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プロローグ
決闘しろ
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「うわぁああっ!?」
自分の魔法によって派手に空中に浮きあがったレノは大樹の枝を掴み、どうにか落下は逃れられた。両手で枝を掴んだレノは下を覗き込み、もしも落ちたら大怪我では済まない程度の高度である事に気付いて顔色を青くする。
一方でレノの魔法によって吹き飛ばされた子供達は苦痛の表情を浮かべ、特にレノを一番痛めつけていた少年は膝に怪我を負う。彼がレノから一番近い距離にいたので吹き飛ばされた際に怪我を負ったらしく、血走った目でレノを見上げた。
「こ、こいつ……ぶっ殺してやる!!」
「ひっ!?」
「お、おい!?まずいって……落ち着け!!」
「あの高さから落ちたら本当に死んじまうぞ!?」
枝に掴まっているレノを見て怪我をした少年は魔法を発動させようとするが、慌てて他の取り巻きの子供達が引き留める。いくら見下している相手とはいえ、殺してしまったら大変面倒な事になってしまう。しかし、怒りで我を失った少年は構わずに魔法を発動させた。
「スラッシュ!!」
「うわぁあああっ!?」
風魔法によって再び枝が切り裂かれ、地上へ向けてレノは落下する。このままでは死ぬと思ったレノは両手を下に向け、再び魔法を発動させようとした。
(お願い、成功してよ!!)
魔力を両手に集中させて風の魔力を纏う事には成功するが、やはり魔力を形にして放出する事が出来ず、そのままレノは地上付近まで落下すると魔法を暴発させて身体が浮き上がる。落下を止める事には成功したが、結局は暴発した風の力によって身体は吹き飛ばされ、数メートルも離れた地面に叩きつけられる。
「あぐぅっ!?」
「はっ、この落ちこぼれが!!半端者のお前に風魔法が使えるわけないだろ!!」
「そ、そうだそうだ!!」
「この落ちこぼれっ!!」
レノが魔法を失敗したのを見て枝から落とした少年は笑い声をあげ、他の者達もそれに釣られる形で笑い声をあげる。その声を耳にしてレノは悲しさと悔しさが同時に襲い掛かり、涙を流す。
残念ながら少年の言う通りにレノは「魔法使い」としては落ちこぼれの類である事は間違いない。本来、森人族の子供ならば言葉や文字を覚える時点で自分の体内の魔力を利用し、魔法を扱える事が出来る。だが、レノの場合は8才を迎えた今の年齢でやっと魔力を対外に放出できるようになったばかりだった。
(どうして成功しないんだよ……)
魔力を両手から生み出せるようになったレノは何度も練習を行い、風の魔力を身にまとうだけではなくて「魔法」をとして放出できるように練習をしてきた。しかし、毎日どれだけの練習を繰り返そうと彼は身にまとった魔力を魔法として使用する事が出来ない。
(あんな奴等が出来るのにどうして僕だけ……)
他の森人族の子供が当たり前に魔法が使えるのに対してレノは強い劣等感を抱き、自分自身に怒りを抱く。どうして自分はハーフエルフなんかに生まれたかと後悔する。
――レノの母親の森人族は十数年前に里から飛び出し、今から8年前に戻ってきて子供を産んだ。その子供がハーフエルフである事に里の森人族たちは酷く動揺した。父親に関しては既に死亡したらしく、結局はレノの母親は故郷に戻るしかなかった。
レノの母親によると彼の父親は人間で「冒険者」と呼ばれる職に就いていたらしく、父親はある時に仕事で事故に遭って死亡し、彼以外に頼る人間はいなかった母親は里に戻るしかなかった。しかし、森人族は基本的に人間を見下す傾向があり、里に暮らす者達も人間の血を混じったレノに対して良い感情は抱かない。
どうして森人族は人間を嫌うかというと、彼等は緑の自然を大切にするが人間はその自然を破壊する存在として認識しているからである。人間は自分達の暮らしを豊かにするため平気で森林を伐採し、時には戦の際には「火計」と称して森を焼き尽くす事も平気で行う。
かつてレノたちが暮らしている森にも人間が訪れた事があり、彼等はこの森の所有権は自分達にあると宣言して森人族に立ち退きを求めてきた。彼等の言い分はこの森は人間が管理する国の領地になったため、即刻に森人族は出ていくように促した。
しかし、人間の理屈など森人族に通じるはずもなく、里の森人族たちは力を合わせて人間を撃退し、彼等に二度とこの地には足を踏み入れないように約束させた。そんな過去もあるせいで里の森人族は人間を敵視しているのだが、よりにもよって人間の血を継ぐレノは彼等にとっては汚らわしい人間の血を継ぐ子度もだった。
森人族と人間の間から生まれた「半端者」としてレノは里の者から嫌われ、味方となってくれるはずの母親は数日前に病で死んでしまった。そのせいでレノの味方はもう族長の孫娘のヒカリしかおらず、皮肉にもヒカリを慕う子供達に今度は追い詰められてしまう。
「おら、立てよ落ちこぼれ!!魔法で勝負してやる、決闘だ!!」
「おい、まだやるのか!?」
「もう十分じゃ……」
「うるさい、お前らは黙ってろ!!」
先ほどからレノを痛めつけている子供達の中で一番に騒いでいる少年は「タリヤ」という名前で、彼の父親はこの里では二番目の権力を持つ。そのせいで子供達の彼のいう事には逆らえず、彼のいう事に従うしかない。タリヤは寝そべっているレノに対して「決闘」を申し込む。
森人族の決闘は基本的には武芸者ならば互いの得意とする武器での勝負、魔法を得意とする者同士ならば魔法での勝負を意味する。決闘を引き受ければ決着が着くまでは勝負は続行され、降参も許されない。互いに相手を戦闘不能に追い込むまで勝負は続けられる形式だった。
「さっさと立てよ、落ちこぼれ!!僕に勝てたらもうお前を虐めるのは止めてやる!!だけど、お前が負けたらこの里から出ていけ!!」
「くっ……言ったな!!嘘を吐くなよ!!」
「お、おい!!やる気か?」
「お前がタリヤに勝てるわけないだろ!?」
「止めとけよタリヤ、下手をしたら本当に死んじゃうぞ!?」
「うるさい、お前等は黙ってろ!!」
ここまで痛めつけられ、馬鹿にされたレノも我慢の限界を迎え、タリヤと向かい合う。それを見たタリヤは若干引きつった笑みを浮かべながらも両手を構え、魔法の準備を行う。一方でレノの方も両手を構え、風の魔力を纏わせた。
自分の魔法によって派手に空中に浮きあがったレノは大樹の枝を掴み、どうにか落下は逃れられた。両手で枝を掴んだレノは下を覗き込み、もしも落ちたら大怪我では済まない程度の高度である事に気付いて顔色を青くする。
一方でレノの魔法によって吹き飛ばされた子供達は苦痛の表情を浮かべ、特にレノを一番痛めつけていた少年は膝に怪我を負う。彼がレノから一番近い距離にいたので吹き飛ばされた際に怪我を負ったらしく、血走った目でレノを見上げた。
「こ、こいつ……ぶっ殺してやる!!」
「ひっ!?」
「お、おい!?まずいって……落ち着け!!」
「あの高さから落ちたら本当に死んじまうぞ!?」
枝に掴まっているレノを見て怪我をした少年は魔法を発動させようとするが、慌てて他の取り巻きの子供達が引き留める。いくら見下している相手とはいえ、殺してしまったら大変面倒な事になってしまう。しかし、怒りで我を失った少年は構わずに魔法を発動させた。
「スラッシュ!!」
「うわぁあああっ!?」
風魔法によって再び枝が切り裂かれ、地上へ向けてレノは落下する。このままでは死ぬと思ったレノは両手を下に向け、再び魔法を発動させようとした。
(お願い、成功してよ!!)
魔力を両手に集中させて風の魔力を纏う事には成功するが、やはり魔力を形にして放出する事が出来ず、そのままレノは地上付近まで落下すると魔法を暴発させて身体が浮き上がる。落下を止める事には成功したが、結局は暴発した風の力によって身体は吹き飛ばされ、数メートルも離れた地面に叩きつけられる。
「あぐぅっ!?」
「はっ、この落ちこぼれが!!半端者のお前に風魔法が使えるわけないだろ!!」
「そ、そうだそうだ!!」
「この落ちこぼれっ!!」
レノが魔法を失敗したのを見て枝から落とした少年は笑い声をあげ、他の者達もそれに釣られる形で笑い声をあげる。その声を耳にしてレノは悲しさと悔しさが同時に襲い掛かり、涙を流す。
残念ながら少年の言う通りにレノは「魔法使い」としては落ちこぼれの類である事は間違いない。本来、森人族の子供ならば言葉や文字を覚える時点で自分の体内の魔力を利用し、魔法を扱える事が出来る。だが、レノの場合は8才を迎えた今の年齢でやっと魔力を対外に放出できるようになったばかりだった。
(どうして成功しないんだよ……)
魔力を両手から生み出せるようになったレノは何度も練習を行い、風の魔力を身にまとうだけではなくて「魔法」をとして放出できるように練習をしてきた。しかし、毎日どれだけの練習を繰り返そうと彼は身にまとった魔力を魔法として使用する事が出来ない。
(あんな奴等が出来るのにどうして僕だけ……)
他の森人族の子供が当たり前に魔法が使えるのに対してレノは強い劣等感を抱き、自分自身に怒りを抱く。どうして自分はハーフエルフなんかに生まれたかと後悔する。
――レノの母親の森人族は十数年前に里から飛び出し、今から8年前に戻ってきて子供を産んだ。その子供がハーフエルフである事に里の森人族たちは酷く動揺した。父親に関しては既に死亡したらしく、結局はレノの母親は故郷に戻るしかなかった。
レノの母親によると彼の父親は人間で「冒険者」と呼ばれる職に就いていたらしく、父親はある時に仕事で事故に遭って死亡し、彼以外に頼る人間はいなかった母親は里に戻るしかなかった。しかし、森人族は基本的に人間を見下す傾向があり、里に暮らす者達も人間の血を混じったレノに対して良い感情は抱かない。
どうして森人族は人間を嫌うかというと、彼等は緑の自然を大切にするが人間はその自然を破壊する存在として認識しているからである。人間は自分達の暮らしを豊かにするため平気で森林を伐採し、時には戦の際には「火計」と称して森を焼き尽くす事も平気で行う。
かつてレノたちが暮らしている森にも人間が訪れた事があり、彼等はこの森の所有権は自分達にあると宣言して森人族に立ち退きを求めてきた。彼等の言い分はこの森は人間が管理する国の領地になったため、即刻に森人族は出ていくように促した。
しかし、人間の理屈など森人族に通じるはずもなく、里の森人族たちは力を合わせて人間を撃退し、彼等に二度とこの地には足を踏み入れないように約束させた。そんな過去もあるせいで里の森人族は人間を敵視しているのだが、よりにもよって人間の血を継ぐレノは彼等にとっては汚らわしい人間の血を継ぐ子度もだった。
森人族と人間の間から生まれた「半端者」としてレノは里の者から嫌われ、味方となってくれるはずの母親は数日前に病で死んでしまった。そのせいでレノの味方はもう族長の孫娘のヒカリしかおらず、皮肉にもヒカリを慕う子供達に今度は追い詰められてしまう。
「おら、立てよ落ちこぼれ!!魔法で勝負してやる、決闘だ!!」
「おい、まだやるのか!?」
「もう十分じゃ……」
「うるさい、お前らは黙ってろ!!」
先ほどからレノを痛めつけている子供達の中で一番に騒いでいる少年は「タリヤ」という名前で、彼の父親はこの里では二番目の権力を持つ。そのせいで子供達の彼のいう事には逆らえず、彼のいう事に従うしかない。タリヤは寝そべっているレノに対して「決闘」を申し込む。
森人族の決闘は基本的には武芸者ならば互いの得意とする武器での勝負、魔法を得意とする者同士ならば魔法での勝負を意味する。決闘を引き受ければ決着が着くまでは勝負は続行され、降参も許されない。互いに相手を戦闘不能に追い込むまで勝負は続けられる形式だった。
「さっさと立てよ、落ちこぼれ!!僕に勝てたらもうお前を虐めるのは止めてやる!!だけど、お前が負けたらこの里から出ていけ!!」
「くっ……言ったな!!嘘を吐くなよ!!」
「お、おい!!やる気か?」
「お前がタリヤに勝てるわけないだろ!?」
「止めとけよタリヤ、下手をしたら本当に死んじゃうぞ!?」
「うるさい、お前等は黙ってろ!!」
ここまで痛めつけられ、馬鹿にされたレノも我慢の限界を迎え、タリヤと向かい合う。それを見たタリヤは若干引きつった笑みを浮かべながらも両手を構え、魔法の準備を行う。一方でレノの方も両手を構え、風の魔力を纏わせた。
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