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真章 〈終末の使者編〉
地下迷宮の異変
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転移の門から放浪島に移動し、一行は以前にアルト達が地下迷宮へ入った神殿に辿り着くが、ある異変に気が付く。以前に訪れた時と比べてさらに建物が崩壊しており、瓦礫で覆われていた。恐らく、この場所からあの終末者が出てきたのは間違いない。
「ここも久しぶりですね……あの時とは、随分と随分と立場と状況が変わりましたが」
「うむ」
「ここがあの地下迷宮ロスト・ラビリンスなのか?この下に魔物達が潜んでいるのか?」
「そうです。フレイさんは危険なので、ここで待っていた方が……」
「おいおい……舐めるんじゃないよ。私だって森人族の戦士だからね。こいつもいる事だし……」
「ウォンッ‼」
「……よしよし」
「なら……行こうか」
7人と1匹が神殿内に入り込み、瓦礫を避けながら地下迷宮へと繋がる階段を発見する。入り込む際にゴンゾウが顔を顰め、彼の体格では狭い階段を降りるだけでも一苦労なのだ。
「ゴンちゃんは途中で待ってなよ。俺が転移魔方陣で一気に移動させるから」
「すまない……」
「はぁ~……便利だな、転移魔法ってのは」
「本来なら1人で行える魔力消費量ではないのですが……」
「……さすがレノ、そこに痺れる憧れる」
「誰が教えたその言葉。ウサミミか? ウサミミなのか?」
「この間、レノさんも言ってた気がしますが……」
雑談しながらもレノはゴンゾウのために階段の途中で「星形魔方陣(スターゲート)」を書き込み、彼を待機させて先に進む。アルトの話によれば地上に繋がる転移魔方陣は使用できないが、迷宮内ならばマーキングを施して置けば何処でも転移が可能であり、階段を降り切る。
「うわっ……凄い圧迫感だな」
「やはり、地上と比べると雰囲気が違う……」
「わふっ……肌がぴりぴりします」
フレイが視界に広がる迷宮に顔色を変え、リノンとポチ子も冷や汗を流す。ここには世界最高クラスの危険種が生息しており、地上とは比べ物にならない化け物の巣窟なのだ。レノは周囲を見渡し、ミノタウロスの姿が見えない事に気づき、見回りをしている可能性が高い。
「とりあえずゴンちゃんを呼ぶから、見張りお願い」
「分かりました」
「ウォンッ‼」
ジャンヌが戦斧(ジャイアント・キリングは既にカリバーンに取り込まれており、新調した新しい斧)を握りしめ、ウルが周囲に警戒を行う。レノは星形魔方陣を書き込み、階段の途中で休んでいるゴンゾウを呼び出す。
ズドォオンッ‼
星形魔方陣に流れ星のように光の奔流が降り注ぎ、魔方陣に片膝を着けるゴンゾウが姿を現す。彼は少し驚いた様子で周囲を見回し、すぐにレノ達に気が付いて自分が転移した事を悟る。
「凄いな……一瞬で、辿り着いた」
「こっちの方が魔力消費が少ないけど、いつもの奴の方がすぐに転移できるんだけどね」
レノは転移魔方陣を階段の入口に設置し、ミノタウロスがいない以上は魔物達に消される可能性はあるが、念のために階段の壁にも書き込む。準備を終えると皆が覚悟を固め、迷宮へと足を進める。
「以前よりも気のせいか圧迫感を感じませんか」
「ごめん、全然分かんない」
「そ、そうですか……」
レノには皆が感じる圧迫感は全く感じられず、むしろ懐かしい光景に色々な思い出が浮かんでくる。思い出のほぼ9割が魔物に追い回された記憶ばかりだが、あの頃と比べて随分と身の回りの状況が一変してしまった。
「……それにしても、聞いてたより静かな場所だな。てっきり、三歩歩くことに魔物に襲われる場所かと勝手に思ってたけど」
「油断は禁物ですよ。ここは普通の場所ではありません」
「それは解るんだけどさ……」
「敵が魔物だけとは限らないよ。ここは罠の山盛りだから……ね‼」
ズドォンッ‼
唐突にレノがすぐ傍の壁に蹴りを叩き込み、轟音が広がる。誰もがレノの行動に驚愕し、すぐに違和感に気が付く。相当な人並み外れた身体能力を所持するレノが蹴り込んだにも関わらず、壁には罅1つ入っておらず、それどころか彼の蹴りは壁際から十数センチの距離で止まっている。
「レノさん⁉ 急にどうしたん……」
「待て、ポチ子」
「これは……⁉」
「たくっ……隠れるならもう少し上手く隠れるんだったな」
グゲェエエッ……⁉
唐突にレノが蹴り込んだ壁に黒い影が出現し、すぐに全体像が姿を現す。そこにはレノの足刀が腹部にめり込んだ黒いローブを纏った死人の姿があり、以前にも地下迷宮で交戦したことがある「ウォール・グール」が姿を隠蔽しながら待ち構えていた所を、レノの足が見事に捉えたのだ。
「まだいたのか……しつこい奴等だな」
「レノさん下がってください‼」
すぐにジャンヌが戦斧を振り上げ、彼女の聖属性の魔力が流し込み、刃の部分が発光させる。レノが距離を取るのと同時にウォール・グールに斧を振り下ろす。
「浄化せよ‼」
ズガァアアンッ‼
戦斧がウォール・グールの身体を切り裂き、そのまま黒い煙が噴き出して消散する。戦斧が引き抜かれた時には壁を背にもたれかかり、そのまま動かない。どうやら浄化に成功したのか、全員が安堵の息を吐く。
以前の時はアルトを含めたメンバーで苦戦させられた相手だったが、一撃で浄化したジャンヌにレノが感心した風に視線を向け、彼女は額に汗を流しながら笑みを浮かべる。
「なんとかなりましたね……それにしても、よくウォール・グールが隠れていた事が分かりましたね」
「ああ、何となくね……こいつとは昔から何度も遭遇してるから、感覚的に分かったというか……ある意味では俺が魔力感知を覚えたのもこいつのせい」
「わふっ……私は全然気づきませんでした」
「……仕方ない」
五感の鋭さならば六種族の中でも一際優れているはずの獣人族のポチ子だが、ウォール・グールが隠れていた事に全く気付かず、落ち込んでしまう。そんな彼女の頭をコトミが撫でる事で慰め、その間にもレノはグールが纏っている黒衣のローブを回収する。案の定、レノが以前に使用していた黒衣の包帯と同じ素材であり、魔力を遮断する機能が付いているらしい。
「これは持って帰るとして……流石に騒ぎすぎたかな」
「えっ?」
「すんすん……この臭い、まさか⁉」
「敵か?」
狭い通路内でレノ達は武器を構え、すぐに前方からポチ子とはある意味では因縁のある相手が姿を現した。全身が緑色の皮膚に覆われた巨人であり、ゴンゾウ並の体格であり、醜悪な笑みを浮かべながら棍棒を握りしめ、咆哮を挙げる。
ウォオオオオッ……‼
周囲の壁が震えるほどの衝撃が走り、すぐに皆を庇うようにゴンゾウが前に出る。彼は金棒を握りしめ、身構える。
「トロール、か」
「わふっ……‼」
「あれがトロールか……初めて見た」
「ふむ……ここは俺に任せろ」
「わふっ‼ 待ってくださいゴンさん‼」
ゴンゾウが拳を鳴らしながら向かおうとした時、不意に彼の肩を足蹴にして大きく跳躍したポチ子がトロールの目の前に降り立ち、双剣を構える。そんな彼女の行動に誰もが驚き、ポチ子がここまで好戦的な姿は全員が初めて見る。
「ポチ子?」
「ここは私に任せて下さい……‼ 昔のように連れ去られて、皆さんの迷惑を掛けたりしません‼」
「……応援する」
「がんばっ‼」
「止めないのか⁉」
真っ先に声援を送るレノとコトミにフレイがツッコミを入れるが、他の面子も見守る事を決めたのか制止の言葉を掛けず、ウルですらもお座りの状態で見守る。
「ウォオオオオッ‼」
「わぅんっ‼」
ガキィイインッ‼
自分の前に立ちはだかるポチ子にトロールが棍棒を振り下ろし、ポチ子は跳躍して双剣で受け流し、そのまま戦闘が始まった。
「ここも久しぶりですね……あの時とは、随分と随分と立場と状況が変わりましたが」
「うむ」
「ここがあの地下迷宮ロスト・ラビリンスなのか?この下に魔物達が潜んでいるのか?」
「そうです。フレイさんは危険なので、ここで待っていた方が……」
「おいおい……舐めるんじゃないよ。私だって森人族の戦士だからね。こいつもいる事だし……」
「ウォンッ‼」
「……よしよし」
「なら……行こうか」
7人と1匹が神殿内に入り込み、瓦礫を避けながら地下迷宮へと繋がる階段を発見する。入り込む際にゴンゾウが顔を顰め、彼の体格では狭い階段を降りるだけでも一苦労なのだ。
「ゴンちゃんは途中で待ってなよ。俺が転移魔方陣で一気に移動させるから」
「すまない……」
「はぁ~……便利だな、転移魔法ってのは」
「本来なら1人で行える魔力消費量ではないのですが……」
「……さすがレノ、そこに痺れる憧れる」
「誰が教えたその言葉。ウサミミか? ウサミミなのか?」
「この間、レノさんも言ってた気がしますが……」
雑談しながらもレノはゴンゾウのために階段の途中で「星形魔方陣(スターゲート)」を書き込み、彼を待機させて先に進む。アルトの話によれば地上に繋がる転移魔方陣は使用できないが、迷宮内ならばマーキングを施して置けば何処でも転移が可能であり、階段を降り切る。
「うわっ……凄い圧迫感だな」
「やはり、地上と比べると雰囲気が違う……」
「わふっ……肌がぴりぴりします」
フレイが視界に広がる迷宮に顔色を変え、リノンとポチ子も冷や汗を流す。ここには世界最高クラスの危険種が生息しており、地上とは比べ物にならない化け物の巣窟なのだ。レノは周囲を見渡し、ミノタウロスの姿が見えない事に気づき、見回りをしている可能性が高い。
「とりあえずゴンちゃんを呼ぶから、見張りお願い」
「分かりました」
「ウォンッ‼」
ジャンヌが戦斧(ジャイアント・キリングは既にカリバーンに取り込まれており、新調した新しい斧)を握りしめ、ウルが周囲に警戒を行う。レノは星形魔方陣を書き込み、階段の途中で休んでいるゴンゾウを呼び出す。
ズドォオンッ‼
星形魔方陣に流れ星のように光の奔流が降り注ぎ、魔方陣に片膝を着けるゴンゾウが姿を現す。彼は少し驚いた様子で周囲を見回し、すぐにレノ達に気が付いて自分が転移した事を悟る。
「凄いな……一瞬で、辿り着いた」
「こっちの方が魔力消費が少ないけど、いつもの奴の方がすぐに転移できるんだけどね」
レノは転移魔方陣を階段の入口に設置し、ミノタウロスがいない以上は魔物達に消される可能性はあるが、念のために階段の壁にも書き込む。準備を終えると皆が覚悟を固め、迷宮へと足を進める。
「以前よりも気のせいか圧迫感を感じませんか」
「ごめん、全然分かんない」
「そ、そうですか……」
レノには皆が感じる圧迫感は全く感じられず、むしろ懐かしい光景に色々な思い出が浮かんでくる。思い出のほぼ9割が魔物に追い回された記憶ばかりだが、あの頃と比べて随分と身の回りの状況が一変してしまった。
「……それにしても、聞いてたより静かな場所だな。てっきり、三歩歩くことに魔物に襲われる場所かと勝手に思ってたけど」
「油断は禁物ですよ。ここは普通の場所ではありません」
「それは解るんだけどさ……」
「敵が魔物だけとは限らないよ。ここは罠の山盛りだから……ね‼」
ズドォンッ‼
唐突にレノがすぐ傍の壁に蹴りを叩き込み、轟音が広がる。誰もがレノの行動に驚愕し、すぐに違和感に気が付く。相当な人並み外れた身体能力を所持するレノが蹴り込んだにも関わらず、壁には罅1つ入っておらず、それどころか彼の蹴りは壁際から十数センチの距離で止まっている。
「レノさん⁉ 急にどうしたん……」
「待て、ポチ子」
「これは……⁉」
「たくっ……隠れるならもう少し上手く隠れるんだったな」
グゲェエエッ……⁉
唐突にレノが蹴り込んだ壁に黒い影が出現し、すぐに全体像が姿を現す。そこにはレノの足刀が腹部にめり込んだ黒いローブを纏った死人の姿があり、以前にも地下迷宮で交戦したことがある「ウォール・グール」が姿を隠蔽しながら待ち構えていた所を、レノの足が見事に捉えたのだ。
「まだいたのか……しつこい奴等だな」
「レノさん下がってください‼」
すぐにジャンヌが戦斧を振り上げ、彼女の聖属性の魔力が流し込み、刃の部分が発光させる。レノが距離を取るのと同時にウォール・グールに斧を振り下ろす。
「浄化せよ‼」
ズガァアアンッ‼
戦斧がウォール・グールの身体を切り裂き、そのまま黒い煙が噴き出して消散する。戦斧が引き抜かれた時には壁を背にもたれかかり、そのまま動かない。どうやら浄化に成功したのか、全員が安堵の息を吐く。
以前の時はアルトを含めたメンバーで苦戦させられた相手だったが、一撃で浄化したジャンヌにレノが感心した風に視線を向け、彼女は額に汗を流しながら笑みを浮かべる。
「なんとかなりましたね……それにしても、よくウォール・グールが隠れていた事が分かりましたね」
「ああ、何となくね……こいつとは昔から何度も遭遇してるから、感覚的に分かったというか……ある意味では俺が魔力感知を覚えたのもこいつのせい」
「わふっ……私は全然気づきませんでした」
「……仕方ない」
五感の鋭さならば六種族の中でも一際優れているはずの獣人族のポチ子だが、ウォール・グールが隠れていた事に全く気付かず、落ち込んでしまう。そんな彼女の頭をコトミが撫でる事で慰め、その間にもレノはグールが纏っている黒衣のローブを回収する。案の定、レノが以前に使用していた黒衣の包帯と同じ素材であり、魔力を遮断する機能が付いているらしい。
「これは持って帰るとして……流石に騒ぎすぎたかな」
「えっ?」
「すんすん……この臭い、まさか⁉」
「敵か?」
狭い通路内でレノ達は武器を構え、すぐに前方からポチ子とはある意味では因縁のある相手が姿を現した。全身が緑色の皮膚に覆われた巨人であり、ゴンゾウ並の体格であり、醜悪な笑みを浮かべながら棍棒を握りしめ、咆哮を挙げる。
ウォオオオオッ……‼
周囲の壁が震えるほどの衝撃が走り、すぐに皆を庇うようにゴンゾウが前に出る。彼は金棒を握りしめ、身構える。
「トロール、か」
「わふっ……‼」
「あれがトロールか……初めて見た」
「ふむ……ここは俺に任せろ」
「わふっ‼ 待ってくださいゴンさん‼」
ゴンゾウが拳を鳴らしながら向かおうとした時、不意に彼の肩を足蹴にして大きく跳躍したポチ子がトロールの目の前に降り立ち、双剣を構える。そんな彼女の行動に誰もが驚き、ポチ子がここまで好戦的な姿は全員が初めて見る。
「ポチ子?」
「ここは私に任せて下さい……‼ 昔のように連れ去られて、皆さんの迷惑を掛けたりしません‼」
「……応援する」
「がんばっ‼」
「止めないのか⁉」
真っ先に声援を送るレノとコトミにフレイがツッコミを入れるが、他の面子も見守る事を決めたのか制止の言葉を掛けず、ウルですらもお座りの状態で見守る。
「ウォオオオオッ‼」
「わぅんっ‼」
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自分の前に立ちはだかるポチ子にトロールが棍棒を振り下ろし、ポチ子は跳躍して双剣で受け流し、そのまま戦闘が始まった。
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