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真章 〈終末の使者編〉
偵察不可能
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「ご主人様、偵察ならば私が行います」
「デルタ?」
「呪詛というデータはありませんが、私の装備ならば問題なく忍び込めます」
デルタは任せろと言わんばかりに胸を叩き、最初の頃と比べると随分と人間らしい行動を取るようになったが、確かにアンドロイドである彼女ならば呪詛を物ともせずに侵入できるかもしれない。それでも危険であり、彼女はアンドロイドの中でも最も人間に近いペースで開発されており、呪詛に侵される可能性も否定できない。
だが、終末者の装甲を取り入れた事で性能が格段に上がっており、もしかしたら呪詛に対する対抗策も搭載しているかも知れない。
「大丈夫なのか?」
「私のセンサーでは部屋の内部を感知する事は出来ても、空洞に充満している魔力の正体までは解りませんが、仮に何らかのウィルスが含まれていても私ならば問題ありません」
「うぃるす?」
ウィルスという言葉に部屋の中の何人かが首を傾げるが、いちいち説明している暇もないのでレノは考え込む。確かにデルタの言葉には信憑性があるが、それでも絶対という保証はない。だが、現状では彼女以外に部屋の内部に侵入できる者はおらず、念のためにあらゆる対策を施してから彼女を送り込むのが一番だろう。
「よし……分かった。1人で大丈夫か?」
「問題ありません」
「ちょ、ちょっと待ってくれレノ⁉ まさか、本当にデルタさんだけを行かせる気か?」
「幾ら何でもそれは……」
「危険すぎますよ⁉」
「こちらを所持していてください。私の視界を通して映像を配信します」
ガポォンッ……
彼女は右耳に装備しているイヤホン型の機器に手を伸ばし、そのまま何事も無いようにに取り外す。まさかの取り外しが可能だったことに驚きながらも、そのままレノに手渡してくる。彼がイヤホンを手にすると、機械の中心部には宝石のような物が取り付けられており、試しに触れてみると、
「ソリットビジョン発動します」
「おおうっ⁉」
次の瞬間、机に置かれたイヤホン型の機器が輝き出し、空中に映像が浮かび上がる。SF映画などではよくある光景だが、実際に目の当たりにすると驚きを隠せない。他の面々も同様であり、突然に空中に浮かび上がった映像に腰を抜かすものまでいた。
「こ、これは……?」
「何が起きているんだ?」
「あ、レノさんが映ってます⁉」
イヤホン型の機器から空中に放映されている映像には驚いた表情のレノが浮かんでおり、どうやらデルタの言う通りに彼女の視界に入った映像が配信されるらしく、デルタが視線を変えただけで映像が切り替わる。
「鍵を渡してください。偵察には必要な物です」
「し、しかし……やはり一人では危険すぎます。私も同行を……」
「猶予はありません。対策を施すためにも、最小限の人員で尚且つ確実に情報を得るには私一人が動くのが確実です」
デルタの意思が固いのを確認すると、センリは一度だけレノに視線を向け、彼を頷くと深いため息を吐きながら、オルトロスの封じている扉の鍵を差し出す。
「……決して無理はしないで下さい」
「善処します」
黒箱をセンリから受け取り、彼女はメイド服の姿のまま装甲を解放し、全身をわずかに発光せると、
「簡易転移発動」
――ブゥンッ‼
「「はっ⁉」」
デルタの身体から発光し、次の瞬間には彼女の姿が消えて無くなっており、全員が呆気に取られる。すぐに机の上に置かれたイヤホン型の機器に皆が視線を移し、空中に映し出されている映像が何時の間にか切り替わっているた。どうやら既にオルトロスが封印されている地下空洞にまで移動をしており、彼女に転移系の能力が搭載されている事などレノでさえも初めて知った。
「い、今のは高位転移⁉ この教会内で、しかも無詠唱で一瞬で移動したのですか?」
「すご~い……ホノカちゃんの転移みたい」
「ホノカ以上だと思うけど」
ホノカの場合は転移の聖痕を所持していたとしても、生物を転移させることはできない。特別な魔水晶を使用すればある程度の人数ならば移動できるが、デルタの場合は一瞬にして転移魔方陣すら展開させずに移動している。
「……便利そう、教えてほしい」
『申し訳ありません。この能力は人間の方が扱う事は不可能です』
「うわっ⁉」
「で、デルタさんの声が聞こえてきます⁉」
「念話か⁉」
部屋の内部にいないはずのデルタの声が響き渡り、全員が混乱するがすぐにレノは机の上に置いた機器からデルタの声が聞こえてくることを確認し、どうやら会話まで出来るらしい。
「そ、そっちの方はどう?」
『問題ありません。オルトロスは未だに休眠中です。今から扉を解放します』
「危なくなったら、さっきのようにこっちに戻ってこれる?」
『簡易転移の事を申しているとしたら、不可能です。一度使用したら30分は再使用はできません』
「それを先に言えよ……」
事前に知っていたならばこの場で転移させず、封印する場所に移動させてから、いざという時に退避できるようにしておけたが、もう発動した以上は遅い。それとも今から30分の休憩を取らせようべきかと考えるが、既にデルタは飛行ユニットを展開させてセンリから受け取った鍵を取り出し、そのまま扉の窪みに接近する。
『扉を解放します』
「だ、大丈夫かな……」
「気を付けろ」
デルタを心配する声が上がるが、ここまで来た以上は開けるしかなく、彼女がゆっくりと鍵を窪みに設置させる。
ガコォンッ……‼
黒箱が窪みに完全に嵌まり、やがて数秒の間の後、扉に異変が訪れる。
ゴゴゴゴゴゴッ――‼
扉がゆっくりと左右に開かれ、その振動は空洞だけではなく、聖導教会総本部全体に伝わる。まるで軽めの地震を想像させ、周囲の物が揺れ動く。
「うわわっ⁉」
「わぅうっ⁉ じ、地震です⁉」
「お、落ち着け皆‼ 冷静におへそを守って縮こまるんだ‼」
「それ、雷の時の対処法じゃない?」
唐突に起きた地震に慌てて皆が机の下に潜り込み、その際に巨人族であるゴンゾウが机につっかえてしまったが、レノだけは机の上の機器を確認し、映像には扉が10メートルの幅まで開いた途端に停止し、地震も収まった。
「お、収まったか……」
「今の地震はオルトロスせいなのでしょうか……」
「いや、単純に扉の影響だと思うけど……デルタ、そっちの様子はどう?」
『今のところ、扉の内部からはウィルスらしき物は噴出していません』
映像には扉の内側には巨大な階段が存在し、しかも階段の素材は明らかに石や煉瓦製ではなく、旧世界の遺物だと思われる金属製の螺旋階段が広がっていた。
「随分と明るいですね……」
「蛍光石が埋め込まれているのか?」
「いや、それにしては明るすぎるような……まるで真昼のようだ」
扉の内側にはどういう事か異様なまでの明るさであり、天井に蛍光灯等の類が存在しないにも関わらずに明るい。陰湿な空間が広がっていたと思っていた分、逆にその明るさが不気味に感じられるほどだった。旧世界の技術で階段を照らしているのだろうが、今は気にせずに先に進ませる。事前の予想通り、オルトロスが封印されているこの場所は旧世界の時代に生み出された事が証明される。
デルタは飛行ユニットを展開させたまま降下し、ジェットコースターに乗り込んだように映像が切り替わり、このまま一気に最下層まで移動するのかと思った時、
『っ……⁉』
唐突にデルタが階段の降下中に急停止を行い、映像が激しく揺れる。何か起きたのかとレノが口にする前に映像には異様な光景が映し出され、全員が息を飲む。
「な、何だこれは……⁉」
「す、スライム……? いや、何かが可笑しい」
「ぐ、ぐねぐね動いています……」
「これは……まさか?」
――前方の階段から、黒色且つ半透明であり、スライム状に蠢く物体が沸きだしており、通路を完全に塞いでいた。
「デルタ?」
「呪詛というデータはありませんが、私の装備ならば問題なく忍び込めます」
デルタは任せろと言わんばかりに胸を叩き、最初の頃と比べると随分と人間らしい行動を取るようになったが、確かにアンドロイドである彼女ならば呪詛を物ともせずに侵入できるかもしれない。それでも危険であり、彼女はアンドロイドの中でも最も人間に近いペースで開発されており、呪詛に侵される可能性も否定できない。
だが、終末者の装甲を取り入れた事で性能が格段に上がっており、もしかしたら呪詛に対する対抗策も搭載しているかも知れない。
「大丈夫なのか?」
「私のセンサーでは部屋の内部を感知する事は出来ても、空洞に充満している魔力の正体までは解りませんが、仮に何らかのウィルスが含まれていても私ならば問題ありません」
「うぃるす?」
ウィルスという言葉に部屋の中の何人かが首を傾げるが、いちいち説明している暇もないのでレノは考え込む。確かにデルタの言葉には信憑性があるが、それでも絶対という保証はない。だが、現状では彼女以外に部屋の内部に侵入できる者はおらず、念のためにあらゆる対策を施してから彼女を送り込むのが一番だろう。
「よし……分かった。1人で大丈夫か?」
「問題ありません」
「ちょ、ちょっと待ってくれレノ⁉ まさか、本当にデルタさんだけを行かせる気か?」
「幾ら何でもそれは……」
「危険すぎますよ⁉」
「こちらを所持していてください。私の視界を通して映像を配信します」
ガポォンッ……
彼女は右耳に装備しているイヤホン型の機器に手を伸ばし、そのまま何事も無いようにに取り外す。まさかの取り外しが可能だったことに驚きながらも、そのままレノに手渡してくる。彼がイヤホンを手にすると、機械の中心部には宝石のような物が取り付けられており、試しに触れてみると、
「ソリットビジョン発動します」
「おおうっ⁉」
次の瞬間、机に置かれたイヤホン型の機器が輝き出し、空中に映像が浮かび上がる。SF映画などではよくある光景だが、実際に目の当たりにすると驚きを隠せない。他の面々も同様であり、突然に空中に浮かび上がった映像に腰を抜かすものまでいた。
「こ、これは……?」
「何が起きているんだ?」
「あ、レノさんが映ってます⁉」
イヤホン型の機器から空中に放映されている映像には驚いた表情のレノが浮かんでおり、どうやらデルタの言う通りに彼女の視界に入った映像が配信されるらしく、デルタが視線を変えただけで映像が切り替わる。
「鍵を渡してください。偵察には必要な物です」
「し、しかし……やはり一人では危険すぎます。私も同行を……」
「猶予はありません。対策を施すためにも、最小限の人員で尚且つ確実に情報を得るには私一人が動くのが確実です」
デルタの意思が固いのを確認すると、センリは一度だけレノに視線を向け、彼を頷くと深いため息を吐きながら、オルトロスの封じている扉の鍵を差し出す。
「……決して無理はしないで下さい」
「善処します」
黒箱をセンリから受け取り、彼女はメイド服の姿のまま装甲を解放し、全身をわずかに発光せると、
「簡易転移発動」
――ブゥンッ‼
「「はっ⁉」」
デルタの身体から発光し、次の瞬間には彼女の姿が消えて無くなっており、全員が呆気に取られる。すぐに机の上に置かれたイヤホン型の機器に皆が視線を移し、空中に映し出されている映像が何時の間にか切り替わっているた。どうやら既にオルトロスが封印されている地下空洞にまで移動をしており、彼女に転移系の能力が搭載されている事などレノでさえも初めて知った。
「い、今のは高位転移⁉ この教会内で、しかも無詠唱で一瞬で移動したのですか?」
「すご~い……ホノカちゃんの転移みたい」
「ホノカ以上だと思うけど」
ホノカの場合は転移の聖痕を所持していたとしても、生物を転移させることはできない。特別な魔水晶を使用すればある程度の人数ならば移動できるが、デルタの場合は一瞬にして転移魔方陣すら展開させずに移動している。
「……便利そう、教えてほしい」
『申し訳ありません。この能力は人間の方が扱う事は不可能です』
「うわっ⁉」
「で、デルタさんの声が聞こえてきます⁉」
「念話か⁉」
部屋の内部にいないはずのデルタの声が響き渡り、全員が混乱するがすぐにレノは机の上に置いた機器からデルタの声が聞こえてくることを確認し、どうやら会話まで出来るらしい。
「そ、そっちの方はどう?」
『問題ありません。オルトロスは未だに休眠中です。今から扉を解放します』
「危なくなったら、さっきのようにこっちに戻ってこれる?」
『簡易転移の事を申しているとしたら、不可能です。一度使用したら30分は再使用はできません』
「それを先に言えよ……」
事前に知っていたならばこの場で転移させず、封印する場所に移動させてから、いざという時に退避できるようにしておけたが、もう発動した以上は遅い。それとも今から30分の休憩を取らせようべきかと考えるが、既にデルタは飛行ユニットを展開させてセンリから受け取った鍵を取り出し、そのまま扉の窪みに接近する。
『扉を解放します』
「だ、大丈夫かな……」
「気を付けろ」
デルタを心配する声が上がるが、ここまで来た以上は開けるしかなく、彼女がゆっくりと鍵を窪みに設置させる。
ガコォンッ……‼
黒箱が窪みに完全に嵌まり、やがて数秒の間の後、扉に異変が訪れる。
ゴゴゴゴゴゴッ――‼
扉がゆっくりと左右に開かれ、その振動は空洞だけではなく、聖導教会総本部全体に伝わる。まるで軽めの地震を想像させ、周囲の物が揺れ動く。
「うわわっ⁉」
「わぅうっ⁉ じ、地震です⁉」
「お、落ち着け皆‼ 冷静におへそを守って縮こまるんだ‼」
「それ、雷の時の対処法じゃない?」
唐突に起きた地震に慌てて皆が机の下に潜り込み、その際に巨人族であるゴンゾウが机につっかえてしまったが、レノだけは机の上の機器を確認し、映像には扉が10メートルの幅まで開いた途端に停止し、地震も収まった。
「お、収まったか……」
「今の地震はオルトロスせいなのでしょうか……」
「いや、単純に扉の影響だと思うけど……デルタ、そっちの様子はどう?」
『今のところ、扉の内部からはウィルスらしき物は噴出していません』
映像には扉の内側には巨大な階段が存在し、しかも階段の素材は明らかに石や煉瓦製ではなく、旧世界の遺物だと思われる金属製の螺旋階段が広がっていた。
「随分と明るいですね……」
「蛍光石が埋め込まれているのか?」
「いや、それにしては明るすぎるような……まるで真昼のようだ」
扉の内側にはどういう事か異様なまでの明るさであり、天井に蛍光灯等の類が存在しないにも関わらずに明るい。陰湿な空間が広がっていたと思っていた分、逆にその明るさが不気味に感じられるほどだった。旧世界の技術で階段を照らしているのだろうが、今は気にせずに先に進ませる。事前の予想通り、オルトロスが封印されているこの場所は旧世界の時代に生み出された事が証明される。
デルタは飛行ユニットを展開させたまま降下し、ジェットコースターに乗り込んだように映像が切り替わり、このまま一気に最下層まで移動するのかと思った時、
『っ……⁉』
唐突にデルタが階段の降下中に急停止を行い、映像が激しく揺れる。何か起きたのかとレノが口にする前に映像には異様な光景が映し出され、全員が息を飲む。
「な、何だこれは……⁉」
「す、スライム……? いや、何かが可笑しい」
「ぐ、ぐねぐね動いています……」
「これは……まさか?」
――前方の階段から、黒色且つ半透明であり、スライム状に蠢く物体が沸きだしており、通路を完全に塞いでいた。
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