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真章 〈終末の使者編〉
総攻撃
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――グオォオオオオオオオオッ……‼
カリバーンの光刃が衝突した瞬間、オルトロスが呻き声らしき音を上げ、口から吐き出され続けていた呪鎧が途切れる。まだ完全に目覚めていないのか、動きは緩慢であり、その隙を逃さずに他の聖剣所有者が畳みかける。
「デュランダル‼」
アルトが大剣を横薙ぎに振り払い、周囲の呪鎧を巻き込みながら衝撃波が放たれる。先ほど放出した衝撃波よりは規模は小さいが、威力は抜群であり、そのままオルトロスのやせ細った胴体に叩き付けられる。
ドォオオオンッ‼
激しい衝撃音が響き渡り、オルトロスの前脚の一本が折れ曲がり、さらには彼の後方からジャンヌがレーヴァティンを構えながら大きく跳躍し、聖剣を振り落とす。
「レーヴァティン‼」
ゴォオオオオッ‼
まるで炎蛇を想像させる勢いで放たれた真紅の火炎が降り注ぎ、そのままオルトロスの身体を飲み込む。仮に相手が腐敗竜クラスならば為す術もなく消滅する勢いで放出されたのだが、全身を炎で覆われながらもオルトロスの呻き声が響き渡る。
――オォオオオオオオオオッ……‼
動物の鳴き声というよりも、断末魔の人間の悲鳴に近い声音が地下空間に響き渡り、浄化の炎に飲み込まれながらも完全に覚醒した。
「敵対対象の生命数値が膨れ上がりました。完全に目覚めた模様です」
「見れば分かるわっ‼」
まるで生命力を戦闘力として語るデルタにツッコミを入れながら、レノ達は集結する。目の前には炎に包まれたオルトロスがゆっくりと首を向け、周囲に存在する呪鎧に異変が訪れた。
ジュワァアアアッ……‼
周囲に存在した呪鎧がまるで引き寄せられるようにオルトロスの身体にへばりつき、炎に包まれた身体を覆いこむ。最初の内はレーヴァティンの浄化の炎が呪鎧を消し去っていたが、次々と張り付いてくる呪鎧に徐々に押し込まれ、遂には逆に呪鎧に飲み込まれ、炎が鎮圧かされていく。
「まさか……聖剣の炎を掻き消すなんて……⁉」
「……今まで一番厄介だな」
「地下空間内の呪鎧の3分の1が消失。同時にオルトロスの再生が始まっています」
デルタの言葉通り、オルトロスの身体に付着した呪鎧はまるで皮膚や体毛のようにオルトロスの肉体に張り付き、やがては巨大な二頭首の黒狼が姿を現す。まさしくその姿は神話に語り継がれたケルベロスの兄弟犬であるオルトロスであり、異様なまでの不気味さを醸し出している。
放浪島の白狼種と比べればあまりにも禍々しく、そして恐ろしい容姿であり、異様な重圧を放つ。オルトロスはゆっくりと眼球が存在しない顔面でレノ達を捉え、そのまま顎が外れる勢いで口を開き、リバイアサンのように熱線でも射出するのかと身構えると、
ウゴォオオオオッ……‼
まるで嘔吐するようにオルトロスの口から「黒煙」が吐きだされ、咄嗟にレノは防ごうと右手を向けかけたとき、先にセンリとミキが反応する。
「「プロト・アイギス‼」」
聖天魔導士クラスの2人が杖を向けた瞬間、巨大な魔方陣が同時に登場し、オルトロスの黒煙を遮るように出現する。防御魔法陣の中でも最高クラスの防御力を誇り、敗れるとしたら聖遺物か聖痕の力を宿した魔法で無ければ突破する事は不可能のはずだが、
ジュワァアアアアッ……‼
黒煙が触れた瞬間に魔方陣から煙が湧き上がり、徐々に溶解し始める。その光景を見てセンリとミキは顔色が変わる。
「そんな馬鹿な……⁉アイギスを溶解させるなんて……⁉」
「このままでは防ぎきれません……‼ 誰か、何とかしてください‼」
「……やってみる」
二人の後方から予想外にもコトミが動き出し、彼女は杖を天井に構え、無数の水球を形成して黒煙に降り注ぐ。
ボフゥッ‼
だが、彼女が放った水球は全て黒煙に触れた瞬間に蒸発してしまい、どうやら水属性とは相性が悪いのか彼女は眉を顰め、レノがすぐに右手を向ける。
「撃嵐‼」
ギュオォオオオオッ……‼
久方ぶりに右手に渦巻き状の嵐の魔力を形成し、そのまま竜巻を発生させて黒煙に放出する。彼の嵐属性の魔法の中でも二番目に位置する高威力を誇る魔法であり、そのまま黒煙を巻き込んでオルトロスの身体に激突した。
ドゴォオオオオンッ‼
黒煙を掻き散らした竜巻がオルトロスに命中し、そのまま巨体が揺らぐがオルトロスは悲鳴も上げずに二つの頭を向け、顎が完全に外れた角度まで口を開き、
ウオォオオオオオッ――‼
凄まじい咆哮が地下空間に響き渡り、全員が堪らずに耳元を抑える。特に聴覚が人よりも優れているレノとポチ子はその場に片膝をつき、視界が歪む。支援魔法の役割を持つヨウカの歌声も掻き消され、彼女も目を回したように尻餅を付く。
「くっ……⁉」
「み、耳が痛いですぅっ……⁉」
「め、目が回るよ~……」
「だ、大丈夫か3人とも?」
「しっかりするでござる‼」
「み、巫女姫様‼」
「……許さない」
レノとポチ子にリノンとカゲマルとカノンが駆け寄り、コトミがそれを見て片耳を抑えながらも杖を向け、彼女の上空に一際巨大な水球が発現する。
「……ふんっ‼」
杖を振り下ろした瞬間、巨大な水球がオルトロスの顔面の1つに目掛けて射出され、そのまま顔面を覆いこむように水球が衝突する。
ガボォオオオッ……⁉
コトミの予想外の攻撃にオルトロスは怯み、その隙にレノたちは聖導教会組の治療を受ける。この場にいるのは最高位魔術師ばかりであり、すぐに彼女達の治療で感覚を取り戻す。
「……レノ、大丈夫?」
「ああ~……そこそこ、いい感じ」
「モフモフですね……」
「わふぅっ……くすぐったいです」
「どうですかヨウカ様?」
「うん……大分楽になったよ」
レノの両耳にコトミが両手を押し当てて治療を行い、センリは治療と同時にこのような状況下でポチ子の犬耳を感触を確かめるように鷲摑み、ヨウカはミキに膝枕されながら治療を行われる。
「僕たちは時間を稼ぐぞ‼」
「はい‼」
「やっと、出番か‼」
「まずは拙者から‼ 爆符でござる‼」
他の者達は治療中の間にオルトロスが攻撃を仕掛けないように動き出し、カゲマルが先日に森人族の影との戦闘にも使用した「護符」を取り出し、そのままクナイに張り付けて投げつける。
チュドドドンッ‼
オルトロスのもう片方の頭部に向けて無数のクナイが投げ込まれ、そのまま連鎖するように爆発を引き起こし、顔面全体を爆炎が覆う。この程度では損傷は与えられないだろうが、それでも視界を封じることに成功し、オルトロスの身体が揺らめく。
「仲間は、傷つけさせない‼」
ビキィイイイイッ……‼
ゴンゾウが金棒を振り上げながら全身の血管が浮き上がり、筋肉が肥大化し、皮膚が赤く変色する。久方ぶりの「鬼人化」であり、そのままオルトロスに向けて駆け抜ける。その一方でリノンも別方向からオルトロスに接近しており、長剣に火炎を纏わせている。アルトもそれに続く様に跳躍し、三位一体で攻撃を仕掛ける。
「はああっ‼」
「火炎剣‼」
「金剛撃‼」
――ズガァアアアアンッ‼
オルトロスの右足が火炎に包まれ、ゴンゾウの金棒が右足を叩き付け、その際にバランスを崩したオルトロスの身体にアルトの衝撃波が衝突した。
カリバーンの光刃が衝突した瞬間、オルトロスが呻き声らしき音を上げ、口から吐き出され続けていた呪鎧が途切れる。まだ完全に目覚めていないのか、動きは緩慢であり、その隙を逃さずに他の聖剣所有者が畳みかける。
「デュランダル‼」
アルトが大剣を横薙ぎに振り払い、周囲の呪鎧を巻き込みながら衝撃波が放たれる。先ほど放出した衝撃波よりは規模は小さいが、威力は抜群であり、そのままオルトロスのやせ細った胴体に叩き付けられる。
ドォオオオンッ‼
激しい衝撃音が響き渡り、オルトロスの前脚の一本が折れ曲がり、さらには彼の後方からジャンヌがレーヴァティンを構えながら大きく跳躍し、聖剣を振り落とす。
「レーヴァティン‼」
ゴォオオオオッ‼
まるで炎蛇を想像させる勢いで放たれた真紅の火炎が降り注ぎ、そのままオルトロスの身体を飲み込む。仮に相手が腐敗竜クラスならば為す術もなく消滅する勢いで放出されたのだが、全身を炎で覆われながらもオルトロスの呻き声が響き渡る。
――オォオオオオオオオオッ……‼
動物の鳴き声というよりも、断末魔の人間の悲鳴に近い声音が地下空間に響き渡り、浄化の炎に飲み込まれながらも完全に覚醒した。
「敵対対象の生命数値が膨れ上がりました。完全に目覚めた模様です」
「見れば分かるわっ‼」
まるで生命力を戦闘力として語るデルタにツッコミを入れながら、レノ達は集結する。目の前には炎に包まれたオルトロスがゆっくりと首を向け、周囲に存在する呪鎧に異変が訪れた。
ジュワァアアアッ……‼
周囲に存在した呪鎧がまるで引き寄せられるようにオルトロスの身体にへばりつき、炎に包まれた身体を覆いこむ。最初の内はレーヴァティンの浄化の炎が呪鎧を消し去っていたが、次々と張り付いてくる呪鎧に徐々に押し込まれ、遂には逆に呪鎧に飲み込まれ、炎が鎮圧かされていく。
「まさか……聖剣の炎を掻き消すなんて……⁉」
「……今まで一番厄介だな」
「地下空間内の呪鎧の3分の1が消失。同時にオルトロスの再生が始まっています」
デルタの言葉通り、オルトロスの身体に付着した呪鎧はまるで皮膚や体毛のようにオルトロスの肉体に張り付き、やがては巨大な二頭首の黒狼が姿を現す。まさしくその姿は神話に語り継がれたケルベロスの兄弟犬であるオルトロスであり、異様なまでの不気味さを醸し出している。
放浪島の白狼種と比べればあまりにも禍々しく、そして恐ろしい容姿であり、異様な重圧を放つ。オルトロスはゆっくりと眼球が存在しない顔面でレノ達を捉え、そのまま顎が外れる勢いで口を開き、リバイアサンのように熱線でも射出するのかと身構えると、
ウゴォオオオオッ……‼
まるで嘔吐するようにオルトロスの口から「黒煙」が吐きだされ、咄嗟にレノは防ごうと右手を向けかけたとき、先にセンリとミキが反応する。
「「プロト・アイギス‼」」
聖天魔導士クラスの2人が杖を向けた瞬間、巨大な魔方陣が同時に登場し、オルトロスの黒煙を遮るように出現する。防御魔法陣の中でも最高クラスの防御力を誇り、敗れるとしたら聖遺物か聖痕の力を宿した魔法で無ければ突破する事は不可能のはずだが、
ジュワァアアアアッ……‼
黒煙が触れた瞬間に魔方陣から煙が湧き上がり、徐々に溶解し始める。その光景を見てセンリとミキは顔色が変わる。
「そんな馬鹿な……⁉アイギスを溶解させるなんて……⁉」
「このままでは防ぎきれません……‼ 誰か、何とかしてください‼」
「……やってみる」
二人の後方から予想外にもコトミが動き出し、彼女は杖を天井に構え、無数の水球を形成して黒煙に降り注ぐ。
ボフゥッ‼
だが、彼女が放った水球は全て黒煙に触れた瞬間に蒸発してしまい、どうやら水属性とは相性が悪いのか彼女は眉を顰め、レノがすぐに右手を向ける。
「撃嵐‼」
ギュオォオオオオッ……‼
久方ぶりに右手に渦巻き状の嵐の魔力を形成し、そのまま竜巻を発生させて黒煙に放出する。彼の嵐属性の魔法の中でも二番目に位置する高威力を誇る魔法であり、そのまま黒煙を巻き込んでオルトロスの身体に激突した。
ドゴォオオオオンッ‼
黒煙を掻き散らした竜巻がオルトロスに命中し、そのまま巨体が揺らぐがオルトロスは悲鳴も上げずに二つの頭を向け、顎が完全に外れた角度まで口を開き、
ウオォオオオオオッ――‼
凄まじい咆哮が地下空間に響き渡り、全員が堪らずに耳元を抑える。特に聴覚が人よりも優れているレノとポチ子はその場に片膝をつき、視界が歪む。支援魔法の役割を持つヨウカの歌声も掻き消され、彼女も目を回したように尻餅を付く。
「くっ……⁉」
「み、耳が痛いですぅっ……⁉」
「め、目が回るよ~……」
「だ、大丈夫か3人とも?」
「しっかりするでござる‼」
「み、巫女姫様‼」
「……許さない」
レノとポチ子にリノンとカゲマルとカノンが駆け寄り、コトミがそれを見て片耳を抑えながらも杖を向け、彼女の上空に一際巨大な水球が発現する。
「……ふんっ‼」
杖を振り下ろした瞬間、巨大な水球がオルトロスの顔面の1つに目掛けて射出され、そのまま顔面を覆いこむように水球が衝突する。
ガボォオオオッ……⁉
コトミの予想外の攻撃にオルトロスは怯み、その隙にレノたちは聖導教会組の治療を受ける。この場にいるのは最高位魔術師ばかりであり、すぐに彼女達の治療で感覚を取り戻す。
「……レノ、大丈夫?」
「ああ~……そこそこ、いい感じ」
「モフモフですね……」
「わふぅっ……くすぐったいです」
「どうですかヨウカ様?」
「うん……大分楽になったよ」
レノの両耳にコトミが両手を押し当てて治療を行い、センリは治療と同時にこのような状況下でポチ子の犬耳を感触を確かめるように鷲摑み、ヨウカはミキに膝枕されながら治療を行われる。
「僕たちは時間を稼ぐぞ‼」
「はい‼」
「やっと、出番か‼」
「まずは拙者から‼ 爆符でござる‼」
他の者達は治療中の間にオルトロスが攻撃を仕掛けないように動き出し、カゲマルが先日に森人族の影との戦闘にも使用した「護符」を取り出し、そのままクナイに張り付けて投げつける。
チュドドドンッ‼
オルトロスのもう片方の頭部に向けて無数のクナイが投げ込まれ、そのまま連鎖するように爆発を引き起こし、顔面全体を爆炎が覆う。この程度では損傷は与えられないだろうが、それでも視界を封じることに成功し、オルトロスの身体が揺らめく。
「仲間は、傷つけさせない‼」
ビキィイイイイッ……‼
ゴンゾウが金棒を振り上げながら全身の血管が浮き上がり、筋肉が肥大化し、皮膚が赤く変色する。久方ぶりの「鬼人化」であり、そのままオルトロスに向けて駆け抜ける。その一方でリノンも別方向からオルトロスに接近しており、長剣に火炎を纏わせている。アルトもそれに続く様に跳躍し、三位一体で攻撃を仕掛ける。
「はああっ‼」
「火炎剣‼」
「金剛撃‼」
――ズガァアアアアンッ‼
オルトロスの右足が火炎に包まれ、ゴンゾウの金棒が右足を叩き付け、その際にバランスを崩したオルトロスの身体にアルトの衝撃波が衝突した。
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