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真章 〈終末の使者編〉
共鳴反応
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「……これは、どういう事なんでしょうか」
「見たところ、聖剣だと思われるでござるが……」
手紙に指定された夕方の時刻が訪れ、用心しながらカゲマルとジャンヌは一足先に噴水広場に辿り着く。事前にカゲマルが偵察を行ったが、周囲には予想に反して森人族の影らしき人影は存在せず、広場には罠らしき物は仕掛けられていなかった。
単純に彼女達が罠を見落としている可能性があったが、ジャンヌはカゲマルを信じて広場に姿を現し、周囲を見渡しながら手紙の差出人を探したが、結局は該当すると思われる人物は見つからず、その代わりとでもいうのか噴水広場の中央に位置するベンチの上に灰色の布で覆われた包みが置かれていた。
ご丁寧にも包みの上には羊皮紙が貼り付けられており、内容は『親愛なる王国軍の皆さまへ』とわざとらしい文章が書きこまれており、危険物の可能性があったがカゲマルが入念に調べ上げ、とりあえず布自体は上質の素材であり、罠らしき術式は埋め込まれていないらしい。
――2人は恐る恐る中身を開くと、そこには銀色に統一された美しい宝剣が包まれており、すぐにジャンヌはこの剣が以前に見たことがあるオリジナルの「カリバーン」だと判断した。
どうして今まで必死に探していた聖剣が、このような場所に放置されているのか、何者がこの聖剣を公園に置いたのか、手紙の持ち主の仕業なのかと色々と疑問だらけの状況だが、ジャンヌはとりあえずは本物なのかどうかを見極める。
「カゲマル部隊長、その聖剣を掲げてください」
「こうでござるか……って、あつっ⁉」
「あ、す、すいません‼ 剣の柄を握らないで下さい‼ 選定者以外の者が聖剣に触れた場合、発熱する仕組みが施されているんです‼」
「それを早く言って欲しいでござる……」
右手を抑えるカゲマルにジャンヌは頭を下げ、忘れがちではあるが聖剣は「選定者」と呼ばれる聖剣自体に認められた人間にしか扱えない。実際、エクスカリバーの欠片が埋め込まれていたジャンヌの「ジャイアント・キリング」も地下迷宮に出現したシルバー・スライムが触れようとした瞬間に高熱を放ち、スライムにも関わらずに相手を溶解させた。
基本的には全ての聖剣は選定者以外の者が触れることを拒み、唯一選定者以外に聖剣が触れられる者がいたとしたら聖導教会の最高位に位置する「巫女姫」だけであり、ヨウカならばあらゆる聖剣に触れる事が出来る(但し、触れるだけで操れるわけではない)。また、アイリィが所持していたカラドボルグをレノが使用していたように、本来の選定者から「代理」として聖剣を扱う事を許可された者も例外である。
カゲマルは決して柄に触れない様に鞘の部分を持ち上げ、鞘自体は聖剣の一部とは認識されないため問題はなく、ジャンヌは腰に下げている「レーヴァティン」を握りしめる。
(この剣が本物なら、共鳴するはず……)
全ての聖剣には他の聖剣が接近した際、何らかの反応を起こす。その減少を「共鳴反応」と呼ばれ、実際に地下迷宮でエクスカリバーの欠片を回収する際にもシルバー・スライムはこの能力を利用して欠片が存在する場所まで移動していた節がある。
それでも全く性質が違う聖剣同士で共鳴するのかは不安であり、今までにデュランダルやカリバーン(アイリィ作)が近くに存在した時はそれほど気にしていなかったが、聖剣が共鳴反応を起こしていたかどうかはジャンヌも分からない。単純に微弱な反応で彼女が気付かなかったのか、それともやはり別々の聖剣同士では共鳴反応を起こさないのかは不明だが、試してみる価値はある。
(……聖剣よ、どうか応えてください)
祈りにも近いジャンヌの想いに反応するように、握りしめているレーヴァティンが僅かに発熱し、直後にカゲマルが手にしているカリバーンが震えはじめる。
「な、何でござる⁉ 地震でござるか⁉」
「落ち着いて下さい……どうやら、レーヴァティンに反応しているようですね」
色々と不安要素はあったが、聖剣同士で共鳴反応が起きた事を確認し、ジャンヌは安堵の息を吐く。それと同時に眼の前のカリバーンが本物であると判明した以上、一体何者がこの聖剣をこんな場所にまで運び出したのかが気にかかる。
この聖剣を罠にジャンヌたちを誘き寄せた割には、周囲にそれらしき敵影は存在せず、そもそもどうして本物の聖剣をわざわざ餌にするのかが分からない。囮ならば別に他の物や人物の方が色々と都合がいいにも関わらず、敢えてカリバーンをこの噴水広場に設置したのかが分からない。
「とりあえず、この聖剣はレノ殿に渡せばいいのでござるな」
「ええ……あ、その前に少しいいですか?」
ジャンヌは聖剣を確認し、柄の部分に埋め込まれている宝石を確認する。予想通りというべきか、レノが所持している「聖光石」ではなく、加工される前の段階の「聖石」が埋め込まれており、彼女はある予想を浮かべる。
(……やはり、相手は聖剣の秘密に気付いてるのですね)
数か月前、彼女は聖石と聖剣の関係性の秘密をレノから直接教えられた事がある。一般的には「聖石」とは人体から生み出される特殊な魔石であり、聖剣を使用する際に重要な素材だという。
レノが所持していたカリバーン(アイリィ作)は、元々はレノの魔力が宿された聖石を加工して生み出された「聖光石」が埋め込まれたことでその真の力を発揮し、彼が言うには自分の魔力を宿している聖光石を埋め込んだからこそカリバーンは自分を選んでくれたと言っていた。
ジャンヌは彼女が初めてレーヴァティンを入手した際、その場に居合わせた教皇が「やはり、選ばれたか」という言葉を告げた事を思い出し、直接事情を知ってそうなセンリにこの時の教皇の言葉の意味を問い質す。彼女は少しだけ躊躇していたが、隠し事は出来ないと判断したのか観念してレーヴァティンの先代の所有者の名前を明かし、その名前にジャンヌは驚愕を隠せない。
――先代のレーヴァティンの持ち主はジャンヌとカトレアの実母であり、彼女が次のレーヴァティンの選定者として選ばれたのは先代の母の血を継いでいる事が関係しているらしく、今までの歴史上でも聖剣の継承者の数多くは先代の選定者の血を受け継いでいる事が多かった。
センリの話は色々と衝撃が多かったが、ジャンヌはその話を聞いて聖剣の「選定者」とはある種の法則によって決まり、無差別で選ばれる事は少ないと考えている。アルトの場合はデュランダルに選ばれたのは偶然か、それとも彼の先祖の誰かがデュランダルを所有していた可能性も否定できない(実際にバルトロス王国の王族は過去の歴史上に何人かが聖剣に選ばれた事があると有名だった)。
恐らく、この聖剣と聖石(聖光石)の関係性を知っているのは世界でも限られており、聖導教会の間でも長年の間、秘められていた禁則事項なのだが、この聖剣を盗み出した森人族の「影」はそれを知っている可能性が高い。
(……以前に見たときと輝きが違う……やはり、本物の聖光石ではありませんね)
聖剣を確認し、ジャンヌは眉を顰める。以前にまだこのカリバーンが王国に保管されていた時に拝見した時はダイヤモンド(実際には今の世界には存在しないが)を想像させる輝きを放っていたが、現在埋め込まれている宝石は真っ白で半透明な石であり、まず「聖石」で間違いない。
剣乱武闘の最中にカリバーンを盗み出したという人物は、恐らくは聖剣に埋め込まれていた聖光石を回収し、自分の魔力を宿した聖石を埋め込むことで擬似的に聖剣に自分自身を「選定者」と認めさせ、その力を発揮していたと考えるべきだろう。
「……一先ず、酒場の方に戻りましょうか。聖剣はその布に包んで持ち帰り……」
「ジャンヌ殿……そう簡単には帰してくれなさそうでござるよ」
ジャンヌの言葉に口を挟み、カゲマルが周囲に視線を向けて冷や汗を流す。彼女の反応に疑問を浮かべながら振り返ると、そこには異様な光景が広がっていた。
「えっ……?」
周囲に存在する全ての人々がジャンヌたちの事を見つめており、彼等は瞳を怪しく光らせ、無表情で黙って2人を見つめていた。既に辺りは暗くなり、周囲の人間の視線を向けられながらジャンヌとカゲマルは背中合わせの状態で困惑し、明らかに様子がおかしい民衆に対し、2人は自分たちが罠に引っ掛かったことを理解した。
「見たところ、聖剣だと思われるでござるが……」
手紙に指定された夕方の時刻が訪れ、用心しながらカゲマルとジャンヌは一足先に噴水広場に辿り着く。事前にカゲマルが偵察を行ったが、周囲には予想に反して森人族の影らしき人影は存在せず、広場には罠らしき物は仕掛けられていなかった。
単純に彼女達が罠を見落としている可能性があったが、ジャンヌはカゲマルを信じて広場に姿を現し、周囲を見渡しながら手紙の差出人を探したが、結局は該当すると思われる人物は見つからず、その代わりとでもいうのか噴水広場の中央に位置するベンチの上に灰色の布で覆われた包みが置かれていた。
ご丁寧にも包みの上には羊皮紙が貼り付けられており、内容は『親愛なる王国軍の皆さまへ』とわざとらしい文章が書きこまれており、危険物の可能性があったがカゲマルが入念に調べ上げ、とりあえず布自体は上質の素材であり、罠らしき術式は埋め込まれていないらしい。
――2人は恐る恐る中身を開くと、そこには銀色に統一された美しい宝剣が包まれており、すぐにジャンヌはこの剣が以前に見たことがあるオリジナルの「カリバーン」だと判断した。
どうして今まで必死に探していた聖剣が、このような場所に放置されているのか、何者がこの聖剣を公園に置いたのか、手紙の持ち主の仕業なのかと色々と疑問だらけの状況だが、ジャンヌはとりあえずは本物なのかどうかを見極める。
「カゲマル部隊長、その聖剣を掲げてください」
「こうでござるか……って、あつっ⁉」
「あ、す、すいません‼ 剣の柄を握らないで下さい‼ 選定者以外の者が聖剣に触れた場合、発熱する仕組みが施されているんです‼」
「それを早く言って欲しいでござる……」
右手を抑えるカゲマルにジャンヌは頭を下げ、忘れがちではあるが聖剣は「選定者」と呼ばれる聖剣自体に認められた人間にしか扱えない。実際、エクスカリバーの欠片が埋め込まれていたジャンヌの「ジャイアント・キリング」も地下迷宮に出現したシルバー・スライムが触れようとした瞬間に高熱を放ち、スライムにも関わらずに相手を溶解させた。
基本的には全ての聖剣は選定者以外の者が触れることを拒み、唯一選定者以外に聖剣が触れられる者がいたとしたら聖導教会の最高位に位置する「巫女姫」だけであり、ヨウカならばあらゆる聖剣に触れる事が出来る(但し、触れるだけで操れるわけではない)。また、アイリィが所持していたカラドボルグをレノが使用していたように、本来の選定者から「代理」として聖剣を扱う事を許可された者も例外である。
カゲマルは決して柄に触れない様に鞘の部分を持ち上げ、鞘自体は聖剣の一部とは認識されないため問題はなく、ジャンヌは腰に下げている「レーヴァティン」を握りしめる。
(この剣が本物なら、共鳴するはず……)
全ての聖剣には他の聖剣が接近した際、何らかの反応を起こす。その減少を「共鳴反応」と呼ばれ、実際に地下迷宮でエクスカリバーの欠片を回収する際にもシルバー・スライムはこの能力を利用して欠片が存在する場所まで移動していた節がある。
それでも全く性質が違う聖剣同士で共鳴するのかは不安であり、今までにデュランダルやカリバーン(アイリィ作)が近くに存在した時はそれほど気にしていなかったが、聖剣が共鳴反応を起こしていたかどうかはジャンヌも分からない。単純に微弱な反応で彼女が気付かなかったのか、それともやはり別々の聖剣同士では共鳴反応を起こさないのかは不明だが、試してみる価値はある。
(……聖剣よ、どうか応えてください)
祈りにも近いジャンヌの想いに反応するように、握りしめているレーヴァティンが僅かに発熱し、直後にカゲマルが手にしているカリバーンが震えはじめる。
「な、何でござる⁉ 地震でござるか⁉」
「落ち着いて下さい……どうやら、レーヴァティンに反応しているようですね」
色々と不安要素はあったが、聖剣同士で共鳴反応が起きた事を確認し、ジャンヌは安堵の息を吐く。それと同時に眼の前のカリバーンが本物であると判明した以上、一体何者がこの聖剣をこんな場所にまで運び出したのかが気にかかる。
この聖剣を罠にジャンヌたちを誘き寄せた割には、周囲にそれらしき敵影は存在せず、そもそもどうして本物の聖剣をわざわざ餌にするのかが分からない。囮ならば別に他の物や人物の方が色々と都合がいいにも関わらず、敢えてカリバーンをこの噴水広場に設置したのかが分からない。
「とりあえず、この聖剣はレノ殿に渡せばいいのでござるな」
「ええ……あ、その前に少しいいですか?」
ジャンヌは聖剣を確認し、柄の部分に埋め込まれている宝石を確認する。予想通りというべきか、レノが所持している「聖光石」ではなく、加工される前の段階の「聖石」が埋め込まれており、彼女はある予想を浮かべる。
(……やはり、相手は聖剣の秘密に気付いてるのですね)
数か月前、彼女は聖石と聖剣の関係性の秘密をレノから直接教えられた事がある。一般的には「聖石」とは人体から生み出される特殊な魔石であり、聖剣を使用する際に重要な素材だという。
レノが所持していたカリバーン(アイリィ作)は、元々はレノの魔力が宿された聖石を加工して生み出された「聖光石」が埋め込まれたことでその真の力を発揮し、彼が言うには自分の魔力を宿している聖光石を埋め込んだからこそカリバーンは自分を選んでくれたと言っていた。
ジャンヌは彼女が初めてレーヴァティンを入手した際、その場に居合わせた教皇が「やはり、選ばれたか」という言葉を告げた事を思い出し、直接事情を知ってそうなセンリにこの時の教皇の言葉の意味を問い質す。彼女は少しだけ躊躇していたが、隠し事は出来ないと判断したのか観念してレーヴァティンの先代の所有者の名前を明かし、その名前にジャンヌは驚愕を隠せない。
――先代のレーヴァティンの持ち主はジャンヌとカトレアの実母であり、彼女が次のレーヴァティンの選定者として選ばれたのは先代の母の血を継いでいる事が関係しているらしく、今までの歴史上でも聖剣の継承者の数多くは先代の選定者の血を受け継いでいる事が多かった。
センリの話は色々と衝撃が多かったが、ジャンヌはその話を聞いて聖剣の「選定者」とはある種の法則によって決まり、無差別で選ばれる事は少ないと考えている。アルトの場合はデュランダルに選ばれたのは偶然か、それとも彼の先祖の誰かがデュランダルを所有していた可能性も否定できない(実際にバルトロス王国の王族は過去の歴史上に何人かが聖剣に選ばれた事があると有名だった)。
恐らく、この聖剣と聖石(聖光石)の関係性を知っているのは世界でも限られており、聖導教会の間でも長年の間、秘められていた禁則事項なのだが、この聖剣を盗み出した森人族の「影」はそれを知っている可能性が高い。
(……以前に見たときと輝きが違う……やはり、本物の聖光石ではありませんね)
聖剣を確認し、ジャンヌは眉を顰める。以前にまだこのカリバーンが王国に保管されていた時に拝見した時はダイヤモンド(実際には今の世界には存在しないが)を想像させる輝きを放っていたが、現在埋め込まれている宝石は真っ白で半透明な石であり、まず「聖石」で間違いない。
剣乱武闘の最中にカリバーンを盗み出したという人物は、恐らくは聖剣に埋め込まれていた聖光石を回収し、自分の魔力を宿した聖石を埋め込むことで擬似的に聖剣に自分自身を「選定者」と認めさせ、その力を発揮していたと考えるべきだろう。
「……一先ず、酒場の方に戻りましょうか。聖剣はその布に包んで持ち帰り……」
「ジャンヌ殿……そう簡単には帰してくれなさそうでござるよ」
ジャンヌの言葉に口を挟み、カゲマルが周囲に視線を向けて冷や汗を流す。彼女の反応に疑問を浮かべながら振り返ると、そこには異様な光景が広がっていた。
「えっ……?」
周囲に存在する全ての人々がジャンヌたちの事を見つめており、彼等は瞳を怪しく光らせ、無表情で黙って2人を見つめていた。既に辺りは暗くなり、周囲の人間の視線を向けられながらジャンヌとカゲマルは背中合わせの状態で困惑し、明らかに様子がおかしい民衆に対し、2人は自分たちが罠に引っ掛かったことを理解した。
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