32 / 367
城下町編
第32話 侵入者の正体
しおりを挟む
「待ってくれ、まだ、話したいことがあるんだ」
「……こっちにはない」
呼び止められたレイナだが、これ以上の面倒ごとは避けるために早急に立ち去ろうとすると、リルは自分が身に着けていた剣をレイナの元へ放り投げる。反射的にレイナは剣を受け取ると、彼女は両手を上げて立ち上がった。
「そう言わずに私の話を聞いてほしい。こちらは君に危害を加えるつもりはない、約束する」
「リル様!?一体何を……」
「君たちも彼女に武器を渡すんだ、早くするんだ」
「……分かった」
リルの言葉に他のチイは驚愕するが、ネコミンの方はいち早く反応して自分の所持していた杖を放り込む。慌ててレイナは杖を受け取ると、残されたチイは二人の行動に何か言いたげな表情を浮かべるが、渋々と自分の短剣もレイナの足元へ放り投げる。
3人が武器を手放すとレイナは困り果て、一応は武器を地面に置いて3人と向き合う。リルは彼女の行動を自分と話し合う気になったと判断し、両手を上げた状態で話しかけてきた。
「君はさっき、私達の正体を知っているといったが、実際の所は私達が何者であるのかまでは知らないんだろう?」
「……帝城に乗り込んで、勇者の命を狙う侵入者という事ぐらいしか」
「確かにそれは事実だ。だが、私達の言い分を聞いてほしい!!」
レイナとしては自分を殺しかけた相手の言い分など聞きたくもないが、状況的に話を聞かなければならない流れとなっており、仕方ないので黙って頷く。その反応を見て話し合いを承諾してくれたと判断したリルは話の続きを行う。
「その前に貴女の事も聞かせて欲しい。さっき、貴女は城で私を見たというが、私の方は貴女に見覚えはない。仮に帝国の人間だとしたら、どうして私が侵入者である事を他の人間に話さなかったんだ?」
「俺は……帝国の人間じゃない。勇者の……知人だ」
「知人……つまり、帝国の軍人じゃないと?」
「違う」
リルの言葉にレイナはきっぱりと否定を示し、帝国の関係者である事は否定しないが、決して帝国の味方ではない。勝手に自分を呼び出しておいて物置部屋のような小部屋へ放り込み、更に冤罪で自分を処刑しようとした帝国の対応にレイナは怒りを抱いている(最もあくまでもレイナを冷遇したのも処刑しようとしたのもウサンの仕業なのだが)。
帝国に所属するわけではないと告げたレイナの言葉を聞いてリルは何故かネコミンの方を振り向き、彼女は黙って頷く。その二人の反応にレイナは不思議に思うが、リルは話を続ける。
「では、貴女が帝国の人間ではないというのならどうして私が勇者を襲ったときに姿を現さなかった?あの時、確かに私は二人の勇者を殺害しようとした。だが、貴女の顔に見覚えはない……はず」
顔に見覚えがないという点に関してはリルは言葉を濁し、彼女はレイナの顔を見て違和感を感じる。何処かで似たような顔を見たような気がするのだが、思い出す事が出来ない。しかし、そんな彼女の言葉にレイナは言い返す。
「その二人の勇者を救ったのが俺だ」
「何だって!?」
正確に言えば女性になる前の自分と雛の命を救ったのがレイナだが、二人の命を救ったという点は嘘ではない。レイナ自身も雛も致命傷を負い、あの時にレイナが早急に治療を施さなければ二人とも死んでいた。なのでここはリルが殺そうとした相手が自分である事を黙って話を通す。
「さっき、貴女の身体を動けなくしたように俺はある方法で人間の怪我を治す事が出来る。魔法とはちょっと違うと思うけど……」
「そんな方法が……いや、だが確かにあれほどの致命傷を負わせて二人が死ななかったと考えると貴女の言葉が嘘ではない、か。あれだけの深手ならば回復魔法も回復薬も使用しても助からないはずなのに生きている聞いて疑問を抱いていたが……」
「え?魔法で蘇生とかは出来ないの?」
「そんな伝説の回復魔法は勇者ぐらいしか使えないに決まっているだろう!!」
「うんうん」
リルの言葉を聞いたレイナは素に戻って反射的に聞き返すと、チイとネコミンが口を挟む。どうやらこの世界では致命傷を追うと回復魔法や回復薬でも治療は不可能らしく、しかも死んだ場合はゲームのように生き返らせる魔法も勇者ぐらいしか扱えないという。
もしもレイナが文字変換の能力を備わっていなければ本当に自分が死んでいたと理解して一気に頭が冷え、これまでの自分の行動を顧みてなんと無謀な事をしていたのかと肝が冷えた。
(もしかしたらこの世界はゲームのような物で、死んでも生き返る方法があるんじゃないかと思っていたけど……本当に死んだら終わりなのか)
ステータス画面が見れる事からレイナはここがゲームの世界だと心の何処かで錯覚していた事を自覚し、改めてここが異世界だと思い知らされる。最もレイナの内情を知らないリルは話を再開した。
「先日、勇者の一人が指名手配された事に関して貴女は何か知っているか?私が殺したと思っていた彼の手配書が市中に出回るようになってから不思議に思っていたが、もしも生きているというのであればどうして彼は犯罪者のように指名手配されたのか気になってたんだ?」
「それは……まあ、色々と誤解があったというか、分かりやすく言えばウサンのせいかな」
「ウサンというと、大臣の事か?」
ウサンの名前を出すと3人の目つきが鋭くなり、彼女達の反応にレイナは戸惑うが、リルは苛立ちを隠せない様子で腕を組む。
「なるほど、脱走した勇者の件はウサンが何か関わっているという事か……それなら、彼は無事なのか?」
「……殺そうとした相手の心配を普通する?」
「それを言われると痛いが……正直、勇者たちには悪い事をしたと思っている。彼等はこの世界に召喚された何の罪もない子供というのは理解している。私達も目的のために彼等を殺そうとしたのは悪いとは思っているんだ……」
「仕方がない事だったんだ……」
「……かわいそうとは思ってる」
彼女達の言葉は嘘ではないのか獣耳が萎れ、どうやら勇者に手を掛けた事に関してはリルも思うところはあるらしく、そんな彼女達の表情を見てレイナはあの夜の出来事を思い出す。
(そういえばこのリルという人、俺を殺そうする直前に謝罪もしてたよな。襲われた兵士や使用人の人達も怪我は追っていたけど、死んだ人はいなかったはずだし……さっき、自分の国を救うためとか言っていたけど、何か訳ありなのかな?)
リルがレイナ(レア)と雛を殺そうとした事は事実だが、話してみると冷酷な殺人鬼とは思えず、子供である勇者を殺そうとした事に後悔の念を抱いている様子だった。それにウサンに関して彼女達も何か因縁のような物を感じられ、レイナは考え込む。
流石に正体をばらして自分があの時に襲われた勇者と名乗るわけにもいかず、かといってここまで事情を聞いておいて立ち去るのも何なので、レイナは適当に誤魔化す事にした。
「貴女が殺そうとした勇者は無事だ。私が居場所を知っているし、他の誰にも手出しをさせない」
「本当か!?そうか、生きているのか……良かった」
「次はこっちの質問、あの禿頭のくそ野郎……いや、う〇こ野郎の大臣と君たちはどういう関係?」
「おい、言い直しても結局は悪口になってるぞ……まあ、気持ちは分かる」
「確かにあのおじさんは最低のゴミクズ野郎だった」
「こら、言葉汚いぞ二人とも!!君も女の子がう〇ことか言わない!!めっ!!」
「あれ、お母さん?」
まるで母親のように悪口を叱りつけるリルにレイナは先ほどまでの彼女達の印象が変わり、とりあえずはこのような場所で立ち話も何なので、一先ずは廃墟街を抜け出す事にした。
「……こっちにはない」
呼び止められたレイナだが、これ以上の面倒ごとは避けるために早急に立ち去ろうとすると、リルは自分が身に着けていた剣をレイナの元へ放り投げる。反射的にレイナは剣を受け取ると、彼女は両手を上げて立ち上がった。
「そう言わずに私の話を聞いてほしい。こちらは君に危害を加えるつもりはない、約束する」
「リル様!?一体何を……」
「君たちも彼女に武器を渡すんだ、早くするんだ」
「……分かった」
リルの言葉に他のチイは驚愕するが、ネコミンの方はいち早く反応して自分の所持していた杖を放り込む。慌ててレイナは杖を受け取ると、残されたチイは二人の行動に何か言いたげな表情を浮かべるが、渋々と自分の短剣もレイナの足元へ放り投げる。
3人が武器を手放すとレイナは困り果て、一応は武器を地面に置いて3人と向き合う。リルは彼女の行動を自分と話し合う気になったと判断し、両手を上げた状態で話しかけてきた。
「君はさっき、私達の正体を知っているといったが、実際の所は私達が何者であるのかまでは知らないんだろう?」
「……帝城に乗り込んで、勇者の命を狙う侵入者という事ぐらいしか」
「確かにそれは事実だ。だが、私達の言い分を聞いてほしい!!」
レイナとしては自分を殺しかけた相手の言い分など聞きたくもないが、状況的に話を聞かなければならない流れとなっており、仕方ないので黙って頷く。その反応を見て話し合いを承諾してくれたと判断したリルは話の続きを行う。
「その前に貴女の事も聞かせて欲しい。さっき、貴女は城で私を見たというが、私の方は貴女に見覚えはない。仮に帝国の人間だとしたら、どうして私が侵入者である事を他の人間に話さなかったんだ?」
「俺は……帝国の人間じゃない。勇者の……知人だ」
「知人……つまり、帝国の軍人じゃないと?」
「違う」
リルの言葉にレイナはきっぱりと否定を示し、帝国の関係者である事は否定しないが、決して帝国の味方ではない。勝手に自分を呼び出しておいて物置部屋のような小部屋へ放り込み、更に冤罪で自分を処刑しようとした帝国の対応にレイナは怒りを抱いている(最もあくまでもレイナを冷遇したのも処刑しようとしたのもウサンの仕業なのだが)。
帝国に所属するわけではないと告げたレイナの言葉を聞いてリルは何故かネコミンの方を振り向き、彼女は黙って頷く。その二人の反応にレイナは不思議に思うが、リルは話を続ける。
「では、貴女が帝国の人間ではないというのならどうして私が勇者を襲ったときに姿を現さなかった?あの時、確かに私は二人の勇者を殺害しようとした。だが、貴女の顔に見覚えはない……はず」
顔に見覚えがないという点に関してはリルは言葉を濁し、彼女はレイナの顔を見て違和感を感じる。何処かで似たような顔を見たような気がするのだが、思い出す事が出来ない。しかし、そんな彼女の言葉にレイナは言い返す。
「その二人の勇者を救ったのが俺だ」
「何だって!?」
正確に言えば女性になる前の自分と雛の命を救ったのがレイナだが、二人の命を救ったという点は嘘ではない。レイナ自身も雛も致命傷を負い、あの時にレイナが早急に治療を施さなければ二人とも死んでいた。なのでここはリルが殺そうとした相手が自分である事を黙って話を通す。
「さっき、貴女の身体を動けなくしたように俺はある方法で人間の怪我を治す事が出来る。魔法とはちょっと違うと思うけど……」
「そんな方法が……いや、だが確かにあれほどの致命傷を負わせて二人が死ななかったと考えると貴女の言葉が嘘ではない、か。あれだけの深手ならば回復魔法も回復薬も使用しても助からないはずなのに生きている聞いて疑問を抱いていたが……」
「え?魔法で蘇生とかは出来ないの?」
「そんな伝説の回復魔法は勇者ぐらいしか使えないに決まっているだろう!!」
「うんうん」
リルの言葉を聞いたレイナは素に戻って反射的に聞き返すと、チイとネコミンが口を挟む。どうやらこの世界では致命傷を追うと回復魔法や回復薬でも治療は不可能らしく、しかも死んだ場合はゲームのように生き返らせる魔法も勇者ぐらいしか扱えないという。
もしもレイナが文字変換の能力を備わっていなければ本当に自分が死んでいたと理解して一気に頭が冷え、これまでの自分の行動を顧みてなんと無謀な事をしていたのかと肝が冷えた。
(もしかしたらこの世界はゲームのような物で、死んでも生き返る方法があるんじゃないかと思っていたけど……本当に死んだら終わりなのか)
ステータス画面が見れる事からレイナはここがゲームの世界だと心の何処かで錯覚していた事を自覚し、改めてここが異世界だと思い知らされる。最もレイナの内情を知らないリルは話を再開した。
「先日、勇者の一人が指名手配された事に関して貴女は何か知っているか?私が殺したと思っていた彼の手配書が市中に出回るようになってから不思議に思っていたが、もしも生きているというのであればどうして彼は犯罪者のように指名手配されたのか気になってたんだ?」
「それは……まあ、色々と誤解があったというか、分かりやすく言えばウサンのせいかな」
「ウサンというと、大臣の事か?」
ウサンの名前を出すと3人の目つきが鋭くなり、彼女達の反応にレイナは戸惑うが、リルは苛立ちを隠せない様子で腕を組む。
「なるほど、脱走した勇者の件はウサンが何か関わっているという事か……それなら、彼は無事なのか?」
「……殺そうとした相手の心配を普通する?」
「それを言われると痛いが……正直、勇者たちには悪い事をしたと思っている。彼等はこの世界に召喚された何の罪もない子供というのは理解している。私達も目的のために彼等を殺そうとしたのは悪いとは思っているんだ……」
「仕方がない事だったんだ……」
「……かわいそうとは思ってる」
彼女達の言葉は嘘ではないのか獣耳が萎れ、どうやら勇者に手を掛けた事に関してはリルも思うところはあるらしく、そんな彼女達の表情を見てレイナはあの夜の出来事を思い出す。
(そういえばこのリルという人、俺を殺そうする直前に謝罪もしてたよな。襲われた兵士や使用人の人達も怪我は追っていたけど、死んだ人はいなかったはずだし……さっき、自分の国を救うためとか言っていたけど、何か訳ありなのかな?)
リルがレイナ(レア)と雛を殺そうとした事は事実だが、話してみると冷酷な殺人鬼とは思えず、子供である勇者を殺そうとした事に後悔の念を抱いている様子だった。それにウサンに関して彼女達も何か因縁のような物を感じられ、レイナは考え込む。
流石に正体をばらして自分があの時に襲われた勇者と名乗るわけにもいかず、かといってここまで事情を聞いておいて立ち去るのも何なので、レイナは適当に誤魔化す事にした。
「貴女が殺そうとした勇者は無事だ。私が居場所を知っているし、他の誰にも手出しをさせない」
「本当か!?そうか、生きているのか……良かった」
「次はこっちの質問、あの禿頭のくそ野郎……いや、う〇こ野郎の大臣と君たちはどういう関係?」
「おい、言い直しても結局は悪口になってるぞ……まあ、気持ちは分かる」
「確かにあのおじさんは最低のゴミクズ野郎だった」
「こら、言葉汚いぞ二人とも!!君も女の子がう〇ことか言わない!!めっ!!」
「あれ、お母さん?」
まるで母親のように悪口を叱りつけるリルにレイナは先ほどまでの彼女達の印象が変わり、とりあえずはこのような場所で立ち話も何なので、一先ずは廃墟街を抜け出す事にした。
1
お気に入りに追加
975
あなたにおすすめの小説

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる