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大迷宮編 〈後半編〉
寄生樹
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ウルの嗅覚を頼りに探索を開始してから十数分後、流石にウルの速度に付いてくる騎竜やギュウキに限界が訪れようとした時、遂にレノ達は臭いの元に辿り着く。
「……これは」
「なっ……!?」
「……酷い」
「うっ……」
「……何が、起きているんでやんす」
「ば、馬鹿な……」
――レノ達の眼前に広がる光景は、直径が20メートルを超える大樹が存在し、その木の根元には無数の生物の死骸が蔓に拘束された状態で横たわっており、枝の部分にも同じように生物を拘束した状態でミノムシのようにぶら下げる光景が広がっていた。
死骸を拘束する蔓は間違いなく大樹から直接生えており、血液を吸い上げるように生物の死骸から養分を吸い取っているのか、幾つかは原型が留めていない程にやせ細った個体も存在し、レノ達はその光景に口元を抑える。
何が起きているのかは一目瞭然であり、この大樹こそが間違いなくレノとハヤテが遭遇した半ば植物と化した生物を生み出した元凶であり、現に先ほど現れた巨人族の兵士や、他にも意識を複数の人影が大樹の傍に存在し、大樹の傍に捕獲した生物達を横たわらせる。
「プギィイイイッ!?」
一匹のイノブタが巨人族に運び込まれながら暴れるが、全身を蔓で拘束されて動く事すらままならず、そのまま根本の部分に放り投げられる。
シュルルルッ……!!
「プギィイイッ……!?」
イノブタの周囲の地面から蔓が誕生し、そのまま全身をミイラのように拘束したかと思うと、最初は内側で暴れていたイノブタだったが、やがて動かなくなり、どんどんと縮小化されていく。その光景にレノ達は背筋が震え、今までに様々な魔物と遭遇したが、今回の相手は「食肉植物」である事が伺えた。
「な、何だあれは……!?あんな植物、見た事ないぞ」
「……ハヤテ」
「分かっていやす……あの木は、間違いなく神樹です」
「なっ……!?」
フウカの問いかけにハヤテは冷や汗を流しながら頷き、彼の言葉に全員が騒然とする。目の前に存在する大樹が「神樹」であるという言葉に誰もが予想できず、同時に複数の疑問が生まれる。
「あれが……神樹?どう見ても崇められるような存在じゃないかと思うけど……」
「正確に言えば、間違った育成法で生み出された神樹の末路でやんす。あの樹木はもうわっし等の手には負えませんね……生物を糧として成長している」
「誰が育てたのかは知らないけど……不快」
二人によれば目の前に広がる大樹は間違った方法で育てられた神樹らしく、聖導教会の世界樹と似通った能力を持ちながらも、生物の栄養だけを糧にして育ち続けているらしく、最早植物というよりは魔物のような存在に近い植物に変わり果てているらしい。
どうしてこんな場所で変わり果てた神樹が存在するのかは不明だが、今は一刻も早く守護戦士達や息のある人間達の救出が先決であり、どのようにして近づいて救い出すのかが問題である。
「あの大樹には下手に攻撃出来やせん。おおきな刺激を与えて、蔓で拘束されている方々を危険に晒すわけにはいけませんから」
「でも、もう助かるとは思えないけど」
「何を言っている。少しでも自分たちの仲間が助かる可能性があるのならば諦めるな」
「……魔人種と違って、私達に仲間意識は強くない。場合によっては見捨てでも目的を果たす必要がある」
「何だと!!」
「落ち着いて下さい。フウカさんも、ギュウキさんも、今は言い争いをしている暇はありやせん」
「「ふんっ!!」」
フウカとギュウキは御互いに顔を反らし、リノンは不安な表情を浮かべながら樹木の影から大樹を確認し、蔓で拘束されている生物の数は100体を超えており、この中の何処かに攫われた守護戦士達がいるのは間違いないが、どのように救い出せばいいのか考えが付かない。
「くっ……人質さえいなければ私の火炎剣で焼き尽くしてやれるが……」
「……そうだね」
植物を傷つける行為は森人族にとっては何よりも苦痛だが、あの大樹はあまりにも危険であり、このまま放置していればこの階層の生物を全て食い尽くしかねない。それだけは避けねばならず、放置するわけにはいかない。
「だが、迂闊に近づけばあの見張り番を行っている兵士達に見つかり、それに先ほどの光景を見ても根本の部分に近づくと蔓が沸き出して拘束されるぞ?」
「……レノの魔鎧で防げばいい」
「悪くない考えだけど、全身を魔鎧で防護してたら魔法が使えない」
レノの魔鎧ならば蔓の拘束であろうと防ぐ事は出来るかも知れないが、魔鎧の発動中は魔法の使用は不可能であり、カリバーンで攻撃する事も難しい。大樹そのものをどうにかする方法は幾つか存在するが、問題なのは大樹に拘束されている生物達であり、中には生き延びている人間もいる可能性がある。
「どうにか生き残っている人たちだけでも助けられないのか……」
「難しいな……一つ一つの蔓を振りほどいて調べるにしても、時間が掛かり過ぎるし、あの植物の兵士や蔓に妨害されてしまう。一体どうすれば……」
「……蔓か」
先ほどの光景を思い返し、巨人に放り出されたイノブタは蔓で拘束されたが、そもそもどうやって生物を感知して蔓で拘束しているのかが気にかかる。大樹には生物の熱を捉えるようなセンサーの能力が存在するのか、もしくはレノの魔力感知のように生物の生命エネルギーを感じ取って蔓で拘束しているのかが気にかかる。
前者ならばお手上げだが、後者ならば方法は存在する。レノは以前にアトラス大森林でハヤテから受け取ったペンダントを思い出し、あの結界石が使用された装飾品ならば魔力を隠蔽する能力を持っているはず。
「ハヤテさん、あのペンダントを持ってる?」
「ペンダント……?なるほど、そう言う事ですかい」
「……どういう事?」
「何だ?何か思いついたのか?」
レノの質問にハヤテが思い出したように頷き、他の者達も集まる。手短に彼等に説明を行うと、ハヤテはペンダントを取り出す。
「念のために必要かと思って常日頃から持っていやした、まさかこんな機会に役立つとは思いませんでしたね。ですが、わっしが持っているのは3人分だけでやんす」
「問題ない、私も一つ持っている」
ハヤテがレノに二つのペンダントを渡すと、フウカは自分の鞄から同じ結界石のペンダントを取り出すが、レノの場合は以前にハヤテの家に使えていた召使の結界石の木札を取り出し、この木札にも同じ効能が存在したはず。
「俺はもう持ってるから、リノンとコトミが使って」
「わ、分かった」
「……似合う?」
「おい……俺はどうしたらいい?」
ギュウキだけはペンダントが存在せず、フウカも余分に用意していなかったので彼だけがペンダントの力で魔力を隠蔽する事は出来ないが、レノはある作戦を思いつく。
「ハヤテ、このペンダントを持っていたら魔法を使っても気付かれないかな」
「仮にあの大樹が魔力感知の能力を所有していたとしたら、ペンダントを装備している間は問題ないでしょうが、流石に魔法を使うと気づかれると思うでやんす。そのペンダントは魔力の隠蔽であって、決して魔力を抑える事ができる力は持っていないでやんす」
「そう……なら、仕方ないな。これはあんたが持っててよ」
「い、いいのか?」
「絶対に壊さないでよ?中にケムケムが入ってるんだから」
「けむけむ……?」
レノは半ばペットとして飼っている精神体が収納された結界石の木札を手渡し、自分だけは大樹の周囲にうろつく植物の兵を確認すると、何かを決意したように頷き、
「……時間がない、手短に話す」
自分が考えた作戦を全員に伝えると、誰もが驚愕し、何人かが反対したが事態は一刻も争い、渋々と全員が了承した。
「……これは」
「なっ……!?」
「……酷い」
「うっ……」
「……何が、起きているんでやんす」
「ば、馬鹿な……」
――レノ達の眼前に広がる光景は、直径が20メートルを超える大樹が存在し、その木の根元には無数の生物の死骸が蔓に拘束された状態で横たわっており、枝の部分にも同じように生物を拘束した状態でミノムシのようにぶら下げる光景が広がっていた。
死骸を拘束する蔓は間違いなく大樹から直接生えており、血液を吸い上げるように生物の死骸から養分を吸い取っているのか、幾つかは原型が留めていない程にやせ細った個体も存在し、レノ達はその光景に口元を抑える。
何が起きているのかは一目瞭然であり、この大樹こそが間違いなくレノとハヤテが遭遇した半ば植物と化した生物を生み出した元凶であり、現に先ほど現れた巨人族の兵士や、他にも意識を複数の人影が大樹の傍に存在し、大樹の傍に捕獲した生物達を横たわらせる。
「プギィイイイッ!?」
一匹のイノブタが巨人族に運び込まれながら暴れるが、全身を蔓で拘束されて動く事すらままならず、そのまま根本の部分に放り投げられる。
シュルルルッ……!!
「プギィイイッ……!?」
イノブタの周囲の地面から蔓が誕生し、そのまま全身をミイラのように拘束したかと思うと、最初は内側で暴れていたイノブタだったが、やがて動かなくなり、どんどんと縮小化されていく。その光景にレノ達は背筋が震え、今までに様々な魔物と遭遇したが、今回の相手は「食肉植物」である事が伺えた。
「な、何だあれは……!?あんな植物、見た事ないぞ」
「……ハヤテ」
「分かっていやす……あの木は、間違いなく神樹です」
「なっ……!?」
フウカの問いかけにハヤテは冷や汗を流しながら頷き、彼の言葉に全員が騒然とする。目の前に存在する大樹が「神樹」であるという言葉に誰もが予想できず、同時に複数の疑問が生まれる。
「あれが……神樹?どう見ても崇められるような存在じゃないかと思うけど……」
「正確に言えば、間違った育成法で生み出された神樹の末路でやんす。あの樹木はもうわっし等の手には負えませんね……生物を糧として成長している」
「誰が育てたのかは知らないけど……不快」
二人によれば目の前に広がる大樹は間違った方法で育てられた神樹らしく、聖導教会の世界樹と似通った能力を持ちながらも、生物の栄養だけを糧にして育ち続けているらしく、最早植物というよりは魔物のような存在に近い植物に変わり果てているらしい。
どうしてこんな場所で変わり果てた神樹が存在するのかは不明だが、今は一刻も早く守護戦士達や息のある人間達の救出が先決であり、どのようにして近づいて救い出すのかが問題である。
「あの大樹には下手に攻撃出来やせん。おおきな刺激を与えて、蔓で拘束されている方々を危険に晒すわけにはいけませんから」
「でも、もう助かるとは思えないけど」
「何を言っている。少しでも自分たちの仲間が助かる可能性があるのならば諦めるな」
「……魔人種と違って、私達に仲間意識は強くない。場合によっては見捨てでも目的を果たす必要がある」
「何だと!!」
「落ち着いて下さい。フウカさんも、ギュウキさんも、今は言い争いをしている暇はありやせん」
「「ふんっ!!」」
フウカとギュウキは御互いに顔を反らし、リノンは不安な表情を浮かべながら樹木の影から大樹を確認し、蔓で拘束されている生物の数は100体を超えており、この中の何処かに攫われた守護戦士達がいるのは間違いないが、どのように救い出せばいいのか考えが付かない。
「くっ……人質さえいなければ私の火炎剣で焼き尽くしてやれるが……」
「……そうだね」
植物を傷つける行為は森人族にとっては何よりも苦痛だが、あの大樹はあまりにも危険であり、このまま放置していればこの階層の生物を全て食い尽くしかねない。それだけは避けねばならず、放置するわけにはいかない。
「だが、迂闊に近づけばあの見張り番を行っている兵士達に見つかり、それに先ほどの光景を見ても根本の部分に近づくと蔓が沸き出して拘束されるぞ?」
「……レノの魔鎧で防げばいい」
「悪くない考えだけど、全身を魔鎧で防護してたら魔法が使えない」
レノの魔鎧ならば蔓の拘束であろうと防ぐ事は出来るかも知れないが、魔鎧の発動中は魔法の使用は不可能であり、カリバーンで攻撃する事も難しい。大樹そのものをどうにかする方法は幾つか存在するが、問題なのは大樹に拘束されている生物達であり、中には生き延びている人間もいる可能性がある。
「どうにか生き残っている人たちだけでも助けられないのか……」
「難しいな……一つ一つの蔓を振りほどいて調べるにしても、時間が掛かり過ぎるし、あの植物の兵士や蔓に妨害されてしまう。一体どうすれば……」
「……蔓か」
先ほどの光景を思い返し、巨人に放り出されたイノブタは蔓で拘束されたが、そもそもどうやって生物を感知して蔓で拘束しているのかが気にかかる。大樹には生物の熱を捉えるようなセンサーの能力が存在するのか、もしくはレノの魔力感知のように生物の生命エネルギーを感じ取って蔓で拘束しているのかが気にかかる。
前者ならばお手上げだが、後者ならば方法は存在する。レノは以前にアトラス大森林でハヤテから受け取ったペンダントを思い出し、あの結界石が使用された装飾品ならば魔力を隠蔽する能力を持っているはず。
「ハヤテさん、あのペンダントを持ってる?」
「ペンダント……?なるほど、そう言う事ですかい」
「……どういう事?」
「何だ?何か思いついたのか?」
レノの質問にハヤテが思い出したように頷き、他の者達も集まる。手短に彼等に説明を行うと、ハヤテはペンダントを取り出す。
「念のために必要かと思って常日頃から持っていやした、まさかこんな機会に役立つとは思いませんでしたね。ですが、わっしが持っているのは3人分だけでやんす」
「問題ない、私も一つ持っている」
ハヤテがレノに二つのペンダントを渡すと、フウカは自分の鞄から同じ結界石のペンダントを取り出すが、レノの場合は以前にハヤテの家に使えていた召使の結界石の木札を取り出し、この木札にも同じ効能が存在したはず。
「俺はもう持ってるから、リノンとコトミが使って」
「わ、分かった」
「……似合う?」
「おい……俺はどうしたらいい?」
ギュウキだけはペンダントが存在せず、フウカも余分に用意していなかったので彼だけがペンダントの力で魔力を隠蔽する事は出来ないが、レノはある作戦を思いつく。
「ハヤテ、このペンダントを持っていたら魔法を使っても気付かれないかな」
「仮にあの大樹が魔力感知の能力を所有していたとしたら、ペンダントを装備している間は問題ないでしょうが、流石に魔法を使うと気づかれると思うでやんす。そのペンダントは魔力の隠蔽であって、決して魔力を抑える事ができる力は持っていないでやんす」
「そう……なら、仕方ないな。これはあんたが持っててよ」
「い、いいのか?」
「絶対に壊さないでよ?中にケムケムが入ってるんだから」
「けむけむ……?」
レノは半ばペットとして飼っている精神体が収納された結界石の木札を手渡し、自分だけは大樹の周囲にうろつく植物の兵を確認すると、何かを決意したように頷き、
「……時間がない、手短に話す」
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