508 / 657
巨人国 侵攻編
閑話 〈四天王〉
しおりを挟む
――とある日、王城に存在する会議室では帝国四天王が勢ぞろいしていた。普段は各々に仕事があるのであまり全員が集まる機会は少なく、四天王といっても別に常日頃から行動を共にしているわけではない。しかし、今回の会議の議題を持ち込んだのはリーリスであり、彼女は急遽全員を呼び出してこれまで無視し続けていた重要な問題を話し合う。
「皆さん、よく集まってくれましたね。さあ、まずは席に座ってください」
「おい、一体何事だ?こっちは休暇中だったんぞ」
「僕も仕事の途中なのですが……」
「儂も護衛兵の指導を行っていたのだが……何か問題でも起きたのか?」
「……全員集まった」
リーリスの目の前にダンテ、ドリア、ギリョウ、ヒカゲが席に座ると、彼女は滅多に見せた事のない深刻な表情を浮かべ、その普段の彼女らしからぬ態度に4人は表情を引き締める。
「今回、皆さんに集まってもらったのは他でもありません……私達全員が関わる大きな問題です。なので全員で話し合い、解決する必要があります」
「何だよ、その問題って……」
「全員、という部分から察するに僕達全員が共通する問題なのですか?」
「心当たりは特にないがのう……」
「……いや、私はある」
ヒカゲだけはリーリスが告げる「問題」に関して心当たりがあるらしく、彼女が答える前に先にリーリスが帝国四天王全員が抱える大きな問題を口にした。
「私達は帝国四天王と呼ばれていますが……四天王なのに五人居る事に関して話し合う必要があります」
『はっ……!?』
リーリスの衝撃的な発言に会議室内の全員が驚愕の表情を浮かべ、今まで目を逸らしていた最大の矛盾に対して遂に向き合う時が訪れた。
「い、いやいや……ちょっと待て、別にそんな事どうでもいいだろうが!!」
「そ、そうですね。別に問題という程ではないと思いますけど……」
「う、うむ……別に四天王が五人居たとしても何も問題はないではないか?」
「……確かに」
「シャラップ!!」
だが、冷静になったリーリス以外の四人組は別にこの問題を解決する必要はないのではないかと訴えるが、そんな考えを持つ四人に対してリーリスは激しく叱りつける。
「私達が兵士達の間で何と呼ばれているのか知ってるんですか!?「あっれ~?四天王なのに五人組って、おかしくね?」という風に馬鹿にされてるんですよ!!」
「いや、別にそれは馬鹿にされているわけではないのでは……」
「だけど他国の人間が毎回訪れる度に「四天王……えっ?四天王?五人なのに四天王なんですか?」と聞かれると説目に困った事が皆さんもあるでしょう!!」
「それは……否定できんのう」
帝国四天王は仇名ではなく役職のため、リーリス達が自己紹介を行う度に初めて会う人間には「四天王なのに五人組」という点に疑問を抱かれる。実際に他国の話になるが巨人国の「四柱将」は四人組にも関わらず、帝国四天王に関しては五人組で通していた。
「というか、そもそもお前が四天王に抜擢されなきゃ問題なかったんだろうが!!疑問があるのならお前が皇帝陛下に直訴して将軍を辞めやがれ!!」
「私だってこんな役職辞められるのならとっくの昔に辞めてますよ!!でも、辞めちゃうと研究班の予算を削ると脅されているから仕方なく働いているんですよ!!」
「そ、そんな理由で……」
「ふむ、ならばここは功績を考えて最も国に貢献していない者を除外するのはどうじゃ?」
「……その理論だとダンテがいらない子」
「誰がいらない子だ!!ぶっとばすぞてめえっ!!そもぞも爺さんこそ隠居するんじゃなかったのかよ!!当たり前のように復活しやがって!!」
「いや、それがのう。この間にルノ殿が持ってきてくれた「ぷろていーん」というのを飲み始めてから身体の調子が良くなってな。お陰でほれ、こうも肉体の元気が有り余っとる!!」
「うわ、老人マッチョ!?というかルノさん、ナオさんから薬を貰ってたんですね……」
「……話が脱線している」
誰が四天王を辞めるかで揉め、言い争いの結果、最も国に対して貢献していない者が四天王を辞職する事が決まる。
「私は王国のためにどれだけ役立つ魔道具を作り出したと思ってるんですか?それにお姫様の病気を治したのも私ですからね!!」
「貴方の魔道具の開発のために僕がどれだけ実験体になったと思ってるんですか!!」
「それにお前がお姫様を治せたのはあの坊主が持ち込んだ調合本のお陰だろうが!!お前のやった事なんて本に書いてあった薬を作っただけじゃねえか!!」
「何ですと!!薬の調合がどれだけ大変なのか知らない癖に!!」
「まあまあ……」
「どうどう」
リーリスの発言にドリアとダンテが抗議を行い、ギリョウとヒカゲが抑え込む。
「僕は魔術師部隊の指導官として日夜彼等と共に魔法を鍛えています。最近ではドリス様も迎えて共に魔法の研究を行っていますよ」
「まあ、その魔法に関しても活躍する機会は全てルノさんが独占してますけどね……」
「確かにのう」
「おい、辞めろよ。ドリアが涙目になっちまっただろうが!!」
ドリアの発言にリーリスとギリョウがルノに活躍の機会を奪われている事を指摘すると、ドリアは言い返す事も出来ずに涙目で顔を伏せる。
「はんっ!!それなら俺は日夜この王都を守るために警備兵と共に働きまくってるぜ!!俺が居る限りはこの王都の平和は誰にも壊させねえ!!」
「この人、何言ってんですか?」
「うむ、ルノ殿が最初にこの城に訪れたときの事を忘れておるのか?」
「……説得力がない」:
王都の警備を任されているダンテの発言に全員が冷たい視線を向け、ルノが王城に訪れたとき無謀にも考え無しに突っ込み、真っ先に敗れていた事を指摘するとダンテは全身から冷や汗を流す。
「儂は兵士の指導を任されておる。そろそろ引退しようかと考えておったが、レナ殿のお陰で身体の不調も治ったしのう。まだまだ現役じゃ」
「そうですね、ギリョウさんに居なくなられると困りますね」
「……でも、兵士から指導がきついという苦情が届いてる」
「この爺さんの指導はスパルタだからな……」
最古参であるギリョウに関しては特に年齢の問題で引退するのではないかと心配されていたが、本人はまだまだやる気十分だった。
「……私の場合は普段から色々と情報収集している。それに私はあくまでも日の国の人間、雇われているだけだから別に役職なんて必要ない」
「という事はヒカゲさんは帝国四天王でなくとも構わないんですね?」
「ですが、やはり日の国との関係性を考えた場合、他に妥当な役職はありませんね……」
ヒカゲに関しては別に四天王の座には興味はないが、彼女は日の国の日影の頭領のため、それ相応の役職を与えなければ国家間の関係に問題が生じる可能性がある。結局色々と話し合った結果、どうしても現状は五人組の状態で四天王を名乗り続けるしかなかった。
「仕方ないですね、もうしばらくの間は五人組で四天王を名乗るしかありませんね」
「そうですね……やはり、こんな方法で四天王の中から一人を辞めさせる方が問題があります」
「爺さんがぽっくり逝けば問題解決するんじゃねえのか?」
「ほほう、生意気な口を言うではないか小僧が……今ここでお主を切り捨てても構わんぞ?」
「……喧嘩は駄目、皆仲良くしないといけない」
会議の結果、やはり四天王はこの五人組だからこそ成り立つと判断し、もうしばらくの間は現状を維持する事が決まった――
――だが、彼等は知らなかった。まさか自分達以外に四天王の称号を与えられる人間が現れる事を。
『いや、不吉な終わり方するなっ!!』
「皆さん、よく集まってくれましたね。さあ、まずは席に座ってください」
「おい、一体何事だ?こっちは休暇中だったんぞ」
「僕も仕事の途中なのですが……」
「儂も護衛兵の指導を行っていたのだが……何か問題でも起きたのか?」
「……全員集まった」
リーリスの目の前にダンテ、ドリア、ギリョウ、ヒカゲが席に座ると、彼女は滅多に見せた事のない深刻な表情を浮かべ、その普段の彼女らしからぬ態度に4人は表情を引き締める。
「今回、皆さんに集まってもらったのは他でもありません……私達全員が関わる大きな問題です。なので全員で話し合い、解決する必要があります」
「何だよ、その問題って……」
「全員、という部分から察するに僕達全員が共通する問題なのですか?」
「心当たりは特にないがのう……」
「……いや、私はある」
ヒカゲだけはリーリスが告げる「問題」に関して心当たりがあるらしく、彼女が答える前に先にリーリスが帝国四天王全員が抱える大きな問題を口にした。
「私達は帝国四天王と呼ばれていますが……四天王なのに五人居る事に関して話し合う必要があります」
『はっ……!?』
リーリスの衝撃的な発言に会議室内の全員が驚愕の表情を浮かべ、今まで目を逸らしていた最大の矛盾に対して遂に向き合う時が訪れた。
「い、いやいや……ちょっと待て、別にそんな事どうでもいいだろうが!!」
「そ、そうですね。別に問題という程ではないと思いますけど……」
「う、うむ……別に四天王が五人居たとしても何も問題はないではないか?」
「……確かに」
「シャラップ!!」
だが、冷静になったリーリス以外の四人組は別にこの問題を解決する必要はないのではないかと訴えるが、そんな考えを持つ四人に対してリーリスは激しく叱りつける。
「私達が兵士達の間で何と呼ばれているのか知ってるんですか!?「あっれ~?四天王なのに五人組って、おかしくね?」という風に馬鹿にされてるんですよ!!」
「いや、別にそれは馬鹿にされているわけではないのでは……」
「だけど他国の人間が毎回訪れる度に「四天王……えっ?四天王?五人なのに四天王なんですか?」と聞かれると説目に困った事が皆さんもあるでしょう!!」
「それは……否定できんのう」
帝国四天王は仇名ではなく役職のため、リーリス達が自己紹介を行う度に初めて会う人間には「四天王なのに五人組」という点に疑問を抱かれる。実際に他国の話になるが巨人国の「四柱将」は四人組にも関わらず、帝国四天王に関しては五人組で通していた。
「というか、そもそもお前が四天王に抜擢されなきゃ問題なかったんだろうが!!疑問があるのならお前が皇帝陛下に直訴して将軍を辞めやがれ!!」
「私だってこんな役職辞められるのならとっくの昔に辞めてますよ!!でも、辞めちゃうと研究班の予算を削ると脅されているから仕方なく働いているんですよ!!」
「そ、そんな理由で……」
「ふむ、ならばここは功績を考えて最も国に貢献していない者を除外するのはどうじゃ?」
「……その理論だとダンテがいらない子」
「誰がいらない子だ!!ぶっとばすぞてめえっ!!そもぞも爺さんこそ隠居するんじゃなかったのかよ!!当たり前のように復活しやがって!!」
「いや、それがのう。この間にルノ殿が持ってきてくれた「ぷろていーん」というのを飲み始めてから身体の調子が良くなってな。お陰でほれ、こうも肉体の元気が有り余っとる!!」
「うわ、老人マッチョ!?というかルノさん、ナオさんから薬を貰ってたんですね……」
「……話が脱線している」
誰が四天王を辞めるかで揉め、言い争いの結果、最も国に対して貢献していない者が四天王を辞職する事が決まる。
「私は王国のためにどれだけ役立つ魔道具を作り出したと思ってるんですか?それにお姫様の病気を治したのも私ですからね!!」
「貴方の魔道具の開発のために僕がどれだけ実験体になったと思ってるんですか!!」
「それにお前がお姫様を治せたのはあの坊主が持ち込んだ調合本のお陰だろうが!!お前のやった事なんて本に書いてあった薬を作っただけじゃねえか!!」
「何ですと!!薬の調合がどれだけ大変なのか知らない癖に!!」
「まあまあ……」
「どうどう」
リーリスの発言にドリアとダンテが抗議を行い、ギリョウとヒカゲが抑え込む。
「僕は魔術師部隊の指導官として日夜彼等と共に魔法を鍛えています。最近ではドリス様も迎えて共に魔法の研究を行っていますよ」
「まあ、その魔法に関しても活躍する機会は全てルノさんが独占してますけどね……」
「確かにのう」
「おい、辞めろよ。ドリアが涙目になっちまっただろうが!!」
ドリアの発言にリーリスとギリョウがルノに活躍の機会を奪われている事を指摘すると、ドリアは言い返す事も出来ずに涙目で顔を伏せる。
「はんっ!!それなら俺は日夜この王都を守るために警備兵と共に働きまくってるぜ!!俺が居る限りはこの王都の平和は誰にも壊させねえ!!」
「この人、何言ってんですか?」
「うむ、ルノ殿が最初にこの城に訪れたときの事を忘れておるのか?」
「……説得力がない」:
王都の警備を任されているダンテの発言に全員が冷たい視線を向け、ルノが王城に訪れたとき無謀にも考え無しに突っ込み、真っ先に敗れていた事を指摘するとダンテは全身から冷や汗を流す。
「儂は兵士の指導を任されておる。そろそろ引退しようかと考えておったが、レナ殿のお陰で身体の不調も治ったしのう。まだまだ現役じゃ」
「そうですね、ギリョウさんに居なくなられると困りますね」
「……でも、兵士から指導がきついという苦情が届いてる」
「この爺さんの指導はスパルタだからな……」
最古参であるギリョウに関しては特に年齢の問題で引退するのではないかと心配されていたが、本人はまだまだやる気十分だった。
「……私の場合は普段から色々と情報収集している。それに私はあくまでも日の国の人間、雇われているだけだから別に役職なんて必要ない」
「という事はヒカゲさんは帝国四天王でなくとも構わないんですね?」
「ですが、やはり日の国との関係性を考えた場合、他に妥当な役職はありませんね……」
ヒカゲに関しては別に四天王の座には興味はないが、彼女は日の国の日影の頭領のため、それ相応の役職を与えなければ国家間の関係に問題が生じる可能性がある。結局色々と話し合った結果、どうしても現状は五人組の状態で四天王を名乗り続けるしかなかった。
「仕方ないですね、もうしばらくの間は五人組で四天王を名乗るしかありませんね」
「そうですね……やはり、こんな方法で四天王の中から一人を辞めさせる方が問題があります」
「爺さんがぽっくり逝けば問題解決するんじゃねえのか?」
「ほほう、生意気な口を言うではないか小僧が……今ここでお主を切り捨てても構わんぞ?」
「……喧嘩は駄目、皆仲良くしないといけない」
会議の結果、やはり四天王はこの五人組だからこそ成り立つと判断し、もうしばらくの間は現状を維持する事が決まった――
――だが、彼等は知らなかった。まさか自分達以外に四天王の称号を与えられる人間が現れる事を。
『いや、不吉な終わり方するなっ!!』
0
お気に入りに追加
11,318
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。