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バルトロス帝国編
発端
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異世界に召喚された少年「霧崎レナ」は白鐘学園高校に通っている普通の高校生だが、実は彼は幼少の頃に両親を亡くしており、今現在は両親の友人に引き取られて育てられていた。子供の頃に彼と両親は交通事故に遭い、両親は死亡してしまったが奇跡的に子供だったレナは命は助かり、それでも事故の影響なのか心臓を患い、本来ならば普通の生活を送れるような肉体ではなかった。
しかし、両親の友人である1人の女性によってレナの人生は一変する。彼女は有名な医者に頼んで彼に新しい心臓の移植手術を行わせ、治療に必要な莫大な費用を全て支払ってくれた。彼の心臓移植の手術は成功に終わり、レナは普通に生活出来る程回復を果たす。
本来ならばレナは両親の親戚に預けられるはずだったのだが、友人の女性がそのまま彼を引き取る。彼女はゲーム業界の中でも世界的に有名な大企業の会長を務めており、レナは何不自由がない生活を過ごした。但し、高校の入学が決まると彼はこれ以上に両親の友人に迷惑は掛けられないと考え、1人暮らしを申し込む。幸いにも学生寮が存在する高校を探し出し、高校に入学を果たしてからは女性の元を離れて生活していた。
レナは幼い頃は身体が弱く、同世代の中でも小柄で女性のように整った顔立ちをしていたため、その事で他の子供からからかわれていた時期もあった。しかし、事故が起きた時に彼の肉体は傷だらけとなり、今でも胸元を中心に傷跡が残っている。
だが、事故が起きた日から彼は奇妙な特技を覚えた。正確に言えば特技というよりは「技能」であり、彼は他人の「嘘」を見抜く力を身に着けた。しかも相手の挙動や動作を見抜くような読唇術の類ではなく、声を聞くだけで相手が自分に対してどのような意識を向けているのか理解できた。より正確に言えば相手の「感情」さえも読み取れる能力を手に入れた。
この能力がどうして芽生えたのかは彼本人も分からないが、人が死にかけた時に思いも寄らぬ力を手にする事があり、彼の場合は虚実を見抜く能力を手に入れたと考えられた――
――そして現在、レナと他の4人はローブ姿の中年男性の集団に囲まれながら廊下を移動していた。先ほどまで居た場所は「玉座の間」と呼ばれる場所らしく、驚くべき事に5人は自分達が西洋風の大きな城の中に存在した事を理解する。通路を歩いていると甲冑姿の人間が頻繁に徘徊しており、使用人と思われるメイド服姿の女性も数多く見かけた。
未だに5人は自分達が住んでいる世界とは違う世界に訪れたという話は完全には信じていないが、すぐに彼等は窓の外の風景を目撃した瞬間、この世界が異世界である事を思い知らされる。それは空の上に明らかに鳥ではない巨大な生物が浮揚しており、ファンタジーの世界で最も有名で代表的な存在の「ドラゴン」が空に存在したのだ。
『オォオオオオオオオオオオオッ……!!』
全身が白色の鱗に覆われた巨大な生物が翼を羽ばたかせて空を移動する光景に5人は圧倒され、言葉を失ってしまう。一目見ただけで空を飛んでいる生物が作り物の類ではない事を悟り、実際に目の当たりにした事で嫌でも自分達が他の世界に訪れた事を理解してしまう。そんな彼等の反応に気付いたのか、同行していた男性の1人が誇らしげに答える。
「はっはっはっ!!勇者殿は白銀竜を見るのは初めてですかな?あれはこの地方にだけ姿を見る事が出来る竜種ですぞ!!」
「それにしても勇者殿が召喚された時に白銀竜がこの帝都に姿を現すとは……これは吉兆ですな」
「は、白銀竜……?」
「嘘……信じられない」
「まさか……本当に僕達は……」
「うわぁ~綺麗な生物だったね」
「え、あ、うん」
男性の説明は耳に入らず、5人は空を通り過ぎる竜の姿に呆然とする。あのような生物を見た以上、ここが自分達の住んでいる世界ではない事を嫌でも認めるしかない。しかし、だからといって自分達が国王やデキンが言っていた「世界を救う勇者」とはまだ信じられない。
「あの……さっき気になっていたんですけど、この世界には魔法が存在するんですか?」
「はあっ……?仰っている意味が分かりませんが……」
「ああ、そう言えば伝承では勇者様の世界では魔法が存在しないと聞いておりましたが本当ですか?」
デキンが思い出した風に言葉を告げるが、レナは彼の声を聞いた瞬間に眉を顰める。彼は「嘘」を言っている訳ではないが、だからといって「真実」だけを告げた訳ではなかった。恐らくは嘘と真実を混ぜ合わせた言葉を口にしており、彼は最初から勇者達が魔法の存在を知らないと確信して置きながら敢えて黙っていた事をレナは見抜く。
「じゃ、じゃあ俺達も魔法を使えるようになるのかよ!?」
「当たり前ですな。まさか魔法を覚えないで魔王軍を討伐する気だったのですか?」
「マジかよ……信じられねえっ……!!」
デキンの言葉に加藤が興奮したように口を漏らし、他の人間も少なからず自分達が魔法という非現実的な能力を扱えるという話に大きな興味を抱いた。レナは今回のデキンの言葉には嘘は感じられず、本当に魔法という力を自分達が身に着ける事が出来ると確信した。
そして移動を開始してから10分程経過すると、5人は魔法陣が刻まれた床の広間に到着し、周囲には七つの柱が存在する変わった部屋に案内される。柱の上には七色の水晶玉が存在し、それぞれが緑、赤、青、黄、茶、白、黒と分けられ、中心には無色の水晶玉が空中に浮かんでおり、完全に台座の上空に浮揚していた。
「ここは儀式の間と呼ばれている魔術師だけしか立ち入ることが出来ない広間です。ここで今から勇者様方の適性を検査し、それと同時にステータスの魔法を覚える儀式を施します」
「ぎ、儀式?」
「別に怖がる必要はありません。中央に存在する台座の水晶玉に掌を翳すだけでいいのです。それだけで皆様は女神の加護を授かるでしょう」
「女神の……加護?」
また新しい単語が出て着た事に5人は戸惑い、説明を求めるように視線を向けると、デキンはこの世界の魔法の存在を説明してくれた。
「この世界では成人した人間は「ステータスの儀式」を受ける必要があります。これによって自分に適した職業が現時点の能力を確かめる事が可能であり、同時にスキルと呼ばれる技能も身に着ける事が出来るのです。このステータスを受ける事によって「女神の加護」と呼ばれるスキルを修得した人間だけが魔法を扱えるのです」
しかし、両親の友人である1人の女性によってレナの人生は一変する。彼女は有名な医者に頼んで彼に新しい心臓の移植手術を行わせ、治療に必要な莫大な費用を全て支払ってくれた。彼の心臓移植の手術は成功に終わり、レナは普通に生活出来る程回復を果たす。
本来ならばレナは両親の親戚に預けられるはずだったのだが、友人の女性がそのまま彼を引き取る。彼女はゲーム業界の中でも世界的に有名な大企業の会長を務めており、レナは何不自由がない生活を過ごした。但し、高校の入学が決まると彼はこれ以上に両親の友人に迷惑は掛けられないと考え、1人暮らしを申し込む。幸いにも学生寮が存在する高校を探し出し、高校に入学を果たしてからは女性の元を離れて生活していた。
レナは幼い頃は身体が弱く、同世代の中でも小柄で女性のように整った顔立ちをしていたため、その事で他の子供からからかわれていた時期もあった。しかし、事故が起きた時に彼の肉体は傷だらけとなり、今でも胸元を中心に傷跡が残っている。
だが、事故が起きた日から彼は奇妙な特技を覚えた。正確に言えば特技というよりは「技能」であり、彼は他人の「嘘」を見抜く力を身に着けた。しかも相手の挙動や動作を見抜くような読唇術の類ではなく、声を聞くだけで相手が自分に対してどのような意識を向けているのか理解できた。より正確に言えば相手の「感情」さえも読み取れる能力を手に入れた。
この能力がどうして芽生えたのかは彼本人も分からないが、人が死にかけた時に思いも寄らぬ力を手にする事があり、彼の場合は虚実を見抜く能力を手に入れたと考えられた――
――そして現在、レナと他の4人はローブ姿の中年男性の集団に囲まれながら廊下を移動していた。先ほどまで居た場所は「玉座の間」と呼ばれる場所らしく、驚くべき事に5人は自分達が西洋風の大きな城の中に存在した事を理解する。通路を歩いていると甲冑姿の人間が頻繁に徘徊しており、使用人と思われるメイド服姿の女性も数多く見かけた。
未だに5人は自分達が住んでいる世界とは違う世界に訪れたという話は完全には信じていないが、すぐに彼等は窓の外の風景を目撃した瞬間、この世界が異世界である事を思い知らされる。それは空の上に明らかに鳥ではない巨大な生物が浮揚しており、ファンタジーの世界で最も有名で代表的な存在の「ドラゴン」が空に存在したのだ。
『オォオオオオオオオオオオオッ……!!』
全身が白色の鱗に覆われた巨大な生物が翼を羽ばたかせて空を移動する光景に5人は圧倒され、言葉を失ってしまう。一目見ただけで空を飛んでいる生物が作り物の類ではない事を悟り、実際に目の当たりにした事で嫌でも自分達が他の世界に訪れた事を理解してしまう。そんな彼等の反応に気付いたのか、同行していた男性の1人が誇らしげに答える。
「はっはっはっ!!勇者殿は白銀竜を見るのは初めてですかな?あれはこの地方にだけ姿を見る事が出来る竜種ですぞ!!」
「それにしても勇者殿が召喚された時に白銀竜がこの帝都に姿を現すとは……これは吉兆ですな」
「は、白銀竜……?」
「嘘……信じられない」
「まさか……本当に僕達は……」
「うわぁ~綺麗な生物だったね」
「え、あ、うん」
男性の説明は耳に入らず、5人は空を通り過ぎる竜の姿に呆然とする。あのような生物を見た以上、ここが自分達の住んでいる世界ではない事を嫌でも認めるしかない。しかし、だからといって自分達が国王やデキンが言っていた「世界を救う勇者」とはまだ信じられない。
「あの……さっき気になっていたんですけど、この世界には魔法が存在するんですか?」
「はあっ……?仰っている意味が分かりませんが……」
「ああ、そう言えば伝承では勇者様の世界では魔法が存在しないと聞いておりましたが本当ですか?」
デキンが思い出した風に言葉を告げるが、レナは彼の声を聞いた瞬間に眉を顰める。彼は「嘘」を言っている訳ではないが、だからといって「真実」だけを告げた訳ではなかった。恐らくは嘘と真実を混ぜ合わせた言葉を口にしており、彼は最初から勇者達が魔法の存在を知らないと確信して置きながら敢えて黙っていた事をレナは見抜く。
「じゃ、じゃあ俺達も魔法を使えるようになるのかよ!?」
「当たり前ですな。まさか魔法を覚えないで魔王軍を討伐する気だったのですか?」
「マジかよ……信じられねえっ……!!」
デキンの言葉に加藤が興奮したように口を漏らし、他の人間も少なからず自分達が魔法という非現実的な能力を扱えるという話に大きな興味を抱いた。レナは今回のデキンの言葉には嘘は感じられず、本当に魔法という力を自分達が身に着ける事が出来ると確信した。
そして移動を開始してから10分程経過すると、5人は魔法陣が刻まれた床の広間に到着し、周囲には七つの柱が存在する変わった部屋に案内される。柱の上には七色の水晶玉が存在し、それぞれが緑、赤、青、黄、茶、白、黒と分けられ、中心には無色の水晶玉が空中に浮かんでおり、完全に台座の上空に浮揚していた。
「ここは儀式の間と呼ばれている魔術師だけしか立ち入ることが出来ない広間です。ここで今から勇者様方の適性を検査し、それと同時にステータスの魔法を覚える儀式を施します」
「ぎ、儀式?」
「別に怖がる必要はありません。中央に存在する台座の水晶玉に掌を翳すだけでいいのです。それだけで皆様は女神の加護を授かるでしょう」
「女神の……加護?」
また新しい単語が出て着た事に5人は戸惑い、説明を求めるように視線を向けると、デキンはこの世界の魔法の存在を説明してくれた。
「この世界では成人した人間は「ステータスの儀式」を受ける必要があります。これによって自分に適した職業が現時点の能力を確かめる事が可能であり、同時にスキルと呼ばれる技能も身に着ける事が出来るのです。このステータスを受ける事によって「女神の加護」と呼ばれるスキルを修得した人間だけが魔法を扱えるのです」
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