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大迷宮編 〈後半編〉
黒竜
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「こいつはなんていう魔物?」
「黒竜だ。こんな奴もいたのか……」
「もう少し焦ってくださいお二人とも!?」
レノとゴンゾウにレミアが驚愕の声を掛けるが、様々な相手と戦ってきた2人にとっては今更驚くような外見の魔物ではなく、黒竜は扉を開いて姿を現わす。
『ギィエェエエエエッ!!』
咆哮というよりは悲鳴に聞こえる鳴き声を上げながら黒竜はレノ達に視線を向け、王国部隊に大きな動揺が走り、まさか竜種の魔物まで出現するとは想定していなかった。竜種はこの世界では非常に希少であり、尚且つ全ての魔物の中でも最強を誇る生物でもある。
「こいつがドラゴンって奴なのか……腐敗竜とか、バジリスクとか、リバイアサンとは根本的に違う生物なのか」
「いや、あんな化物達と一緒にされても……」
「……こっち来る」
全く物怖じしないレノにリノンは冷や汗を流すが、この状況では誰よりも頼りになる人物であり、黒竜はそんなレノの余裕の態度を読み取ったように近づいてくる。
『シャオォオオオオッ!!』
唐突に鳴き声が大きく変化し、黒竜の胸元が膨れ上がり、口を顎が引き裂かれるのではないかというほどに大きく開き、このようなパターンでは次に相手がどのような行動を取るのか予測し、レノは両手に魔力を集中させる。
――ゴォオオオオオッ!!
案の定、黒竜の口内から火炎が吐きだされ、リバイアサンが光線を想像させる熱線を吐きだすのに対し、黒竜は広範囲に広がる炎を吐き散らし、性質的にはホムラの魔法と似通っているが、
「風盾・極」
ギュオォオオオオオッ!!
両手に形成した嵐属性の魔力を合成させ、凝縮解放の技術を応用した通常の風盾の更なる進化版を発動させ、レノ達の前に巨大な渦巻き状の嵐属性の障壁が形成され、火炎を跳ね返す。仮に黒竜が生み出した火炎が魔術師が扱う火属性や炎属性の魔法ならば逆に嵐属性の魔力を吸収する可能性もあるが、黒竜は体内の可燃性のガスを形成して火炎を生み出しているため、魔法の炎ではない。
『グギャアァアアアッ!?』
今までの風盾は相手の攻撃の軌道を反らすのが限界だったが、この新しい「極」は相手の攻撃を真正面から跳ね返し、黒竜の火炎を逆に利用して相手に攻撃する。それでも自分が生み出した火炎に損傷を負うほど軟な存在ではなく、今度は直接攻撃に切り替えたのか突進してくる。
『グガァアアアアアッ!!』
「コトミ、やれ」
「……いえっさー」
レノの指示にコトミが敬礼を行い、彼女は杖を地面に突き刺すと瞬時に水属性の魔力を送り込み、前方の空間の地面を泥に変化させる。コトミの得意技の一つであり、今の彼女は魔力容量ならば王国の間ではレノに次ぐ持ち主であり、彼女が形成した泥に黒竜は足をもつれさせる。
『グギィイイイッ!?』
ドォオオオオンッ!!
派手に泥をまき散らしながら黒竜の巨体が沈み込み、さらに底なし沼のように身体が飲み込まれていき、慌てて両翼を動かして飛翔しようとするが、既にレノ達は動き出していた。
「よ~し……ここは合体技と行こうか」
「おおっ……あの格好いい奴か」
「……了解」
「あ、ああ……やってみる」
レノは両手をリノンとコトミに差し出し、嵐属性の魔力の球体を形成する。外見は某忍者漫画の有名忍術と酷似しているが、すぐに2人は球体に向けて両手を翳し、自分たちの魔力を送り込む。
「はぁあっ!!」
「……とりゃ~」
「何だこの温度差」
一方は真面目に魔力を練り上げて送り込むのに対し、もう1人は眠たげな表情を浮かべて適当に魔力を送り込み、左手には炎属性と嵐属性を合成、右手は氷属性と嵐属性を合成させ、身動きが取れない黒竜に向けて両手を振り翳す。
「魔双刃」
ズドォオオオオオンッ!!
三日月状の巨大な炎と氷の刃が放たれ、黒竜の身体に衝突する瞬間に反発作用を引き起こして爆発し、黒竜の肉体が熱気と冷気が同時に襲い掛かる
『グァアアアアアアアアッ……!?』
想像以上の攻撃に黒竜が悲鳴を上げ、普通の魔物ならば死亡しても可笑しくはない砲撃魔法なのだが、どうやら竜種というのは伊達ではなく、損傷を負いながらも両翼を震わせて飛び立とうとする。
「流石にしぶといですね……ですが、これで終わりです。あの状態ではもう助かりません」
「それでも油断は禁物……ドラゴン退治と言えば、やっぱり剣が一番でしょ」
レノは自分の腰元に差した聖剣を抜き取り、刃に魔力を送り込む。以前は深く考えずに魔力を送り込んで光の刃を放出していたが、今回は凝縮解放の技術を利用して送り込む前に両手に魔力を集中させ、一気に魔力を流し込む。
バチィイイイッ!!
その瞬間、通常時よりも聖剣が光り輝き、更には電流を帯びる。カリバーンの属性はエクスカリバーと同じく聖属性ではあるが、レノの影響を受けた聖光石は彼の雷属性の力を増幅させ、電撃を帯びる。持ち主同様に聖剣の力も増しており、一気に振り下ろす。
「カリバーン」
ドォオオオオオオンッ!!
刃から凄まじい光の奔流が放たれ、カラドボルグの光線を想像させる砲撃魔法が黒竜の身体を飲みこみ、凄まじい爆発が生じる。黒竜の肉体は悲鳴を上げる暇もなく黒焦げにされ、雷光が周囲を覆う。
「す、凄い……!!」
「何処まで強くなれば気が済むんだ!?」
「うむっ……」
「……そこに痺れる憧れるぅ」
「何処で覚えたその言葉……ウサミミか?ウサミミなのか?」
カリバーンの破壊力は先代のカラドボルグにも匹敵し、下手をしたらそれ以上の破壊力を有しており、レノが聖剣の力を完全に使いこなせるのも時間の問題と言える。だが、今は聖剣の力に見惚れている場合ではなく、大迷宮の門が開いているうちに移動しなければならない。
「ウル!!走れ!!」
「ウォンッ!!」
「うわっ!?」
「ぬおっ!?」
ウルがゴンゾウとリノンを無理やり背中に放り込み、レノとコトミの前で跪く。どうやら自分に乗れと告げているようだが、流石に4人も乗せて移動できるのか気にかかる。
「大丈夫なのか?」
「ウォンッ!!」
「……大丈夫だ。問題ない、と言っている気がする」
「その台詞はあかん」
しかし、ウルは意地でも2人を乗せる気なのか動こうとはせず、レノは一度大迷宮の扉を確認すると、少しずつだが閉じているように思われる。黒竜を打ち倒したのはいいが、大迷宮の内部にここで侵入出来なければ次の機会は一カ月後であり、ここはウルを信じて移動を行う。
「よし!!行くぞ!!全員振り落とされないように捕まって!!」
「おうっ!!」
「グェッ……!?」
「いや、ゴンちゃんの場合は力を緩めて緩めて……ウルが苦しそうだし」
「すまん……」
全力で首元をゴンゾウに締め付けられた事でウルは涙目で悲鳴を上げ、慌ててゴンゾウは手を離す。その後、全員が騎乗するとレミア達に見送られ、大迷宮の扉に向けて疾走する。
「気を付けて下さい!!皆さんが帰還するまで持ちこたえて見せます!!」
「レミアも頑張ってね!!」
「ウォオオオオオオンッ!!」
ウルは全力疾走でコトミが形成した泥を迂回し、大迷宮の扉に向けて疾走する。白狼種の中でも速度という点に置いては他の種よりも上回る白狼は一気に巨大迷宮の出入口に辿り着き、門が完全に閉じられる前に突入した。
「黒竜だ。こんな奴もいたのか……」
「もう少し焦ってくださいお二人とも!?」
レノとゴンゾウにレミアが驚愕の声を掛けるが、様々な相手と戦ってきた2人にとっては今更驚くような外見の魔物ではなく、黒竜は扉を開いて姿を現わす。
『ギィエェエエエエッ!!』
咆哮というよりは悲鳴に聞こえる鳴き声を上げながら黒竜はレノ達に視線を向け、王国部隊に大きな動揺が走り、まさか竜種の魔物まで出現するとは想定していなかった。竜種はこの世界では非常に希少であり、尚且つ全ての魔物の中でも最強を誇る生物でもある。
「こいつがドラゴンって奴なのか……腐敗竜とか、バジリスクとか、リバイアサンとは根本的に違う生物なのか」
「いや、あんな化物達と一緒にされても……」
「……こっち来る」
全く物怖じしないレノにリノンは冷や汗を流すが、この状況では誰よりも頼りになる人物であり、黒竜はそんなレノの余裕の態度を読み取ったように近づいてくる。
『シャオォオオオオッ!!』
唐突に鳴き声が大きく変化し、黒竜の胸元が膨れ上がり、口を顎が引き裂かれるのではないかというほどに大きく開き、このようなパターンでは次に相手がどのような行動を取るのか予測し、レノは両手に魔力を集中させる。
――ゴォオオオオオッ!!
案の定、黒竜の口内から火炎が吐きだされ、リバイアサンが光線を想像させる熱線を吐きだすのに対し、黒竜は広範囲に広がる炎を吐き散らし、性質的にはホムラの魔法と似通っているが、
「風盾・極」
ギュオォオオオオオッ!!
両手に形成した嵐属性の魔力を合成させ、凝縮解放の技術を応用した通常の風盾の更なる進化版を発動させ、レノ達の前に巨大な渦巻き状の嵐属性の障壁が形成され、火炎を跳ね返す。仮に黒竜が生み出した火炎が魔術師が扱う火属性や炎属性の魔法ならば逆に嵐属性の魔力を吸収する可能性もあるが、黒竜は体内の可燃性のガスを形成して火炎を生み出しているため、魔法の炎ではない。
『グギャアァアアアッ!?』
今までの風盾は相手の攻撃の軌道を反らすのが限界だったが、この新しい「極」は相手の攻撃を真正面から跳ね返し、黒竜の火炎を逆に利用して相手に攻撃する。それでも自分が生み出した火炎に損傷を負うほど軟な存在ではなく、今度は直接攻撃に切り替えたのか突進してくる。
『グガァアアアアアッ!!』
「コトミ、やれ」
「……いえっさー」
レノの指示にコトミが敬礼を行い、彼女は杖を地面に突き刺すと瞬時に水属性の魔力を送り込み、前方の空間の地面を泥に変化させる。コトミの得意技の一つであり、今の彼女は魔力容量ならば王国の間ではレノに次ぐ持ち主であり、彼女が形成した泥に黒竜は足をもつれさせる。
『グギィイイイッ!?』
ドォオオオオンッ!!
派手に泥をまき散らしながら黒竜の巨体が沈み込み、さらに底なし沼のように身体が飲み込まれていき、慌てて両翼を動かして飛翔しようとするが、既にレノ達は動き出していた。
「よ~し……ここは合体技と行こうか」
「おおっ……あの格好いい奴か」
「……了解」
「あ、ああ……やってみる」
レノは両手をリノンとコトミに差し出し、嵐属性の魔力の球体を形成する。外見は某忍者漫画の有名忍術と酷似しているが、すぐに2人は球体に向けて両手を翳し、自分たちの魔力を送り込む。
「はぁあっ!!」
「……とりゃ~」
「何だこの温度差」
一方は真面目に魔力を練り上げて送り込むのに対し、もう1人は眠たげな表情を浮かべて適当に魔力を送り込み、左手には炎属性と嵐属性を合成、右手は氷属性と嵐属性を合成させ、身動きが取れない黒竜に向けて両手を振り翳す。
「魔双刃」
ズドォオオオオオンッ!!
三日月状の巨大な炎と氷の刃が放たれ、黒竜の身体に衝突する瞬間に反発作用を引き起こして爆発し、黒竜の肉体が熱気と冷気が同時に襲い掛かる
『グァアアアアアアアアッ……!?』
想像以上の攻撃に黒竜が悲鳴を上げ、普通の魔物ならば死亡しても可笑しくはない砲撃魔法なのだが、どうやら竜種というのは伊達ではなく、損傷を負いながらも両翼を震わせて飛び立とうとする。
「流石にしぶといですね……ですが、これで終わりです。あの状態ではもう助かりません」
「それでも油断は禁物……ドラゴン退治と言えば、やっぱり剣が一番でしょ」
レノは自分の腰元に差した聖剣を抜き取り、刃に魔力を送り込む。以前は深く考えずに魔力を送り込んで光の刃を放出していたが、今回は凝縮解放の技術を利用して送り込む前に両手に魔力を集中させ、一気に魔力を流し込む。
バチィイイイッ!!
その瞬間、通常時よりも聖剣が光り輝き、更には電流を帯びる。カリバーンの属性はエクスカリバーと同じく聖属性ではあるが、レノの影響を受けた聖光石は彼の雷属性の力を増幅させ、電撃を帯びる。持ち主同様に聖剣の力も増しており、一気に振り下ろす。
「カリバーン」
ドォオオオオオオンッ!!
刃から凄まじい光の奔流が放たれ、カラドボルグの光線を想像させる砲撃魔法が黒竜の身体を飲みこみ、凄まじい爆発が生じる。黒竜の肉体は悲鳴を上げる暇もなく黒焦げにされ、雷光が周囲を覆う。
「す、凄い……!!」
「何処まで強くなれば気が済むんだ!?」
「うむっ……」
「……そこに痺れる憧れるぅ」
「何処で覚えたその言葉……ウサミミか?ウサミミなのか?」
カリバーンの破壊力は先代のカラドボルグにも匹敵し、下手をしたらそれ以上の破壊力を有しており、レノが聖剣の力を完全に使いこなせるのも時間の問題と言える。だが、今は聖剣の力に見惚れている場合ではなく、大迷宮の門が開いているうちに移動しなければならない。
「ウル!!走れ!!」
「ウォンッ!!」
「うわっ!?」
「ぬおっ!?」
ウルがゴンゾウとリノンを無理やり背中に放り込み、レノとコトミの前で跪く。どうやら自分に乗れと告げているようだが、流石に4人も乗せて移動できるのか気にかかる。
「大丈夫なのか?」
「ウォンッ!!」
「……大丈夫だ。問題ない、と言っている気がする」
「その台詞はあかん」
しかし、ウルは意地でも2人を乗せる気なのか動こうとはせず、レノは一度大迷宮の扉を確認すると、少しずつだが閉じているように思われる。黒竜を打ち倒したのはいいが、大迷宮の内部にここで侵入出来なければ次の機会は一カ月後であり、ここはウルを信じて移動を行う。
「よし!!行くぞ!!全員振り落とされないように捕まって!!」
「おうっ!!」
「グェッ……!?」
「いや、ゴンちゃんの場合は力を緩めて緩めて……ウルが苦しそうだし」
「すまん……」
全力で首元をゴンゾウに締め付けられた事でウルは涙目で悲鳴を上げ、慌ててゴンゾウは手を離す。その後、全員が騎乗するとレミア達に見送られ、大迷宮の扉に向けて疾走する。
「気を付けて下さい!!皆さんが帰還するまで持ちこたえて見せます!!」
「レミアも頑張ってね!!」
「ウォオオオオオオンッ!!」
ウルは全力疾走でコトミが形成した泥を迂回し、大迷宮の扉に向けて疾走する。白狼種の中でも速度という点に置いては他の種よりも上回る白狼は一気に巨大迷宮の出入口に辿り着き、門が完全に閉じられる前に突入した。
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