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真章 〈終末の使者編〉
盗難
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「うぷっ……み、みんな無事で良かった……」
「そっちは無事じゃなさそうだね」
「大丈夫?」
港町アリーゼに巨大船アトランティス号と飛行船スカイシャーク号が降り立ち、晴れ渡る晴天の元で全員が集まり、顔色が悪いアルトに慌ててレノ達が介抱を行う。
「くっ……まさか、船というのがあれほど揺れるとは……うぉえっ……」
「本当に大丈夫? ヨウカ、回復魔法」
「え~……多分、船酔いは治らないと思うけど」
ヨウカが試しに聖属性の魔法を与えると、気休め程度にはなったのか少しだけ彼の顔色が元に戻る。周囲を見渡すとアルトだけが船酔いで弱っていたわけではなく、船の乗船していた大勢の者が港で膝を着いている。
「き、気持ち悪い……俺、病気にかかった事なんてないのに」
「馬鹿やろう……船酔いは病気じゃねえ」
「うぷっ……も、もうだめだ……」
「おい‼ 吐くなら海に吐け‼ 海に‼」
「も~そういうのやめてよ~。海を汚したら、人魚の罰が当たるよ?」
海に嘔吐しようとした人間に通りすがりのミズナが注意を施し、何処から取り出したのかバケツを渡す。彼女が乗り物として利用している金魚鉢の中身を確認してみたいが、レノはアルトに肩を貸しながら移動を行う。
既に他の種族代表もそれぞれの配下と合流し、転移魔方陣で帰還したり、港町の宿屋に直行している。作戦会議のためにトランティス号に集まる事は決まっているが、今は少しでも気分を治すためにアルトを海から離す。
「ううっ……気持ち悪い」
「全く……情けないな。それでも一国の王なのか?」
「うっ……」
想い人であるリノンの呆れた言葉に彼は弱音を吐くのを辞め、とりあえずは偶然にも発見したベンチに座らせる。大分気分も良くなったのか顔色も元に戻っており、改めてレノ達の報告を聞く。
「それで……途中で連絡が途絶えたから詳しくは分からなかったけど、一体上空で何が起きていたんだい?僕たちも船の上から、赤い光線が海面に向けて放たれるのを確認したんだが……」
「ああ、それは僕の船の超魔導大砲の事だろうね」
「ちょうまっ……?よく分からないが、聖遺物の類を使用したわけではないのか?」
ホノカの説明にアルトは首を傾げ、どうやらアトランティス号が陸地に向けて移動中の際、偶然にも雨雲の上から発射された超魔導大砲の熱線が確認できたらしく、最初はリバイアサンが出現して熱線を放出したのかと思ったらしい。
簡易的にレノ達は嵐水竜との戦闘の経緯を説明し、彼は大きなため息を吐く。皆が無事だったことは安心したが、ホノカが聖遺物級の兵器を開発していた事が問題である。そんな兵器をこれから何台も作られた場合、冗談抜きで大きな国際問題に発展する。
「盗賊王……その兵器に関しては色々と質問したい事があるんだが……」
「まあまあ……流石の僕も、あの兵器を悪用する気はないさ。それに開発するだけでも大分開発費が掛かったからね」
超魔導大砲が搭載されているのはフライングシャーク号とスカイシャーク二号機であり、二つの砲台を開発するだけでも相当に金銭を消耗したらしく、これ以上は造る気はないらしい。アイリィの設計図を基に生み出したのはいいが、今の時代では希少な鉱石を原材料として扱っているため、三台目の超魔導大砲の製作は現時点では不可能らしい。
威力の点は申し分は無いが、一度発射しただけで砲台の方が破損してしまい、完全に修復するに三日は必要掛らしい。修復の間は超魔導大砲の代わりにフライングシャーク号には従来の魔導大砲を設置する事となり、万全とは言えないがリバイアサンとの戦闘の準備を整えているらしい。
「まあ、その超魔導大砲に関しては後で議題に上げるとして……色々と問題が発生した。現在、僕たちが造り上げた船島はこの港町から3キロも離れていない海域に流されてしまった」
「あんな巨体がそんなに近くまで……」
「君たちは雲の上に移動したから分からなかったかもしれないが、雲の下では酷い大雨が降り注いでいたたんだよ……並の船だったら、転覆していただろうな」
アルトによれば雨雲の下では豪雨が降り注ぎ、海も凄まじく荒れていたという。巨人族の間に伝わる巨大船アトランティス号だからこそ、津波に飲み込まれずに無事に港町アリーゼに辿り着いたらしく、その代償として大勢の人間が船酔いに陥りながらも命は助かったという。
「これから六種族会議を行うが……恐らく、作戦は問題なく実行されるだろう。これ以上、リバイアサンを放っておけば取り返しの付かないほどの数の魚人が誕生する可能性がある。それに海王石で誘き寄せるにしてもどれほどの時間が掛かるのか分からない以上、無駄な時間は掛けられない」
「しかし……あまりにも危険ではありませんか?」
「そうですね……この街にはまだ大勢の住民の方が残っていますし、それにリバイアサンがこの港町を先に狙ってくる可能性も否定できません」
「魚人がまたここを襲ってくるかもね」
船島でリバイアサンを誘き寄せる前に港町の警備をどうするのかも問題であり、当初の作戦では十分に離れた海域でリバイアサンを誘き寄せ、一気にリバイアサンの算出した魚人共々殲滅するはずだったが、ここまで港町が近い場所に存在すると問題が多い。
現状では流されてしまった船島を所定の海域まで移動する手段はなく、だからと言ってもう一度新しい船島を造りだせることも出来ず、この港町を犠牲にする覚悟で作戦を実行するしか選択肢は残っていない。
「……一応はこの港には先の魚人たちの襲来の件以来、1万人の兵士を動員して警備に就かせている。それに念のために街の各所に結界石を用意し、他の種族からも精鋭を警護させている。問題なのはリバイアサンの熱線というのだが……僕は見たことがないから判断できないんだが、それほどまでに凄いのか?」
「魔王討伐大戦の時に出現したゴーレム・キングの熱線の3倍近くの規模でした……あの砲撃を上回るとしたら、やはりカラドボルグやカリバーンでなければ……」
「無理だよ」
レノの腰に差している聖剣に視線が集まるが、すぐに彼は首を振る。これ以上、この聖剣を無理に使用すれば間違いなく限界を迎え、もう二度と使い物にならなくなるだろう。あと一度だけ砲撃を初王できるかどうかであり、いざという時はリバイアサンを打ち倒すために使用する覚悟はあるが、出来る事なら色々な思い出が詰まっているこの聖剣を失いたくはない。
「……そう言えばアルトに聞きたいことがあったんだ」
「ん? 何か気になる事があるのかい?」
「えっと、王国が所持しているカリバーンがどうなっているのか聞きたくてさ」
「は?」
アルトは眉を顰め、すぐにレノのカリバーンに視線を向けるが、レノが所持しているのはアイリィが生み出した聖剣であり、王国が本来所持している物ではない事を伝えると、彼は驚いた表情を浮かべる。
「ほ、本当なのか? その聖剣が、アイリィさんが造り出した剣だというのは……」
「いや、何でアルトがそんなに驚いてるの? 知らなかったの?」
「ああ……てっきり僕はアイリィさんが勝手に王国のカリバーンを持ち出して、君に与えたとばかりに思っていたよ……」
「おいおい……」
まさかの彼の発言にレノは呆れ、いくらアイリィが非常識な存在とは言え、王国が厳重に保管しているはずの聖剣を持ち出すことはできない(多分)。本来ならば現在も王国は本物のカリバーンを所有しているはずだが、
「だが……すまない。本物のカリバーンは剣乱武闘の優勝賞品として用意されていたと聞いているが、その後の消息は不明なんだ。ロスト・ナンバーズの襲撃で闘人都市が崩壊し、その際にカリバーンも消失してしまったと国王……いや、先王から聞いていたが……君がカリバーンに選ばれたと聞いていたから、アイリィさんが事前に回収して君に渡していたとばかりに思い込んでいたんだ」
「消失?」
予想外の彼の言葉にレノ達は驚きを隠せず、本物のカリバーンは闘人都市でのロスト・ナンバーズが襲撃時に無くなっていた事になる。
「そっちは無事じゃなさそうだね」
「大丈夫?」
港町アリーゼに巨大船アトランティス号と飛行船スカイシャーク号が降り立ち、晴れ渡る晴天の元で全員が集まり、顔色が悪いアルトに慌ててレノ達が介抱を行う。
「くっ……まさか、船というのがあれほど揺れるとは……うぉえっ……」
「本当に大丈夫? ヨウカ、回復魔法」
「え~……多分、船酔いは治らないと思うけど」
ヨウカが試しに聖属性の魔法を与えると、気休め程度にはなったのか少しだけ彼の顔色が元に戻る。周囲を見渡すとアルトだけが船酔いで弱っていたわけではなく、船の乗船していた大勢の者が港で膝を着いている。
「き、気持ち悪い……俺、病気にかかった事なんてないのに」
「馬鹿やろう……船酔いは病気じゃねえ」
「うぷっ……も、もうだめだ……」
「おい‼ 吐くなら海に吐け‼ 海に‼」
「も~そういうのやめてよ~。海を汚したら、人魚の罰が当たるよ?」
海に嘔吐しようとした人間に通りすがりのミズナが注意を施し、何処から取り出したのかバケツを渡す。彼女が乗り物として利用している金魚鉢の中身を確認してみたいが、レノはアルトに肩を貸しながら移動を行う。
既に他の種族代表もそれぞれの配下と合流し、転移魔方陣で帰還したり、港町の宿屋に直行している。作戦会議のためにトランティス号に集まる事は決まっているが、今は少しでも気分を治すためにアルトを海から離す。
「ううっ……気持ち悪い」
「全く……情けないな。それでも一国の王なのか?」
「うっ……」
想い人であるリノンの呆れた言葉に彼は弱音を吐くのを辞め、とりあえずは偶然にも発見したベンチに座らせる。大分気分も良くなったのか顔色も元に戻っており、改めてレノ達の報告を聞く。
「それで……途中で連絡が途絶えたから詳しくは分からなかったけど、一体上空で何が起きていたんだい?僕たちも船の上から、赤い光線が海面に向けて放たれるのを確認したんだが……」
「ああ、それは僕の船の超魔導大砲の事だろうね」
「ちょうまっ……?よく分からないが、聖遺物の類を使用したわけではないのか?」
ホノカの説明にアルトは首を傾げ、どうやらアトランティス号が陸地に向けて移動中の際、偶然にも雨雲の上から発射された超魔導大砲の熱線が確認できたらしく、最初はリバイアサンが出現して熱線を放出したのかと思ったらしい。
簡易的にレノ達は嵐水竜との戦闘の経緯を説明し、彼は大きなため息を吐く。皆が無事だったことは安心したが、ホノカが聖遺物級の兵器を開発していた事が問題である。そんな兵器をこれから何台も作られた場合、冗談抜きで大きな国際問題に発展する。
「盗賊王……その兵器に関しては色々と質問したい事があるんだが……」
「まあまあ……流石の僕も、あの兵器を悪用する気はないさ。それに開発するだけでも大分開発費が掛かったからね」
超魔導大砲が搭載されているのはフライングシャーク号とスカイシャーク二号機であり、二つの砲台を開発するだけでも相当に金銭を消耗したらしく、これ以上は造る気はないらしい。アイリィの設計図を基に生み出したのはいいが、今の時代では希少な鉱石を原材料として扱っているため、三台目の超魔導大砲の製作は現時点では不可能らしい。
威力の点は申し分は無いが、一度発射しただけで砲台の方が破損してしまい、完全に修復するに三日は必要掛らしい。修復の間は超魔導大砲の代わりにフライングシャーク号には従来の魔導大砲を設置する事となり、万全とは言えないがリバイアサンとの戦闘の準備を整えているらしい。
「まあ、その超魔導大砲に関しては後で議題に上げるとして……色々と問題が発生した。現在、僕たちが造り上げた船島はこの港町から3キロも離れていない海域に流されてしまった」
「あんな巨体がそんなに近くまで……」
「君たちは雲の上に移動したから分からなかったかもしれないが、雲の下では酷い大雨が降り注いでいたたんだよ……並の船だったら、転覆していただろうな」
アルトによれば雨雲の下では豪雨が降り注ぎ、海も凄まじく荒れていたという。巨人族の間に伝わる巨大船アトランティス号だからこそ、津波に飲み込まれずに無事に港町アリーゼに辿り着いたらしく、その代償として大勢の人間が船酔いに陥りながらも命は助かったという。
「これから六種族会議を行うが……恐らく、作戦は問題なく実行されるだろう。これ以上、リバイアサンを放っておけば取り返しの付かないほどの数の魚人が誕生する可能性がある。それに海王石で誘き寄せるにしてもどれほどの時間が掛かるのか分からない以上、無駄な時間は掛けられない」
「しかし……あまりにも危険ではありませんか?」
「そうですね……この街にはまだ大勢の住民の方が残っていますし、それにリバイアサンがこの港町を先に狙ってくる可能性も否定できません」
「魚人がまたここを襲ってくるかもね」
船島でリバイアサンを誘き寄せる前に港町の警備をどうするのかも問題であり、当初の作戦では十分に離れた海域でリバイアサンを誘き寄せ、一気にリバイアサンの算出した魚人共々殲滅するはずだったが、ここまで港町が近い場所に存在すると問題が多い。
現状では流されてしまった船島を所定の海域まで移動する手段はなく、だからと言ってもう一度新しい船島を造りだせることも出来ず、この港町を犠牲にする覚悟で作戦を実行するしか選択肢は残っていない。
「……一応はこの港には先の魚人たちの襲来の件以来、1万人の兵士を動員して警備に就かせている。それに念のために街の各所に結界石を用意し、他の種族からも精鋭を警護させている。問題なのはリバイアサンの熱線というのだが……僕は見たことがないから判断できないんだが、それほどまでに凄いのか?」
「魔王討伐大戦の時に出現したゴーレム・キングの熱線の3倍近くの規模でした……あの砲撃を上回るとしたら、やはりカラドボルグやカリバーンでなければ……」
「無理だよ」
レノの腰に差している聖剣に視線が集まるが、すぐに彼は首を振る。これ以上、この聖剣を無理に使用すれば間違いなく限界を迎え、もう二度と使い物にならなくなるだろう。あと一度だけ砲撃を初王できるかどうかであり、いざという時はリバイアサンを打ち倒すために使用する覚悟はあるが、出来る事なら色々な思い出が詰まっているこの聖剣を失いたくはない。
「……そう言えばアルトに聞きたいことがあったんだ」
「ん? 何か気になる事があるのかい?」
「えっと、王国が所持しているカリバーンがどうなっているのか聞きたくてさ」
「は?」
アルトは眉を顰め、すぐにレノのカリバーンに視線を向けるが、レノが所持しているのはアイリィが生み出した聖剣であり、王国が本来所持している物ではない事を伝えると、彼は驚いた表情を浮かべる。
「ほ、本当なのか? その聖剣が、アイリィさんが造り出した剣だというのは……」
「いや、何でアルトがそんなに驚いてるの? 知らなかったの?」
「ああ……てっきり僕はアイリィさんが勝手に王国のカリバーンを持ち出して、君に与えたとばかりに思っていたよ……」
「おいおい……」
まさかの彼の発言にレノは呆れ、いくらアイリィが非常識な存在とは言え、王国が厳重に保管しているはずの聖剣を持ち出すことはできない(多分)。本来ならば現在も王国は本物のカリバーンを所有しているはずだが、
「だが……すまない。本物のカリバーンは剣乱武闘の優勝賞品として用意されていたと聞いているが、その後の消息は不明なんだ。ロスト・ナンバーズの襲撃で闘人都市が崩壊し、その際にカリバーンも消失してしまったと国王……いや、先王から聞いていたが……君がカリバーンに選ばれたと聞いていたから、アイリィさんが事前に回収して君に渡していたとばかりに思い込んでいたんだ」
「消失?」
予想外の彼の言葉にレノ達は驚きを隠せず、本物のカリバーンは闘人都市でのロスト・ナンバーズが襲撃時に無くなっていた事になる。
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