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戦姫編
バジリスクの毒
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「バジリスク……まさかあの超級危険種と戦ったのですか?」
「超級危険種?」
「魔物の危険度を現わす単位です。下位、中位、上位、そして超級の4つに分かれています」
ミキの言葉にレナは聞き慣れない単語を聞き、ジャンヌはレナが異世界人であり、この世界の常識に疎い事を察して自ら説明を行う。ちなみにレナが遭遇した魔物で例えると下位の危険種は「ゴブリン」や「スライム」中級の危険種は「オーク」「ゴブリンナイト」「レッドゴブリン」上級の危険種は「ゴブリンキング」最後の超級の危険種は「ゴブリンロード」が属している。
「……数か月前、私は自分の騎士団を率いて深淵の森に赴きました。森の近辺の村と町の民衆がオークの被害を受けている報告を聞き、私は青竜騎士団を率いてオークが住処としている深淵の森に向かいました」
「青竜騎士団?」
「帝国の騎士団です。元々は戦姫様の護衛部隊だったのですが、戦姫様が様々な戦果を上げた事で国王様が正式に騎士団として認めたのですが……」
「私の事は戦姫と呼ばないで下さい……今の私は戦う事が出来ず、ただ死を待つばかりの身ですから……」
「そんな……」
「話は途中でしたね……私と青竜騎士団はオークを討伐するために深淵の森に向かいましたが、待ち受けていたのは伝説の大蛇……バジリスクでした」
「バジリスク……」
――ジャンヌは悔し気な表情で自分の右肩を掴み、彼女が率いた青竜騎士団は深淵の森に存在したバジリスクと予期せぬ戦闘を繰り広げ、結果として50名を超える青竜騎士団は1名を除いて全滅し、ジャンヌもバジリスクの牙を掠めて体内に毒を埋め込まれる。残された1名の騎士は転移石を使用して彼女と共に帝都に帰還を果たし、それ以降は深淵の森を封鎖し、近辺の村や町に大量の警備兵が配備された。
元々帝都には数万の兵士が滞在していたが、深淵の森にバジリスクが存在する報告が入った時点で国王は防衛大臣のデキンに命じて民衆の警備のために帝都の軍隊を派遣する。ゴブリンロードが侵入する以前から帝都の警備は通常よりも大幅に兵士の数が減少しており、更にデキンが勇者の捜索の為に数少ない警備兵の数を割き、より帝都の警備を低下させた事になる。仮に帝都が万全の状態ならば先日のゴブリンロードとその配下のゴブリンの群れの襲撃を受けようと即座に鎮圧する事が出来るが、あるいはゴブリンロードを先導したミラも帝都の襲撃を目論む事もなかった可能性もある。
バジリスクの毒を受けたジャンヌは帝国専属の治癒魔導士や有名な薬剤師に薬を調合して貰ったが、彼女の受けた毒はクド草よりも厄介な毒であり、遅行性ではあるが致死率は100%の最悪の毒であり、彼女は定期的に回復魔法や解毒薬を飲用しているが完全に解毒する事は出来ず、現在受けている治療も毒の進行を抑える延命行為でしかない。
「私は間もなく死ぬでしょう……ですが、その前にどうしてもやらねばならない事があります。そして私の目的のためにはレナ様の力が必要なのです……どうか私に力を貸してください」
「えっ?」
「どういう事ですか?」
唐突なジャンヌの言葉にレナは驚愕し、ミキが理由を尋ねると彼女は顔色が悪くなりながらも自分の右肩を強く握りしめながら彼の力を借りたい理由を話す。
「鉄流騎士団は……まだ生きているのです。彼等の殆どはバジリスクの石化の魔眼を受けた事で肉体が石像と化しましたが、まだ生きているはずです。今も森の中で動かぬ石像と化した状態で私の事を待ち続けているでしょう……」
「石化の魔眼……まさか、本当に伝説通りにバジリスクは瞳を合わせた人間を石化させる能力を持っていたのですか!?」
「石化……?」
ジャンヌの発言にミキは激しく動揺し、その一方でレナは「石化」という単語に嫌な予感を感じ取り、彼女達の会話から察するにこの世界のバジリスクは生物を石像のように変化させる能力を持っているのではないかと考え、実際に彼の予想通りにバジリスクは自身と瞳を合わせた敵を石化させる能力を所有していた。
「はい……実際に最初に遭遇した時に団員の半数が私の目の前で石像に変化しました。ですが、もしも伝説に語られている情報通りなら彼等はまだ生きているはずです!!石化を解除すれば団員は元の人間に戻るはず……ですが、石化を解除する方法はバジリスクの血液を石像と化した肉体に降り注がねばいけません。つまり、バジリスクを倒さなければいけません」
「という事は……もしや戦姫様が訪れたのは」
「……種類は異なりますが、同じく超級危険種に指定されているゴブリンロードを打ち倒したレナ様の御力をお借りしたいのです」
「ええっ!?」
「どうかお願いします!!図々しい事は分かっていますが、バジリスクの討伐に協力して下さいっ!!」
ゴブリンロードもバジリスクと同様に伝説の魔物として知れ渡っており、ジャンヌが陽光教会に訪れたのは自分達の都合で異世界から呼び出したレナの謝罪の他に彼にバジリスクの討伐の協力を願う為だった。
「超級危険種?」
「魔物の危険度を現わす単位です。下位、中位、上位、そして超級の4つに分かれています」
ミキの言葉にレナは聞き慣れない単語を聞き、ジャンヌはレナが異世界人であり、この世界の常識に疎い事を察して自ら説明を行う。ちなみにレナが遭遇した魔物で例えると下位の危険種は「ゴブリン」や「スライム」中級の危険種は「オーク」「ゴブリンナイト」「レッドゴブリン」上級の危険種は「ゴブリンキング」最後の超級の危険種は「ゴブリンロード」が属している。
「……数か月前、私は自分の騎士団を率いて深淵の森に赴きました。森の近辺の村と町の民衆がオークの被害を受けている報告を聞き、私は青竜騎士団を率いてオークが住処としている深淵の森に向かいました」
「青竜騎士団?」
「帝国の騎士団です。元々は戦姫様の護衛部隊だったのですが、戦姫様が様々な戦果を上げた事で国王様が正式に騎士団として認めたのですが……」
「私の事は戦姫と呼ばないで下さい……今の私は戦う事が出来ず、ただ死を待つばかりの身ですから……」
「そんな……」
「話は途中でしたね……私と青竜騎士団はオークを討伐するために深淵の森に向かいましたが、待ち受けていたのは伝説の大蛇……バジリスクでした」
「バジリスク……」
――ジャンヌは悔し気な表情で自分の右肩を掴み、彼女が率いた青竜騎士団は深淵の森に存在したバジリスクと予期せぬ戦闘を繰り広げ、結果として50名を超える青竜騎士団は1名を除いて全滅し、ジャンヌもバジリスクの牙を掠めて体内に毒を埋め込まれる。残された1名の騎士は転移石を使用して彼女と共に帝都に帰還を果たし、それ以降は深淵の森を封鎖し、近辺の村や町に大量の警備兵が配備された。
元々帝都には数万の兵士が滞在していたが、深淵の森にバジリスクが存在する報告が入った時点で国王は防衛大臣のデキンに命じて民衆の警備のために帝都の軍隊を派遣する。ゴブリンロードが侵入する以前から帝都の警備は通常よりも大幅に兵士の数が減少しており、更にデキンが勇者の捜索の為に数少ない警備兵の数を割き、より帝都の警備を低下させた事になる。仮に帝都が万全の状態ならば先日のゴブリンロードとその配下のゴブリンの群れの襲撃を受けようと即座に鎮圧する事が出来るが、あるいはゴブリンロードを先導したミラも帝都の襲撃を目論む事もなかった可能性もある。
バジリスクの毒を受けたジャンヌは帝国専属の治癒魔導士や有名な薬剤師に薬を調合して貰ったが、彼女の受けた毒はクド草よりも厄介な毒であり、遅行性ではあるが致死率は100%の最悪の毒であり、彼女は定期的に回復魔法や解毒薬を飲用しているが完全に解毒する事は出来ず、現在受けている治療も毒の進行を抑える延命行為でしかない。
「私は間もなく死ぬでしょう……ですが、その前にどうしてもやらねばならない事があります。そして私の目的のためにはレナ様の力が必要なのです……どうか私に力を貸してください」
「えっ?」
「どういう事ですか?」
唐突なジャンヌの言葉にレナは驚愕し、ミキが理由を尋ねると彼女は顔色が悪くなりながらも自分の右肩を強く握りしめながら彼の力を借りたい理由を話す。
「鉄流騎士団は……まだ生きているのです。彼等の殆どはバジリスクの石化の魔眼を受けた事で肉体が石像と化しましたが、まだ生きているはずです。今も森の中で動かぬ石像と化した状態で私の事を待ち続けているでしょう……」
「石化の魔眼……まさか、本当に伝説通りにバジリスクは瞳を合わせた人間を石化させる能力を持っていたのですか!?」
「石化……?」
ジャンヌの発言にミキは激しく動揺し、その一方でレナは「石化」という単語に嫌な予感を感じ取り、彼女達の会話から察するにこの世界のバジリスクは生物を石像のように変化させる能力を持っているのではないかと考え、実際に彼の予想通りにバジリスクは自身と瞳を合わせた敵を石化させる能力を所有していた。
「はい……実際に最初に遭遇した時に団員の半数が私の目の前で石像に変化しました。ですが、もしも伝説に語られている情報通りなら彼等はまだ生きているはずです!!石化を解除すれば団員は元の人間に戻るはず……ですが、石化を解除する方法はバジリスクの血液を石像と化した肉体に降り注がねばいけません。つまり、バジリスクを倒さなければいけません」
「という事は……もしや戦姫様が訪れたのは」
「……種類は異なりますが、同じく超級危険種に指定されているゴブリンロードを打ち倒したレナ様の御力をお借りしたいのです」
「ええっ!?」
「どうかお願いします!!図々しい事は分かっていますが、バジリスクの討伐に協力して下さいっ!!」
ゴブリンロードもバジリスクと同様に伝説の魔物として知れ渡っており、ジャンヌが陽光教会に訪れたのは自分達の都合で異世界から呼び出したレナの謝罪の他に彼にバジリスクの討伐の協力を願う為だった。
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