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ゴブリンキング編
閑話 〈現実世界の勇者〉
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――異世界から「勇者」として召喚された佐藤と他の3人は無事に現実世界に戻り、何事もなく日常を過ごしていた。加藤は右腕の負傷を病院で診て貰い、幸いと言うべきか診察の結果は打撲であり、骨には異常は無かった。4人はあの世界に再び召喚される事体には陥らず、平和に暮らしていたのだが徐々に身体の異変が発覚する。
まず、野球部に所属していた佐藤が真っ先に身体の異変に気付き、身体が激しい運動について行けず、部活の練習中に倒れてしまう。続いて加藤の方は家で父親と揉めてしまい、喧嘩に発展してしまう。その際に父親から最初に殴られた時に壁際に叩きつけられ、意識を失ってしまう。彼の父親は50代のサラリーマンであり、特に学生時代に運動を行っていたわけでもなく、普段から身体を鍛えているわけでもないにも関わらずに他校の生徒と喧嘩ばかりしていた加藤は父親の拳が一発入っただけで気絶してしまう。
他の女子2人にも異変が起きており、体育の授業でバレーボールを行った時、間違って相手チームのボールが顔面に当たっただけで花山は気絶してしあい、慌てて彼女を保健室に運び込もうとした鈴木も廊下を移動中に足が転んでしまい、軽い捻挫を負う。
流石に4人も自分の身体の異変に気付き、原因を突き止める。彼等の身体の不調は異世界に訪れた際に受けた「ステータスの儀式」の影響であり、元の世界に戻っても勇者4人は自分の意思でステータスを開くことが出来る。そして彼等のレベルは「1」のままであり、この数値は最低レベルを意味しており、肉体面にも影響している事が判明した。元々運動能力が高かった佐藤も加藤もステータスがレベル1のため、最低限の運動能力しか存在しなかった事に気付く。
「くそっ!!ふざけやがって!!」
「落ち着け加藤!!また怪我をするぞ……」
「でも……現実的に考えてこのままじゃ不味いわ」
「う~んっ……身体が最近重く感じるよ」
学校の屋上で「勇者」の4人は集まり、自分達の目の前に表示されるステータス画面に苛立ちを抱く。この能力のせいで自分達の運動能力が小学生の高学年の子供程度に下がっており、運動部に所属している佐藤や他校の不良にも恐れられていた加藤の衝撃は大きい。この状態では部活も喧嘩も行う事は出来ず、いずれ他の人間にも身体の異変に気付かれる可能性がある。
「何なんだよ一体!!親父に殴られて気絶するわ、怪我は全然治らねえし、ふざけんな!!」
「ちょっと、いい加減にしなさいよ!!あんたの場合は自業自得でしょ?」
「だけど……このままだと部活が続けられない。どうすればいいんだ」
「ねえねえ……それならこのレベルを上げればいいんじゃないのか?そうしたら元通りになるかも知れないし……」
花山の発言に全員が顔を上げ、確かにレベル1のステータスが身体に影響を与えているのは間違いなく、逆にレベルを上げれば運動能力も上昇する可能性がある事を他の人間も気付く。しかし、まさか一番気付きにくそうな花山に指摘された事に全員が驚きを隠せない。
「そ、そうだな……確かにレベルを上げることが出来れば……」
「でも、どうやってレベルを上げるのよ?この世界にはゲームみたいに魔物なんていないのよ!?」
「簡単な事だろ。ムカつく奴をぶっ飛ばせばいいんだよ!!それでレベルアップだ!!」
「父親に一発で気絶させられた男の台詞じゃないわね」
「う、うるせえっ!!」
鈴木の言葉に加藤は憤るが、彼女の言葉通り、今の4人の肉体状態では大人どころか自分よりも年下の子供にも運動能力が劣っており、第一に他者を傷つける事だけでレベルが上がる保証はない。佐藤は腕を組んで黙り込み、やがて自分がこちらの世界に戻るために使用した能力の事を思い出す。
「転移……もしかしたら」
「ちょっと……何を考えているのよ」
「何か思いついたの?」
「何だよ?」
「……あの世界にもう一度行くんだ」
佐藤の言葉に3人が反応し、彼はこちらの世界ではレベルを上昇させる方法が思いつかない以上、もう一度あの自分達を召喚した異世界に戻る提案を行うが、佐藤の言葉に他の3人は目を見開き、当然だが加藤と鈴木が猛反対する。
「ば、馬鹿を言うな!!折角戻ってきたんだぞ!?」
「そうよ!!第一に私達は逃げ出してきたのよ!?またあんな所に戻ればどうなると思ってるの?」
「落ち着いてくれ!!そう言えば僕が持っている能力の事を教えてなかったな……実は僕は「転移」という能力を持っているんだ。この能力を使って皆をこの世界に連れ出す事が出来たんだ」
「えっ、そうなの?」
「そう言えば俺も……」
「あたしのステータスにも何か書いてあるわね……」
他の3人にも「異能」と呼ばれる能力が存在し、この際に全員が自分の能力を確認する事にした。佐藤の「転移」は1日に1度だけ自分の見知った場所に移動出来る能力であり、この力で元の世界に帰還した。加藤の異能は「絶対防御」であり、この異能を発動すると1分間だけどんな攻撃も防ぐ事が出来る。花山の異能は「魅了」であり、この能力は対象が1人に限定されるが自分の命令に絶対忠実な奴隷に変化させる。最後の鈴木の能力は「武器製作」であり、1日に3回だけどんな武器も生み出せる能力と表示されていた。
「なんだよ防御って……」
「魅了……?」
「私の能力は便利そうだけど……」
「……皆、よく聞いてくれ。僕の能力の転移は1日に1回しか扱えない。だけど、逆に言えば1日でも耐え凌げばどうにでもなる」
「……どうする気?」
「まずは僕が――」
――佐藤の提案を聞いた幼馴染達は当初は彼の身が危なすぎる事に反対したが、このままではこちらの世界の生活にも大きな影響が生まれてしまい、彼の能力を信じて勇者達は自分達を召喚したあの世界に戻る準備を行う。
まず、野球部に所属していた佐藤が真っ先に身体の異変に気付き、身体が激しい運動について行けず、部活の練習中に倒れてしまう。続いて加藤の方は家で父親と揉めてしまい、喧嘩に発展してしまう。その際に父親から最初に殴られた時に壁際に叩きつけられ、意識を失ってしまう。彼の父親は50代のサラリーマンであり、特に学生時代に運動を行っていたわけでもなく、普段から身体を鍛えているわけでもないにも関わらずに他校の生徒と喧嘩ばかりしていた加藤は父親の拳が一発入っただけで気絶してしまう。
他の女子2人にも異変が起きており、体育の授業でバレーボールを行った時、間違って相手チームのボールが顔面に当たっただけで花山は気絶してしあい、慌てて彼女を保健室に運び込もうとした鈴木も廊下を移動中に足が転んでしまい、軽い捻挫を負う。
流石に4人も自分の身体の異変に気付き、原因を突き止める。彼等の身体の不調は異世界に訪れた際に受けた「ステータスの儀式」の影響であり、元の世界に戻っても勇者4人は自分の意思でステータスを開くことが出来る。そして彼等のレベルは「1」のままであり、この数値は最低レベルを意味しており、肉体面にも影響している事が判明した。元々運動能力が高かった佐藤も加藤もステータスがレベル1のため、最低限の運動能力しか存在しなかった事に気付く。
「くそっ!!ふざけやがって!!」
「落ち着け加藤!!また怪我をするぞ……」
「でも……現実的に考えてこのままじゃ不味いわ」
「う~んっ……身体が最近重く感じるよ」
学校の屋上で「勇者」の4人は集まり、自分達の目の前に表示されるステータス画面に苛立ちを抱く。この能力のせいで自分達の運動能力が小学生の高学年の子供程度に下がっており、運動部に所属している佐藤や他校の不良にも恐れられていた加藤の衝撃は大きい。この状態では部活も喧嘩も行う事は出来ず、いずれ他の人間にも身体の異変に気付かれる可能性がある。
「何なんだよ一体!!親父に殴られて気絶するわ、怪我は全然治らねえし、ふざけんな!!」
「ちょっと、いい加減にしなさいよ!!あんたの場合は自業自得でしょ?」
「だけど……このままだと部活が続けられない。どうすればいいんだ」
「ねえねえ……それならこのレベルを上げればいいんじゃないのか?そうしたら元通りになるかも知れないし……」
花山の発言に全員が顔を上げ、確かにレベル1のステータスが身体に影響を与えているのは間違いなく、逆にレベルを上げれば運動能力も上昇する可能性がある事を他の人間も気付く。しかし、まさか一番気付きにくそうな花山に指摘された事に全員が驚きを隠せない。
「そ、そうだな……確かにレベルを上げることが出来れば……」
「でも、どうやってレベルを上げるのよ?この世界にはゲームみたいに魔物なんていないのよ!?」
「簡単な事だろ。ムカつく奴をぶっ飛ばせばいいんだよ!!それでレベルアップだ!!」
「父親に一発で気絶させられた男の台詞じゃないわね」
「う、うるせえっ!!」
鈴木の言葉に加藤は憤るが、彼女の言葉通り、今の4人の肉体状態では大人どころか自分よりも年下の子供にも運動能力が劣っており、第一に他者を傷つける事だけでレベルが上がる保証はない。佐藤は腕を組んで黙り込み、やがて自分がこちらの世界に戻るために使用した能力の事を思い出す。
「転移……もしかしたら」
「ちょっと……何を考えているのよ」
「何か思いついたの?」
「何だよ?」
「……あの世界にもう一度行くんだ」
佐藤の言葉に3人が反応し、彼はこちらの世界ではレベルを上昇させる方法が思いつかない以上、もう一度あの自分達を召喚した異世界に戻る提案を行うが、佐藤の言葉に他の3人は目を見開き、当然だが加藤と鈴木が猛反対する。
「ば、馬鹿を言うな!!折角戻ってきたんだぞ!?」
「そうよ!!第一に私達は逃げ出してきたのよ!?またあんな所に戻ればどうなると思ってるの?」
「落ち着いてくれ!!そう言えば僕が持っている能力の事を教えてなかったな……実は僕は「転移」という能力を持っているんだ。この能力を使って皆をこの世界に連れ出す事が出来たんだ」
「えっ、そうなの?」
「そう言えば俺も……」
「あたしのステータスにも何か書いてあるわね……」
他の3人にも「異能」と呼ばれる能力が存在し、この際に全員が自分の能力を確認する事にした。佐藤の「転移」は1日に1度だけ自分の見知った場所に移動出来る能力であり、この力で元の世界に帰還した。加藤の異能は「絶対防御」であり、この異能を発動すると1分間だけどんな攻撃も防ぐ事が出来る。花山の異能は「魅了」であり、この能力は対象が1人に限定されるが自分の命令に絶対忠実な奴隷に変化させる。最後の鈴木の能力は「武器製作」であり、1日に3回だけどんな武器も生み出せる能力と表示されていた。
「なんだよ防御って……」
「魅了……?」
「私の能力は便利そうだけど……」
「……皆、よく聞いてくれ。僕の能力の転移は1日に1回しか扱えない。だけど、逆に言えば1日でも耐え凌げばどうにでもなる」
「……どうする気?」
「まずは僕が――」
――佐藤の提案を聞いた幼馴染達は当初は彼の身が危なすぎる事に反対したが、このままではこちらの世界の生活にも大きな影響が生まれてしまい、彼の能力を信じて勇者達は自分達を召喚したあの世界に戻る準備を行う。
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