一方でナイの魔力も修行を積んだせいか二年前と比べて増えていた。
「よし、魔力感知はこれぐらいで十分かな……次は肉体強化だ」
準備運動を行った後、ナイは森の中を全速力で駆け抜ける。こちらの修業は狩猟も兼ねており、ナイは先ほど魔力感知で捉えた生き物の元へ向かう。
「見つけた!!お前が今日の晩飯だ!!」
「キュイイッ!?」
ナイが発見したのは「一角兎」であり、ナイの姿を見た途端に慌てて逃げ出してしまう。一角兎は見た目に似合わず狂暴で人間を見かけたら真っ先に襲い掛かるはずだが、クロウから渡された魔除けのペンダントをナイは身に着けているため、慌てて逃げ出してしまう。
一角兎は持ち前の突進力を生かして逃げるが、その後を追いながらナイは肉体強化を発動させた。二年前よりもナイの魔力が増えた事で身体能力の上昇率も上がり、逃げ惑う一角兎に追いつくために加速する。
「逃がすかっ!!」
「ギュイッ!?」
背後にまで迫ったナイに対して一角兎は跳躍して逃げようとしたが、飛び上がった瞬間にナイは一角兎の片足を掴み取ると、地面に目掛けて全力で叩きつけた。
「おらぁっ!!」
「ギャンッ!?」
強烈な衝撃を受けた一角兎は悲鳴を上げ、事切れたのか動かなくなった。昔は苦戦した一角兎も今のナイにとっては敵ではなく、腰に装着していた短剣を抜いてその場で解体を行う。
「ごめんな、これも生きるためなんだ」
二年の間にナイは動物や魔物の解体する術も身に着け、一角兎の死骸を切り分けて食べられる部位だけを回収する。一角兎の肉は普通の兎よりも栄養価が高く、特に額の角は細かく砕けば滋養強壮の効果のある薬の素材にもなる。
一角兎の角は非常に硬いので剥ぎ取る際は根本の部分を抉り取らなければならず、角以外には毛皮などは防寒具の素材に利用される事が多い。殺した以上は責任を持って死骸を解体し、生活に役立ちそうな素材は残さず回収する。
「よし、帰るか……そうだ、偶には師匠におすそ分けしよう」
死骸の処分を終えたナイはクロウに久しぶりに会いに向かい、一角兎の素材を渡す事を決めた。最近は自己鍛錬に急がしてく碌に顔を合わせておらず、久々に山小屋へ帰る――
――ナイは山小屋に辿り着いて早々に違和感を抱き、先ほどまで感じていたクロウの魔力が消えた事に気が付く。魔力感知を発動してもクロウの魔力が捉えられず、不思議に思ったナイは大声で呼びかける。
「師匠、弟子が帰ってきたよ!!」
建物の中にいればナイの声が聞えないはずはないのだが、クロウからの返答はなかった。先ほどまでは確かにクロウの魔力を感知できていたのだが、何故か今は彼の魔力が全く感じられない。
嫌な予感を浮かべたナイは魔力感知の探索範囲を広げるが、山の何処からもクロウの魔力を感じ取れなかった。この事から考えられるのはクロウは山から去ったのか、あるいは彼の身に何か起きたのかの二つに限られる。
(あれ?転移魔法で何処かに出かけたのかな?それとも……まさか!?)
仮に生物が死んだ場合、生前はどんなに大きな魔力を持ち合わせていても死ねば魔力は消えてなくなる。もしもクロウが死亡していた場合、彼の強大な魔力も跡形もなく消え去るはずだった。だからナイはクロウの身に不幸が起きたのではないかと顔色を青くする。
「師匠!!いるんでしょ!?中に入るよ!!」
勝手に山小屋の中に入る事は禁じられていたが、クロウの身を案じたナイは扉を開く。その瞬間、ナイの視界に入ったのは小屋に横たわるクロウの姿だった。
「し、師匠!?まさかそんな……」
「……引っかかったな阿保が!!」
「うわぁっ!?」
倒れているクロウを見てナイは死んでいるのかと思ったが、小屋の中に足を踏み入れた瞬間にクロウは目を見開き、傍に置いていた杖を手にして突き出す。杖の先端を額に突きつけられたナイは痛みを覚えるが、そんな彼にクロウは飄々とした態度で笑いかけた。
「はっはっはっ!!ドッキリ大成功じゃな!!」
「ど、どっきり?」
「魔力が感じ取れないから儂が本気で死んだと思ったか?生憎だったな、儂はピンピンしておるぞ」
「よ、良かった……もう、びっくりさせないでよ!!」
元気そうに起き上がったクロウを見てナイは安堵するが、クロウが目の前に立っているのにナイは彼の魔力が全く感じられずに違和感を抱く。まるで魔力感知の技術を習得する前の昔の自分に戻った気分だった。
(こんなに近くにいるのに師匠の魔力が感じられないなんて……俺の感覚がおかしくなったのかな?けど、師匠以外の生き物の魔力は感知できてるのに……)
目の前にいるクロウから魔力を一切感じられない事に疑問を抱き、とある結論に至る。
「ま、まさか師匠……幽霊になったの!?」
「阿保かお前は!?勝手に儂を殺すな!!」
「あいたぁっ!?」
幽霊扱いされたクロウは怒りのままにナイに拳骨を喰らわせると、その直後にクロウの身体からいつも通りに魔力が感じ取れるようになった。いったい何が起きているのか分からずにナイは顔を上げると、クロウは外に出る様に促す。
「さっさと外に出ろ!!今からお前に魔法を覚える前の最後の修業を課してやる!!」
「さ、最後?」
「そうだ。この修行をやり遂げればお前に本格的に魔法を教えてやろう」
クロウの言葉を聞いてナイは驚愕し、魔法を覚えるために必要な最後の技術を遂に教えてくれるのかと期待する。ナイは急いで山小屋の外に出ると、クロウは薪割り台に利用している切り株に座り込み、その場で座禅を組んだ。
「魔力感知で儂の魔力の感じてみろ」
「え?あ、はい……あ、あれ!?」
「どうだ?また何も感じなくなっただろう?」
座禅を組んだ途端、クロウの身体から感じ取れた魔力が再び消えた事に気が付き、ナイはいったいどういう事なのか問い質す。
「どうして師匠の魔力が消えたの?」
「簡単な話だ。今までお前が感じていた儂の魔力は体外に放出されていた魔力だ。今の儂は魔力を肉体の内側に完璧に抑え込んでいる」
「抑え込む?」
「イメージとしては儂の身体を壺に例えると、普段は蓋をしていないから魔力が勝手に外に漏れだしておる。しかし、今の儂は壺に蓋をしたのと同じ状態じゃ。蓋をすれば当然だが魔力が勝手に漏れ出す事はない」
「い、いめぇじ?」
クロウは魔力を体内に抑え込む技術を習得しており、そのお陰で他の人間に魔力を感じ取れないようにする事ができるという。ナイはそれを聞いてある疑問を抱く。
「確かに凄い技術だけど……どうして魔力を体内に押しとどめる技術が魔法を使うために必要なの?」
「まあ、当然の質問だな。本来であれば魔法を生み出すには体外に魔力を放出させ、魔法の力へと変換させなければならん。儂のやっている事は真逆だ」
「それなら……」
「だが、魔力を体内に収えるぐらいの魔力操作の技術が無ければ魔法など使えん」
「魔力操作?」
最後に覚える技術の正式名称は「魔力操作」というらしく、クロウによればこの技術を習得できればナイは魔法を覚えられる事を約束する。
「この修行を達成した時、お前に儂から魔法を教えてやろう。覚悟はいいか?」
「……はい!!どうか教えてください!!」
ナイはクロウの質問に即答し、自分が何をすべきなのかを尋ねる――
森の中でナイは座禅を行い、森に生息する動物の魔力を感知する。目を閉じた状態で精神を集中させ、木々に留まっている小鳥、茂みに隠れている兎、そして小さな昆虫の魔力さえも今ならば正確に感じ取る。
(うん、今日は調子がいいな。これならもっと遠くの方まで探れそうだ)
二年前の時点でも魔物の魔力を感知する事はできたが、動物や昆虫の場合は魔物よりも魔力が小さいので感じ取るのは難しかった。だが、二年間の修業の成果で現在はどんな生き物の魔力も感知できるようになった。
魔力を発するのは動物だけに限らず、植物なども微量な魔力を発している。生物であればどんな存在でも魔力を宿しており、今のナイならば極限まで集中すれば雑草一本でも魔力を捉える事もできた。
(爺ちゃんの魔力は……相変わらず元気そうだな)
山小屋がある方角からクロウの魔力を感知し、老人でありながらクロウは山に暮らすどんな生物よりも強大な魔力を発していた。その一方でナイの魔力も修行を積んだせいか二年前と比べて増えていた。
「よし、魔力感知はこれぐらいで十分かな……次は肉体強化だ」
準備運動を行った後、ナイは森の中を全速力で駆け抜ける。こちらの修業は狩猟も兼ねており、ナイは先ほど魔力感知で捉えた生き物の元へ向かう。
「見つけた!!お前が今日の晩飯だ!!」
「キュイイッ!?」
ナイが発見したのは「一角兎」であり、ナイの姿を見た途端に慌てて逃げ出してしまう。一角兎は見た目に似合わず狂暴で人間を見かけたら真っ先に襲い掛かるはずだが、クロウから渡された魔除けのペンダントをナイは身に着けているため、慌てて逃げ出してしまう。
一角兎は持ち前の突進力を生かして逃げるが、その後を追いながらナイは肉体強化を発動させた。二年前よりもナイの魔力が増えた事で身体能力の上昇率も上がり、逃げ惑う一角兎に追いつくために加速する。
「逃がすかっ!!」
「ギュイッ!?」
背後にまで迫ったナイに対して一角兎は跳躍して逃げようとしたが、飛び上がった瞬間にナイは一角兎の片足を掴み取ると、地面に目掛けて全力で叩きつけた。
「おらぁっ!!」
「ギャンッ!?」
強烈な衝撃を受けた一角兎は悲鳴を上げ、事切れたのか動かなくなった。昔は苦戦した一角兎も今のナイにとっては敵ではなく、腰に装着していた短剣を抜いてその場で解体を行う。
「ごめんな、これも生きるためなんだ」
二年の間にナイは動物や魔物の解体する術も身に着け、一角兎の死骸を切り分けて食べられる部位だけを回収する。一角兎の肉は普通の兎よりも栄養価が高く、特に額の角は細かく砕けば滋養強壮の効果のある薬の素材にもなる。
一角兎の角は非常に硬いので剥ぎ取る際は根本の部分を抉り取らなければならず、角以外には毛皮などは防寒具の素材に利用される事が多い。殺した以上は責任を持って死骸を解体し、生活に役立ちそうな素材は残さず回収する。
「よし、帰るか……そうだ、偶には師匠におすそ分けしよう」
死骸の処分を終えたナイはクロウに久しぶりに会いに向かい、一角兎の素材を渡す事を決めた。最近は自己鍛錬に急がしてく碌に顔を合わせておらず、久々に山小屋へ帰る――
――ナイは山小屋に辿り着いて早々に違和感を抱き、先ほどまで感じていたクロウの魔力が消えた事に気が付く。魔力感知を発動してもクロウの魔力が捉えられず、不思議に思ったナイは大声で呼びかける。
「師匠、弟子が帰ってきたよ!!」
建物の中にいればナイの声が聞えないはずはないのだが、クロウからの返答はなかった。先ほどまでは確かにクロウの魔力を感知できていたのだが、何故か今は彼の魔力が全く感じられない。
嫌な予感を浮かべたナイは魔力感知の探索範囲を広げるが、山の何処からもクロウの魔力を感じ取れなかった。この事から考えられるのはクロウは山から去ったのか、あるいは彼の身に何か起きたのかの二つに限られる。
(あれ?転移魔法で何処かに出かけたのかな?それとも……まさか!?)
仮に生物が死んだ場合、生前はどんなに大きな魔力を持ち合わせていても死ねば魔力は消えてなくなる。もしもクロウが死亡していた場合、彼の強大な魔力も跡形もなく消え去るはずだった。だからナイはクロウの身に不幸が起きたのではないかと顔色を青くする。
「師匠!!いるんでしょ!?中に入るよ!!」
勝手に山小屋の中に入る事は禁じられていたが、クロウの身を案じたナイは扉を開く。その瞬間、ナイの視界に入ったのは小屋に横たわるクロウの姿だった。
「し、師匠!?まさかそんな……」
「……引っかかったな阿保が!!」
「うわぁっ!?」
倒れているクロウを見てナイは死んでいるのかと思ったが、小屋の中に足を踏み入れた瞬間にクロウは目を見開き、傍に置いていた杖を手にして突き出す。杖の先端を額に突きつけられたナイは痛みを覚えるが、そんな彼にクロウは飄々とした態度で笑いかけた。
「はっはっはっ!!ドッキリ大成功じゃな!!」
「ど、どっきり?」
「魔力が感じ取れないから儂が本気で死んだと思ったか?生憎だったな、儂はピンピンしておるぞ」
「よ、良かった……もう、びっくりさせないでよ!!」
元気そうに起き上がったクロウを見てナイは安堵するが、クロウが目の前に立っているのにナイは彼の魔力が全く感じられずに違和感を抱く。まるで魔力感知の技術を習得する前の昔の自分に戻った気分だった。
(こんなに近くにいるのに師匠の魔力が感じられないなんて……俺の感覚がおかしくなったのかな?けど、師匠以外の生き物の魔力は感知できてるのに……)
目の前にいるクロウから魔力を一切感じられない事に疑問を抱き、とある結論に至る。
「ま、まさか師匠……幽霊になったの!?」
「阿保かお前は!?勝手に儂を殺すな!!」
「あいたぁっ!?」
幽霊扱いされたクロウは怒りのままにナイに拳骨を喰らわせると、その直後にクロウの身体からいつも通りに魔力が感じ取れるようになった。いったい何が起きているのか分からずにナイは顔を上げると、クロウは外に出る様に促す。
「さっさと外に出ろ!!今からお前に魔法を覚える前の最後の修業を課してやる!!」
「さ、最後?」
「そうだ。この修行をやり遂げればお前に本格的に魔法を教えてやろう」
クロウの言葉を聞いてナイは驚愕し、魔法を覚えるために必要な最後の技術を遂に教えてくれるのかと期待する。ナイは急いで山小屋の外に出ると、クロウは薪割り台に利用している切り株に座り込み、その場で座禅を組んだ。
「魔力感知で儂の魔力の感じてみろ」
「え?あ、はい……あ、あれ!?」
「どうだ?また何も感じなくなっただろう?」
座禅を組んだ途端、クロウの身体から感じ取れた魔力が再び消えた事に気が付き、ナイはいったいどういう事なのか問い質す。
「どうして師匠の魔力が消えたの?」
「簡単な話だ。今までお前が感じていた儂の魔力は体外に放出されていた魔力だ。今の儂は魔力を肉体の内側に完璧に抑え込んでいる」
「抑え込む?」
「イメージとしては儂の身体を壺に例えると、普段は蓋をしていないから魔力が勝手に外に漏れだしておる。しかし、今の儂は壺に蓋をしたのと同じ状態じゃ。蓋をすれば当然だが魔力が勝手に漏れ出す事はない」
「い、いめぇじ?」
クロウは魔力を体内に抑え込む技術を習得しており、そのお陰で他の人間に魔力を感じ取れないようにする事ができるという。ナイはそれを聞いてある疑問を抱く。
「確かに凄い技術だけど……どうして魔力を体内に押しとどめる技術が魔法を使うために必要なの?」
「まあ、当然の質問だな。本来であれば魔法を生み出すには体外に魔力を放出させ、魔法の力へと変換させなければならん。儂のやっている事は真逆だ」
「それなら……」
「だが、魔力を体内に収えるぐらいの魔力操作の技術が無ければ魔法など使えん」
「魔力操作?」
最後に覚える技術の正式名称は「魔力操作」というらしく、クロウによればこの技術を習得できればナイは魔法を覚えられる事を約束する。
「この修行を達成した時、お前に儂から魔法を教えてやろう。覚悟はいいか?」
「……はい!!どうか教えてください!!」
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