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剣乱武闘 覇者編
ゴンゾウ対ギュウキ
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――初戦の予想外の事態を乗り越え、それ以降は問題なく本戦は進行され、4つの試合場で各ブロックの選手たちが試合を行われる。誰もが実力者揃いであり、凄まじい熱戦が繰り広げられ、レノが知っている者達も順調に勝ち上がっていく。
『おおっと‼ Bブロックのポチ子選手がダイア選手を打ち破りました‼流石はバルトロス王国の副団長補佐っすね‼』
『Cブロックのジャンヌちゃんも凄いよ~一発で倒しちゃった』
『Dブロックは……流石としか言いようがないな。やはり勝ち残ったか』
ポチ子はBブロックでダイアを打ち破り、他の者達も難なく第一試合を勝ち残る。予想以上に進行速度が速く、正午を回る頃には第一試合は最後を迎えようとしていた。
『さあ‼残る第一試合はAブロックのみっす‼試合開始してから5分が経過していますが、ゴンゾウ選手とギュウキ選手の激闘が繰り広げられています‼』
ドォオオオンッ‼
石畳の試合場の上には顔中が腫れた大将軍のゴンゾウと、魔人族の代表であるギュウキが殴り合い、血飛沫が舞う。
「ふんっ‼」
「ぬんっ‼」
ズドォンッ‼
お互いの拳が腹部にめり込み、2人は吐血する。それでもお互いに拳を振りかぶり、今度は顔面に拳をお互いに叩き込む。
メキィイイッ‼
「ぐはぁっ……」
「ぐっ……うおおっ‼」
一早く意識を取り戻したゴンゾウが右拳を振り上げ、ギュウキの顔面にもう一度叩き付けようとするが、
「ぬんっ‼」
「ぐふっ⁉」
逆にギュウキのカウンターが入り、ゴンゾウの巨体が揺らめく。その隙を逃さず、ギュウキはゴンゾウに組み付き、地面に倒そうとするが、
「ぬおおっ‼」
ガシィッ‼
「なにぃっ⁉」
「ふぅんっ‼」
今度はゴンゾウがギュウキの身体を両手で掴みあげ、相撲の要領で2人はリングにもつれ込む。2人の激戦に観客達は沸き上がり、特に特等席のダンゾウと実況席のライオネルが声を張り上げる。
「行け‼ ゴンゾウ‼巨人族の誇りを見せろ‼」
『ギュウキ‼魔人族の意地を見せてみろ‼』
『あの、個人の選手の応援は控えて貰えないっすかね』
『やったれゴンちゃん‼』
『わふぅ~‼』
『あれ、レノたんとポチ子ちゃんいつの間に?』
『僕もいるよ』
『もう、部外者だらけだね~楽しいから別にいいけど』
何時の間にか実況席にはレノ達も紛れ込み、仲間達の声援を受けながらゴンゾウは僅かだがギュウキを押し込み、そのまま彼の腰に組み付いてパワーボムの体勢で地面に倒しこむ。
ドォオオオンッ‼
「ぬぐぁっ……⁉」
「まだだ‼」
ゴンゾウは両手を握りしめ、そのまま拳をギュウキに叩き込もうとした時、
「ちぃっ‼」
「ぐおっ⁉」
ギュウキは右足でゴンゾウの頭を蹴り上げ、そのまま立ち上がる。お互いが既に血塗れであり、ギュウキに至っては無事だった片方の角に罅が入っていた。2人はお互いに向き合い、鼻血を垂らしながら笑みを浮かべる。
「やるな……」
「貴様もな……だが、どうして武器を使わん」
「素手の相手に、武器は使わない」
「そうか……ならばそろそろ本気で行くぞ」
「なに⁉」
鼻血を噴きながらギュウキは相撲のように構えると、彼の身体に異変が生じる。全身の黒い毛皮が逆立ち、彼の体格が膨れ上がる。
『おおっと‼ 何が起きているのでしょうか⁉ ギュウキ選手の身体が巨大化したような……』
『巨人化だな。牛人族は肉体強化を行うと身体が膨れ上がり、より強靭な肉体に変化する』
『そう言えばミノっちもそうだったような……』
『誰だそれは』
ミノタウロスの中には肉体強化を行う事で巨大化する種も存在し、巨人族の「鬼人化」と酷似している。ギュウキはやがてゴンゾウを上回る体格に変化すると、右拳を振りかぶり、
「これで、終わりだ‼」
ドゴォオオオンッ‼
ギュウキの拳がゴンゾウに放たれ、凄まじい轟音が鳴り響くが、
「なん、だと……⁉」
「……うおぉおおおおおおっ‼」
放たれた拳をゴンゾウは右手で受け止め、そのまま彼の身体が赤色に変色し、ギュウキとは逆に縮小化を始める。その光景を確認し、ダンゾウは驚愕の表情を浮かべる。
「ま、まさか……到達したというのか⁉あの領域に‼」
「あれは……鬼人化か⁉ 君の息子はあの年齢でもう……⁉」
「ほう……あれが噂に聞く」
「話には聞いていたが……あんな姿になるのか」
特等席にいる代表達が騒ぎ出し、ゴンゾウはケンキとの戦闘以来に発動した鬼人化の第二形態に陥り、ギュウキの拳を振り払う。
「ふんっ‼」
「ぐふぅっ⁉」
ズドォオオンッ‼
巨人族とは思えぬ速度で拳がギュウキの腹部に叩き込まれ、さらにゴンゾウは頭突きを顎に放つ。
ドゴォンッ‼
「がはぁっ⁉」
「ぬおおっ‼」
ゴンゾウはギュウキの右足を掴み、そのまま力ずくで彼を地面に倒すと、両足を握りしめて彼の巨体をJ持ち上げ、回転を始める。プロレスのジャイアントスルーの形であり、勢いよくギュウキを振り回す。
「うおぉおおおおおおっ‼」
「ぬおぉおおおおおおっ⁉」
抵抗する術もなく、ギュウキは身体を振り回され、そのまま竜巻が生じるのではないかという勢いで回転し、ゴンゾウは彼を手放す。
「吹き飛べ‼」
「ぬあぁあああああああああっ⁉」
――ズガァアアアアアアアンッ‼
ギュウキはそのまま砲弾の如く吹き飛び、試合場の場外を超えて闘技場の壁に激突した。派手に土煙が舞い上がり、壁にめり込んだ状態のギュウキは白目を向き、身体が縮小化され、誰が見ても戦闘不能の状態に陥っていた。
「ぐはっ……‼」
ズズゥンッ……‼
壁にめり込んだまま、ギュウキは血飛沫を吐き、やがて壁から離れるとゆっくりと倒れ込み、口元に笑みを浮かべたまま、
「負け、たぜ……‼」
そのまま気絶し、直後にゴンゾウの鬼人化が解除され、彼も膝をつく。両者共に傷だらけであり、勝者であるはずのゴンゾウもその場を動けず、倒れたギュウキに視線を向け、
「いや、ぎりぎりだった……」
ズズゥンッ……‼
そのまま大の字に倒れ込み、一歩も動けない身体にゴンゾウは笑みを浮かべ、そこでカリナの試合終了を告げる声が響き渡る。
『試合終了‼ この男勝負、ゴンゾウ選手の勝利っす‼それと同時に全てのブロックの選手の第一試合が終了したので、ここから一時間休憩をとります‼救護班は急いで治療に向かってください‼』
『よし、行けヨウカ‼』
『は~い‼』
『私に捕まって~』
倒れ込んだ2人に巫女姫であるヨウカと人魚姫であるミズナが治療のために移動し、この2人の治療ならば大抵の大怪我は治療可能であり、一時間の休憩ならば全快とまでは行かなくとも、戦えるまでは回復するだろう。
『休憩後は第二試合を行う予定ですが、その前に闘技場の外では人魚族の特別歌唱劇ライブが予定されているので、休憩時間も楽しんでくださいっす‼ ¥それでは、また一時間後に会いましょう‼』
――ウワァアアアアアアアッ‼
最後のカリナの放送に観客達が湧き上がり、先ほどまでの試合の熱狂はどうしたのか、そのまま歌唱劇が用意されているという闘技場外へと移動を開始した。
『おおっと‼ Bブロックのポチ子選手がダイア選手を打ち破りました‼流石はバルトロス王国の副団長補佐っすね‼』
『Cブロックのジャンヌちゃんも凄いよ~一発で倒しちゃった』
『Dブロックは……流石としか言いようがないな。やはり勝ち残ったか』
ポチ子はBブロックでダイアを打ち破り、他の者達も難なく第一試合を勝ち残る。予想以上に進行速度が速く、正午を回る頃には第一試合は最後を迎えようとしていた。
『さあ‼残る第一試合はAブロックのみっす‼試合開始してから5分が経過していますが、ゴンゾウ選手とギュウキ選手の激闘が繰り広げられています‼』
ドォオオオンッ‼
石畳の試合場の上には顔中が腫れた大将軍のゴンゾウと、魔人族の代表であるギュウキが殴り合い、血飛沫が舞う。
「ふんっ‼」
「ぬんっ‼」
ズドォンッ‼
お互いの拳が腹部にめり込み、2人は吐血する。それでもお互いに拳を振りかぶり、今度は顔面に拳をお互いに叩き込む。
メキィイイッ‼
「ぐはぁっ……」
「ぐっ……うおおっ‼」
一早く意識を取り戻したゴンゾウが右拳を振り上げ、ギュウキの顔面にもう一度叩き付けようとするが、
「ぬんっ‼」
「ぐふっ⁉」
逆にギュウキのカウンターが入り、ゴンゾウの巨体が揺らめく。その隙を逃さず、ギュウキはゴンゾウに組み付き、地面に倒そうとするが、
「ぬおおっ‼」
ガシィッ‼
「なにぃっ⁉」
「ふぅんっ‼」
今度はゴンゾウがギュウキの身体を両手で掴みあげ、相撲の要領で2人はリングにもつれ込む。2人の激戦に観客達は沸き上がり、特に特等席のダンゾウと実況席のライオネルが声を張り上げる。
「行け‼ ゴンゾウ‼巨人族の誇りを見せろ‼」
『ギュウキ‼魔人族の意地を見せてみろ‼』
『あの、個人の選手の応援は控えて貰えないっすかね』
『やったれゴンちゃん‼』
『わふぅ~‼』
『あれ、レノたんとポチ子ちゃんいつの間に?』
『僕もいるよ』
『もう、部外者だらけだね~楽しいから別にいいけど』
何時の間にか実況席にはレノ達も紛れ込み、仲間達の声援を受けながらゴンゾウは僅かだがギュウキを押し込み、そのまま彼の腰に組み付いてパワーボムの体勢で地面に倒しこむ。
ドォオオオンッ‼
「ぬぐぁっ……⁉」
「まだだ‼」
ゴンゾウは両手を握りしめ、そのまま拳をギュウキに叩き込もうとした時、
「ちぃっ‼」
「ぐおっ⁉」
ギュウキは右足でゴンゾウの頭を蹴り上げ、そのまま立ち上がる。お互いが既に血塗れであり、ギュウキに至っては無事だった片方の角に罅が入っていた。2人はお互いに向き合い、鼻血を垂らしながら笑みを浮かべる。
「やるな……」
「貴様もな……だが、どうして武器を使わん」
「素手の相手に、武器は使わない」
「そうか……ならばそろそろ本気で行くぞ」
「なに⁉」
鼻血を噴きながらギュウキは相撲のように構えると、彼の身体に異変が生じる。全身の黒い毛皮が逆立ち、彼の体格が膨れ上がる。
『おおっと‼ 何が起きているのでしょうか⁉ ギュウキ選手の身体が巨大化したような……』
『巨人化だな。牛人族は肉体強化を行うと身体が膨れ上がり、より強靭な肉体に変化する』
『そう言えばミノっちもそうだったような……』
『誰だそれは』
ミノタウロスの中には肉体強化を行う事で巨大化する種も存在し、巨人族の「鬼人化」と酷似している。ギュウキはやがてゴンゾウを上回る体格に変化すると、右拳を振りかぶり、
「これで、終わりだ‼」
ドゴォオオオンッ‼
ギュウキの拳がゴンゾウに放たれ、凄まじい轟音が鳴り響くが、
「なん、だと……⁉」
「……うおぉおおおおおおっ‼」
放たれた拳をゴンゾウは右手で受け止め、そのまま彼の身体が赤色に変色し、ギュウキとは逆に縮小化を始める。その光景を確認し、ダンゾウは驚愕の表情を浮かべる。
「ま、まさか……到達したというのか⁉あの領域に‼」
「あれは……鬼人化か⁉ 君の息子はあの年齢でもう……⁉」
「ほう……あれが噂に聞く」
「話には聞いていたが……あんな姿になるのか」
特等席にいる代表達が騒ぎ出し、ゴンゾウはケンキとの戦闘以来に発動した鬼人化の第二形態に陥り、ギュウキの拳を振り払う。
「ふんっ‼」
「ぐふぅっ⁉」
ズドォオオンッ‼
巨人族とは思えぬ速度で拳がギュウキの腹部に叩き込まれ、さらにゴンゾウは頭突きを顎に放つ。
ドゴォンッ‼
「がはぁっ⁉」
「ぬおおっ‼」
ゴンゾウはギュウキの右足を掴み、そのまま力ずくで彼を地面に倒すと、両足を握りしめて彼の巨体をJ持ち上げ、回転を始める。プロレスのジャイアントスルーの形であり、勢いよくギュウキを振り回す。
「うおぉおおおおおおっ‼」
「ぬおぉおおおおおおっ⁉」
抵抗する術もなく、ギュウキは身体を振り回され、そのまま竜巻が生じるのではないかという勢いで回転し、ゴンゾウは彼を手放す。
「吹き飛べ‼」
「ぬあぁあああああああああっ⁉」
――ズガァアアアアアアアンッ‼
ギュウキはそのまま砲弾の如く吹き飛び、試合場の場外を超えて闘技場の壁に激突した。派手に土煙が舞い上がり、壁にめり込んだ状態のギュウキは白目を向き、身体が縮小化され、誰が見ても戦闘不能の状態に陥っていた。
「ぐはっ……‼」
ズズゥンッ……‼
壁にめり込んだまま、ギュウキは血飛沫を吐き、やがて壁から離れるとゆっくりと倒れ込み、口元に笑みを浮かべたまま、
「負け、たぜ……‼」
そのまま気絶し、直後にゴンゾウの鬼人化が解除され、彼も膝をつく。両者共に傷だらけであり、勝者であるはずのゴンゾウもその場を動けず、倒れたギュウキに視線を向け、
「いや、ぎりぎりだった……」
ズズゥンッ……‼
そのまま大の字に倒れ込み、一歩も動けない身体にゴンゾウは笑みを浮かべ、そこでカリナの試合終了を告げる声が響き渡る。
『試合終了‼ この男勝負、ゴンゾウ選手の勝利っす‼それと同時に全てのブロックの選手の第一試合が終了したので、ここから一時間休憩をとります‼救護班は急いで治療に向かってください‼』
『よし、行けヨウカ‼』
『は~い‼』
『私に捕まって~』
倒れ込んだ2人に巫女姫であるヨウカと人魚姫であるミズナが治療のために移動し、この2人の治療ならば大抵の大怪我は治療可能であり、一時間の休憩ならば全快とまでは行かなくとも、戦えるまでは回復するだろう。
『休憩後は第二試合を行う予定ですが、その前に闘技場の外では人魚族の特別歌唱劇ライブが予定されているので、休憩時間も楽しんでくださいっす‼ ¥それでは、また一時間後に会いましょう‼』
――ウワァアアアアアアアッ‼
最後のカリナの放送に観客達が湧き上がり、先ほどまでの試合の熱狂はどうしたのか、そのまま歌唱劇が用意されているという闘技場外へと移動を開始した。
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