342 / 657
獣人国
消火作業
しおりを挟む執務室を出ると、向かいの部屋もガチャリと開く。
向かいはリースの執務室。
ああ、いくつになっても素敵だなあ。
男の身でいつまで愛してもらえるか分からないけど、この人のために中性的な美貌は維持していきたい。
王妃が髭面の普通のオッサンとかになるわけにはいかないのだ。
「お疲れさま。」
「ありがとう、そちらもお疲れさま。」
リースは、植林や農作物の品種改良、治水事業に今は力を入れている。
火山の噴火で無惨になった山肌は、今ではきれいになった。
「そう言えば今日は3時にモモがお茶しにくるんだっけ。」
「そうだよ。今ではアンドリュー先生の奥さん。子竜が人間に化けられるようになったから見せたいんだって。」
先祖返りした先生も、人の社会でずっと暮らしていくかは分からない。
少なくとも、次の発情期にはモモは回復役として帰らないといけない。
けれど、魔力の高いドラゴンが人間の街に回復魔法の勉強に来る道筋は立てたし、もしかしたら帰らなくてもいいかもしれない。
将来は分からないけど、私たちがいる間は、モモはこちらにいる気がする。
「今日の昼餉は何かなあ。」
「成吉思汗にしましたよ。」
わあい。
前世では、いっぱい意地悪されて、レイプもされたし………。最後は黒岩さんに殺されたようなものだけど。
3人生まれ変わって、幸せになれて嬉しい。
ハーウェイ………。
リース。
前世のときから守ってくれてありがとう。
最初に悪い夢をみたあたりから、少しずつ思い出してた。
たぶん、先にハーウェイは思い出してたよね。
前世チートしてたもん。
だけど、レイプされた上に最後は殺されたなんて、私に思い出してほしくないって振る舞いだったから、今でも覚えていないふりをするんだ。
みんな大好き。
過去は振り返らない。
未来を生きていくんだから。
向かいはリースの執務室。
ああ、いくつになっても素敵だなあ。
男の身でいつまで愛してもらえるか分からないけど、この人のために中性的な美貌は維持していきたい。
王妃が髭面の普通のオッサンとかになるわけにはいかないのだ。
「お疲れさま。」
「ありがとう、そちらもお疲れさま。」
リースは、植林や農作物の品種改良、治水事業に今は力を入れている。
火山の噴火で無惨になった山肌は、今ではきれいになった。
「そう言えば今日は3時にモモがお茶しにくるんだっけ。」
「そうだよ。今ではアンドリュー先生の奥さん。子竜が人間に化けられるようになったから見せたいんだって。」
先祖返りした先生も、人の社会でずっと暮らしていくかは分からない。
少なくとも、次の発情期にはモモは回復役として帰らないといけない。
けれど、魔力の高いドラゴンが人間の街に回復魔法の勉強に来る道筋は立てたし、もしかしたら帰らなくてもいいかもしれない。
将来は分からないけど、私たちがいる間は、モモはこちらにいる気がする。
「今日の昼餉は何かなあ。」
「成吉思汗にしましたよ。」
わあい。
前世では、いっぱい意地悪されて、レイプもされたし………。最後は黒岩さんに殺されたようなものだけど。
3人生まれ変わって、幸せになれて嬉しい。
ハーウェイ………。
リース。
前世のときから守ってくれてありがとう。
最初に悪い夢をみたあたりから、少しずつ思い出してた。
たぶん、先にハーウェイは思い出してたよね。
前世チートしてたもん。
だけど、レイプされた上に最後は殺されたなんて、私に思い出してほしくないって振る舞いだったから、今でも覚えていないふりをするんだ。
みんな大好き。
過去は振り返らない。
未来を生きていくんだから。
0
お気に入りに追加
11,307
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。