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大迷宮編 〈前半編〉
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大迷宮に突入してから2時間も経過しない間に調査部隊は帰還した事になり、これまで得た情報とレノが別行動を取っていた時に起きた出来事を纏めるため、本来ならば種族代表達のために用意された会議室に隊長達が集まる。
「まず、お前たちを置いて先に帰還した事は謝ろう。すまなかった」
「もういいよ……俺も言い過ぎた」
「別に元々気にしていない」
「ごめんなさい~」
「ですが、あの状況では撤退する事が最善策でした」
ライオネル達によると、レノがダイア達の元に向かった際、彼等は大広間で待機していると唐突に迷宮内に鐘の音のような轟音が鳴り響き、周囲の壁から無数の転移魔方陣が出現して魔獣達の群れが出現したという。
しばらくの間は大広間で激しく戦闘が繰り広げられ、調査部隊は魔獣の殲滅に成功したが、こちらも相当数の負傷者が発生し、撤退を余儀なくされたという。まだ帰還していないレノ達の事は気がかりではあったが、再び魔獣達の襲撃が発生すれば今度は死傷者が出る危険性も高いため、彼等は書置きを残して大迷宮を抜け出したという。
「負傷者の数は78名……やはり、半数の部隊をこの砦に残している分、戦力不足は否めんな」
「ですが、万が一の場合を考えてもこの砦には人員を残しておくべきです。やはり、ここは慎重に進むしか……」
「まあ、事情は分かったよ。それよりダイアの話も聞かせてくれない?」
「話って言っても、俺達はずっと迷宮を迷ってたんだぞ? 地図なんて役に立たねえしよ……」
「この地図、やたらとぐにゃぐにゃしていて読みにくいんですけど~」
「う、うっせえな……巨人族は細かい作業が苦手なんだよ」
机の上にはお世辞にも上手いとは言えないが大迷宮の地図が書き込まれており、何度も書き間違えたのか×印が記されており、ダイアは不貞腐れたように机の上に足を乗せる。
「そんなもん、何の役にも立たねえよ。あの迷宮、生物みたいにころころと通路が変化するんだよ……お蔭で帰れなくなっちまった」
「通路が変化?本当か?」
「間違いねえ……行き止まりだった場所が通れるようになったり、今来た道が塞がって居たり、訳が分かんねえよ」
「ふむ……どう思う?」
「迷宮自体に何か仕組みが存在するのでしょうか……」
「どちらにしろ、面倒な迷宮だね」
ダイアの話が本当ならば地図を製作する事に意味はなく、他の通路が通じない以上はダイア達が選んだ通路の迷宮を進み続けるしかない。転移魔方陣を使用すれば帰還する事はできるが、今回の調査の目的は魔獣達がどの程度の規模なのか、どうやって大迷宮内で生息しているのか調べるはずなのだが、魔獣が迷宮内の通路に唐突に発生した転移魔方陣から出現した事を考えても、どう考えても魔獣が人為的に生み出されているようにしか思えない。
(守護者ガーディアンの仕業か? )
魔獣を転移魔方陣で送り込む黒幕の正体は不明だが、レノの脳裏に守護者が思い浮かぶ。王国領土の守護者は自ら出てきたが、今回の大迷宮の守護者は安全な場所でレノ達を監視して魔獣を送り込んでいる可能性もある。最も現時点の情報だけではあくまでも予想にしか過ぎないのだが。
「行き詰りましたね……どうしますか? 増援を待って、調査を再開しますか?」
「負傷者は現在の物資でも十分に治療できるが、迷宮の攻略の糸口も掴めないまま待つのはな……やはり、少数精鋭の方針で実力が確かな者だけが行動するか」
「……となると、部隊から実力者だけを選出しないといけませんね」
周囲の者達から視線を感じ、レノは真っ先に自分が選ばれたことに気が付き、溜息を吐きながら挙手する。
「俺は参加で。転移魔方陣も使えるし、場合によってはこいつの力を借りる」
「聖剣カリバーンですか……噂には聞いていますが、どれほどの力か拝見したいですね」
「拝見するような機会がそもそも訪れない事が一番なのだがな……俺も行くぞ」
「大隊長は魔人族の代表ですから、あまり自分の身を危険を冒すような行動は……」
「何を言う‼今は立場など関係ない‼皆が協力して行動する事が重要だろうが‼」
「……申し訳ありません」
ミアはライオネルの意見に従い、レノは彼女が何処となく昔のデルタに似ているような気がした。常に冷静で理論的な考え方の持ち主のように思え、最初に出会ったころのデルタを想像させる。
「俺は勘弁してくれ……もう迷宮なんてごめんだ」
「ですが、戦力的に考えてもダイアさんがいてくれるのは心強いのですが?」
「そ、そうか?なら、俺は大広間の見張り番をやってやらぁっ‼あそこにある魔方陣も守らないとお前等戻れないんだろ?」
「それは助かるな。巨人族ならば魔獣共が相手でも守り切れるだろう」
「それなら私も見張り番を行います~」
「では、私の部隊の者も半数残しましょう。比較的に性格が温厚な者を残しておきます」
大広間の転移魔方陣の守護は巨人部隊と獣人部隊と森人部隊(半数)に任せ、残りの面子は迷宮の攻略に挑む事が決まる。終着点さえ不明の迷路に挑むのは気が引けるが、先に進まなければ何も進展しない。
今後の方針が決まった所で会議は終了し、その場を解散してレノは会議の内容をリノン達に伝えに戻ろうとすると、不意に後方から肩を掴まれる。
「レノ、少しいいか」
「ライオネル?」
「……いい酒が入ったんでな、一緒に飲まないか?」
「……?」
唐突な酒の誘いにレノは首を傾げるが、すぐに彼が内密に話がある事を伝えているのだと判断し、了承する。
「いいよ。葡萄酒ぐらいしか飲めないけど」
「安心しろ。酒以外にも色々と用意してある」
「では、私達はこれで」
幕舎の中からミア達が先に出て行き、残されたレノとライオネルは彼等を見送ると、
「……用件は?」
「うむ……ここ最近、どうにも森人族の連中の動きが怪しい。調べたところ、奴等が運んできた物資からこんな物が見つかった」
ライオネルは自分が座っていた椅子の下に置いてある袋を取り出し、机の上に置く。中身は酒瓶であり、本当に酒でも持ってきたのかとレノは彼に視線を向けると、コルクを引き抜いてレノに差し出す。
「嗅いでみろ」
「どれどれ……毒?」
差し出された酒瓶の臭いを嗅ぐと、明らかに酒類ではない刺激臭を感じ取り、レノは眉を顰める。ライオネルは頷くとコルクを元に戻すと、大きな溜息を吐きだす。
「奴等はただの酒だと言い張っていたが、明らかに毒薬だろう。大方、お前が狙いではないのか?」
「レフィーアが信用出来る人たちだって言ってたけどな……」
今回の森人族の部隊はレフィーアの側近ばかりであり、彼女の配下であるミア達がレノの暗殺を企てるのは考えにくいが、現に酒瓶の中に毒薬を仕込んでいる以上、気を配る必要がある。
「この酒瓶は俺が処分しておく。お前も十分に気を付けろ」
「忠告ありがとう。じゃ、あいつら蹴散らしてくるね」
「誰が先手を打てと言った⁉無闇に騒ぎを起こすな‼」
「冗談だよ……一応は気にかけておく」
レノはミアの姿を思い浮かべ、他の者達と比べて彼女は比較的に友好的に接してくれるが、油断はできない。ライオネルに礼を告げて幕舎を抜け出すと、レノはそのままリノン達が待っている宿舎に向かおうとした時、またもや声を掛けられる。
「レノ様」
「……ミアさん?」
「ミアで結構です」
待ち構えていたかのようにミアが姿を現し、彼女は周囲を確認し、人がいない事を確かめると、レノと向かい合い、
「……お話があります。訓練場の方に私と共に同行してくれませんか?」
言葉遣いとは裏腹にミアの視線は絶対に逃さないとばかりにレノを射抜き、面倒事に巻き込まれるのを予感しながらもレノは頷いた。
「まず、お前たちを置いて先に帰還した事は謝ろう。すまなかった」
「もういいよ……俺も言い過ぎた」
「別に元々気にしていない」
「ごめんなさい~」
「ですが、あの状況では撤退する事が最善策でした」
ライオネル達によると、レノがダイア達の元に向かった際、彼等は大広間で待機していると唐突に迷宮内に鐘の音のような轟音が鳴り響き、周囲の壁から無数の転移魔方陣が出現して魔獣達の群れが出現したという。
しばらくの間は大広間で激しく戦闘が繰り広げられ、調査部隊は魔獣の殲滅に成功したが、こちらも相当数の負傷者が発生し、撤退を余儀なくされたという。まだ帰還していないレノ達の事は気がかりではあったが、再び魔獣達の襲撃が発生すれば今度は死傷者が出る危険性も高いため、彼等は書置きを残して大迷宮を抜け出したという。
「負傷者の数は78名……やはり、半数の部隊をこの砦に残している分、戦力不足は否めんな」
「ですが、万が一の場合を考えてもこの砦には人員を残しておくべきです。やはり、ここは慎重に進むしか……」
「まあ、事情は分かったよ。それよりダイアの話も聞かせてくれない?」
「話って言っても、俺達はずっと迷宮を迷ってたんだぞ? 地図なんて役に立たねえしよ……」
「この地図、やたらとぐにゃぐにゃしていて読みにくいんですけど~」
「う、うっせえな……巨人族は細かい作業が苦手なんだよ」
机の上にはお世辞にも上手いとは言えないが大迷宮の地図が書き込まれており、何度も書き間違えたのか×印が記されており、ダイアは不貞腐れたように机の上に足を乗せる。
「そんなもん、何の役にも立たねえよ。あの迷宮、生物みたいにころころと通路が変化するんだよ……お蔭で帰れなくなっちまった」
「通路が変化?本当か?」
「間違いねえ……行き止まりだった場所が通れるようになったり、今来た道が塞がって居たり、訳が分かんねえよ」
「ふむ……どう思う?」
「迷宮自体に何か仕組みが存在するのでしょうか……」
「どちらにしろ、面倒な迷宮だね」
ダイアの話が本当ならば地図を製作する事に意味はなく、他の通路が通じない以上はダイア達が選んだ通路の迷宮を進み続けるしかない。転移魔方陣を使用すれば帰還する事はできるが、今回の調査の目的は魔獣達がどの程度の規模なのか、どうやって大迷宮内で生息しているのか調べるはずなのだが、魔獣が迷宮内の通路に唐突に発生した転移魔方陣から出現した事を考えても、どう考えても魔獣が人為的に生み出されているようにしか思えない。
(守護者ガーディアンの仕業か? )
魔獣を転移魔方陣で送り込む黒幕の正体は不明だが、レノの脳裏に守護者が思い浮かぶ。王国領土の守護者は自ら出てきたが、今回の大迷宮の守護者は安全な場所でレノ達を監視して魔獣を送り込んでいる可能性もある。最も現時点の情報だけではあくまでも予想にしか過ぎないのだが。
「行き詰りましたね……どうしますか? 増援を待って、調査を再開しますか?」
「負傷者は現在の物資でも十分に治療できるが、迷宮の攻略の糸口も掴めないまま待つのはな……やはり、少数精鋭の方針で実力が確かな者だけが行動するか」
「……となると、部隊から実力者だけを選出しないといけませんね」
周囲の者達から視線を感じ、レノは真っ先に自分が選ばれたことに気が付き、溜息を吐きながら挙手する。
「俺は参加で。転移魔方陣も使えるし、場合によってはこいつの力を借りる」
「聖剣カリバーンですか……噂には聞いていますが、どれほどの力か拝見したいですね」
「拝見するような機会がそもそも訪れない事が一番なのだがな……俺も行くぞ」
「大隊長は魔人族の代表ですから、あまり自分の身を危険を冒すような行動は……」
「何を言う‼今は立場など関係ない‼皆が協力して行動する事が重要だろうが‼」
「……申し訳ありません」
ミアはライオネルの意見に従い、レノは彼女が何処となく昔のデルタに似ているような気がした。常に冷静で理論的な考え方の持ち主のように思え、最初に出会ったころのデルタを想像させる。
「俺は勘弁してくれ……もう迷宮なんてごめんだ」
「ですが、戦力的に考えてもダイアさんがいてくれるのは心強いのですが?」
「そ、そうか?なら、俺は大広間の見張り番をやってやらぁっ‼あそこにある魔方陣も守らないとお前等戻れないんだろ?」
「それは助かるな。巨人族ならば魔獣共が相手でも守り切れるだろう」
「それなら私も見張り番を行います~」
「では、私の部隊の者も半数残しましょう。比較的に性格が温厚な者を残しておきます」
大広間の転移魔方陣の守護は巨人部隊と獣人部隊と森人部隊(半数)に任せ、残りの面子は迷宮の攻略に挑む事が決まる。終着点さえ不明の迷路に挑むのは気が引けるが、先に進まなければ何も進展しない。
今後の方針が決まった所で会議は終了し、その場を解散してレノは会議の内容をリノン達に伝えに戻ろうとすると、不意に後方から肩を掴まれる。
「レノ、少しいいか」
「ライオネル?」
「……いい酒が入ったんでな、一緒に飲まないか?」
「……?」
唐突な酒の誘いにレノは首を傾げるが、すぐに彼が内密に話がある事を伝えているのだと判断し、了承する。
「いいよ。葡萄酒ぐらいしか飲めないけど」
「安心しろ。酒以外にも色々と用意してある」
「では、私達はこれで」
幕舎の中からミア達が先に出て行き、残されたレノとライオネルは彼等を見送ると、
「……用件は?」
「うむ……ここ最近、どうにも森人族の連中の動きが怪しい。調べたところ、奴等が運んできた物資からこんな物が見つかった」
ライオネルは自分が座っていた椅子の下に置いてある袋を取り出し、机の上に置く。中身は酒瓶であり、本当に酒でも持ってきたのかとレノは彼に視線を向けると、コルクを引き抜いてレノに差し出す。
「嗅いでみろ」
「どれどれ……毒?」
差し出された酒瓶の臭いを嗅ぐと、明らかに酒類ではない刺激臭を感じ取り、レノは眉を顰める。ライオネルは頷くとコルクを元に戻すと、大きな溜息を吐きだす。
「奴等はただの酒だと言い張っていたが、明らかに毒薬だろう。大方、お前が狙いではないのか?」
「レフィーアが信用出来る人たちだって言ってたけどな……」
今回の森人族の部隊はレフィーアの側近ばかりであり、彼女の配下であるミア達がレノの暗殺を企てるのは考えにくいが、現に酒瓶の中に毒薬を仕込んでいる以上、気を配る必要がある。
「この酒瓶は俺が処分しておく。お前も十分に気を付けろ」
「忠告ありがとう。じゃ、あいつら蹴散らしてくるね」
「誰が先手を打てと言った⁉無闇に騒ぎを起こすな‼」
「冗談だよ……一応は気にかけておく」
レノはミアの姿を思い浮かべ、他の者達と比べて彼女は比較的に友好的に接してくれるが、油断はできない。ライオネルに礼を告げて幕舎を抜け出すと、レノはそのままリノン達が待っている宿舎に向かおうとした時、またもや声を掛けられる。
「レノ様」
「……ミアさん?」
「ミアで結構です」
待ち構えていたかのようにミアが姿を現し、彼女は周囲を確認し、人がいない事を確かめると、レノと向かい合い、
「……お話があります。訓練場の方に私と共に同行してくれませんか?」
言葉遣いとは裏腹にミアの視線は絶対に逃さないとばかりにレノを射抜き、面倒事に巻き込まれるのを予感しながらもレノは頷いた。
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