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大迷宮編 〈前半編〉
世界設定 〈勢力図〉
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現在の世界の六種族の勢力を公開します。ここでは各種族の領土や、どのような理由で誕生したのかを説明します。
――バルトロス帝国――
・現時点では大陸最強の国家。元々はバルバロス帝国と呼ばれる1000年前に滅ぼされた国家が基であり、帝国の王族が魔人族の衰退後に一から建国した人間国家。広大な領土と種族の中でも三つの都市を持ち、代々四人の大将軍が軍を率いて各種族の侵攻を防いでいた。
・王族は必ず聖属性の力を宿すように義務付けられており、幼少期は聖導教会に預けられる。実はアルトはヨウカとは幼い頃に面識があり、彼女はすっかり忘れているがアルトの方は覚えている。血筋を重んじる傾向があり、必ず王族の結婚相手は王国貴族と義務付けられている。
・大陸内では東側に存在し、幾つかの港町を所有している。各種族の領土と隣り合わせの位置に存在するため、戦争中は複数の種族に攻め入られていた。和国と魔導大国と呼ばれる王国に所属していない独立国家が存在し、アマラ砂漠の交易都市もこれに含まれる。
――森人族――
・基本的に特定な領土は持たず、世界中に存在する森に住んでいる。但し、神木と呼ばれる特殊な大樹が存在するアトラス大森林という場所には1万人の森人族が住んでおり、彼等は外部からの侵入者を容赦しない。
・深淵の森は森人族の中でもアトラス大森林に次ぐ広大な森であり、現在は閉鎖されている。森人族は野菜や果物を育てており、滅多に狩りは行わない。但し、年に一度だけ森を治める「族長」の座を賭けて森人族の戦士たちが競い合う狩猟の儀式が存在する。
・魔法の知識に長けており、特に結界術に関しては彼等に並ぶものはいない。実際に伝説獣さえも閉じ込めるほどの結界も生み出せる。また、長老会と呼ばれる組織が存在し、彼等は数百年の時を生きているエルフだけで構成されており、影の一族と呼ばれる暗殺者集団を仕えさせている。
・アトラス大森林は大陸の西側に存在し、基本的に大森林に住む森人族は外部には姿を現さない。この場所に存在する四つの神木は非常に希少価値があり、聖剣などの聖遺物の材料にも使用されている。聖導教会の巫女姫のみ、この大森林に入る事を許される。
――獣人族――
・位置的には巨人族と隣り合わせの領土であり、大陸の北側に存在する。優れた身体能力を持つ獣人たちの国家であり、農作物がよく育つ。歴史上では巨人族と同盟を結ぶことが多く、お互いに協力して生き残ってきた。
・バルトロス王国とは何度か大きな大戦を迎えており、巨人族と協力して対抗していた。大陸の中でも港町が最も多く、人魚族とも親交がある。
――巨人族――
・上記の獣人族と隣り合わせの位置に領土が存在する。獣人族と協力して戦禍を乗り越え、バルトロス王国とも激しい戦争を繰り返していた。鉱山地帯が多く、地形的にも外部から攻めにくいため、基本的に巨人族は獣人族と手を組んで外部から侵攻してきた勢力を迎撃してきた。
・大型の魔物が頻繁に出没し、鉱山地帯からは様々な鉱石が発掘される。腕利きの鍛冶職人も数多く、獣人族との交易が盛んである。
・森人族同様に他の種族との交わりは厳しく禁止していた時期もあり、そのせいでケンキがリュウケンといった被害者も生まれた。現在は六種族同盟によって他種族との交流も考え直し、今後は改善されると思われる。
――人魚族――
・大陸側の海域に住まう美しい種族。基本的には戦争とは無縁であり、彼女達が他種族から襲われたのは魔王率いる魔人族だけである。生活に欠かせない水属性の魔石を世界中に送り込んで利益を得ており、魚介類も取り扱っている。
・人魚族の殆どは女性であり、男性は滅多に生まれない。交配しなくても単為生殖が可能であり、種族の交流を禁じてもいない。一応は王族も存在するが、あまり彼女達には上下関係はなく、海底で平和に暮らしている。
――魔人族――
・種族最強の異名を持つ種族。昔は大陸を支配していたが、魔王が衰退した後は逆に追い込められ、元々住んでいた島国に帰還する。現在でも激しく差別されており、大陸中で魔人族の同胞が奴隷のように扱われている事を悩んでいる。
・基本的には島にいれば自給自足は可能のため、他の種族の援助は必要ない。また、仲間同士の団結力は高く、虐待されている魔人族の噂を耳にすれば一目散に救出に向かう。
・ライオネルの代になってからは他種族との交流も増えており、バルトロス王国もハーフエルフ同様に魔人族の奴隷制度を改めようとしている。復活した魔王に操られて再び大陸を侵攻しようとした前科もあるため、種族間の間では立場は最も低い。
――交易都市――
・アマラ砂漠に存在する都市国家。王国には所属していない独立国家であり、現在はホノカが治めている。名前の通りに世界中と交易しており、特に砂漠の下層地帯から発掘される火属性の魔石は世界中に流通されている。
・数多くの盗賊が存在したが、大部分はホノカが支配下に収め、現在は彼女の下で働いている。砂漠は動植物が育たないが、大きな川が流れているため水不足に悩まされる事はない。また、ゴーレム以外の魔物は存在しないため、安全地帯とも言える。
・現在は三つの飛行船で世界中と交易をしており、特定の兵力は存在しないがこの砂漠を攻め入る勢力は存在しない。砂漠の周囲には岩山が存在し、行軍するだけでも危険なため、歴史上で交易都市に外部の勢力に攻め込まれた事は一度もない。
・川は海にも繋がっているため、人魚族が川を遡ってまで交易をする事もある。聖導教会の巫女姫と親友であるホノカは教会とも深いパイプが存在し、数多くの医療魔導士も配備されている。
――学園都市――
・厳密に言えば王国の領土内の都市だが、現在は世界で最も発展している。旧世界の初期の自動車や列車なども存在し、魔法と科学を融合させた独自の発展を遂げている。鳳凰学園も再開しており、世界中から種族の差別なく才能ある者達が集まっている。
――バルトロス帝国――
・現時点では大陸最強の国家。元々はバルバロス帝国と呼ばれる1000年前に滅ぼされた国家が基であり、帝国の王族が魔人族の衰退後に一から建国した人間国家。広大な領土と種族の中でも三つの都市を持ち、代々四人の大将軍が軍を率いて各種族の侵攻を防いでいた。
・王族は必ず聖属性の力を宿すように義務付けられており、幼少期は聖導教会に預けられる。実はアルトはヨウカとは幼い頃に面識があり、彼女はすっかり忘れているがアルトの方は覚えている。血筋を重んじる傾向があり、必ず王族の結婚相手は王国貴族と義務付けられている。
・大陸内では東側に存在し、幾つかの港町を所有している。各種族の領土と隣り合わせの位置に存在するため、戦争中は複数の種族に攻め入られていた。和国と魔導大国と呼ばれる王国に所属していない独立国家が存在し、アマラ砂漠の交易都市もこれに含まれる。
――森人族――
・基本的に特定な領土は持たず、世界中に存在する森に住んでいる。但し、神木と呼ばれる特殊な大樹が存在するアトラス大森林という場所には1万人の森人族が住んでおり、彼等は外部からの侵入者を容赦しない。
・深淵の森は森人族の中でもアトラス大森林に次ぐ広大な森であり、現在は閉鎖されている。森人族は野菜や果物を育てており、滅多に狩りは行わない。但し、年に一度だけ森を治める「族長」の座を賭けて森人族の戦士たちが競い合う狩猟の儀式が存在する。
・魔法の知識に長けており、特に結界術に関しては彼等に並ぶものはいない。実際に伝説獣さえも閉じ込めるほどの結界も生み出せる。また、長老会と呼ばれる組織が存在し、彼等は数百年の時を生きているエルフだけで構成されており、影の一族と呼ばれる暗殺者集団を仕えさせている。
・アトラス大森林は大陸の西側に存在し、基本的に大森林に住む森人族は外部には姿を現さない。この場所に存在する四つの神木は非常に希少価値があり、聖剣などの聖遺物の材料にも使用されている。聖導教会の巫女姫のみ、この大森林に入る事を許される。
――獣人族――
・位置的には巨人族と隣り合わせの領土であり、大陸の北側に存在する。優れた身体能力を持つ獣人たちの国家であり、農作物がよく育つ。歴史上では巨人族と同盟を結ぶことが多く、お互いに協力して生き残ってきた。
・バルトロス王国とは何度か大きな大戦を迎えており、巨人族と協力して対抗していた。大陸の中でも港町が最も多く、人魚族とも親交がある。
――巨人族――
・上記の獣人族と隣り合わせの位置に領土が存在する。獣人族と協力して戦禍を乗り越え、バルトロス王国とも激しい戦争を繰り返していた。鉱山地帯が多く、地形的にも外部から攻めにくいため、基本的に巨人族は獣人族と手を組んで外部から侵攻してきた勢力を迎撃してきた。
・大型の魔物が頻繁に出没し、鉱山地帯からは様々な鉱石が発掘される。腕利きの鍛冶職人も数多く、獣人族との交易が盛んである。
・森人族同様に他の種族との交わりは厳しく禁止していた時期もあり、そのせいでケンキがリュウケンといった被害者も生まれた。現在は六種族同盟によって他種族との交流も考え直し、今後は改善されると思われる。
――人魚族――
・大陸側の海域に住まう美しい種族。基本的には戦争とは無縁であり、彼女達が他種族から襲われたのは魔王率いる魔人族だけである。生活に欠かせない水属性の魔石を世界中に送り込んで利益を得ており、魚介類も取り扱っている。
・人魚族の殆どは女性であり、男性は滅多に生まれない。交配しなくても単為生殖が可能であり、種族の交流を禁じてもいない。一応は王族も存在するが、あまり彼女達には上下関係はなく、海底で平和に暮らしている。
――魔人族――
・種族最強の異名を持つ種族。昔は大陸を支配していたが、魔王が衰退した後は逆に追い込められ、元々住んでいた島国に帰還する。現在でも激しく差別されており、大陸中で魔人族の同胞が奴隷のように扱われている事を悩んでいる。
・基本的には島にいれば自給自足は可能のため、他の種族の援助は必要ない。また、仲間同士の団結力は高く、虐待されている魔人族の噂を耳にすれば一目散に救出に向かう。
・ライオネルの代になってからは他種族との交流も増えており、バルトロス王国もハーフエルフ同様に魔人族の奴隷制度を改めようとしている。復活した魔王に操られて再び大陸を侵攻しようとした前科もあるため、種族間の間では立場は最も低い。
――交易都市――
・アマラ砂漠に存在する都市国家。王国には所属していない独立国家であり、現在はホノカが治めている。名前の通りに世界中と交易しており、特に砂漠の下層地帯から発掘される火属性の魔石は世界中に流通されている。
・数多くの盗賊が存在したが、大部分はホノカが支配下に収め、現在は彼女の下で働いている。砂漠は動植物が育たないが、大きな川が流れているため水不足に悩まされる事はない。また、ゴーレム以外の魔物は存在しないため、安全地帯とも言える。
・現在は三つの飛行船で世界中と交易をしており、特定の兵力は存在しないがこの砂漠を攻め入る勢力は存在しない。砂漠の周囲には岩山が存在し、行軍するだけでも危険なため、歴史上で交易都市に外部の勢力に攻め込まれた事は一度もない。
・川は海にも繋がっているため、人魚族が川を遡ってまで交易をする事もある。聖導教会の巫女姫と親友であるホノカは教会とも深いパイプが存在し、数多くの医療魔導士も配備されている。
――学園都市――
・厳密に言えば王国の領土内の都市だが、現在は世界で最も発展している。旧世界の初期の自動車や列車なども存在し、魔法と科学を融合させた独自の発展を遂げている。鳳凰学園も再開しており、世界中から種族の差別なく才能ある者達が集まっている。
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