14 / 215
特訓編
瞬脚と魔弓術
しおりを挟む
――ダリルから付与魔術の使用許可を得たレノは翌日から森の中を駆け巡り、一角兎を探し出す。まずは当初の予定通りに弓矢を使わずに獲物を捕まえるために行動し、遂に森の中を駆け抜ける一角兎を発見した。
「よし、見つけたぞ!!」
「キュイイッ!?」
茂みの中に隠れていた一角兎を見つけ出すと、レノは一角兎を捕まえるために手を伸ばす。一角兎は逃げるために駆け出し、やはり移動速度は一角兎が勝ってレノは徐々に距離が離れていく。しかし、前方を移動する一角兎に対してレノは勢いよく足を踏み込むと、付与魔術を発動させた。
(わざわざ裸足になる必要はない、このままでも風の魔力は操れるはずだ!!)
レノの付与魔術は物体に魔力を流し込む事が出来るため、矢に風の魔力を流し込んだ要領でレノも自分のブーツに魔力を流し込む。その結果、風の魔力を纏ったブーツを利用してレノは一気に加速する。一角兎が存在する方向へ向けて足の裏から風の魔力を解放し、瞬間的に加速する。
「うおおおっ!!」
「ギュイイッ!?」
後方から突っ込んできたレノに対して一角兎は回避する余裕もなく、背後から首根っこを掴まれてしまう。一角兎を遂に捕まえる事に成功したレノだったが、進路方向に大樹が存在し、そのまま一角兎を掴んだ状態で派手に衝突してしまう。
捕まえる事に夢中で前方を注意していなかったレノは派手に身体をぶつけて地面に倒れ込み、あまりの痛さにその場でもがく。しかし、捕まえた一角兎の方も衝突の際に気を失ったらしく、地面に倒れた状態で目を回していた。
「いったぁっ……でも、捕まえたぞ」
「キュイイッ……」
目を回した一角兎を確認してレノは涙目を浮かべながらも笑みを浮かべ、自分の考えた「移動法」が上手く成功した事を喜ぶ。その一方で自分がぶつかった大樹に視線を向け、次からはちゃんと加速する時は周囲に警戒するように気を付ける必要があると判断する。
「ふうっ、義父さんの言う通りだな。ちゃんと周りを見ていないと大変な事になるな……あいてっ!?」
立ち上がろうとした瞬間、レノは足首に痛みが走り、先ほどの加速の際に右足首が捻った事に気づく。痛めた足を治めながらもレノは腰に取り付けていた薬草の粉を取り出し、傷口に振りかける。この薬草は山に自生している物を採取した代物であり、簡単な怪我ならば粉末を塗るだけでもすぐに治った。
「いてて、足を捻ってたのか……折角、早く走れる方法を思いついた思ったのに……いや、俺の鍛え方が足りないだけか。もっとちゃんと身体を鍛えればこんな事で足が捻る事なんかなくなるはずだ」
足を汚しながらもレノは自分の考えた付与魔術を利用した移動法を諦めず、完全に使いこなすためにまずは身体と観察力を鍛える事を誓う。いちいち付与魔術を利用した移動法という呼び方するのも面倒のため、ここは単純に覚えやすい名前を名付ける。
(よし、この走り方は「瞬脚」と名付けよう。覚えやすいし、いちいち長い名前よりもいいよね)
今後は風の付与魔術を生かした走法を「瞬脚」と名付ける事に決めたレノは立ち上がると、仕留めた一角兎を拾い上げて山小屋にいるはずのダリルの元へ戻り、初めて獲物を素手で捕まえる事に成功したことを告げた。それを知ったダリルは非常に驚き、この日以降からレノは武器の携帯を許可された――
――それから更に半年の時が経過し、11歳の誕生日を迎えたレノは森の中を自由に走り回れる体力と脚力を手にしていた。毎日諦めずに走り込みを行ったお陰で山の中でも自由に動けるようになり、障害物を巧みに躱して移動を行い、時には狂暴な魔物と遭遇する事もあったが、その時は「瞬脚」を生かして上手く逃走する。
「こっちだ猪!!」
「フゴォオオッ!!」
レノは森の中で遭遇したボアに追いかけられ、後方から迫るボアに対して挑発するように声をかけると、怒りの声を上げてボアは突っ込む。その様子を見てレノは笑みを浮かべ、両足に付与魔術を施し、一気に上空へと跳躍する。
「とうっ!!」
「フガァッ!?」
上空へと跳躍したレノは後方から突進してきたボアを回避すると、ボアはレノの正面に存在した大樹に突っ込み、衝撃が身体を襲う。大抵の樹木ならば破壊するほどの突進力を誇るボアだが、衝突した大樹は並の樹木の何倍もの大きさを誇り、非常に頑丈だった。
自ら大樹に突っ込んでしまったボアは身体をよろめかせ、その様子を確認したレノは空中で体勢を整えて着地すると、背中の弓矢に手を伸ばす。ふらついたボアに対してレノは矢を構えると、付与魔術を発動して矢に魔力を流し込む。
「……喰らえっ!!」
「プギィイイッ!?」
ボアの急所である眉間に矢が放たれ、風の魔力によって弾丸のように高速回転した矢はボアの眉間を貫き、体内を貫通して大樹へと突き刺さる。ボアは眉間から血を流しながらゆっくりと地面に崩れ落ちた。その様子を見てレノは倒したと確信すると額の汗を拭う。
「ふうっ……魔弓術も大分上手く使えるようになったな」
レノは自分の弓に視線を向け、付与魔術を利用した射撃も以前よりも早く撃てるようになった事を自覚する。ちなみに「魔弓術」とはダリルが考案した名前であり、魔力を利用して矢を射る事から彼は「魔弓術」という名前を名付けた。
付与魔術を扱った弓術と走法を習得してから三か月、既にレノはボアを単独で仕留めるほどの腕前にまで成長していた。1年前と比べれば格段に成長を果たしたレノだったが、本人は現状に満足せず、付与魔術を使用した新しい攻撃法を考えていた。
(弓さえあればボアぐらいの相手は倒せるけど、義父さんが弓がない状態でも戦える術は身に付けとけと言ってたな。となると、やっぱり試すのはあれか)
レノは弓を背中に戻すとボアの死骸に視線を向け、一先ずは解体して持ち帰れるだけの素材を回収すると、山小屋に戻る前に最近はよく訪れている場所へ向かう――
――最近のレノは山中に存在する「滝」へと訪れ、ダリルには内密に特訓を行っていた。その内容とは滝浴びで精神集中――ではなく、滝から流れ落ちる水を利用した訓練を編み出していた。
「よし、見つけたぞ!!」
「キュイイッ!?」
茂みの中に隠れていた一角兎を見つけ出すと、レノは一角兎を捕まえるために手を伸ばす。一角兎は逃げるために駆け出し、やはり移動速度は一角兎が勝ってレノは徐々に距離が離れていく。しかし、前方を移動する一角兎に対してレノは勢いよく足を踏み込むと、付与魔術を発動させた。
(わざわざ裸足になる必要はない、このままでも風の魔力は操れるはずだ!!)
レノの付与魔術は物体に魔力を流し込む事が出来るため、矢に風の魔力を流し込んだ要領でレノも自分のブーツに魔力を流し込む。その結果、風の魔力を纏ったブーツを利用してレノは一気に加速する。一角兎が存在する方向へ向けて足の裏から風の魔力を解放し、瞬間的に加速する。
「うおおおっ!!」
「ギュイイッ!?」
後方から突っ込んできたレノに対して一角兎は回避する余裕もなく、背後から首根っこを掴まれてしまう。一角兎を遂に捕まえる事に成功したレノだったが、進路方向に大樹が存在し、そのまま一角兎を掴んだ状態で派手に衝突してしまう。
捕まえる事に夢中で前方を注意していなかったレノは派手に身体をぶつけて地面に倒れ込み、あまりの痛さにその場でもがく。しかし、捕まえた一角兎の方も衝突の際に気を失ったらしく、地面に倒れた状態で目を回していた。
「いったぁっ……でも、捕まえたぞ」
「キュイイッ……」
目を回した一角兎を確認してレノは涙目を浮かべながらも笑みを浮かべ、自分の考えた「移動法」が上手く成功した事を喜ぶ。その一方で自分がぶつかった大樹に視線を向け、次からはちゃんと加速する時は周囲に警戒するように気を付ける必要があると判断する。
「ふうっ、義父さんの言う通りだな。ちゃんと周りを見ていないと大変な事になるな……あいてっ!?」
立ち上がろうとした瞬間、レノは足首に痛みが走り、先ほどの加速の際に右足首が捻った事に気づく。痛めた足を治めながらもレノは腰に取り付けていた薬草の粉を取り出し、傷口に振りかける。この薬草は山に自生している物を採取した代物であり、簡単な怪我ならば粉末を塗るだけでもすぐに治った。
「いてて、足を捻ってたのか……折角、早く走れる方法を思いついた思ったのに……いや、俺の鍛え方が足りないだけか。もっとちゃんと身体を鍛えればこんな事で足が捻る事なんかなくなるはずだ」
足を汚しながらもレノは自分の考えた付与魔術を利用した移動法を諦めず、完全に使いこなすためにまずは身体と観察力を鍛える事を誓う。いちいち付与魔術を利用した移動法という呼び方するのも面倒のため、ここは単純に覚えやすい名前を名付ける。
(よし、この走り方は「瞬脚」と名付けよう。覚えやすいし、いちいち長い名前よりもいいよね)
今後は風の付与魔術を生かした走法を「瞬脚」と名付ける事に決めたレノは立ち上がると、仕留めた一角兎を拾い上げて山小屋にいるはずのダリルの元へ戻り、初めて獲物を素手で捕まえる事に成功したことを告げた。それを知ったダリルは非常に驚き、この日以降からレノは武器の携帯を許可された――
――それから更に半年の時が経過し、11歳の誕生日を迎えたレノは森の中を自由に走り回れる体力と脚力を手にしていた。毎日諦めずに走り込みを行ったお陰で山の中でも自由に動けるようになり、障害物を巧みに躱して移動を行い、時には狂暴な魔物と遭遇する事もあったが、その時は「瞬脚」を生かして上手く逃走する。
「こっちだ猪!!」
「フゴォオオッ!!」
レノは森の中で遭遇したボアに追いかけられ、後方から迫るボアに対して挑発するように声をかけると、怒りの声を上げてボアは突っ込む。その様子を見てレノは笑みを浮かべ、両足に付与魔術を施し、一気に上空へと跳躍する。
「とうっ!!」
「フガァッ!?」
上空へと跳躍したレノは後方から突進してきたボアを回避すると、ボアはレノの正面に存在した大樹に突っ込み、衝撃が身体を襲う。大抵の樹木ならば破壊するほどの突進力を誇るボアだが、衝突した大樹は並の樹木の何倍もの大きさを誇り、非常に頑丈だった。
自ら大樹に突っ込んでしまったボアは身体をよろめかせ、その様子を確認したレノは空中で体勢を整えて着地すると、背中の弓矢に手を伸ばす。ふらついたボアに対してレノは矢を構えると、付与魔術を発動して矢に魔力を流し込む。
「……喰らえっ!!」
「プギィイイッ!?」
ボアの急所である眉間に矢が放たれ、風の魔力によって弾丸のように高速回転した矢はボアの眉間を貫き、体内を貫通して大樹へと突き刺さる。ボアは眉間から血を流しながらゆっくりと地面に崩れ落ちた。その様子を見てレノは倒したと確信すると額の汗を拭う。
「ふうっ……魔弓術も大分上手く使えるようになったな」
レノは自分の弓に視線を向け、付与魔術を利用した射撃も以前よりも早く撃てるようになった事を自覚する。ちなみに「魔弓術」とはダリルが考案した名前であり、魔力を利用して矢を射る事から彼は「魔弓術」という名前を名付けた。
付与魔術を扱った弓術と走法を習得してから三か月、既にレノはボアを単独で仕留めるほどの腕前にまで成長していた。1年前と比べれば格段に成長を果たしたレノだったが、本人は現状に満足せず、付与魔術を使用した新しい攻撃法を考えていた。
(弓さえあればボアぐらいの相手は倒せるけど、義父さんが弓がない状態でも戦える術は身に付けとけと言ってたな。となると、やっぱり試すのはあれか)
レノは弓を背中に戻すとボアの死骸に視線を向け、一先ずは解体して持ち帰れるだけの素材を回収すると、山小屋に戻る前に最近はよく訪れている場所へ向かう――
――最近のレノは山中に存在する「滝」へと訪れ、ダリルには内密に特訓を行っていた。その内容とは滝浴びで精神集中――ではなく、滝から流れ落ちる水を利用した訓練を編み出していた。
1
お気に入りに追加
659
あなたにおすすめの小説

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!


はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる