508 / 657
巨人国 侵攻編
閑話 〈四天王〉
しおりを挟む
――とある日、王城に存在する会議室では帝国四天王が勢ぞろいしていた。普段は各々に仕事があるのであまり全員が集まる機会は少なく、四天王といっても別に常日頃から行動を共にしているわけではない。しかし、今回の会議の議題を持ち込んだのはリーリスであり、彼女は急遽全員を呼び出してこれまで無視し続けていた重要な問題を話し合う。
「皆さん、よく集まってくれましたね。さあ、まずは席に座ってください」
「おい、一体何事だ?こっちは休暇中だったんぞ」
「僕も仕事の途中なのですが……」
「儂も護衛兵の指導を行っていたのだが……何か問題でも起きたのか?」
「……全員集まった」
リーリスの目の前にダンテ、ドリア、ギリョウ、ヒカゲが席に座ると、彼女は滅多に見せた事のない深刻な表情を浮かべ、その普段の彼女らしからぬ態度に4人は表情を引き締める。
「今回、皆さんに集まってもらったのは他でもありません……私達全員が関わる大きな問題です。なので全員で話し合い、解決する必要があります」
「何だよ、その問題って……」
「全員、という部分から察するに僕達全員が共通する問題なのですか?」
「心当たりは特にないがのう……」
「……いや、私はある」
ヒカゲだけはリーリスが告げる「問題」に関して心当たりがあるらしく、彼女が答える前に先にリーリスが帝国四天王全員が抱える大きな問題を口にした。
「私達は帝国四天王と呼ばれていますが……四天王なのに五人居る事に関して話し合う必要があります」
『はっ……!?』
リーリスの衝撃的な発言に会議室内の全員が驚愕の表情を浮かべ、今まで目を逸らしていた最大の矛盾に対して遂に向き合う時が訪れた。
「い、いやいや……ちょっと待て、別にそんな事どうでもいいだろうが!!」
「そ、そうですね。別に問題という程ではないと思いますけど……」
「う、うむ……別に四天王が五人居たとしても何も問題はないではないか?」
「……確かに」
「シャラップ!!」
だが、冷静になったリーリス以外の四人組は別にこの問題を解決する必要はないのではないかと訴えるが、そんな考えを持つ四人に対してリーリスは激しく叱りつける。
「私達が兵士達の間で何と呼ばれているのか知ってるんですか!?「あっれ~?四天王なのに五人組って、おかしくね?」という風に馬鹿にされてるんですよ!!」
「いや、別にそれは馬鹿にされているわけではないのでは……」
「だけど他国の人間が毎回訪れる度に「四天王……えっ?四天王?五人なのに四天王なんですか?」と聞かれると説目に困った事が皆さんもあるでしょう!!」
「それは……否定できんのう」
帝国四天王は仇名ではなく役職のため、リーリス達が自己紹介を行う度に初めて会う人間には「四天王なのに五人組」という点に疑問を抱かれる。実際に他国の話になるが巨人国の「四柱将」は四人組にも関わらず、帝国四天王に関しては五人組で通していた。
「というか、そもそもお前が四天王に抜擢されなきゃ問題なかったんだろうが!!疑問があるのならお前が皇帝陛下に直訴して将軍を辞めやがれ!!」
「私だってこんな役職辞められるのならとっくの昔に辞めてますよ!!でも、辞めちゃうと研究班の予算を削ると脅されているから仕方なく働いているんですよ!!」
「そ、そんな理由で……」
「ふむ、ならばここは功績を考えて最も国に貢献していない者を除外するのはどうじゃ?」
「……その理論だとダンテがいらない子」
「誰がいらない子だ!!ぶっとばすぞてめえっ!!そもぞも爺さんこそ隠居するんじゃなかったのかよ!!当たり前のように復活しやがって!!」
「いや、それがのう。この間にルノ殿が持ってきてくれた「ぷろていーん」というのを飲み始めてから身体の調子が良くなってな。お陰でほれ、こうも肉体の元気が有り余っとる!!」
「うわ、老人マッチョ!?というかルノさん、ナオさんから薬を貰ってたんですね……」
「……話が脱線している」
誰が四天王を辞めるかで揉め、言い争いの結果、最も国に対して貢献していない者が四天王を辞職する事が決まる。
「私は王国のためにどれだけ役立つ魔道具を作り出したと思ってるんですか?それにお姫様の病気を治したのも私ですからね!!」
「貴方の魔道具の開発のために僕がどれだけ実験体になったと思ってるんですか!!」
「それにお前がお姫様を治せたのはあの坊主が持ち込んだ調合本のお陰だろうが!!お前のやった事なんて本に書いてあった薬を作っただけじゃねえか!!」
「何ですと!!薬の調合がどれだけ大変なのか知らない癖に!!」
「まあまあ……」
「どうどう」
リーリスの発言にドリアとダンテが抗議を行い、ギリョウとヒカゲが抑え込む。
「僕は魔術師部隊の指導官として日夜彼等と共に魔法を鍛えています。最近ではドリス様も迎えて共に魔法の研究を行っていますよ」
「まあ、その魔法に関しても活躍する機会は全てルノさんが独占してますけどね……」
「確かにのう」
「おい、辞めろよ。ドリアが涙目になっちまっただろうが!!」
ドリアの発言にリーリスとギリョウがルノに活躍の機会を奪われている事を指摘すると、ドリアは言い返す事も出来ずに涙目で顔を伏せる。
「はんっ!!それなら俺は日夜この王都を守るために警備兵と共に働きまくってるぜ!!俺が居る限りはこの王都の平和は誰にも壊させねえ!!」
「この人、何言ってんですか?」
「うむ、ルノ殿が最初にこの城に訪れたときの事を忘れておるのか?」
「……説得力がない」:
王都の警備を任されているダンテの発言に全員が冷たい視線を向け、ルノが王城に訪れたとき無謀にも考え無しに突っ込み、真っ先に敗れていた事を指摘するとダンテは全身から冷や汗を流す。
「儂は兵士の指導を任されておる。そろそろ引退しようかと考えておったが、レナ殿のお陰で身体の不調も治ったしのう。まだまだ現役じゃ」
「そうですね、ギリョウさんに居なくなられると困りますね」
「……でも、兵士から指導がきついという苦情が届いてる」
「この爺さんの指導はスパルタだからな……」
最古参であるギリョウに関しては特に年齢の問題で引退するのではないかと心配されていたが、本人はまだまだやる気十分だった。
「……私の場合は普段から色々と情報収集している。それに私はあくまでも日の国の人間、雇われているだけだから別に役職なんて必要ない」
「という事はヒカゲさんは帝国四天王でなくとも構わないんですね?」
「ですが、やはり日の国との関係性を考えた場合、他に妥当な役職はありませんね……」
ヒカゲに関しては別に四天王の座には興味はないが、彼女は日の国の日影の頭領のため、それ相応の役職を与えなければ国家間の関係に問題が生じる可能性がある。結局色々と話し合った結果、どうしても現状は五人組の状態で四天王を名乗り続けるしかなかった。
「仕方ないですね、もうしばらくの間は五人組で四天王を名乗るしかありませんね」
「そうですね……やはり、こんな方法で四天王の中から一人を辞めさせる方が問題があります」
「爺さんがぽっくり逝けば問題解決するんじゃねえのか?」
「ほほう、生意気な口を言うではないか小僧が……今ここでお主を切り捨てても構わんぞ?」
「……喧嘩は駄目、皆仲良くしないといけない」
会議の結果、やはり四天王はこの五人組だからこそ成り立つと判断し、もうしばらくの間は現状を維持する事が決まった――
――だが、彼等は知らなかった。まさか自分達以外に四天王の称号を与えられる人間が現れる事を。
『いや、不吉な終わり方するなっ!!』
「皆さん、よく集まってくれましたね。さあ、まずは席に座ってください」
「おい、一体何事だ?こっちは休暇中だったんぞ」
「僕も仕事の途中なのですが……」
「儂も護衛兵の指導を行っていたのだが……何か問題でも起きたのか?」
「……全員集まった」
リーリスの目の前にダンテ、ドリア、ギリョウ、ヒカゲが席に座ると、彼女は滅多に見せた事のない深刻な表情を浮かべ、その普段の彼女らしからぬ態度に4人は表情を引き締める。
「今回、皆さんに集まってもらったのは他でもありません……私達全員が関わる大きな問題です。なので全員で話し合い、解決する必要があります」
「何だよ、その問題って……」
「全員、という部分から察するに僕達全員が共通する問題なのですか?」
「心当たりは特にないがのう……」
「……いや、私はある」
ヒカゲだけはリーリスが告げる「問題」に関して心当たりがあるらしく、彼女が答える前に先にリーリスが帝国四天王全員が抱える大きな問題を口にした。
「私達は帝国四天王と呼ばれていますが……四天王なのに五人居る事に関して話し合う必要があります」
『はっ……!?』
リーリスの衝撃的な発言に会議室内の全員が驚愕の表情を浮かべ、今まで目を逸らしていた最大の矛盾に対して遂に向き合う時が訪れた。
「い、いやいや……ちょっと待て、別にそんな事どうでもいいだろうが!!」
「そ、そうですね。別に問題という程ではないと思いますけど……」
「う、うむ……別に四天王が五人居たとしても何も問題はないではないか?」
「……確かに」
「シャラップ!!」
だが、冷静になったリーリス以外の四人組は別にこの問題を解決する必要はないのではないかと訴えるが、そんな考えを持つ四人に対してリーリスは激しく叱りつける。
「私達が兵士達の間で何と呼ばれているのか知ってるんですか!?「あっれ~?四天王なのに五人組って、おかしくね?」という風に馬鹿にされてるんですよ!!」
「いや、別にそれは馬鹿にされているわけではないのでは……」
「だけど他国の人間が毎回訪れる度に「四天王……えっ?四天王?五人なのに四天王なんですか?」と聞かれると説目に困った事が皆さんもあるでしょう!!」
「それは……否定できんのう」
帝国四天王は仇名ではなく役職のため、リーリス達が自己紹介を行う度に初めて会う人間には「四天王なのに五人組」という点に疑問を抱かれる。実際に他国の話になるが巨人国の「四柱将」は四人組にも関わらず、帝国四天王に関しては五人組で通していた。
「というか、そもそもお前が四天王に抜擢されなきゃ問題なかったんだろうが!!疑問があるのならお前が皇帝陛下に直訴して将軍を辞めやがれ!!」
「私だってこんな役職辞められるのならとっくの昔に辞めてますよ!!でも、辞めちゃうと研究班の予算を削ると脅されているから仕方なく働いているんですよ!!」
「そ、そんな理由で……」
「ふむ、ならばここは功績を考えて最も国に貢献していない者を除外するのはどうじゃ?」
「……その理論だとダンテがいらない子」
「誰がいらない子だ!!ぶっとばすぞてめえっ!!そもぞも爺さんこそ隠居するんじゃなかったのかよ!!当たり前のように復活しやがって!!」
「いや、それがのう。この間にルノ殿が持ってきてくれた「ぷろていーん」というのを飲み始めてから身体の調子が良くなってな。お陰でほれ、こうも肉体の元気が有り余っとる!!」
「うわ、老人マッチョ!?というかルノさん、ナオさんから薬を貰ってたんですね……」
「……話が脱線している」
誰が四天王を辞めるかで揉め、言い争いの結果、最も国に対して貢献していない者が四天王を辞職する事が決まる。
「私は王国のためにどれだけ役立つ魔道具を作り出したと思ってるんですか?それにお姫様の病気を治したのも私ですからね!!」
「貴方の魔道具の開発のために僕がどれだけ実験体になったと思ってるんですか!!」
「それにお前がお姫様を治せたのはあの坊主が持ち込んだ調合本のお陰だろうが!!お前のやった事なんて本に書いてあった薬を作っただけじゃねえか!!」
「何ですと!!薬の調合がどれだけ大変なのか知らない癖に!!」
「まあまあ……」
「どうどう」
リーリスの発言にドリアとダンテが抗議を行い、ギリョウとヒカゲが抑え込む。
「僕は魔術師部隊の指導官として日夜彼等と共に魔法を鍛えています。最近ではドリス様も迎えて共に魔法の研究を行っていますよ」
「まあ、その魔法に関しても活躍する機会は全てルノさんが独占してますけどね……」
「確かにのう」
「おい、辞めろよ。ドリアが涙目になっちまっただろうが!!」
ドリアの発言にリーリスとギリョウがルノに活躍の機会を奪われている事を指摘すると、ドリアは言い返す事も出来ずに涙目で顔を伏せる。
「はんっ!!それなら俺は日夜この王都を守るために警備兵と共に働きまくってるぜ!!俺が居る限りはこの王都の平和は誰にも壊させねえ!!」
「この人、何言ってんですか?」
「うむ、ルノ殿が最初にこの城に訪れたときの事を忘れておるのか?」
「……説得力がない」:
王都の警備を任されているダンテの発言に全員が冷たい視線を向け、ルノが王城に訪れたとき無謀にも考え無しに突っ込み、真っ先に敗れていた事を指摘するとダンテは全身から冷や汗を流す。
「儂は兵士の指導を任されておる。そろそろ引退しようかと考えておったが、レナ殿のお陰で身体の不調も治ったしのう。まだまだ現役じゃ」
「そうですね、ギリョウさんに居なくなられると困りますね」
「……でも、兵士から指導がきついという苦情が届いてる」
「この爺さんの指導はスパルタだからな……」
最古参であるギリョウに関しては特に年齢の問題で引退するのではないかと心配されていたが、本人はまだまだやる気十分だった。
「……私の場合は普段から色々と情報収集している。それに私はあくまでも日の国の人間、雇われているだけだから別に役職なんて必要ない」
「という事はヒカゲさんは帝国四天王でなくとも構わないんですね?」
「ですが、やはり日の国との関係性を考えた場合、他に妥当な役職はありませんね……」
ヒカゲに関しては別に四天王の座には興味はないが、彼女は日の国の日影の頭領のため、それ相応の役職を与えなければ国家間の関係に問題が生じる可能性がある。結局色々と話し合った結果、どうしても現状は五人組の状態で四天王を名乗り続けるしかなかった。
「仕方ないですね、もうしばらくの間は五人組で四天王を名乗るしかありませんね」
「そうですね……やはり、こんな方法で四天王の中から一人を辞めさせる方が問題があります」
「爺さんがぽっくり逝けば問題解決するんじゃねえのか?」
「ほほう、生意気な口を言うではないか小僧が……今ここでお主を切り捨てても構わんぞ?」
「……喧嘩は駄目、皆仲良くしないといけない」
会議の結果、やはり四天王はこの五人組だからこそ成り立つと判断し、もうしばらくの間は現状を維持する事が決まった――
――だが、彼等は知らなかった。まさか自分達以外に四天王の称号を与えられる人間が現れる事を。
『いや、不吉な終わり方するなっ!!』
0
お気に入りに追加
11,314
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売しています!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。