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獣人王国編
第271話 トレントとの激戦
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「本気で怒らせたみたいだな……一旦、ここから離れよう!!」
「待て、あいつらはどうするんだ!?」
「クロミンとサンに任せる!!今はこいつをここから引き剥がすのが先だよ!!」
『ジュラアァアアッ!!』
トレントは完全に標的をレイナに定めたらしく、レイナが泉を離れるとトレントもその後に続き、オウソウも慌てて逃げ出す。一方でサンとクロミンはトレントがいなくなった泉に駆け込み、水面に落ちた団員の救助を行う。
「きゅろっ!!しっかり掴まって!!」
「た、助かる……」
「ぷるるんっ」
「うわっ!?す、スライムか……ありがとうな」
岸部にてサンは自力で泳いできた団員を引き上げ、水面にて大量に水を吸収して一時的に肥大化したクロミンは浮き輪の代わりとなって数名の団員を引き寄せる。
その様子を確認したレイナは二人に任せれば団員達は安全だと判断してある程度の距離まで離れると、トレントと向かい合う。
(よし、ここなら大丈夫だ……こいつを倒せる!!)
泉から大分離れるとレイナはトレントと向き合い、デュランダルを構えた。先ほどまでは拘束されていた団員が解放された以上、トレントを倒す事に躊躇する必要はなくなった。
誰にも迷惑を掛けない場所まで移動すればこちらの物だと判断し、トレントを倒すためにレイナは大剣を構えた。
「よし、来いっ!!」
『ジュラァアアアッ!!』
「うおおっ!?なんだそれはっ!?」
トレントは数十本の蔓をまとめると、そのまま捻じれさせて勢いよく叩きつける。先ほどまでの攻撃はレイナ達を拘束するために手加減を行っていたらしく、まとめられた蔓は数十メートルは存在する砂丘を吹き飛ばす。
その威力を見たレイナは直撃すれば危険だと悟り、動きにくい足場でありながらも必死に躱し続けた。
レイナだけならばともかく、オウソウも一緒に行動していた事が幸いし、攻撃の対象が二人も存在した事からトレントは全ての触手を片方に集中できずにいた。しかも攻撃の際に数十本の触手をまとめる必要があるため、攻撃の数自体はそれほど多くはない。
『ジュラァッ!!』
「うおっ!?」
『ジュララッ!!』
「何のっ!!」
二人に対してトレントは触手を叩きつけようとするが、オウソウもレイナも足場が砂でありながらも上手く動いて回避を続ける。しかし、じれったく思ったのかトレントは触手を人間の両腕のように広げると、左右から一気に振り払う。
『ジュラアアアッ!!』
「うおっ!?よ、避けられんぞ!?」
「大丈夫……はああっ!!」
左右から迫る触手に対してオウソウは身を守ろうとするが、レイナはデュランダルを翳すと刃を振動させ、トレントに向けて衝撃波を放つ。
その結果、正面から強烈な衝撃を受けたトレントの巨体が傾き、左右から迫ってきた触手の軌道もずれてレイナ達の頭上を通過した。
『ジュラァッ……!?』
「これで終わりだっ!!」
レイナは倒れこもうとしたトレントに向けて接近すると、デュランダルを掲げてトレントの肉体に突き刺す。その際に人間の血液のような樹液が噴き出し、トレントは悲鳴を上げる。
『ジュラァアアアッ……!?』
「ぐっ……うおおおっ!!」
樹液を浴びながらもレイナはデュランダルの刀身を振動させると、ひと際強烈な衝撃波を内部から繰り出し、トレントの巨体は内側から崩壊させる。結果としてトレントの肉体は体内から発生した衝撃波によって砕け散り、粉々と化して吹き飛ぶ。
トレントは断末魔の悲鳴を上げながら砕け散っていく姿にオウソウは呆気に取られ、同時にレイナは大剣にこびり付いた樹液を振り払う。そしてオウソウへと振り返り、終わったことを話す。
「ふうっ……どうにかなったね」
「あ、ああ……そうだな」
レイナの言葉にオウソウは引きつった表情を浮かべる事しか出来ず、当然といえば当然の話だった。現在のレイナの身体はトレントの血のような樹液がこびり付き、まるで血まみれのような姿をしていた。
レイナは身体にこびり付いた樹液を見て急いで洗った方が良いと判断すると、ひとまずは大剣を背負いなおしてオウソウに告げる。
「とりあえず……皆と合流しようか」
「……ああっ」
オウソウがデュランダルの件を質問してくる前にレイナは他の団員との合流を提案し、彼も素直に従う。どうせ話すのならばデュランダルの力を見た全員に話す方がいいと判断したレイナはオアシスへと向かった――
――レイナ達が戻る頃にはサンとクロミンは頑張って全員の救出を終えていたらしく、トレントを無事に倒して戻ってきたレイナを見て全員が驚愕した。レイナの身体には血まみれのように汚れていたのでそれを見た団員は騒ぎ出す。
「た、隊長!?どうしたんですかその姿……まさか、怪我を!?」
「え?いや、大丈夫だよ。これは返り血(?)だから……」
「返り血って……ま、まさか、遂にオウソウを殺したんですか!?」
「そ、そんな!!いくら普段からの態度が最悪だからってわざわざ隊長が手にかけなくても……!!」
「勝手に殺すな!!俺はここにいるぞっ!!」
「ぎゃああっ!?オウソウの幽霊!?」
「生きとるわいっ!!」
レイナの姿を見て騒ぎ出した団員達だが、オウソウが現れると再び騒ぎ出し、その姿を見てレイナは不覚にも笑ってしまう。
「待て、あいつらはどうするんだ!?」
「クロミンとサンに任せる!!今はこいつをここから引き剥がすのが先だよ!!」
『ジュラアァアアッ!!』
トレントは完全に標的をレイナに定めたらしく、レイナが泉を離れるとトレントもその後に続き、オウソウも慌てて逃げ出す。一方でサンとクロミンはトレントがいなくなった泉に駆け込み、水面に落ちた団員の救助を行う。
「きゅろっ!!しっかり掴まって!!」
「た、助かる……」
「ぷるるんっ」
「うわっ!?す、スライムか……ありがとうな」
岸部にてサンは自力で泳いできた団員を引き上げ、水面にて大量に水を吸収して一時的に肥大化したクロミンは浮き輪の代わりとなって数名の団員を引き寄せる。
その様子を確認したレイナは二人に任せれば団員達は安全だと判断してある程度の距離まで離れると、トレントと向かい合う。
(よし、ここなら大丈夫だ……こいつを倒せる!!)
泉から大分離れるとレイナはトレントと向き合い、デュランダルを構えた。先ほどまでは拘束されていた団員が解放された以上、トレントを倒す事に躊躇する必要はなくなった。
誰にも迷惑を掛けない場所まで移動すればこちらの物だと判断し、トレントを倒すためにレイナは大剣を構えた。
「よし、来いっ!!」
『ジュラァアアアッ!!』
「うおおっ!?なんだそれはっ!?」
トレントは数十本の蔓をまとめると、そのまま捻じれさせて勢いよく叩きつける。先ほどまでの攻撃はレイナ達を拘束するために手加減を行っていたらしく、まとめられた蔓は数十メートルは存在する砂丘を吹き飛ばす。
その威力を見たレイナは直撃すれば危険だと悟り、動きにくい足場でありながらも必死に躱し続けた。
レイナだけならばともかく、オウソウも一緒に行動していた事が幸いし、攻撃の対象が二人も存在した事からトレントは全ての触手を片方に集中できずにいた。しかも攻撃の際に数十本の触手をまとめる必要があるため、攻撃の数自体はそれほど多くはない。
『ジュラァッ!!』
「うおっ!?」
『ジュララッ!!』
「何のっ!!」
二人に対してトレントは触手を叩きつけようとするが、オウソウもレイナも足場が砂でありながらも上手く動いて回避を続ける。しかし、じれったく思ったのかトレントは触手を人間の両腕のように広げると、左右から一気に振り払う。
『ジュラアアアッ!!』
「うおっ!?よ、避けられんぞ!?」
「大丈夫……はああっ!!」
左右から迫る触手に対してオウソウは身を守ろうとするが、レイナはデュランダルを翳すと刃を振動させ、トレントに向けて衝撃波を放つ。
その結果、正面から強烈な衝撃を受けたトレントの巨体が傾き、左右から迫ってきた触手の軌道もずれてレイナ達の頭上を通過した。
『ジュラァッ……!?』
「これで終わりだっ!!」
レイナは倒れこもうとしたトレントに向けて接近すると、デュランダルを掲げてトレントの肉体に突き刺す。その際に人間の血液のような樹液が噴き出し、トレントは悲鳴を上げる。
『ジュラァアアアッ……!?』
「ぐっ……うおおおっ!!」
樹液を浴びながらもレイナはデュランダルの刀身を振動させると、ひと際強烈な衝撃波を内部から繰り出し、トレントの巨体は内側から崩壊させる。結果としてトレントの肉体は体内から発生した衝撃波によって砕け散り、粉々と化して吹き飛ぶ。
トレントは断末魔の悲鳴を上げながら砕け散っていく姿にオウソウは呆気に取られ、同時にレイナは大剣にこびり付いた樹液を振り払う。そしてオウソウへと振り返り、終わったことを話す。
「ふうっ……どうにかなったね」
「あ、ああ……そうだな」
レイナの言葉にオウソウは引きつった表情を浮かべる事しか出来ず、当然といえば当然の話だった。現在のレイナの身体はトレントの血のような樹液がこびり付き、まるで血まみれのような姿をしていた。
レイナは身体にこびり付いた樹液を見て急いで洗った方が良いと判断すると、ひとまずは大剣を背負いなおしてオウソウに告げる。
「とりあえず……皆と合流しようか」
「……ああっ」
オウソウがデュランダルの件を質問してくる前にレイナは他の団員との合流を提案し、彼も素直に従う。どうせ話すのならばデュランダルの力を見た全員に話す方がいいと判断したレイナはオアシスへと向かった――
――レイナ達が戻る頃にはサンとクロミンは頑張って全員の救出を終えていたらしく、トレントを無事に倒して戻ってきたレイナを見て全員が驚愕した。レイナの身体には血まみれのように汚れていたのでそれを見た団員は騒ぎ出す。
「た、隊長!?どうしたんですかその姿……まさか、怪我を!?」
「え?いや、大丈夫だよ。これは返り血(?)だから……」
「返り血って……ま、まさか、遂にオウソウを殺したんですか!?」
「そ、そんな!!いくら普段からの態度が最悪だからってわざわざ隊長が手にかけなくても……!!」
「勝手に殺すな!!俺はここにいるぞっ!!」
「ぎゃああっ!?オウソウの幽霊!?」
「生きとるわいっ!!」
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