541 / 657
巨人国 侵攻編
再び宇宙へ
しおりを挟む
「やった……倒したのか?」
ルノは粉々に砕け散った魔王ニ式に視線を向け、恐る恐る様子を調べる。前回の魔王は破損しても瞬時に再生したが、今回の魔王ニ式にも再生能力が備わっている可能性は高い。
『破壊……再生、開始』
「うわ、まだ生きてるのか!?」
砕けた破片が磁石に吸い寄せられるように一か所に集まり、徐々に元の形へと戻っていく。その光景を見てルノは完全に再生を果たす前に何とかしようとするが、氷塊の魔法で一か八か封じ込められないのかを試す。
「凍りつけ!!」
『温度、低下……氷結化……!?』
再生を果たす前に氷塊の魔法で集まった破片を氷の中に閉じ込めると、魔王ニ式は再生を果たせずに凍り付いてしまう。しかし、いずれ氷が解けてしまえば完全に再生してしまうため、その前に次の手段を打たねばならない。
クズノの話ではこの世界で最も硬い金属で構成され、更に砕けても再生機能を持つ金属生命体を完全に倒すにはどうすればいいか、その答えは簡単だった。動けないように封じ込め、この星の外へ排出すれば問題はないのだ。
「行くぞぉっ!!」
『ッ――!?』
――魔王ニ式を封じ込めた氷を抱えた状態でルノは飛翔術を発動させ、一気に加速して大気圏へ向けて上昇する。氷塊の魔法では射程範囲に限界があるため、人類が生命活動を維持できる高度まで上昇した後、氷塊の魔法を使用して大気圏まで突入する。
十分な距離まで上昇するとルノは氷塊の形を「ロケット」に変更させ、宇宙にまで届く勢いで射出する。氷によって閉じ込められた魔王ニ式は抵抗する術はなく、宇宙空間に到達した時点でルノの魔法の効果は解除されるが、魔王ニ式は慣性の法則に従って速度を落とさぬまま宇宙空間を漂う。
「……上手く行ったかな?」
大気圏に突入する寸前で引き返したルノは空を見上げ、無事に魔王ニ式を宇宙へ追放させた事を祈り、地上へ向けて帰還する。今回はルノ自身は宇宙まで同行していないので何事もなく巨人国の王都にまで引き返す事が出来たが、地上へ戻る頃には城内の中庭ではリディア達が待ち構えていた。
「あ、ちょっと戻って来たわよ!!ほら、こっちよ!!」
「……凄い音がしたけど、ルノは無事?」
「人間が空を飛んでおる!?いや、ここまで来るともうそれほど驚くべき事ではないな……」
「私は十分に驚いているよ!!何だいあの人間は!?」
「へえ、気持ちよさそうだね!!初級魔法を極めたらあたしもあんな風に飛ぶことが出来るのかい?」
中庭に降り立ったルノの元にコトネとリディアが真っ先に駆けつけ、どうにか救出に成功したのか巨人国の国王を抱えたコウとチウも現れ、最後にサムカが魔王ニ式が所持していた大太刀を抱えて近づく。サムカが所持している武器を見てルノは驚き、どうやら魔王ニ式が粉々に砕け散った時に落としたらしい。
「サムカさん、それ……」
「ああ、そこに落ちてたんだよ。中々の名刀みたいだからね、一応は回収しておいたんだよ」
「ちょっと、それ拾って大丈夫な物なの?」
「……帝国に持ち帰ってリーリスに調べてもラった方が良い。あの男が言っていた「ネオ・オリハルコン」という金属の正体が掴めるかもしれない」
「なら、その前にここへ訪れた用事を済ませようか」
ルノはサムカから大太刀を受け取り、危なっかしいので収納石を利用して異空間に収め、帝国に戻り次第にリーリスに分析を頼む事にした。そして改めてルノ達はコウとチウに抱えられている巨人国の国王の方へ振り返り、容体を伺う。
「国王さんは大丈夫なんですか?」
「国王さんってあんたね……この方を一体誰だと思って……」
「止めよチウ、彼等は我々の恩人じゃぞ。国王様は気を失っているだけだ、怪我の治療は既に済ませている。だが、しばらくの間は目を覚まさないだろうが……」
「それは困るね、あたしらがここへ来たのはあんた達がうちの国に侵攻を止めさせるためにここに来たんだよ」
「それも分かっている。だが、この状態の国王様を無理に起こす事は出来ん。国王様が目覚めるまで待ってくれんか?」
「どうするのよ?」
「う~ん……さっきのクズノの事が気になるから出来れば急いで帝国に戻りたいところだけど、国王さんを無理やり起こすわけにもいかないし……」
「そういう事ならあたしが代わりに残ってやるよ。別に話し合いをするだけならあたし一人でも十分だからね」
「いいんですか?」
姿を消したクズノの事が気掛かりなルノに対してサムカは自分の胸を叩き、この場は自分に任せてルノ達は先へ帝国へ戻るように促す。国の脅威であったクズノは姿を消し、彼の悪事が判明した以上は巨人国も帝国に対する侵攻を中止するのは間違いないため、ルノ達はこの場をサムカに任せて自分達は先へ帝国へ戻る事にした。
「じゃあ、サムカさんにお願いします。用事が終え次第、すぐに迎えに行きます」
「ああ、分かったよ。あんた達もそれで問題ないね?」
「う、うむ……面倒を掛けたな魔術師殿、この恩は決して忘れんぞ」
「いえ、困ったときはお互い様ですから……」
ルノは最後にコウと握手を交わし、帝国へ帰還するために氷塊の魔法を発動させ、氷飛行機を生み出す。巨人国の事はサムカに任せ、まずは帝国領地へ帰還してノーズ公爵の街に残したデブリを迎えに行くためにルノ達は氷飛行機に乗り込む。
「それではお達者で!!」
「……国王様もお大事に」
「おう!!こっちの事は任せときな!!」
サムカ達と別れの挨拶を告げた後、ルノ達を乗せた氷飛行機は浮上し、帝国地方へ向けて発進した――
※宇宙空間に飛ばされた魔王ニ式の様子
魔王ニ式「(ノД`)タスケテー」
ルノは粉々に砕け散った魔王ニ式に視線を向け、恐る恐る様子を調べる。前回の魔王は破損しても瞬時に再生したが、今回の魔王ニ式にも再生能力が備わっている可能性は高い。
『破壊……再生、開始』
「うわ、まだ生きてるのか!?」
砕けた破片が磁石に吸い寄せられるように一か所に集まり、徐々に元の形へと戻っていく。その光景を見てルノは完全に再生を果たす前に何とかしようとするが、氷塊の魔法で一か八か封じ込められないのかを試す。
「凍りつけ!!」
『温度、低下……氷結化……!?』
再生を果たす前に氷塊の魔法で集まった破片を氷の中に閉じ込めると、魔王ニ式は再生を果たせずに凍り付いてしまう。しかし、いずれ氷が解けてしまえば完全に再生してしまうため、その前に次の手段を打たねばならない。
クズノの話ではこの世界で最も硬い金属で構成され、更に砕けても再生機能を持つ金属生命体を完全に倒すにはどうすればいいか、その答えは簡単だった。動けないように封じ込め、この星の外へ排出すれば問題はないのだ。
「行くぞぉっ!!」
『ッ――!?』
――魔王ニ式を封じ込めた氷を抱えた状態でルノは飛翔術を発動させ、一気に加速して大気圏へ向けて上昇する。氷塊の魔法では射程範囲に限界があるため、人類が生命活動を維持できる高度まで上昇した後、氷塊の魔法を使用して大気圏まで突入する。
十分な距離まで上昇するとルノは氷塊の形を「ロケット」に変更させ、宇宙にまで届く勢いで射出する。氷によって閉じ込められた魔王ニ式は抵抗する術はなく、宇宙空間に到達した時点でルノの魔法の効果は解除されるが、魔王ニ式は慣性の法則に従って速度を落とさぬまま宇宙空間を漂う。
「……上手く行ったかな?」
大気圏に突入する寸前で引き返したルノは空を見上げ、無事に魔王ニ式を宇宙へ追放させた事を祈り、地上へ向けて帰還する。今回はルノ自身は宇宙まで同行していないので何事もなく巨人国の王都にまで引き返す事が出来たが、地上へ戻る頃には城内の中庭ではリディア達が待ち構えていた。
「あ、ちょっと戻って来たわよ!!ほら、こっちよ!!」
「……凄い音がしたけど、ルノは無事?」
「人間が空を飛んでおる!?いや、ここまで来るともうそれほど驚くべき事ではないな……」
「私は十分に驚いているよ!!何だいあの人間は!?」
「へえ、気持ちよさそうだね!!初級魔法を極めたらあたしもあんな風に飛ぶことが出来るのかい?」
中庭に降り立ったルノの元にコトネとリディアが真っ先に駆けつけ、どうにか救出に成功したのか巨人国の国王を抱えたコウとチウも現れ、最後にサムカが魔王ニ式が所持していた大太刀を抱えて近づく。サムカが所持している武器を見てルノは驚き、どうやら魔王ニ式が粉々に砕け散った時に落としたらしい。
「サムカさん、それ……」
「ああ、そこに落ちてたんだよ。中々の名刀みたいだからね、一応は回収しておいたんだよ」
「ちょっと、それ拾って大丈夫な物なの?」
「……帝国に持ち帰ってリーリスに調べてもラった方が良い。あの男が言っていた「ネオ・オリハルコン」という金属の正体が掴めるかもしれない」
「なら、その前にここへ訪れた用事を済ませようか」
ルノはサムカから大太刀を受け取り、危なっかしいので収納石を利用して異空間に収め、帝国に戻り次第にリーリスに分析を頼む事にした。そして改めてルノ達はコウとチウに抱えられている巨人国の国王の方へ振り返り、容体を伺う。
「国王さんは大丈夫なんですか?」
「国王さんってあんたね……この方を一体誰だと思って……」
「止めよチウ、彼等は我々の恩人じゃぞ。国王様は気を失っているだけだ、怪我の治療は既に済ませている。だが、しばらくの間は目を覚まさないだろうが……」
「それは困るね、あたしらがここへ来たのはあんた達がうちの国に侵攻を止めさせるためにここに来たんだよ」
「それも分かっている。だが、この状態の国王様を無理に起こす事は出来ん。国王様が目覚めるまで待ってくれんか?」
「どうするのよ?」
「う~ん……さっきのクズノの事が気になるから出来れば急いで帝国に戻りたいところだけど、国王さんを無理やり起こすわけにもいかないし……」
「そういう事ならあたしが代わりに残ってやるよ。別に話し合いをするだけならあたし一人でも十分だからね」
「いいんですか?」
姿を消したクズノの事が気掛かりなルノに対してサムカは自分の胸を叩き、この場は自分に任せてルノ達は先へ帝国へ戻るように促す。国の脅威であったクズノは姿を消し、彼の悪事が判明した以上は巨人国も帝国に対する侵攻を中止するのは間違いないため、ルノ達はこの場をサムカに任せて自分達は先へ帝国へ戻る事にした。
「じゃあ、サムカさんにお願いします。用事が終え次第、すぐに迎えに行きます」
「ああ、分かったよ。あんた達もそれで問題ないね?」
「う、うむ……面倒を掛けたな魔術師殿、この恩は決して忘れんぞ」
「いえ、困ったときはお互い様ですから……」
ルノは最後にコウと握手を交わし、帝国へ帰還するために氷塊の魔法を発動させ、氷飛行機を生み出す。巨人国の事はサムカに任せ、まずは帝国領地へ帰還してノーズ公爵の街に残したデブリを迎えに行くためにルノ達は氷飛行機に乗り込む。
「それではお達者で!!」
「……国王様もお大事に」
「おう!!こっちの事は任せときな!!」
サムカ達と別れの挨拶を告げた後、ルノ達を乗せた氷飛行機は浮上し、帝国地方へ向けて発進した――
※宇宙空間に飛ばされた魔王ニ式の様子
魔王ニ式「(ノД`)タスケテー」
0
お気に入りに追加
11,318
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。