54 / 215
一人旅編
魔法金属とは?
しおりを挟む
――オークの討伐を終え、更にタスクオークという大物を狩る事に成功したレノだったが、残念ながら森の外に引き返す事を考慮してタスクオークの素材に関しては全部持ち帰る事は出来なかった。あまりに素材の解体に時間を掛けすぎると、夜を迎えてしまうため、必要分の素材だけを回収してレノたちは外へ引き返す。
どうにか夜を迎える前に森を出たレノたちは野営を行い、今回採取した素材の確認を行う。必要なオークの肉は手に入り、更には上位種のタスクオークの素材を持ち帰ってきたときはネカも非常に驚いた。
「いやはや、レノ殿には驚かされてばかりですな。まさか、あのタスクオークをも仕留めるとは……」
「でも、貰った風の魔石は壊してしまいました。すいません……」
「いえいえ、お気になさらずに!!その魔石はレノ殿に差し上げた物なのですから……」
その日の晩、レノは森の中で何が起きたのかをネカに報告を行い、折角受け取った風の魔石を壊してしまった事も告げる。タスクオークに対して最後の攻撃を行った際、魔力を使いすぎたのが原因なのか魔法腕輪に装着していた風の魔石は何時の間にか壊れていた。
通常、魔導士が魔石を使用する場合でも普通ならば数回程度で魔石の魔力を使い切る事など有り得ない。しかし、タスクオークの戦闘の際にレノが繰り出した「嵐突き」は尋常ではない魔力を消耗するらしく、その際に風の魔石が壊れてしまう。それをレノはネカに報告すると、彼は魔石の破片を受け取って調べる。
「ふむ……確かに砕け散って内部の魔力は失われていますな。しかし、魔石が壊れた原因は魔力を使い切ったのが原因ではないかもしれませんな」
「えっ……そうなんですか?」
「極稀に魔導士が強力な魔法を放とうとした時、魔石が砕けてしまうという現象が起きると聞いた事があります。なんでも魔力を急激に吸い上げた事で魔石に大きな負荷が掛かり、その影響で魔石が砕けて蓄積されていた魔力が外部に漏れるという事態があるそうです。まあ、滅多にない現象だそうですが……」
「じゃあ、俺が無理に魔石の力を引き出したせいでこうなったんですかね?」
「その可能性が高いでしょう。通常ならば魔法腕輪の類を装着していれば魔石の負荷を減少させ、魔力を引き出す事ができるはずなのですが……」
「……私のせいだといいたいのか?」
ネカとの会話の際中、レノは後ろから聞き覚えがある声を耳にして振り返ると、そこにはレノに魔法腕輪を渡したムメイが立っていた。彼女も今回の旅に同行していた事をレノは初めて知って驚愕した。
「ムメイさん!?ムメイさんも一緒に来てたんですか?」
「いえ、彼女は後からやってきました。なんでもオークの素材が必要という事で昼間に追いついてきたのですが……」
「そんな事はどうでもいい、それよりも私が作った魔法腕輪を身に付けておきながら魔石が砕けただと?」
「えっと、その、すいません……」
「……見せてみろ」
どうやらムメイは後から追いついてきたらしく、二人の話を盗み聞きしていた彼女はレノから魔法腕輪と砕けた風の魔石を受け取り、その様子を観察する。やがて彼女はため息を吐きながら答えた。
「なるほど、そういう事か……確かにこの魔法腕輪ではお前の力には耐えれきなかったようだ」
「えっ……どういう意味ですか?」
「分かりやすく言えば私がお前の魔力を引き出す力を見誤っていたという事だ。お前は並の魔導士とは比べ物にならないほどに魔力を扱いこなせるな?それが原因で魔法腕輪の補助を以てしても魔石が砕けた……つまり、お前に適した新しい魔法腕輪を用意しないといけない」
「新しい、魔法腕輪ですか?」
ムメイによると彼女がレノに渡した魔法腕輪では彼の力を完全に制御する事は出来ず、このまま使い続けてたとしても風の魔石は再び壊れてしまうという。
風の魔石に負荷を与えず、蓄積されている魔力を引き出すにはレノに適した魔法腕輪を新しく製作する必要があるという。だが、並の金属ではレノの力を引き出す事は出来ず、彼女は魔法金属と呼ばれる素材が必要である事を伝える。
「お前の魔力を引き出す力は正直に言って異常だ。並の金属では耐え切れないだろう、実際にこの腕輪を見ろ。全体が罅割れているだろう?」
「あ、本当だ……風の魔石が壊れた時に影響で出来たかと思ってました」
「違うな、そもそも魔法腕輪とは魔石から引き出した魔力を装備した者に送り込む機能を持つ。しかし、お前の場合は魔石から引き出す魔力の出力が尋常ではない。そのせいで魔石だけではなく、魔法腕輪にも負担が掛かるんだ」
「え、そんなに俺のその、魔力を引き出す力はおかしいんですか?」
「おかしい、どころじゃない。普通、魔石を壊す魔導士はいても、魔法腕輪その物を壊しかねない力を持つ者なんて聞いた事がない」
ムメイによるとレノが魔石から魔力を引き出す能力は異常と言っても過言ではなく、普通の魔導士が魔法腕輪を壊すなど有り得ないという。
レノは自分が魔法を使えないが、毎日のように「付与魔術」を使い続けたせいでいつの間にか魔力を引き出す力が強化されていた事を知る。自分の体内から魔力を生み出すだけではなく、魔石などから魔力を引き出す力もいつの間にか強まっていた事を知る。
「とにかく、今後お前が魔石を使いたいというのであればお前に適した魔法腕輪を作る必要がある。必要な素材は……そうだな、魔法金属のミスリルなら耐え切れるだろう」
「み、ミスリル!?ムメイ殿、本気で言っているのか!?魔法腕輪にミスリルを使うなど聞いた事もないぞ!!」
「ミスリル?」
ミスリルの単語を出した瞬間、話を聞いていたネカは驚愕の表情を浮かべ、レノはどうして彼がそこまで驚くのか不思議に思う。その彼の表情を見てネカは魔法金属の説明を行う。
「レノ殿はどうやら魔法金属の事を知らない様子ですが、はっきりと申しまして魔法金属は通常の金属よりも非常に価値が高く、何よりも魔法に対する強い耐性を誇ります」
「つまり、魔法耐性を持った金属の事ですか?」
「ええ、そう解釈してくれて構いません。魔法金属は非常に貴重な代物で滅多に手に入る代物ではありません。場合によっては金や宝石よりも価値のある代物なのです」
「そ、そんなに凄いんですか?」
ネカの説明にレノは驚き、商人である彼のいう言葉は信憑性があり、その魔法金属のミスリルを手に入れない限りはレノは風の魔石を使いこなす事が出来ないという。
どうにか夜を迎える前に森を出たレノたちは野営を行い、今回採取した素材の確認を行う。必要なオークの肉は手に入り、更には上位種のタスクオークの素材を持ち帰ってきたときはネカも非常に驚いた。
「いやはや、レノ殿には驚かされてばかりですな。まさか、あのタスクオークをも仕留めるとは……」
「でも、貰った風の魔石は壊してしまいました。すいません……」
「いえいえ、お気になさらずに!!その魔石はレノ殿に差し上げた物なのですから……」
その日の晩、レノは森の中で何が起きたのかをネカに報告を行い、折角受け取った風の魔石を壊してしまった事も告げる。タスクオークに対して最後の攻撃を行った際、魔力を使いすぎたのが原因なのか魔法腕輪に装着していた風の魔石は何時の間にか壊れていた。
通常、魔導士が魔石を使用する場合でも普通ならば数回程度で魔石の魔力を使い切る事など有り得ない。しかし、タスクオークの戦闘の際にレノが繰り出した「嵐突き」は尋常ではない魔力を消耗するらしく、その際に風の魔石が壊れてしまう。それをレノはネカに報告すると、彼は魔石の破片を受け取って調べる。
「ふむ……確かに砕け散って内部の魔力は失われていますな。しかし、魔石が壊れた原因は魔力を使い切ったのが原因ではないかもしれませんな」
「えっ……そうなんですか?」
「極稀に魔導士が強力な魔法を放とうとした時、魔石が砕けてしまうという現象が起きると聞いた事があります。なんでも魔力を急激に吸い上げた事で魔石に大きな負荷が掛かり、その影響で魔石が砕けて蓄積されていた魔力が外部に漏れるという事態があるそうです。まあ、滅多にない現象だそうですが……」
「じゃあ、俺が無理に魔石の力を引き出したせいでこうなったんですかね?」
「その可能性が高いでしょう。通常ならば魔法腕輪の類を装着していれば魔石の負荷を減少させ、魔力を引き出す事ができるはずなのですが……」
「……私のせいだといいたいのか?」
ネカとの会話の際中、レノは後ろから聞き覚えがある声を耳にして振り返ると、そこにはレノに魔法腕輪を渡したムメイが立っていた。彼女も今回の旅に同行していた事をレノは初めて知って驚愕した。
「ムメイさん!?ムメイさんも一緒に来てたんですか?」
「いえ、彼女は後からやってきました。なんでもオークの素材が必要という事で昼間に追いついてきたのですが……」
「そんな事はどうでもいい、それよりも私が作った魔法腕輪を身に付けておきながら魔石が砕けただと?」
「えっと、その、すいません……」
「……見せてみろ」
どうやらムメイは後から追いついてきたらしく、二人の話を盗み聞きしていた彼女はレノから魔法腕輪と砕けた風の魔石を受け取り、その様子を観察する。やがて彼女はため息を吐きながら答えた。
「なるほど、そういう事か……確かにこの魔法腕輪ではお前の力には耐えれきなかったようだ」
「えっ……どういう意味ですか?」
「分かりやすく言えば私がお前の魔力を引き出す力を見誤っていたという事だ。お前は並の魔導士とは比べ物にならないほどに魔力を扱いこなせるな?それが原因で魔法腕輪の補助を以てしても魔石が砕けた……つまり、お前に適した新しい魔法腕輪を用意しないといけない」
「新しい、魔法腕輪ですか?」
ムメイによると彼女がレノに渡した魔法腕輪では彼の力を完全に制御する事は出来ず、このまま使い続けてたとしても風の魔石は再び壊れてしまうという。
風の魔石に負荷を与えず、蓄積されている魔力を引き出すにはレノに適した魔法腕輪を新しく製作する必要があるという。だが、並の金属ではレノの力を引き出す事は出来ず、彼女は魔法金属と呼ばれる素材が必要である事を伝える。
「お前の魔力を引き出す力は正直に言って異常だ。並の金属では耐え切れないだろう、実際にこの腕輪を見ろ。全体が罅割れているだろう?」
「あ、本当だ……風の魔石が壊れた時に影響で出来たかと思ってました」
「違うな、そもそも魔法腕輪とは魔石から引き出した魔力を装備した者に送り込む機能を持つ。しかし、お前の場合は魔石から引き出す魔力の出力が尋常ではない。そのせいで魔石だけではなく、魔法腕輪にも負担が掛かるんだ」
「え、そんなに俺のその、魔力を引き出す力はおかしいんですか?」
「おかしい、どころじゃない。普通、魔石を壊す魔導士はいても、魔法腕輪その物を壊しかねない力を持つ者なんて聞いた事がない」
ムメイによるとレノが魔石から魔力を引き出す能力は異常と言っても過言ではなく、普通の魔導士が魔法腕輪を壊すなど有り得ないという。
レノは自分が魔法を使えないが、毎日のように「付与魔術」を使い続けたせいでいつの間にか魔力を引き出す力が強化されていた事を知る。自分の体内から魔力を生み出すだけではなく、魔石などから魔力を引き出す力もいつの間にか強まっていた事を知る。
「とにかく、今後お前が魔石を使いたいというのであればお前に適した魔法腕輪を作る必要がある。必要な素材は……そうだな、魔法金属のミスリルなら耐え切れるだろう」
「み、ミスリル!?ムメイ殿、本気で言っているのか!?魔法腕輪にミスリルを使うなど聞いた事もないぞ!!」
「ミスリル?」
ミスリルの単語を出した瞬間、話を聞いていたネカは驚愕の表情を浮かべ、レノはどうして彼がそこまで驚くのか不思議に思う。その彼の表情を見てネカは魔法金属の説明を行う。
「レノ殿はどうやら魔法金属の事を知らない様子ですが、はっきりと申しまして魔法金属は通常の金属よりも非常に価値が高く、何よりも魔法に対する強い耐性を誇ります」
「つまり、魔法耐性を持った金属の事ですか?」
「ええ、そう解釈してくれて構いません。魔法金属は非常に貴重な代物で滅多に手に入る代物ではありません。場合によっては金や宝石よりも価値のある代物なのです」
「そ、そんなに凄いんですか?」
ネカの説明にレノは驚き、商人である彼のいう言葉は信憑性があり、その魔法金属のミスリルを手に入れない限りはレノは風の魔石を使いこなす事が出来ないという。
0
お気に入りに追加
657
あなたにおすすめの小説
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる