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第14話 マリアの指導
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――リンがホブゴブリンを倒すまでの経緯を全て知ると、マリアは深く考え込む。自分の弟子の言葉を疑うわけではないが、まさか彼が魔力を武器にして倒した事に驚きを隠せない。
「つまりあんたは棒切れを剣に変えて戦ったわけかい?」
「はい、こんな風に……」
リンはマリアの前で木の枝を構えると、魔力を流し込んで光剣へと変化させた。それを見たマリアは驚き、彼の魔力量が明らかに昔よりも増えている事を改めてしる。
毎日修行を行っていた事は知っているが、たった1年の間にリンの魔力量は10倍以上に伸びていた。今の彼はただの棒切れをホブゴブリンを倒せるまでの武器に変えれるほどの魔力を有していた。
「……毎日真面目に修行してたようだね」
「す、すいません。師匠の本を勝手に読んで……」
「別にその事は怒っていないよ。あたしが怒っているのは内緒で勝手に修行をしていた事さ……いや、それも今はどうでもいいか」
マリアはリンが魔法使いになれないので今まで彼が修行をしているのを知っても止めはしなかった。自分がそれを止めたらリンの魔法使いになりたいという夢を完全に打ち砕いてしまうと思い、せめて修行を行っている間は黙っている事にした。しかし、ここまで来た以上はもう黙ってはいられない。
「リン、はっきりと言うよ。いくらあんたが魔力を増加させた所で魔法使いにはなれないんだよ」
「……分かってます」
「し、知ってたのかい?」
魔法使いになるためには特別な術式の紋様を身体に刻まなければならず、いくら魔力を増加したところで紋様が刻まれていないリンは魔法使いにはなれない。その事はリン自身も薄々と気づいていたが、それでも彼は修行を続けた。
「最初は魔法使いになるために頑張ろうと思ってました。でも、修行を続けていくうちに魔力が増えてから少し考え方を変えんたんです」
「考え方を変えた?」
「魔法使いになれないとしても、この魔力を操作する技術を磨けば別の何かに役立てるんじゃないか……そう思って修行してきたんです」
「別の何か……」
最初の頃は魔法使いになりたいがためにリンは鍛錬を重ねてきた。しかし、日に日に増していく自分の魔力を感じて彼は魔法使いを目指すのではなく、別の夢を抱き始めた。
基本的には魔力を行かせるのは魔法使いだけだが、どんなに努力しようとリンは魔法使いになる事はできない。それならば彼が目指すのは魔法を極めるのではなく、魔力を極めた存在になろうと考える。
「師匠、僕は魔力使いになりたいです」
「ま、魔力使い?何を言ってるんだい?」
「すいません、自分でも何を言ってるんだろうとは思うんですけど……とにかく、魔法を使えないとしても魔力を生かせる道を探します」
「……なるほど」
マリアはリンの言葉を聞いて考え込み、彼の決意は固い事を知った。魔法使いでもないのに魔力を扱う技術を磨く人間など聞いた事はないが、リンはその方法でホブゴブリンという強敵を打ち破った事を評価しなければならない。
「分かったよ、あんたがそこまで言うならもう止めはしない。いや、あたしも手伝ってやる」
「えっ!?」
「あんたは魔力を極めるなんて言うけど、そんなに簡単な事じゃないんだよ」
会話の際中にマリアは足元に生えている雑草を一本引き抜き、リンの前に見せつけた。彼女が何をするつもりなのかとリンは不思議に思うと、マリアは雑草の葉を伸ばして魔力を送り込む。
「手始めにこれぐらいはできるようにならないとね」
「わっ!?」
彼女は雑草に魔力を送り込むと光剣を作り出し、ただの雑草を武器へと代えた。リンは木の枝などを光剣に変えた事はあったが、彼女は雑草のような木の枝よりも頼りない物を武器へと変える。
「魔力使いとやらになりたいのならまずはあたしよりも魔力を扱えるようになる事だね」
「は、はい!!」
マリアの凄さを思い知ったリンは嬉し気な表情を浮かべ、改めて彼女が凄い魔法使いだと思い知る。そしてこの日から彼女の指導による修行が始まった――
――魔力使いになるためにリンはマリアから毎日指導を受けて修行していた。最初の修行はリンが考案した「魔鎧」を瞬時に発動させるための訓練を行う。
「これからあたしはこの棒切れであんたの身体を叩く。痛い思いをしたくなかったら攻撃を受ける際に魔鎧とやらを発動して身を守りな」
「は、はい!!」
「最初の内はゆっくりと振ってやるけど、慣れてきたらどんどん速度を上げるからね。気を抜くんじゃないよ!!」
「はい!!」
棒を手にしたマリアはリンと向かい合い、彼に目掛けて棒を振り下ろす。その動きは遅くてリンは十分に対処できた。
(頭に目掛けて振り下ろそうとしている……なら、こうすればいいかな?)
自分の頭に向かって棒が近付いているのを見抜き、両手を交差させてリンは魔鎧を発動させた。彼の両手に魔力の鎧が形成され、腕手甲《ガントレット》のように身を守る防具と化す。
両手で頭を守るためにマリアの棒を受け止めると、彼女は今度は棒を引いて腹に目掛けて突こうとしてきた。それに対してリンは腹部に魔力を集中させ、胴体に魔鎧を纏わせて攻撃を受ける。
「中々やるじゃないかい」
「そ、そうですか?」
「けど、まだまだ無駄が多いね。攻撃を受ける時は最小限の魔力で対処しないと、すぐに魔力切れを起こすよ」
「は、はい!!」
マリアに言われてリンは攻撃を受ける箇所以外は極力に魔力を纏わせないように気をつけ、彼女の攻撃を受け続けた――
――次の訓練は魔力を利用した戦闘法を身に付けるための訓練であり、大きな岩の前でリンは半裸の状態で立つ。マリアからの指示はこの岩をどんな手を使っても破壊しろと言われ、リンは手始めに光剣を作り出す。
「やああっ!!」
岩に目掛けてリンは光剣を叩きつけるが、頑強な岩は破壊できずに逆にリンの両手を痛めてしまう。ホブゴブリンを貫いた光剣だが、マリアが見立てた岩は特別に頑丈で簡単には壊れなかった。
「か、硬い……!?」
「無茶するんじゃないよ。そんな方法で割ろうとしても一生割れないよ」
「ならどうすれば……」
「それは自分で考えな、何でもかんでもあたしが教えたら意味ないからね」
マリアは岩を破壊する方法に関しては一切助言せず、自分で考えて行動するように説き伏せる。リンは岩と光剣を交互に見つめ、とりあえずはこのまま光剣で切りつけても岩は破壊できない事は間違いない。
リンが作り出す光剣は鋼鉄並の硬度を誇り、魔力を練り上げればより硬度を高める事はできる。しかし、いくら硬い武器を作り出そうと岩を破壊できるだけの膂力をリンは持ち合わせていない。
(巨人族ならこれだけ硬い岩でも破壊できる腕力を持ち合わせているかもしれないけど……僕にはそんな力ない)
巨人族のように強靭な肉体を持つ存在ならば岩を破壊する事は容易いかもしれないが、生憎とリンの筋力では岩を割る事などできない。だが、彼はホブゴブリンとの戦闘で自分の身体能力を強化する全てを知っていた。
(そうだ!!あの時のように体内に魔力を活性化させれば……)
骨折を治す際にリンは体内の魔力を活性化させ、この時に自分の筋力が強化した事を思い出す。一時的に身体能力が強化したリンはホブゴブリンが追いつけない程の速さで駆け抜けた事を思い出し、あの時のように彼は魔力を利用して身体強化を行う。
今回は両足ではなく、両腕に魔力を集中させる。身体の表面に魔力を纏うのではなく、体内に魔力を蓄積させて力を高める。するとリンの両腕の血管が浮き上がり、彼は岩に目掛けて拳を振りかざす。
「つまりあんたは棒切れを剣に変えて戦ったわけかい?」
「はい、こんな風に……」
リンはマリアの前で木の枝を構えると、魔力を流し込んで光剣へと変化させた。それを見たマリアは驚き、彼の魔力量が明らかに昔よりも増えている事を改めてしる。
毎日修行を行っていた事は知っているが、たった1年の間にリンの魔力量は10倍以上に伸びていた。今の彼はただの棒切れをホブゴブリンを倒せるまでの武器に変えれるほどの魔力を有していた。
「……毎日真面目に修行してたようだね」
「す、すいません。師匠の本を勝手に読んで……」
「別にその事は怒っていないよ。あたしが怒っているのは内緒で勝手に修行をしていた事さ……いや、それも今はどうでもいいか」
マリアはリンが魔法使いになれないので今まで彼が修行をしているのを知っても止めはしなかった。自分がそれを止めたらリンの魔法使いになりたいという夢を完全に打ち砕いてしまうと思い、せめて修行を行っている間は黙っている事にした。しかし、ここまで来た以上はもう黙ってはいられない。
「リン、はっきりと言うよ。いくらあんたが魔力を増加させた所で魔法使いにはなれないんだよ」
「……分かってます」
「し、知ってたのかい?」
魔法使いになるためには特別な術式の紋様を身体に刻まなければならず、いくら魔力を増加したところで紋様が刻まれていないリンは魔法使いにはなれない。その事はリン自身も薄々と気づいていたが、それでも彼は修行を続けた。
「最初は魔法使いになるために頑張ろうと思ってました。でも、修行を続けていくうちに魔力が増えてから少し考え方を変えんたんです」
「考え方を変えた?」
「魔法使いになれないとしても、この魔力を操作する技術を磨けば別の何かに役立てるんじゃないか……そう思って修行してきたんです」
「別の何か……」
最初の頃は魔法使いになりたいがためにリンは鍛錬を重ねてきた。しかし、日に日に増していく自分の魔力を感じて彼は魔法使いを目指すのではなく、別の夢を抱き始めた。
基本的には魔力を行かせるのは魔法使いだけだが、どんなに努力しようとリンは魔法使いになる事はできない。それならば彼が目指すのは魔法を極めるのではなく、魔力を極めた存在になろうと考える。
「師匠、僕は魔力使いになりたいです」
「ま、魔力使い?何を言ってるんだい?」
「すいません、自分でも何を言ってるんだろうとは思うんですけど……とにかく、魔法を使えないとしても魔力を生かせる道を探します」
「……なるほど」
マリアはリンの言葉を聞いて考え込み、彼の決意は固い事を知った。魔法使いでもないのに魔力を扱う技術を磨く人間など聞いた事はないが、リンはその方法でホブゴブリンという強敵を打ち破った事を評価しなければならない。
「分かったよ、あんたがそこまで言うならもう止めはしない。いや、あたしも手伝ってやる」
「えっ!?」
「あんたは魔力を極めるなんて言うけど、そんなに簡単な事じゃないんだよ」
会話の際中にマリアは足元に生えている雑草を一本引き抜き、リンの前に見せつけた。彼女が何をするつもりなのかとリンは不思議に思うと、マリアは雑草の葉を伸ばして魔力を送り込む。
「手始めにこれぐらいはできるようにならないとね」
「わっ!?」
彼女は雑草に魔力を送り込むと光剣を作り出し、ただの雑草を武器へと代えた。リンは木の枝などを光剣に変えた事はあったが、彼女は雑草のような木の枝よりも頼りない物を武器へと変える。
「魔力使いとやらになりたいのならまずはあたしよりも魔力を扱えるようになる事だね」
「は、はい!!」
マリアの凄さを思い知ったリンは嬉し気な表情を浮かべ、改めて彼女が凄い魔法使いだと思い知る。そしてこの日から彼女の指導による修行が始まった――
――魔力使いになるためにリンはマリアから毎日指導を受けて修行していた。最初の修行はリンが考案した「魔鎧」を瞬時に発動させるための訓練を行う。
「これからあたしはこの棒切れであんたの身体を叩く。痛い思いをしたくなかったら攻撃を受ける際に魔鎧とやらを発動して身を守りな」
「は、はい!!」
「最初の内はゆっくりと振ってやるけど、慣れてきたらどんどん速度を上げるからね。気を抜くんじゃないよ!!」
「はい!!」
棒を手にしたマリアはリンと向かい合い、彼に目掛けて棒を振り下ろす。その動きは遅くてリンは十分に対処できた。
(頭に目掛けて振り下ろそうとしている……なら、こうすればいいかな?)
自分の頭に向かって棒が近付いているのを見抜き、両手を交差させてリンは魔鎧を発動させた。彼の両手に魔力の鎧が形成され、腕手甲《ガントレット》のように身を守る防具と化す。
両手で頭を守るためにマリアの棒を受け止めると、彼女は今度は棒を引いて腹に目掛けて突こうとしてきた。それに対してリンは腹部に魔力を集中させ、胴体に魔鎧を纏わせて攻撃を受ける。
「中々やるじゃないかい」
「そ、そうですか?」
「けど、まだまだ無駄が多いね。攻撃を受ける時は最小限の魔力で対処しないと、すぐに魔力切れを起こすよ」
「は、はい!!」
マリアに言われてリンは攻撃を受ける箇所以外は極力に魔力を纏わせないように気をつけ、彼女の攻撃を受け続けた――
――次の訓練は魔力を利用した戦闘法を身に付けるための訓練であり、大きな岩の前でリンは半裸の状態で立つ。マリアからの指示はこの岩をどんな手を使っても破壊しろと言われ、リンは手始めに光剣を作り出す。
「やああっ!!」
岩に目掛けてリンは光剣を叩きつけるが、頑強な岩は破壊できずに逆にリンの両手を痛めてしまう。ホブゴブリンを貫いた光剣だが、マリアが見立てた岩は特別に頑丈で簡単には壊れなかった。
「か、硬い……!?」
「無茶するんじゃないよ。そんな方法で割ろうとしても一生割れないよ」
「ならどうすれば……」
「それは自分で考えな、何でもかんでもあたしが教えたら意味ないからね」
マリアは岩を破壊する方法に関しては一切助言せず、自分で考えて行動するように説き伏せる。リンは岩と光剣を交互に見つめ、とりあえずはこのまま光剣で切りつけても岩は破壊できない事は間違いない。
リンが作り出す光剣は鋼鉄並の硬度を誇り、魔力を練り上げればより硬度を高める事はできる。しかし、いくら硬い武器を作り出そうと岩を破壊できるだけの膂力をリンは持ち合わせていない。
(巨人族ならこれだけ硬い岩でも破壊できる腕力を持ち合わせているかもしれないけど……僕にはそんな力ない)
巨人族のように強靭な肉体を持つ存在ならば岩を破壊する事は容易いかもしれないが、生憎とリンの筋力では岩を割る事などできない。だが、彼はホブゴブリンとの戦闘で自分の身体能力を強化する全てを知っていた。
(そうだ!!あの時のように体内に魔力を活性化させれば……)
骨折を治す際にリンは体内の魔力を活性化させ、この時に自分の筋力が強化した事を思い出す。一時的に身体能力が強化したリンはホブゴブリンが追いつけない程の速さで駆け抜けた事を思い出し、あの時のように彼は魔力を利用して身体強化を行う。
今回は両足ではなく、両腕に魔力を集中させる。身体の表面に魔力を纏うのではなく、体内に魔力を蓄積させて力を高める。するとリンの両腕の血管が浮き上がり、彼は岩に目掛けて拳を振りかざす。
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